
今年も南関東リーディングを独走し、賞金リーディングも全国でダントツの浦和・小久保智厩舎から2頭が遠征してきた。センチュリオンは小久保厩舎に移籍後は重賞勝ちこそないものの、南関東で重賞2着3回に、昨年のJBCクラシックJpnIでも3着に健闘した。前走マイルグランプリでもそれほど差のない3着に入っており、実力的にここは負けられない一戦。初騎乗となるデビュー5年目の保園翔也騎手にも重賞初制覇のチャンスだ。
エイシンニシパは、今年制したタイトルは新春賞のみだが、重賞でもまず崩れることがない。姫山菊花賞は2017年に制して、2018年が2着(昨年は不出走)。迎え撃つ地元期待の筆頭はこの馬。
崩れることがないといえばジンギ。3歳だった昨年10月以降、10戦オール連対。前走摂津盃で古馬重賞初勝利となった。今回もそのときと同じ園田1700メートルが舞台。相手は強いが試金石となる一戦。
昨年2月の梅見月杯まで快進撃を続けていたマイタイザンだが、その後は今年3月にA1特別で1勝を挙げたのみ。今回は5カ月の休み明けとなるが、単騎逃げが叶いそうなメンバーだけに、マイペースで逃げてどこまで粘れるか。
中央3勝クラスから今年転入して名港盃を制したタガノジーニアス、オグリキャップ記念を制したマイフォルテらも能力発揮なら上位争いも。
◎6センチュリオン
○1エイシンニシパ
▲7ジンギ
△4マイタイザン
△10タガノジーニアス
△8マイフォルテ
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3歳前半にアメリカに遠征して経験を積んできたマスターフェンサーは、勝ちきれないレースが何度かありながら、前走マーキュリーカップJpnIIIではゴール前でデルマルーヴルを競り落として重賞初制覇。3コーナーからほとんど追い通しで長く脚を使い、いかにも地方のダート長距離でこそという適性を見せた。
芝では勝利を挙げられなかったロードレガリスだが、大井から戻ってダートで一気にオープンまで駆け上がった。アルデバランSでは先頭に立ったあとレースをやめていたようで、その結果以上に能力は高そう。平安ステークスGIIIではまったくレースをしておらず、気性的な問題に加え、休み明けでどうか。ただ、持てる能力を発揮させることができれば圧勝まで。
オープンの連勝で、ともに僅差でマスターフェンサーを2着にしりぞけたエルデュクラージュだが、地方の小回りコースは未知数。ここはマスターフェンサーのほうに適性面で分があると見た。
地方の期待はリンノレジェンド。昨年、3歳で道営記念まで制したときは、相当なところまでいけるのではないかと期待したが、明けて4歳になってからの成績がいまひとつ。しかし前走トライアルのイヌワシ賞を大差で圧勝。ここからの上昇を期待したい。勝ち負けはともかく馬券圏内なら。
マーキュリーカップJpnIIIは4着だったヒストリーメイカーは、かつて在籍していた金沢で巻き返しなるかどうか。
ダートグレード2勝を挙げているロードゴラッソだが、強敵相手となると存在が薄くなってしまう感じ。ほかにグレード勝ちがマスターフェンサーだけというメンバーでどうだろう。
◎11マスターフェンサー
○5ロードレガリス
▲1エルデュクラージュ
△6リンノレジェンド
△8ヒストリーメイカー
△3ロードゴラッソ
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出走は牡馬のみ9頭で、ハンデ差は最大40キロ。ならば最大50キロのハンデ差で柏林賞を勝ったメムロボブサップに4歳シーズン二冠の期待がかかる。その後もハンデを課せられながら、山鳩賞2着、はまなす賞2着と常に中心的存在。オープン-1組のマロニエ賞ではコウシュハウンカイら古馬のトップクラスを負かしているということでも実績断然だ。
柏林賞は最下位10着に敗れたコマサンブラックだが、山鳩賞では30キロ差はあったもののメムロボブサップとの接戦を制した。その後は、B1級特別を勝って、A1混合特別でも僅差の3着と好走。クラス以上に力をつけていると考えられ、今回、メムロボブサップとは山鳩賞のときと同じ30キロ差なら、再度先着という可能性も。
