
クラス別定のハンデ差もあって難解な重賞。こういうときはハンデが軽い格下の好調馬を狙うことが多いのだが、今回はそうした馬も見当たらず。ならば素直に格で評価していいのではないか。
今シーズンのキサラキクはオープンでたびたび好走。今回のメンバーでは能力的に抜けている感じで、このハンデ差でも崩れることはないだろう。1着固定とまでは言えないものの、軸としては固そう。
重賞挑戦は2016年のクインカップ(7着)以来2度めというヤマノホシは、はじめての770kgという重量がどうかだが、レディースカップでも3着に好走しており、障害を早めに越えれば粘り込むシーンはありそう。
レディースカップを制したナカゼンガキタだが、その賞金でクラスが上がってA1級では苦戦。今回の770kgも楽ではなさそうだが、牝馬同士なら出番はありそう。
もう1頭のオープン格付、セイコークインは近走大敗続きなだけにどこまでやれるか。
重量が不安だがタイキン、格下のヒメマルクィーンらには、混戦で有力勢が崩れたときに食い込む余地がありそう。
◎5キサラキク
○8ヤマノホシ
▲2ナカゼンガキタ
△1セイコークイン
△6タイキン
△4ヒメマルクィーン
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当初は兵庫から多数の登録があったものの、結局遠征馬は笠松、兵庫、高知から1頭ずつ。
ここは東京盃JpnII、笠松グランプリ、兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIという全国レベルのメンバーと戦ってきたエイシンバランサー、サクラレグナムの争いになりそう。その3戦ではサクラレグナムが2度先着。しかもエイシンバランサーは、地元の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでほとんど見せ場なく9着に敗れているのが気になるところ。ここは地元のサクラレグナムに期待する。大高坂賞のパフォーマンスから10歳でもまだまだ元気。
ストーミーワンダーは2連勝で白銀争覇を制した。ただ笠松グランプリでは◎○から2秒ほど離されての惨敗だっただけに、▲とはいえ今回も3着狙いまでだろうか。
ともに高知で連勝中のサウスキング、グレナディアーズは、このメンバーに入るとハードルは相当高そう。
◎8サクラレグナム
○4エイシンバランサー
▲5ストーミーワンダー
△9サウスキング
△3グレナディアーズ
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ライデンリーダー記念ではヒヤッとさせられたエムエスクイーンだが、初めての笠松遠征ということもあっただろうし、状態も万全ではなかったようだ。今回は地元に戻っての牝馬限定戦。17日には園田クーンセレクションが行われ、24日の笠松・ゴールドジュニアにも牝馬が出走していたなど、かなりメンバーが分散。エムエスクイーンにとっては相手がかなり楽になり、連勝はまだまだ続きそうだ。
リードメロディーは、エムエスクイーンと対戦すること4回。で、2着1回、3着2回という成績。前走新春ペガサスカップは3着だったが、圧勝したのは牡馬で、接戦だった2着、4着馬は不在。エムエスクイーンは別格として、この馬にとっても相手は楽になった。
ハッピーフライトは金沢から笠松への移籍初戦となったライデンリーダー記念が、エムエスクイーンからコンマ2秒差の4着。3着のリードメロディーとはクビ差だった。枠順の関係で逃げる形になったが、今回はエムエスクイーンのひとつ外の枠。好位でマイペースなら今回も粘り込むシーンはありそう。
ナラは○▲に続いてライデンリーダー記念で差のない5着。今回は園田クイーンセレクション遠征(4着)から中11日という詰まった日程ゆえ、状態次第でどちらにころぶか。
兵庫から遠征のトーセンジルコン、地元のアビゲイルは、ともに門別からの移籍組。今回が重賞初挑戦で、上位食い込みまであるかどうか。
◎2エムエスクイーン
○8リードメロディー
▲3ハッピーフライト
△11ナラ
△9トーセンジルコン
△4アビゲイル
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ウルトラカイザーは昨年5月以降、1400メートル戦では7戦6勝、2着1回とほぼ完璧な成績。真島調教師によると、今は気性的に2000メートルは合わないことから中島記念は使わないつもりが、ファン投票で1位になったことで使ったら勝ってしまったと。明けて11歳だが1400メートルで地元馬同士なら負けられない。
昨年10月の五ヶ瀬川賞でウルトラカイザーに土をつけたのがシゲルクロマグロ。逃げたシゲルクロマグロに、3コーナー過ぎではウルトラカイザーが迫ったものの、直線ではシゲルクロマグロが突き放した。とはいえこのときは別定重量で2キロ差があり、今回同斤量ということであれば、やはりウルトラカイザーが断然優位。
前走宝満山賞で、そのシゲルクロマグロを差し切ったのがフォークローバー。ただシゲルクロマグロは秋から馬体が増え続けて550キロ。絞ってくればシゲルクロマグロが巻き返すだろうが、そうでなければ再びフォークローバーが先着する可能性も。
宝満山賞で3着だったセクシーボーイだが、レース内容的にも○▲とはちょっと差があった。ロードメビウスは、佐賀ウインターダッシュでシゲルクロマグロの2着と好走。この2頭は上位3頭のどれかが崩れたときの押さえまで。
◎5ウルトラカイザー
○6シゲルクロマグロ
▲1フォークローバー
△9セクシーボーイ
△7ロードメビウス
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ゴールドリングが門別から名古屋に移籍して2連勝。相手が楽だったとはいえ、それぞれ2着に9馬身、6馬身という着差。前走の1組特別では、直線でムチが入っていたものの、後続をまったく寄せ付けないままだった。笠松より時計のかかる名古屋で、2戦とも1400メートルで1分30秒ちょっとというのも好タイム。エムエスクイーン不在のメンバーなら楽しみだ。
ボルドープラージュは、心配された名古屋初遠征となった新春ペガサスカップで4着。ライデンリーダー記念ではエムエスクイーンを慌てさせた実力であり、地元に戻ってあらためての期待。
湾岸ニュースターカップを制したブライアンビクターはここまで6戦オール連対。笠松・名古屋の持ち時計を見ても、◎○に見劣りしない。
押し出される形で△の筆頭がテンマダイウェーヴ。兵庫若駒賞、園田ジュニアカップを含め目下3連勝中。ただ戦ってきた相手関係を見ると、エムエスクイーンが台頭している東海勢と比べるとやや見劣る。
中央未勝利から転入して2連勝のサウスグラストップも、まだ強い相手とは対戦していないが、ここでもやれておかしくない。
印はまわらないものの、エリアントには年明けに復帰したJRAの山田敬士騎手が騎乗ということでは期待したい。
◎7ゴールドリング
○9ボルドープラージュ
▲6ブライアンビクター
△10テンマダイウェーヴ
△8サウスグラストップ
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