昨年3歳での挑戦で3着だったサンエイゴールドの雪辱戦。年末には中央の芝にも挑戦し、着外ではあったものの大きな着差をつけられたわけではない。シーズンがあけて芝の重賞を連勝中。しかも前走かきつばた賞は圧勝といえる内容だった。昨年よりもパワーアップして臨むだけに、負けられない一戦だ。
OROターフ特別、かきつばた賞で、それぞれサンエイゴールドの3着、2着だったのがブレイズアトレイル。岩手移籍後も芝を中心に使われているだけに、8歳とはいえ中央オープンの実績はあなどれない。
昨年の覇者パーティメーカーが今年も遠征。昨年も南関東では二桁着順が続いたところから6番人気での勝利。今年も同じような成績だが、ここまで重賞2勝はいずれも盛岡の芝で挙げているだけに、1年ぶりの激走という可能性もおおいに考えられる。
3歳ながら盛岡の芝で2勝を挙げているブラックロード、かきつばた賞3着のブレークビーツ、昨年のオパールカップでサンエイゴールドの2着があった北海道のジャストフォファンなども馬券圏内の争いにからんできそう。
◎3サンエイゴールド
◯6ブレイズアトレイル
▲2パーティメーカー
△9ブラックロード
△10ブレークビーツ
△11ジャストフォファン
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目下4連勝中のコスモジョイジョイは、3走前と2走前が今回と同じ盛岡1600メートル。その3走前は2着に6馬身差の楽勝で、2走前は1馬身差だが、4コーナーを回るところでうしろを振り返って確認し、逃げていたシャークをとらえるだけというまったく楽な競馬だった。その2戦での勝ちタイム1分38秒台というのは重賞でも通用するタイム。重賞初挑戦でも能力は高そうだ。
アントニオピサは昨年秋に大井から転入後、重賞では2着がじつに6回。なかなか勝ちきれないとはいえ、3走前、盛岡1800メートルのあすなろ賞ではエンパイアペガサスにクビ差2着と食い下がり、3着には10馬身差がついた。その実力ならいつ重賞を勝ってもおかしくないと思うのだが。
イーグルカザンは中央準オープンから転入初戦となった赤松杯を制し、近走はエンパイアペガサスやラブバレットなどのトップホースと走って掲示板内の好走。アントニオピサとの直接対決でも甲乙つけがたい。
A三組、A二組と連勝して、ジャパンジョッキーズカップが思わぬ惨敗だったコスモタウルス、中央オープンから転入初戦のメイショウオセアンなども上位争いにからんできそう。
◎8コスモジョイジョイ
◯6アントニオピサ
▲7イーグルカザン
△4コスモタウルス
△1メイショウオセアン
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園田デビューで4年ぶりの凱旋出走となるプリンセスバリューが強そうだ。大井に移籍した当初は短距離ばかりを使われていたが、ここ2年ほどはマイル前後を中心に使われるようになり、1600メートル戦では20戦して7連対という成績。今回と同じ1700メートル戦では勝ち星がないが、ほとんどが3歳時のもので気にしなくてもいいだろう。南関東のオープンや準重賞で勝ち負けという成績だけに、ここでは能力が一枚上と見る。
タガノトリオンフは、重賞初挑戦だった昨年のこのレースが3着で、その後、秋には兵庫クイーンカップを制し、牡馬との対戦でも新春賞では惜しくもハナ差で2着。昨年以上に力をつけているようで、地元の期待となりそう。
昨年3歳ながら、トーコーヴィーナスをクビ差でしりぞけこのレースを制したのが高知のディアマルコ。遠征や強いメンバー相手の経験を重ねて、4歳になっての充実が期待できる。
中央1000万条件から転入してA2特別を2戦経験したアローシルバーは、牝馬同士ならチャンスはありそう。
ドンプリムローズは、佐賀ヴィーナスカップでは2着だったが7馬身差をつけられた。今回は遠征競馬で上位争いにからめるかどうか。
シーズアレインボーは堅実にクラスを挙げ、前走が初めてのA2特別で惜しくも2着。初めての距離がこなせれば上位食い込みも。
◎11プリンセスバリュー
◯1タガノトリオンフ
▲7ディアマルコ
△9アローシルバー
△3ドンプリムローズ
△5シーズアレインボー