アオノブラックは、柏林賞、山鳩賞、はまなす賞と、いずれもメムロボブサップと同じ重量で後塵を拝してきた。しかし10キロ差がついた今回は逆転も可能。
コマサンエース、インビクタらは重量差を生かして上位争いも。
◎5メムロボブサップ
○6コマサンブラック
▲7アオノブラック
△2コマサンエース
△9インビクタ
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中央芝オープンからの移籍馬が何頭かいて、盛岡の芝重賞としてはかなりレベルの高いメンバーが揃った。
アップクォークはせきれい賞に続いて兵庫からの遠征。中央のオープンでは頭打ちとなったが、兵庫に移籍して園田の特別戦4着のあと遠征したせきれい賞は、3コーナー過ぎで一気に先頭に立つと、やはり元中央オープンのロードヴァンドールを6馬身突き放しての圧勝となった。中央では芝1800〜2000メートルを中心に使われてきたが、コーナーを4つ回る盛岡芝1700メートルなら道中で息を入れられるところはあり、問題なくこなせると見る。
芝でこそと思われたランガディアは、転入していきなりダートの重賞を3連勝。さらにマーキュリーカップJpnIIIでも中央勢の一角を崩す3着と好走した。ここはあらためての芝に期待。岩手移籍後5戦すべて手綱をとってきた鈴木祐騎手がアップクォークに騎乗するため、山本聡哉騎手に乗替った。
中央では芝1800メートル以上のみを使われてきたロードヴァンドールは、南関東に移籍してのオープン特別は5、11着と結果が出ず。盛岡芝のせきれい賞に遠征し、アップクォークの2着に好走した。1700メートルへの対応がどうかだが、盛岡芝も2度めとなれば上積みも期待できる。
ロワアブソリューは、今年開幕で岩手に転入し、ダートでは結果が出なかったものの、OROターフ特別、桂樹杯と、芝に替わって2連勝。今回はメンバーのレベルが上がるが、連勝の勢いは侮れない。
3歳同士のオパールカップ2着だった北海道のフジノロケットは、その後中央芝の2勝クラスを2戦。勝つことはできなかったものの、勝ち馬から0秒5、0秒8差とまずまずの好走。3歳だけに中央で揉まれて力をつけている可能性はある。
このレース連覇のかかるコスモリョウゲツだが、それ以来勝利から遠ざかったまま。前走桂樹杯2着で復調のきっかけとなったかどうか。
◎3アップクォーク
○7ランガディア
▲8ロードヴァンドール
△4ロワアブソリュー
△10フジノロケット
△6コスモリョウゲツ
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出走11頭中8頭が北海道からの転入馬。ホッカイドウ競馬のシーズンが終盤に向かう時期ゆえ、新たな活躍の場を探してということだろう。
その中でも実績最上位がエムザックベール。門別でJRA認定競走を勝っているのはこの馬だけで、オープンでも5着、4着と掲示板を確保。重賞のリリーカップにも出走(10着)した。北海道からの移籍馬の中では実績断然。
となると、地元でデビューから4連勝中のサブノタマヒメとの比較でどうか。ここ3戦の2着馬がいずれもシンフジで、層がそれほど厚くないところでの連勝だけに、やはり強い相手に揉まれてきたエムザックベールに分があると見る。
マナバレンシアは、門別で一般の未勝利戦を勝ち、転入初戦は直線楽に後続を振り切った。その2着馬、エイシンミチバシリも門別(未勝利)からの転入馬だった。◎○とはやや差がありそうだが、連下争いなら。
同じく門別で未勝利勝ちがあり転入初戦となるスツーカ、門別では勝ち星を挙げられなかったがフレッシュチャレンジでクビ差2着の経験があるステップフォード、門別では未勝利も転入初戦を制したリードキングダムらも変わり身、成長次第では。
◎11エムザックベール
○4サブノタマヒメ
▲3マナバレンシア
△2スツーカ
△9ステップフォード
△10リードキングダム
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