
エムエスクイーン、アンタエウスという東海の2強が不在となって、重賞勝ち馬がいないメンバー構成。で、その2頭がいなければ準重賞や特別を勝てるというフォアフロント、トリマゴラッキにチャンスが巡ってきた。
笠松のフォアフロントは、2度の名古屋遠征を経験し、湾岸ニュースターカップでは好タイムでの2着があり、スプリングカップでは4着だったものの、6着のトリマゴラッキには1秒差をつけたという実績。ここはフォアフロントが中心。
前述2強との対戦で苦戦を続けてきたトリマゴラッキにとっても、ここは負けられない一戦だろう。
メモリーパールは新馬勝ち以来、勝ち星から遠ざかっていたものの、今回と同じ1600メートルの前走ドリーム戦を好タイムで逃げ切った。同じ良馬場で、トリマゴラッキの新春ペガサスC(2着)の走破タイムよりコンマ2秒速く、ここに来て力をつけたと見るべきかもしれない。人気がなければ頭でも狙ってみたい。
ここまで未勝利も特別戦でたびたび2着があるコマガイム、条件戦で2連勝中のキクノピオニールらが上位に食い込めるかどうか。
◎10フォアフロント
○11トリマゴラッキ
▲8メモリーパール
△6コマガイム
△1キクノピオニール
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過去5年、4歳馬で勝ったのは2014年のオレノココロと2016年のセンゴクエース。要するにそのレベルでないと、この時期の4歳馬がひとつ上の5歳馬を負かすのは難しいということか。それにしても4歳でトップハンデ790キロで圧勝したセンゴクエースは別格だ。
負担重量の差はあるものの、古馬一線級と互角のレースをしているのがメジロゴーリキとゴールデンフウジン。
ここでメジロゴーリキに対して10キロもらったゴールデンフウジンは俄然有利。1月13日の睦月特別では5キロ差で同タイムの決着だったのが、今回は10キロ差。ナナカマド賞以来の重賞タイトルに期待だ。メヂカラ回避による繰上りでの出走という運もある。
重量差があったとはいえオレノココロを完封してチャンピオンカップを勝ったメジロゴーリキにも勢いがある。今後、古馬戦線でも中心的存在になりそう。
チャンピオンカップで3着と健闘したマツカゼウンカイは、トップハンデ790キロで◎○にどこまで対抗できるか。
4歳馬では、760キロのキタノユウジロウ、750キロのコウシュハレガシーが重量差を生かして上位争いに食い込めるかどうか。
セン馬4歳でもトップハンデとなったアアモンドグンシンだが、チャンピオンカップ(6着)では、◎○より重い810キロだったことを考えれば、上位浮上もありそう。
◎4ゴールデンフウジン
○1メジロゴーリキ
▲10マツカゼウンカイ
△5キタノユウジロウ
△3コウシュハレガシー
△6アアモンドグンシン
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断然の注目になるはずだったグレイトパールは最初から回避予定だったのだろうか。おまけにスーパージェットも回避となって、地元佐賀4頭に兵庫3頭の7頭立ては、なんとも寂しい。
となれば、エイシンニシパの連覇となりそうだ。昨年のこのレースを勝ったあと、勝ち星こそ新春賞のひとつだけだが、2着は5回もあり、負かされた相手はカツゲキキトキト、タガノゴールド、マイタイザンなど全国レベルでも通用する馬たち。強敵不在のここは負けられない一戦だ。
相手も兵庫から遠征のトウシンイーグル。中央オープンから移籍し、勝ち星こそないもののA1特別では2着2回。エイシンニシパと真っ向勝負となると難しそうだが、自身の能力を発揮すれば連下筆頭。
地元勢ではスーパーノヴァが食い下がれるか。九州大賞典を5番人気で制したが、トウシンイーグルが出走(3着)していた金沢の北國王冠で7着だったということでもあまり強気にはなれない。地の利を生かして一発あるかどうか。
フォークローバーは佐賀転入後、準重賞で3勝を挙げているものの、いずれも1400メートル戦。この距離でどうか。
中央オープンから川崎を経て兵庫に移籍したヨヨギマックだが、園田での2戦の内容からして3着争いに加われるかどうか。
◎5エイシンニシパ
○3トウシンイーグル
▲7スーパーノヴァ
△2フォークローバー
△1ヨヨギマック
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有力馬がほぼ顔を揃えた2月17日の3歳A-1戦(市役所サポーターズ杯)では、サクラドリーマーが障害6番手から一気の差し切りを決めた。12月の十勝産駒特別では世代のトップクラスと差のある4着だったが、年明けは5戦して4勝、2着1回と、ここにきて力をつけてきた。たしかにここ2戦の勝利は負担重量差もあってのことだが、すでにその重量差を埋められるだけの力をつけていると見ることのでき、初めての重賞挑戦でもチャンスはあると見る。
メムロボブサップは、年明け後4戦1勝と勝ちきれない印象だが、ナナカマド賞を勝った賞金で常に重量を背負わされるだけに仕方ない。しかも負けているといっても差はわずか。定量のここで巻き返す可能性は十分。
アオノブラックは、ナナカマド賞は3着だったが、ヤングチャンピオンシップを制した。ここ2戦は6着に敗れているものの、トップハンデだけにこれも仕方ない。一般戦は無理せず、重賞のここ狙いの調整という可能性はある。
ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップともに2着だったギンノダイマオーは、前走で初めて馬券圏内を外す4着に敗れたが、それでも勝ち馬とはわずか1秒5差。能力差はない。
第1回能検一番時計のジェイエースは、星雲賞3着、十勝産駒特別3着と特別戦で勝ちきれず、あと一歩のところで重賞挑戦を逃してきた。年明けの2戦はいまひとつだったが、ここにきて調子を上げてきてるだけに怖い存在。
◎9サクラドリーマー
○10メムロボブサップ
▲8アオノブラック
△3ギンノダイマオー
△4ジェイエース
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アンタエウスは、重賞初挑戦となった前走新春ペガサスカップでもボルドープラージュら有力馬の厳しいマークを受けながら、4コーナー手前から徐々に差を広げての圧勝だった。新馬戦はともかく、以降、他馬に先着を許したのは連戦連勝を続けるエムエスクイーンだけ。その強敵不在ならここは負けられないところ。
浦和から遠征のトーセンスプモーニは、ハイセイコー記念こそ差のある6着だったが、ゴールドジュニア(3着)のレースぶりからはここでも通用しそう。あとは3カ月ぶりの実戦と1800メートルという距離がどうか。
フォアフロントは、ジュニアクラウンで4着に負けた以外は連対続き。エムエスクイーン、アンタエウスとは未対戦なだけに、一発あればこの馬。
門別1勝から転入したゴールドリングは、名古屋・笠松で4戦3勝。負けたのはゴールドジュニア(5着)だけ。前走は楽な相手だったとはいえ、直線で軽くムチを入れただけで2着に8馬身差は圧巻だった。まだ底を見せていない可能性はある。ただ1600メートルのゴールドジュニアが案外だったので、さらなら距離延長でどうか。
園田プリンセスカップを勝ったリリコ、エムエスクイーン相手にも常に好走のリードメロディーらも上位を狙える。
◎12アンタエウス
○2トーセンスプモーニ
▲9フォアフロント
△7ゴールドリング
△4リリコ
△3リードメロディー
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