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2005年6月 アーカイブ

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レース回顧(6/25~6/27)

2005年6月27日(月)

 26日(日)は、“2頭の”スーパーペガサスが出走しました。1頭はもちろんばんえいの王者スーパーペガサス。もう1頭は、宝塚記念が行われた阪神競馬場の第5レース・新馬戦に出走したスーパーペガサス。武豊騎手騎乗で1番人気に推されましたが、勝ち馬から0秒4差の3着に敗れました。
 さて、こちらのペガサスはどうだったのでしょう? 26日のメインレース・北海道競馬記者クラブ特別(3歳以上オープン)に出走したスーパーペガサスは、障害で苦戦して2着に終わりました。勝ったのはシンエイキンカイで、これが今シーズン初勝利。先頭で障害を下ると、持続的な伸び脚で後続を完封しました。岩見沢開催の台風の目となれるか、今後のレースぶりに注目しましょう。春から快調に飛ばしたスーパーペガサスは、収得賞金の関係から負担重量が増えています。他馬との斤量差に注意したいところ。
 25日(土)に行われた鳩が丘特別(800万円未満)は、ツルマキシンザンが優勝。これで今季は7戦3勝2着4回と絶好調で、連対パーフェクト。充実期を迎えているようで、今後も注目しましょう。僅差の2着はキタノスサノオ。オープン返り咲きまであとわずかのため、あと2戦くらいは踏ん張りどころでしょう。
 27日(月)のメインレースは樽前山特別(混合800万円未満)。ここ2戦連続2着だったカツテンリュウが優勝しました。3番手で障害を下りたカツテンリュウは、残り20メートルくらいで前を捉える完璧なレース。シーズン当初は苦戦が続きましたが、いまは勢いに乗っている印象です。2着ヤマノキャプテンは先頭で障害を下り、しぶとく脚を伸ばして2着確保。ここ2~3年は岩見沢開催で好成績を残しており、この夏も活躍が期待できそうです。
 そのほか26日の第4レースで、昨年のナナカマド賞馬コマヨシニセイが今季初出走。0秒9差で初戦を飾りました。2着カネサブラックと比較すれば、今季も世代のトップクラスとして十分に活躍できるでしょう。また同じく26日の第7レース(2歳戦)で、マルミシュンキが快勝。5戦5勝と手のつけられない強さを見せています。2着はまたもメダマで、これで6戦して5回目の2着となりました。

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6/26 特別予想 斎藤修

2005年6月25日(土)

11R 北海道競馬記者クラブ特別(オープン)
 今夜(土曜夜)は雨予報だが雨量はそれほど多くないようであまり馬場が軽くなることはなさそう。
 さて、岩見沢に移って最初のオープン最上位クラスのレース。旭王冠賞の賞金で、勝ったスーパーペガサスがプラス15キロ、グレートサンデーがプラス5キロとなった。今年から負担重量に5キロという単位ができたが、さてこの5キロというのはどれほどの影響があるのだろうかという判断が微妙なところ。
 とりあえずスーパーペガサスの15キロは厳しいだろうし無理矢理勝ちにもこないだろうということで馬券的には思い切って見送る。
 旭王冠賞5着のミサキスーパーだが昨年は同レース3着のあと岩見沢開催で安定した成績を残した。旭王冠賞では第2障害に思いのほか苦戦したサダエリコだが、やはり今回は順番ということでこの2頭の争い。あくまでも連軸という意味でミサキスーパーを上位にとる。
 安定感はないが一発屋のアンローズ、グレートサンデーがその次。あとはヨコハマボーイ。
 ◎ミサキスーパー
 ○サダエリコ
 ▲アンローズ
 △グレートサンデー
 △ヨコハマボーイ

馬券おやじは今日も行く(第3回)  古林英一

2005年6月24日(金)

昔の馬券

 先日、1962年から今日までばんえい競馬にたずさわってこられたKさんにお話をうかがう機会があった。ずいぶん多くの興味深いお話をうかがうことができたのだが、そのなかから、今回は「馬券」についてご紹介しよう。

 Kさんが主催者協議会という団体に就職された1967年当時は、すでに、今と同様、1日12レースが組まれていたという。発売業務担当の職員さんたちの仕事は、まず、予想紙を見ることからだったという。予想紙をみるのは、職員さんたちが馬券を買うためではないことはいうまでもない。「窓わり」という作業のためである。

 当時の馬券は買い目ごとに窓口が設置されていたのである。たとえば「3-6」という馬券を買いたければ「3-6」の窓口に並んで馬券を買うわけだ。買い目が3つなら、3つの窓口に並ぶ必要があるわけだ。したがって、客は、今のように、何十通りもの買い目を購入することはできない。とはいえ、いつでも1点勝負というわけにはいかないから、たいがいの客はいくつもの窓口を渡り歩いて馬券を買うことになる。限られた時間内でいくつもの窓口に並ぶわけだから、客もさぞ焦ったことだろう。それぞれの窓口で発売する買い目は一通りだから、「何を何枚」という必要はなく、「3枚」とか「5枚」といってお金を出すだけだ。だから、3-6を買うつもりで間違って2-6の窓口で馬券を買っても、間違って買ったことに気がつかないことも結構あったようだ。

 「窓わり」というのは買い目ごとに窓口を配分する作業のことだ。職員さんは予想紙をみて、人気しそうな買い目の窓口は多く、人気薄の窓口は少なくするのである。その頃はオッズなんぞというものはない。客の方も、窓口に並ぶ人の数をみて、オッズの見当をつけるのである。

