
昨年休養明けの9月から連対を続けていたキングフェスタだが、今季初戦のスプリングカップでは障害で苦戦して6着。ばんえい十勝オッズパーク杯は出走取消となってしまった。しかしながら前走スタリオンカップは障害7番手から豪快に差し切り、取消明けの不安を払拭。引き続き障害に不安はあるものの、越えてしまえばこの重量なら豪快に走って差し切る。
昨シーズンの重賞戦線で一気に頭角を現したのがコウテイ。北斗賞こそ7着だったものの、その後、旭川記念、北見記念でともに2着に好走すると、帯広記念では障害先頭からメムロボブサップ、コマサンエースを振り切って重賞初勝利。今回も障害を先頭で越えればチャンスは十分。ただ能力を発揮するのは、シーズン後半、基礎重量が重くなってからという可能性はある。
昨シーズン、重賞で常に上位を争いながら勝ちきれなかったコマサンエースだが、ばんえい十勝オッズパーク杯で9歳にしてついに重賞初勝利。ただ今回はその勝利によってメンバー中唯一別定10kg増となるのがどうか。
4歳シーズン三冠馬タカラキングダムは、明けて5歳ながらばんえい記念でも4着に入り、ばんえい十勝オッズパーク杯では障害でかなり置かれた6番手から追い込み、それほど差のない4着まで迫った。古馬重賞本格参戦となる今シーズン、どんなレースを見せるか楽しみではある。
昨年5歳ながら北斗賞、旭川記念といきなり古馬重賞を連勝したのがクリスタルコルド。昨シーズン終盤からやや不調に陥っているが、昨年の北斗賞では前走大雪賞5着から8番人気での勝利だっただけに侮れない。
全盛時ほどの勢いはないインビクタだが、ばんえい十勝オッズパーク杯でも3着だったように、シーズン前半の700kg台の重量での争いならまだまだやれる。
◎9キングフェスタ
◯10コウテイ
▲4コマサンエース
△1タカラキングダム
△8クリスタルコルド
△2インビクタ
北斗賞の出走表はこちら
クリノチャールズは、冬季は高知に移籍していたが、シーズン再開とともに戻って2着のあと3連勝で北日本新聞杯制覇。先行勢ハイペースの中団から、4コーナー手前で馬体を併せて先頭に立ったショウガマッタナシを振り切っての完勝。追ってバテない、長く脚を使えるタイプで300mの距離延長にも対応できそう。
ジューンノールックは中央未勝利から転入して3連勝。前走3歳A2戦では、縦長の中団から逃げ粘るトレヴィーテを直線とらえて完勝。1400、1500mの勝ちタイムは、重賞実績馬と比べるとやや物足りないものの、中央ではデビューから中距離を使われていたように距離延長でという可能性はある。
ショウガマッタナシは、前述のとおり北日本新聞杯では4コーナー手前からクリノチャールズとの一騎打ちから2馬身半差の2着。ただ先行勢ハイペースから仕掛けのタイミングもあったと思われ、展開次第では逆転もありそう。
その北日本新聞杯で先行争いに巻き込まれて7着に沈んだのがタルバン。中央未勝利から転入して、それまでは4戦3勝、2着1回。あらためての期待となるが、距離をこなせるかどうか。
2歳時に石川テレビ杯を制したビバロジータは、ここまで6勝。北日本新聞杯は後方追走で見せ場なく9着だったが、もともと好走と凡走のはっきりしたタイプ。これまで何度もショウガマッタナシと好勝負を演じてきただけに巻き返す可能性はある。
◎5クリノチャールズ
◯8ジューンノールック
▲6ショウガマッタナシ
△10タルバン
△12ビバロジータ
石川優駿の出走表はこちら
ロードオブザチェコは中央3勝クラスから転入初戦のスプリント特別(水沢1400メートル)を8馬身差で圧勝。前走盛岡1200メートルのスプリント特別は4着だったが、栗駒賞勝ちのスプラウティングに直後で突かれる厳しい展開。とはいえ今回の出走馬では最先着だった。中央の3勝クラスでは1200メートル以下のみを使われていただけに、超短距離で能力発揮を期待する。
3月の白嶺賞で4コーナー5番手から豪快に追い込みを決めたのがスターシューターで、今回のメンバーでは唯一の重賞勝ち馬。昨年9月の大井・アフター5スター賞(1200メートル)でも6着と、まずまずの走りを見せていた。水沢850メートル戦も12月にスプリント特別を制しているだけに、能力面でもコース適性でも上位。
レディブラウンは、白嶺賞のゴール前接戦でスターシューターに3/4馬身差2着。一昨年の年末に転入後、下級条件から連戦連勝に近い成績でクラスを上げ、オープンのスプリント特別でも常に勝ち負け。ただここ2戦連続で7着に負けているのが気になるところ。
