
兵庫若駒賞は未勝利のトゥリパが勝ち、1番人気で3着に敗れたアゼツライトはその後のアッパートライで雪辱を果たしたという、ここまでの兵庫の2歳戦線。確たる主役不在ということであれば、新興勢力を狙ってみたい。
コーナスフロリダは、1400メートルのデビュー戦を勝ったあと、1700メートル戦で2着、1着。特に前走は2着に10馬身差をつける圧勝で、良馬場1分54秒9という勝ちタイムは、アゼツライトの前走(稍重)よりコンマ8秒速い。この距離で力を発揮しそう。
相手には、コーナスフロリダが2着に負けたときの勝ち馬、テクノマインド。勝つときは強い勝ち方をすあるものの、負けるときはあっさりというタイプなのでアテにならない面があるものの、コーナスフロリダを負かしたときの1700メートルの勝ちタイムが、やはり1分54秒9(稍重)とこちらも好タイム。この馬も距離延びてというタイプかもしれない。
以下に、アゼツライト、トゥリパ、フセノランと、兵庫若駒賞の上位3頭。このレースの結果で、世代の力関係がはっきりしてきそうだ。
◎11コーナスフロリダ
○4テクノマインド
▲5アゼツライト
△6トゥリパ
△8フセノラン
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昨年、中央からの転入2戦目でこのレースを制したのがアサクサポイント。その後、名古屋の梅見月杯を制し、それ以来勝ち星から遠ざかっているものの、ダートグレード以外で崩れたのは6月の東海クラウンだけ。連覇の可能性は高いと見る。
2月の梅見月杯でアサクサポイントの6着だった名古屋のキクノセントロだが、その後はオープン特別や準重賞ですべて3着以内。7歳で初タイトルを狙う。
ハタノリヴィールは、転入初戦のカサマツグランプリこそ6着だったが、続く前走の東海クラウンを制してオープンでも通用するところを見せた。この距離ならという期待はできそう。
メモリージルバは、8歳という年齢もあって、重賞ではやや苦戦しているが、オープン特別や準重賞ではまだまだ上位争い。展開次第でというところはありそう。
ヤマニンデリシューは7歳での重賞初挑戦となるが、夏から好調を維持しているだけに上位争いまであるかもしれない。
◎9アサクサポイント
○8キクノセントロ
▲7ハタノリヴィール
△4メモリージルバ
△2ヤマニンデリシュー
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ダービーグランプリでは直線失速して5着に敗れたベンテンコゾウだが、2番手追走から3コーナーで先頭に立つという見せ場はつくった。2000メートルの距離は門別・北海優駿で経験しており、古馬相手には復帰初戦の霜月特別を楽勝。地元同士なら古馬相手でも負けられないところ。
ダイワエクシードは、門別から再転入して勝ちきれないレースが続いたが、北上川大賞典をコースレコードで逃げ切って見せた。ゆったり流れる2000メートルなら対応可能。
1年以上勝ち星から遠ざかっているコミュニティだが、北上川大賞典では久しぶりに馬券にからむ2着。3年前に制した舞台で久々に重賞タイトルを狙いたいところ。
ヴィグラスムーヴは下級条件から着実に勝ち上がり、絆カップでは2着ラブバレットに1馬身1/4差で3着。初めての距離さえこなせばこのメンバーでも上位争いにからんできそう。
同じく距離が気になるが、目下2連勝中と好調のイーグルカザンも連下として押さえておきたい。
絆カップでは見せ場なくまさかの6着に敗れたエンパイアペガサスだが復活が待たれる。
◎4ベンテンコゾウ
◯1ダイワエクシード
▲9コミュニティ
△6ヴィグラスムーヴ
△8イーグルカザン
△5エンパイアペガサス
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ラブミーチャン記念を制したチェゴがここでも能力上位。前走ジュニアキングではドリームスイーブルの2着に敗れたものの、前半ハイペースで出入りの激しい展開。1番人気馬としては難しい競馬だった。今回、ドリームスイーブルが不在となれば、重賞2勝目は濃厚と見る。
ラブミーチャン記念でチェゴの2着だったバレンティーノは、まだ笠松では勝ち星がないものの、中央の芝に挑戦したつわぶき賞では、着順こそ7着だったが勝ち馬からコンマ6秒差。ここにきて充実してきたと見るべきだろう。
名古屋のウォーターループは、勝ちきれないレースが続いていたものの、ここにきての2連勝が圧巻。充実ぶりがうかがえる。
冬の花賞で1、2着のスミセイアモーレ、トーセンスピネルも、笠松1400メートルの良馬場で1分30秒を切るタイムをマークしているだけに、重賞でも通用するだけの力はありそう。
◎4チェゴ
○6バレンティーノ
▲7ウォーターループ
△10スミセイアモーレ
△8トーセンスピネル
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今年の2歳戦線はここまで大混戦。このレースには各産地別特別の1、2着馬(センショウブルー、インターセプトは3着からの繰り上がり)が出走してくるわけだが、それまでに行われた特別戦、牝馬の白菊賞、いちい賞、牡馬は青雲賞、そして重賞のナナカマド賞のいずれかで3着以内に入った実績馬は、オレワチャンピオン、ジェイコマンダーの2頭だけ。いちい賞、ナナカマド賞を制するなど、世代最多の7勝を挙げている牝馬のミスタカシマは、十勝産駒特別では障害で何度もヒザをつくなど大きく崩れた。
出走馬の中で、もっとも安定して能力を発揮しているのがオレワチャンピオン。青雲賞、ナナカマド賞はともに惜しくも2着と敗れたが、ここ2戦はトップハンデで勝っているだけに今回の600キロも問題にならないだろう。
十勝産駒特別2着のあとも好走続きのコウシュハレガシーは、オレワチャンピオンより10キロ軽い590キロは有利。
アアモンドグンシンは、前走2歳A-1戦で接戦の3着。先着されたのが、このレースには出走できなかったものの世代のトップを争うカネサダイマオー、プランセスだったということでは評価できる。
ジェイコマンダーはここ3戦惨敗続きだが、ナナカマド賞3着だっただけに巻き返しのかかる一戦。
世代のトップクラスと善戦を続けてきたキンツルモリウチ、ここ2戦で状態アップのバンリュウブラックらにもチャンスはありそう。
◎8オレワチャンピオン
○2コウシュハレガシー
▲1アアモンドグンシン
△7ジェイコマンダー
△9キンツルモリウチ
△5バンリュウブラック
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