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2005年6月 アーカイブ

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6/12旭王冠賞予想 矢野吉彦

2005年6月11日(土)

 先週の旭川記念、タケタカラニシキの優勝はしょうがないとして、2着はニシキタカラじゃなくてニシキダイジンでしたねぇ。3、3、2、1、2着という今季の成績はダテではなかったということですか。格下ということで、ちょっと甘く見すぎてしまいました。でもタケタカラニシキが頭での馬単の配当は810円。“逃した魚”は大したことはありませんでした。大物を釣り上げるチャンスは、まだまだたくさんありますから!

 さぁ、今週は伝統の旭王冠賞。今度こそ大穴一発、といきたいところですが、それはちょっと難しそうです。なんてったってスーパーペガサスが出てきますから。ご存じ、ばんえい競馬の現役最強馬。前走までの獲得賞金は8921万円余りで、今年度に1100万円を獲得すれば、キンタロー、タカラフジ、ヒカルテンリュウ、マルゼンバージ、アサギリ、フクイチに次ぐ史上7頭目の“1億円馬”となります。机上の計算からすると、1着賞金が250万円の旭王冠賞、岩見沢記念、北見記念、帯広記念のうち、どれか2つに勝って、さらに700万円のばんえい記念も制すれば、ラクラク1億円を突破することができます。快挙へ向けて弾みをつける意味でも、今回の旭王冠賞はゲットしておきたいでしょうね。   
 スーパーペガサスは、荷物が重くなればなるほど強さを発揮するだけでなく、荷物の軽いスピードレースもこなしてしまう馬です。前走、720キロを曳いてのスプリングカップでも、第2障害に真っ先に向かっていったくらいですからね(クリアしたのは差のない2、3番目)。こういう比較的荷物の軽いレースで大将格の強豪馬を負かすには、早めに仕掛けて第2障害を越え、そのアドバンテージで強豪馬の追い上げを振り切る、というのがよくあるパターン。ですが、今のスーパーペガサスの出脚と障害のかかりは、それを許しません。さらに、今回のレースでは今季の獲得賞金が140万円を超えると荷物が10キロ増量されることになっていたんですが、スーパーペガサスは4月からの4戦を4、1、2、1着として獲得賞金を100万円弱に抑え(?!)、他の牡馬とは同量で出走することになりました。荷物の重さに差があれば、そのハンデ差を味方に出し抜けを食らわせようとする馬がいるかもしれませんが、少なくとも牡馬には、そういう馬がいないわけです。

 ということで、ここはもう、スーパーペガサスの軸は不動。よほどのことがないかぎり連を外すことはないと思います。相手は、牡馬に対して20キロ減の恩恵を受ける牝馬がいいでしょう。このところスーパーペガサスなど古馬の一線級に対しても堂々と好勝負を繰り広げているサダエリコと、昨年の岩見沢記念で30キロ、北見記念で20キロの差をスーパーペガサスからもらってともに優勝したアンローズ。この2頭がほぼ同格の対抗馬で、もう1頭挙げるとすれば、高重量戦に望みを託すミサキスーパーかな。スーパーペガサスを頭に、この3頭へ馬単を買います。これで万全、じゃないですか?

 ただ、穴狙いの私としては、牝馬2頭が頭で2着スーパーペガサスという馬券も押さえておきたいんですけど。でもそこまで買うと、スーパーペガサスが勝ったときは、当たっても損になっちゃいますよね。どうしましょう。

 さて、私、12日の朝に旭川に飛んで、このレースをナマで見る予定です。堅そうなメインレースの前に大穴馬券を取ってしまえば、余裕を持ってスーパーペガサスの雄姿を観戦できるんですが……。次回は、7月24日の北斗賞(岩見沢)の予想をご披露します。今回はこのへんで。

6/12旭王冠賞予想 斎藤修

 別定戦でも重量増加になる賞金を稼いでいる馬がなく全馬同重量(牝馬マイナス20キロ)。単純に力の比較をすればいいわけで、今シーズンのこれまでのレースを見るとスーパーペガサスとサダエリコが抜けている感じ。
 ところで関東・甲信、九州北部地方は金曜日に梅雨入り。北海道に梅雨がないとはいえ、旭王冠賞当日の旭川競馬場のピンポイント予報を見ると……曇時々雨で降水確率60%(金曜夕方現在の予報)。
 ならばサダエリコを上位にとる。天気が雨か小雨での成績を見るとサダエリコが3戦1勝。03年6月を最後に雨での出走がないのでいまひとつアテにならないデータかもしれないが、スーパーペガサスのほうはと見ると5戦0勝2着1回。通算の連対率が48.6%であることを考えるとこれはいかにも相性が悪い。
 そしてサダエリコの成績を見ていたら気づいたことがひとつ。去年9月の北見開催から17戦連続して3着をはずしていないという安定ぶり。今回勝つかどうかは別として、ずっとオープンで、しかもときには牡馬一線級と戦いながらこの成績は立派。
 3番手にはアンローズ。昨年、岩見沢記念、北見記念で牡馬一線級を一蹴した実績を評価。ちなみに雨または小雨での成績は6戦2勝。
 今シーズンこれが3戦目のミサキスーパーは、古馬の重賞常連となった過去2年、重賞で実績を残しているのはシーズン後半だったためにここは軽視。ちなみに雨、小雨での実績は5戦0勝で2着もなし。
 一発があればシンエイキンカイ。雨、小雨は7戦2勝2着1回。
 ◎サダエリコ
 ○スーパーペガサス
 ▲アンローズ
 △ミサキスーパー
 △シンエイキンカイ
 馬券は、雨で軽馬場ならサダエリコ1着の馬単流し。雨が降らず乾燥した馬場なら上位3頭に絞りオッズを見て馬連複か馬連単かで金額を配分する。