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岩手のベンテンコゾウが北海道の三冠を制するかどうか注目となるところ。北斗盃、北海優駿と戦ってきた馬たちは勝負付が済んだような感じもするが、その二冠には出走していない馬も4頭が最後の一冠に挑んできた。
ベンテンコゾウにとっては北海優駿以上に強力な地元勢の包囲網が予想され、三冠初出走組からスーパーステションに期待してみる。今シーズンはスタートがやや遅れて5月31日の3歳戦を快勝し、2戦目の古馬C1以下特別も圧勝。続く前走では北海優駿3着だったモンサンルリアンの2着。とはいえ、逃げて直後でぴたりと目標にされる厳しいレースだった。そこを経験しての上昇に期待する。
ベンテンコゾウは、二冠目の北海優駿では距離不安が言われたが、むしろ距離が伸びて強いレースをした。今回もおそらくスカイロックゲートが逃げて、続くのはスーパーステションか。ベンテンコゾウはその2頭を追う形になって、うしろからモンサンルリアンなどにマークされる展開。北海優駿よりさらに厳しいレースになりそうだ。
ストーンリバーは、北斗盃2着に北海優駿は5着。2歳時の活躍のあとも移籍せず門別にとどまることが表明され、北海道の3歳戦線での活躍が期待されていたが、今のところ3歳になってタイトルには手が届いていない。このまま終わってしまうような馬とも思えず、前走古馬のA1~A3級というクラスで揉まれた(3着)ことでのパワーアップが期待できる。
モンサンルリアンは、一冠目の北斗盃ではハイペースを2番手で追走して最下位に沈んだが、4番手に控えた北海優駿は直線でも粘って3着。その後の前走では一騎打ちの末にスーパーステションを競り落とした。力をつえけているという見方もできるが、今シーズンすでに5戦は使いすぎのような気もする。
イーゼルは中央未勝利から転入して、門別では3カ月弱の間にすでに6戦。ただこれまでは楽なメンバーとの対戦がほとんどで、前走7馬身差の圧勝と勢いがある。
スカイロックゲートは前走、古馬B3級との対戦で逃げ切っているように、マイペースの逃げに持ち込めれば北海優駿(2着)に続いての粘り込みも期待できる。
◎4スーパーステション
◯3ベンテンコゾウ
▲6ストーンリバー
△5モンサンルリアン
△8イーゼル
△2スカイロックゲート
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地元期待のメイジンが人気を集めそうだが、ここは昨年のこのレースが2着だったドリームコンサートを狙ってみる。前走園田FCスプリントはスタートでダッシュがつかず4コーナーでは12頭立ての11番手。しかし直線、映像にはほとんど映らない大外を伸びて5着まで押し上げた。ダートグレードにも出走歴があるなど、一線級との対戦経験が豊富。8歳になったがまだまだ元気だ。管理する柏原誠路調教師は、NARグランプリで何度か最優秀勝率調教師賞を受賞しているが、なぜかいまだ重賞タイトルがない。このドリームコンサートで、名古屋、金沢、そして2走前の園田ウインターカップで2着というのが重賞では最高の成績。悲願の重賞初制覇に期待したい。
メイジンは中央500万条件から転入して7戦6勝、2走前の百万石賞で2着に負けただけ。前走でトライアルを勝っているとはいえ、短距離は中央時代にも未勝利戦で2度使われたのみ。スピード競馬に慣れた遠征勢相手というところにやや不安はある。
笠松のライスエイトは、重賞初挑戦となったクイーンカップこそ惨敗だったが、まだ底を見せていないという成績。前走1400メートルの特別戦の勝ちタイム、良馬場で1分27秒3はかなり速い。3歳牝馬ゆえ52キロという軽量ならあっと言わせる場面はあるかもしれない。
兵庫のマークスマンは重賞勝ちこそないものの、A1特別戦ではたびたび勝ち星があり、高いレベルで活躍している。ただ短距離の実績があまりないことと、勝つときと負けるときの落差が大きいのが気になるところ。
◎6ドリームコンサート
◯1メイジン
▲7ライスエイト
△2マークスマン
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