
古馬重賞戦線の主要メンバーが、ニュータカラコマ、オレノココロ、フジダイビクトリー、コウシュハウンカイと4頭。これらに加わろうという勢力がサクラリュウ。あとの5頭では、今シーズン、ソウクンボーイがばんえい十勝オッズパーク杯4着、シンザンボーイがばんえいグランプリ(8着)、北見記念(6着)に出走しているがやや実力的に差がある。フクドリが3年前にこのレースを制しているとはいえ、さすがに近年はその当時の勢いにない。というメンバー。帯広記念の近年の結果を見ると、2014年1着のホリセンショウ、2015年2着のホッカイヒカルのようなあっと驚く人気薄が激走して大波乱ということがあるが、さすがに今回そうした馬の好走は難しいと見る。
とはいえ昨年勝ったオレノココロは4番人気。ばんえいグランプリを勝ったあとが凡走続きで、しかもトップハンデ920キロということで疑問符がついた。しかしばんえい記念を目指してこのあたりから調子を上げてくることは間違いなく、そして今年は昨年より10キロ軽い910キロでの出走となればここが出番と見る。
あとは実績馬から、900キロは断然有利なフジダイビクトリーに、岩見沢記念2着のサクラリュウ、さらにコウシュハウンカイまで。ニュータカラコマにトップハンデ920キロは厳しいと見て無印とした。
◎5オレノココロ
○7フジダイビクトリー
▲10サクラリュウ
△9コウシュハウンカイ
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前年までA・B・C級のクラス別定重賞として行われていた尾張名古屋杯がB・C級による特別に格下げとなって、正月に名古屋で行われる古馬重賞は、この新春盃と名古屋記念だけになった。
中央準オープンから転入後、3戦2勝2着1回のダイゴマサムネがまだ底を見せていない。前走1600メートルのA3特別が早め先頭から5馬身差圧勝。中央ではダート1800メートル戦での勝ち星があり、この距離でもアドバンテージがありそう。
リョーシンヒナタは、徐々にクラスを上げてきて、7月にA級特別を使われるようになって以降、8戦して2着以内をはずしたのは2度だけ。今回、一線級のメンバーは名古屋記念に出走し、いわばオープン2組のメンバーなら重賞初挑戦でもチャンスはありそう。
ポルタディソーニは、ゴールド争覇ではカツゲキキトキト、トウケイタイガーというダートグレード級の2頭には離されたとはいえ3着に善戦。初めての1800メートルに対応できれば勝ち負けまでありそう。
近走、勝ちきれないレースが続いているキタノシャーロット、中央未勝利から転入して6戦5勝というアスタークライらも上位争いにからんできそう。
◎7ダイゴマサムネ
○6リョーシンヒナタ
▲4ポルタディソーニ
△1キタノシャーロット
△2アスタークライ
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チャイヤプーンの寒菊賞は、前に馬を置いて抑えきれないような手ごたえで4番手を追走すると、逃げていたスターギアを直線を向いてとらえ楽々と突き離して完勝。今回はその寒菊賞と同じ舞台で、ほかにこれといった新興勢力もいないだけに、ここで逆らう手はない。
寒菊賞では逃げて2着だったスターギアだが、続く2歳A級の一般戦では逃げ切り9馬身差の圧勝。力をつけた可能性はあり、展開次第で逆転の可能性もある。
寒菊賞3着のスターキヨミツが▲では寒菊賞の着順通りの予想だが、それ以外の馬たちにはやや能力差がありそうなだけに仕方ない。
これらに続くのが、南部駒賞4着、寒菊賞5着のリュウノムーン。
サンエイエンジェルはここまで未勝利も2着が4回。ただここ2走は差のある敗戦が続いているだけに、復調なればというところ。
◎4チャイヤプーン
○2スターギア
▲3スターキヨミツ
△8リュウノムーン
△7サンエイエンジェル
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名古屋では1月中旬(2018年は16日)に3歳馬による新春ペガサスカップが行われているが、同じく3歳馬のこの重賞が新設された。前者がSPIで、こちらがSPIIだからか、重賞とはいえ出走9頭のうち4頭が未勝利で、3頭が1勝馬というメンバー。
圧倒的な成績を残しているのがデビューから4戦4勝のサムライドライブ。当初は笠松のライデンリーダー記念というプランもあったようだが、輸送などを考慮し、大事をとってこちらに出走ということのようだ。2勝馬や1勝馬と持ちタイムを競べても、このメンバーでは能力が抜けている。
相手筆頭はデビュー戦3着のあと2連勝のトーホウカトレア。ただ前走1400メートル戦の勝ちタイムが1分32秒5では、重賞を勝ち負けできるレベルにあるかどうかは疑問。
あとは1勝馬の中からフレーゴリ、ドレストゥナインズらが2着、3着を争うことになりそう。
◎2サムライドライブ
○6トーホウカトレア
△7フレーゴリ
△9ドレストゥナインズ
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ダービーグランプリで2着に敗れ連勝が途切れたフリビオンだが、長距離輸送に加えて雪が激しく降る中での慣れない環境。それでいてゴール前、勝ったスーパーステションに1馬身差まで迫る走りは、負けてなお強しというものだった。勝負どころで追っても行ってくれないズブい面があるだけに、2400メートルという距離はこの馬に向いているのではないか。
イッツガナハプンは、昨年1番人気に支持されたものの、長距離得意のリワードレブロンに屈して2着。川崎のスパーキングサマーカップ除外のあと、黒潮マイルチャンピオンシップ5着は案外だったが、前走でカイロスやカッサイなどの有力馬をしりぞけ復調を感じさせた。今回、赤岡騎手が大井遠征のため倉兼騎手が鞍上となる。
ティアップリバティは、中央1勝から転入してB-1選抜特別まで4戦3勝、2着1回。まだ底を見せていない怖さはある。
黒潮マイルチャンピオンシップを制したワイルドコットン、建依別賞2着など6月に中央1000万条件から転入して3着以内を外していないチャオ、珊瑚冠賞でフリビオンの2着だったカッサイらは連下争いまで。
◎8フリビオン
○6イッツガナハプン
▲4ティアップリバティ
△11ワイルドコットン
△5チャオ
△2カッサイ
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