 旭王冠賞当日はわたしも旭川競馬場にお邪魔します。第1回オーナーズカップも楽しみ。市価2,000円相当の「牛ロースカルビー1パック」が当たるのは魅力ですね。こっちの予想のほうが本気になったりして(^_^;)

今週(6/11~6/13)のみどころ

2005年6月10日(金)

 4月から盛り上がった旭川開催も、とうとう開催最終週。旭王冠賞など楽しみなレースが目白押しですが、イベントも充実しています。特に注目は、第1回オーナーズカップ。ばん馬オーナー(の関係者)が所有馬に騎乗体験する模擬レースで、コスモカップやニシキダイジンなどの実績馬も出走予定です。もちろん日曜日恒例の競馬場ミニツアーなど、各イベントも充実しています。ぜひ今年度最後の旭川開催に足を運んでください。なお一部イベントは雨天の場合中止となります。
 12日(日)はメインレースに旭王冠賞(3歳以上)が行われます。このレースの展望については別掲の旭王冠賞プレビューをご覧ください。
 同12日の第6レースは2歳戦。カップオー(残念ながら登録のみで出走しませんでした)とマルミシュンキの、3戦無敗同士の対決となります。4月4日に行われた能力検査では、1番時計(1分58秒5)を出したのがマルミシュンキ、2番時計(2分1秒5)がカップオーでした。因縁の対決に注目したいところ。ウィナーハリケンは前走で土が付いたものの、3戦連続1番人気に推された評判馬。4戦1勝2着3回の安定株メダマあたりが争覇圏でしょう。
 13日(月)のメインレースはクリスタル特別(3歳)。スーパークリントンとナリタボブサップの2頭が出走を予定しています。これら実績馬に対し、カネサブラックやマシュウキング、トウリュウなどが勢いを武器に挑みます。負担重量がカギとなるでしょう。

6/12旭王冠賞プレビュー

 12日(日)は、施行4市冠重賞のひとつ、旭王冠賞(3歳以上)が行われます(出馬表はこちら)。以前は秋に行われていましたが、03年から日程が変更され、春の大一番的な存在となりました。かつてはタカラフジ(87、88、90年)やカゲイサム(91、92年)、近年では旭川の鬼と呼ばれたアキバオーショウ(97、98、00年)らが、このレースを制しています。
 今回の注目は、やはりスーパーペガサス。01、03年に続く3度目の制覇に挑みます。別定戦となりますが、今年度の収得賞金は重量増加ラインまで達していないため、他馬と同重量の770キロ。極端なスピード馬場にならない限り、死角は見あたりません。先行勢を見据えてジワジワと脚を伸ばす姿を、今回も見られるのではないでしょうか。
 軽馬場になった場合に浮上するのが、快速サダエリコ。持ち前のスピードと牝馬20キロ減を生かして、どこまで踏ん張れるかがカギ。5月15日のポテト特別の再現なるか注目です。
 同じく軽馬場になれば、ミサキスーパーのスピードと障害力もあなどれません。「スーパーペガサスの唯一の弱点は、障害で必ず詰まるところ」とは鈴木勝堤騎手の言葉。障害をひと腰でクリアし、その時点でスーパーペガサスに対してどこまで差をつけられるかが、この馬の勝敗を左右します。
 昨年のこのレースを制したシンエイキンカイは、近走4戦連続4着と善戦が続いています。女傑アンローズは、前走で今季初勝利を挙げて上向き気配と見ていいのではないでしょうか。

【参考レース】
5/15 ポテト特別(勝ち馬:サダエリコ)
5/22 レーシングカップ(勝ち馬:アンローズ)
5/29 スプリングカップ(勝ち馬:スーパーペガサス)

すべて映像はこちら

レース回顧(6/4~6/6)

2005年6月 7日(火)

 今シーズン初の重賞、旭川記念が行われた今回。その旭川記念については、別掲の「旭川記念回顧」をご覧ください。
 4日(土)の旭山特別(800万円未満)はキタノスサノオが優勝。第2障害を7番手でクリアしたものの、前を行く馬を次々と交わして、ゴールでは2着のツルマキシンザンに6秒1差をつけました。ばんえい記念4着などの実力を見せつける格好で、再度オープンに上がっても十分に期待できそうです。2着のツルマキシンザンは、今シーズンに入ってから連対を外さない堅実ぶり。心強い連軸として、これからもファンの期待に応えてくれるでしょう。
 5日(日)の霧立峠特別(オープン混合)を制したのはサンデーブライアン。重賞クラスが相手となると、さすがに苦戦が続いていましたが、今回のメンバーならば力上位。今後は重賞クラスを相手に、どこまで上位に食い込めるか注目です。
 6日(月)のメインは嵐山特別(800万円未満)。これを制したのは、2000年のばんえい大賞典馬マサモリでした。障害を2番手で下りると、逃げるカネサボスをジワジワ追いつめ、ゴール10メートル前で交わし切る安定したレース。障害をもう少しスムーズにクリアできたなら、もっと楽に勝てたでしょう。
 この3日間では、4日(土)に尾ヶ瀬馨騎手が3勝、6日(月)に松田道明騎手が同じく3勝と固め打ち。2人ともリーディング上位をねらえる位置におり、今後もさらに活躍が期待できそうです。

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