盛岡1000メートルで好成績を残しているグットフォーチュンだが、昨年のこのレースが9着、ヴィーナススプリントが8着と、水沢では2戦してともに着外。とはいえその2戦とも重賞で、今回は冒頭のとおり重賞勝ち馬が1頭しかいないメンバーなら上位食い込みの可能性はありそう。
中央2勝クラスから転入初戦のカリュウは、近走二桁着順が続いているが、1200メートル以下の短距離を使われてきただけに、さらなる距離短縮で能力発揮に期待。
◎4ロードオブザチェコ
◯9スターシューター
▲7レディブラウン
△6グットフォーチュン
△3カリュウ
早池峰スーパースプリントの出走表はこちら
エイシンハリアーは、デビューした北海道ではデビュー戦のフレッシュチャレンジを勝ったのみだが、その後も崩れることなく2歳オープン特別で善戦を続けた。門別では一度だけ3着以内を外したが、それも勝ったのが、のちに全日本2歳優駿JpnIで5着に好走するジュゲムーンでコンマ9秒差の4着。兵庫に移籍して兵庫ユースカップを制し、佐賀に遠征したネクストスター西日本は、またもジュゲムーンに阻まれ、今度は2馬身差で2着。兵庫チャンピオンシップJpnIIは、地方馬では5着エイズレーヴに次ぐ6着だったが、3〜4コーナーで前の中央勢を積極的にとらえに行ったぶん、最後が甘くなった。ここは地方馬同士で兵庫チャンピオンシップJpnIIほど流れが厳しくはならず、積極的に勝負に行っても粘りきれるとみる。
ケイズレーヴはカワテンマックスやページェントなど強敵相手に4戦連続重賞で2着・3着と勝ちきれなかったが、ネクストスター中日本で重賞初勝利。兵庫チャンピオンシップJpnIIでは前述のとおり5着だが、上位勢と同じような脚色でしっかり伸びていた。厳しいペースを経験しての上積みに期待。
デビューから無敗のまま5連勝で駿蹄賞を制したカワテンマックスだが、東海優駿で初の敗戦を喫した。4コーナー手前から追い通しとなって直線半ばで失速して6着。今回はそこから中7日での出走。前回の負け方から精神的なところが気になっての3番手評価まで。
ドライブアウェイは、2歳時のネクストスター高知を古馬並みのタイムで制したときは世代ナンバーワンかと思われたが、その後は勝ったり負けたり。出遅れなど自分の形にもちこめないとさっぱりだが、遠征した兵庫クイーンセレクションは大差で圧勝した。逃げたル・プランタン賞でも勝ちきれなかったところを見ると、精神面だけでなく成長力も課題かもしれない。
ベラジオドリームもここまで3着以内を外したのはJpnIIの兵庫ジュニアグランプリ(6着)だけ。兵庫若駒賞、菊水賞は、無敵のオケマルに真っ向勝負を挑んで、それぞれ3着、2着。ただ大きな差をつけられているだけに、このメンバーに入ってどうか。
◎10エイシンハリアー
◯12ケイズレーヴ
▲9カワテンマックス
△8ドライブアウェイ
△3ベラジオドリーム
ぎふ清流カップの出走表はこちら
南関東から転入しての2戦は勝ちきれなかったマンガンだが、2000メートルに距離延長となった利家盃では向正面から中島龍也騎手が追い通しで反応いまいちに見えたが、それでも直線では逃げ粘るマリンデュンデュンを大外から豪快に差し切った。南関東でも2000メートルを超える距離で結果を残していたように、今回さらに100メートルの距離延長で久々の重賞制覇に期待がかかる。
ナミダノキスは、前走利家盃こそ5着だったが、昨年古馬重賞初挑戦となった中日杯では2着のハクサンアマゾネスにハナ差まで迫って3着。ここはあらためての期待だ。
兵庫B1から転入して2連勝のリュウノブレイクが重賞挑戦。前走A2特別の1900メートルの勝ちタイム2分3秒1(稍重)は、距離換算でマンガンの利家盃(2000メートル)の勝ちタイム2分9秒4(良)と遜色なく、いきなりでも勝ち負けまでありそう。
昨年末の中日杯を逃げ切り、大金星となったマリンデュンデュンは1年半もの間、3着以内を外しておらず、今回は初めての2100メートルでどこまで粘れるか。
昨年のこのレースでハクサンアマゾネスの2着だったのがダイヤモンドライン。昨年10月以降勝ち星から遠ざかっているものの、利家盃では1馬身+クビ差で、マンガン、マリンデュンデュンに次いでの3着。もともと好走と惨敗がはっきりしたタイプで、今回も馬券の相手としては押さえておきたい。
◎4マンガン
◯3ナミダノキス
▲11リュウノブレイク
△10マリンデュンデュン
△2ダイヤモンドライン
百万石賞の出走表はこちら