
カメチャンは中央未勝利から転入し、3歳の条件馬相手だったものの、盛岡芝1600メートル戦をともに楽勝で2連勝。その勝ちタイムはともに1分40秒台で、同じ良馬場で行われたはまなす賞を勝ったマツリダレーベンのタイムを1秒前後上回るもの。その後水沢のダート戦を勝って移籍後3連勝。相手は強くなるが、いきなりの重賞勝ちも期待できそう。
船橋から遠征のクリムパルフェは、今回が芝初挑戦。とはいえ船橋の3歳一組特別勝利なら能力は高い。盛岡の芝に対応できればあっと言わせる場面はあるかもしれない。
マツリダレーベンは、はまなす賞、サファイア賞と、芝の準重賞を連勝。それを含め盛岡の芝では6戦3勝、2着2回と適性は抜群。あとは新興勢力ともいえる◎○との能力比較でどうか。
サンエイフラワーは、2歳7月に盛岡芝の新馬戦で挙げた1勝のみ。その後、勝ち星こそないが、はまなす賞2着、サファイア賞3着と、芝での好走が目立つ。
エスドリームは、2歳8月に芝の新馬戦でデビューするはずが取消しとなり、実戦で芝を走るのは今回が初めて。冬休みを挟んで、ここまで7戦3勝、すべて3着以内と堅実な成績。芝で結果を出せるかどうか。
◎2カメチャン
○8クリムパルフェ
▲9マツリダレーベン
△11サンエイフラワー
△5エスドリーム
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佐賀転入後、無敵の11連勝中というハッピーハッピーが圧倒的だ。重賞初挑戦となった前走佐賀ヴィーナスカップは、直線迫った大井のステップオブダンスをハナ差しのいでの勝利。今回は牡馬との対戦となるが、かつて旧S2重賞の上位常連だったデリッツァリモーネやコスモポッポに当時ほどの勢いがなく、牝馬は佐賀ヴィーナスカップでほとんど勝負付けが済んでいる相手。ここは負けられない一戦だ。
相手候補も牝馬で、前走水無月特別でウルトラカイザーの2、3着だったモリデンサンバにイケノアサ。ともにB級から上がったばかりでの好走だけに、今後の上積みも期待できる。
そして3歳牝馬のスーパージンガは初めての古馬重賞でどこまでやれるか。九州ダービー栄城賞を圧勝したレースぶりならここでも勝負になりそうだが、高知遠征で5着に敗れた反動が気になるところ。
デリッツァリモーネは休み明けの2戦とも惨敗だったが、オープンクラスで好走していた昨年秋口ほどの能力が戻れば当然上位を狙える。
◎5ハッピーハッピー
○2モリデンサンバ
▲1イケノアサ
△8スーパージンガ
△7デリッツァリモーネ
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ショコラブランは、前走大井所属として臨んだ北海道スプリントカップJpnIIIで4着。楽に2番手を追走し、直線を向いて一旦は先頭という見せ場があった。さすがに今年1月まで中央のオープンで走っていたというスピードは、距離短縮で初めての1000メートルでも生きると見る。あとは転入初戦でのデキ次第。
カツゲキライデンは、冬の間移籍していた名古屋では適距離のレースを使えなかったこともあり結果が出なかったが、北海道スプリントカップJpnIII6着で復調気配。昨年の覇者だけに1000メートルは得意の舞台。この距離で先行できるのも強み。
北海道スプリントカップJpnIIIで2着と見せ場をつくったのがメイショウアイアン。中団から直線で追い込み、勝ち馬に次ぐ後半3Fのタイムで展開もハマった。昨年のこのレースでは、直線、目のさめるような末脚を発揮したものの、カツゲキライデンをクビ差とらえきれず。1000メートル戦ではやはり脚を余してしまう可能性がある。
中央オープンからの転入初戦を快勝したタイセイプライドも上積みがあれば勝負になりそう。
フジノパンサーは今シーズン初戦でメイショウアイアンやカツゲキライデンを相手に勝利。5月8日のキンシャサノキセキ・プレミアムで、そのフジノパンサー(3着)に先着しての2着だったのがタイセイエクレール。このあたりも能力的にそれほど差はない。
◎7ショコラブラン
○1カツゲキライデン
▲2メイショウアイアン
△8タイセイプライド
△12フジノパンサー
△10タイセイエクレール
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経験豊富な兵庫勢が強そうだ。リリコは名古屋への遠征が3度あり、先着されたのはアンタエウス、ゴールドリングという世代のトップを争う馬たち。さらに前走高知優駿でもゴール前あわやというところまで差を詰めての3着。それらと比べると、今回はかなりメンバーが楽になった。2歳時の園田プリンセスカップ以来久々重賞制覇の期待だ。
地元勢では目下3連勝中のユウストレートに期待。名古屋生え抜きで、初勝利を挙げたのがなんとデビュー19戦目の3走前。続く2走前は逃げ切って2着に7馬身差をつける圧勝。ここに来て急激に力をつけた。
チャービルは、2走前ののじぎく賞で、リリコを3着にしりぞけ7番人気での勝利。前走兵庫ダービー(7着)はさすがに相手が強く、牝馬同士ならあらためての期待だ。
ライトリーは重賞初挑戦だった新緑賞8着のあと、目下4連勝中。ただ今回は相手関係的にさらなる上積みがないと勝ち負けまでは難しそう。
金沢のミエルミエーレは中央から移籍後5戦3勝、2着1回。遠征での重賞初挑戦でどこまでやれるか。
◎3リリコ
○1ユウストレート
▲6チャービル
△2ライトリー
△8ミエルミエーレ
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中央から戻ったラブバレットの復帰戦で、この栗駒賞には4連覇がかかるということでは当然注目となりそう。ただ中央で二桁着順が続いたあとでどうだろう。
もう1頭注目は、5連勝で早池峰スーパースプリントを制し、デビュー2年目の岩本怜騎手には重賞初制覇となったサインズストーム。水沢コースは昨年12月からシーズンをまたいで1600メートルで3連勝。その後1000メートルの早池峰スーパースプリントを8馬身差、コースレコードで圧勝したということでは、水沢では距離短縮となる1400メートルはむしろ歓迎。ラブバレットよりも順調に来ているこちらのほうを本命とした。
イーグルカザンは栗駒賞で過去2年とも4着だが、11歳になった今年、赤松杯、シアンモア記念とも2着で、例年以上に好調だ。
ミスティカルは成績にムラのあるタイプだが、昨年3歳12月には古馬相手のスプリント特別、さらに3歳限定の奥州師走スプリントを連勝。今年5月にも水沢1300メートルのスプリント特別を制しており、得意の舞台で今回も上位争いが期待できそう。
ナムラヒューマンは高知からの転入初戦となった早池峰スーパースプリントは4着だったが、高知の重賞で3着2回という実績なら、あっと言わせる場面はあるかもしれない。
◎2サインズストーム
○3ラブバレット
▲8イーグルカザン
△6ミスティカル
△9ナムラヒューマン
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