 小生、この当時の配当計算はさぞ大変だったろうと思っていたのだが、Kさんによるとそんなに難しいことはなかったとのこと。当時、ばんえいの馬券は100円券だけで、100枚で1冊になった馬券綴りがあった。全部売れた馬券綴りの束がいくつあるかをカウントし、さらに馬券が残った束は100マイナス残った枚数で売れた枚数がわかる。それを全部合計すれば売得金額がわかるわけだ。だから、発売終了後、発走前までの数分間で売上の集計はできたという。後はレース終了後、所与の算式に基づいて配当金を割り出せばいい。

 もっとも電卓なんぞという重宝なものはまだなかったので、売上高の集計はすべてそろばんだ。そろばんはばんえい競馬職員の必須技能だったようで、Kさんより15年ほど後輩にあたるMさんも就職試験の際にそろばんがあったという。

 馬券は「ミシン」と呼ばれる穿孔機をつかって、券に買い目を記していた。ミシンは木箱に収納し、開催ごとに各場を持ち歩いたという。買い目の穿孔もコツがいり、1束(100枚)を一気に打ち抜くことはできず、いくつかにわけで穴をあけたようだ。失敗して、ミシンの針を折ってしまうということもしばしばあったという。

 Kさんの記憶によると、ミシンは15台くらいあったとのことだが、実はこのミシン、今も北見競馬場の倉庫(?)に残されているのである。小生、昨秋、試しに使ってみたところ、ちゃんと穿孔することができた。

 この頃を思えば、今の馬券はほんとに便利だ。便利だからといって的中率が上がるわけでもないのだが……。

今週(6/25~6/27)のみどころ

 いきなりですが札幌近郊のかた、イオン札幌苗穂ショッピングセンターには行かれましたか? こちらでは現在「ばんえい競馬パネル展」を開催しており、競走シーンをはじめ牧場風景、映画「輓馬」の撮影シーン等の写真を展示しています。これは「北海道の馬文化」が北海道遺産に選定された記念として実施されたイベント。こうした展示を通じて、今後も馬に親しんでいただきたいものです。
 さて岩見沢開催も2週目を迎えて、いよいよ超オープン馬が登場します。26日(日)のメインレースは、北海道競馬記者クラブ特別(3歳以上)。スーパーペガサスをはじめ、サダエリコ、ミサキスーパーらが登録しており、熱戦が期待できそうです。岩見沢に場所を移して勢力図が変わるのか、それともペガサスの独走は続くのか、各馬の挑戦がいま始まります。
 25日(土)は鳩が丘特別(800万円未満)。今季6戦して一度も連対を外していないツルマキシンザンが出走を予定しています。前走で、そのツルマキシンザンに勝ったキタノスサノオも争覇圏でしょう。ただ、前走でキタノスサノオが今季の収得賞金80万円を突破したため5キロ加増となり、2頭の負担重量が同じになります。これがレースにどう影響するかが見どころとなります。
 27日(月)は、同じく800万円未満による一戦、樽前山特別。ツルマキシンザンと同じく、今季6戦オール連対のマサモリが登録しています。10歳馬ヤマノキャプテンのがんばりにも期待しましょう。
 2歳戦では26日(日)の第7レースに注目。6月12日の前走も危なげなく勝って、4戦4勝としたマルミシュンキが出走予定。同レースを回避したカップオーとの対戦を、今度こそ期待したいところ。また5戦連続連対中、メダマの一角崩しなるか、にも注目です。

レース回顧(6/18~6/20)

2005年6月21日(火)

 18日(土)からはじまった今季の岩見沢開催。初日から馬場水分が0.3、0.2%で、砂煙がもうもうと上がるほど乾ききっていました。しかし勝ちタイムは旭川開催とほとんで変わっていないので、見た目ほど重くなさそうな印象を受けました。
 19日(日)の岩見沢えぞまつ特別(3歳以上)は、単勝1倍台の断然人気に支持されたスミヨシセンショーが優勝。これで今季4戦3勝となり、好調ぶりがうかがえます。
 エンジュオウカンとミサイルテンリュウの直後、3番手で障害をクリアすると、すぐに前の2頭を捉える安定感抜群の走り。今後は一線級との対戦でどこまで上位に食い込めるかが焦点でしょう。昨年のばんえいグランプリでは3着に健闘しているだけに、今年はさらに上を目指したいところ。エンジュオウカンはゴール前20メートルでいったん脚が止まったものの、ゴール直前は西弘美騎手の手綱が飛び、なんとか2着を確保。この踏ん張りがきくようになれば、一線級とも互角に戦えるでしょう。
 翌20日(月)のメイン支笏湖特別(650万円未満)を制したのはトモエパワー。前日の岩見沢えぞまつ特別に続いて、松井浩文厩舎が2日連続でメインレースを制しました。今季デビューの松井調教師は旭川開催終了時点で17勝を挙げ、リーディング2位と大健闘。父の松井浩調教師に負けない活躍が期待できそうです。
 条件戦では、20日(月)の第6レース(220万円未満)はトウリュウが優勝。兄弟にヴィクトリーベガ、ユミタロウの重賞勝ち馬、元気な10歳馬タカオーウェーブなどがいます。自身もナナカマド賞3着のほか、今シーズンは3歳特別戦で好走しています。メンバーに恵まれる下級条件戦が続きそうで、今後も注目でしょう。

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