前哨戦のノカイドウ特別からは8馬身差で圧勝したイールテソーロが出てきたが、2、3着馬は不在。もうひとつの前哨戦ミヤマキリシマ特別からは1、2着馬が不在となって中央所属馬は3着のカシノプルタオルネのみが出走。ミヤマキリシマ特別を勝ったカシノリバイアサンのタイムは、ノカイドウ特別のイールテソーロ(1分30秒0)より2秒4も遅いタイムだったことがあるのかもしれない。
今回出走してきた中央6頭のうち4頭が中央1勝だが、その勝ち星はいずれも九州産限定戦。イールテソーロは中央未勝利だったが、圧勝したノカイドウ特別のレースぶりを評価する。
ミミグッドは、芝ではあるもののさざんか賞(1勝クラス)で勝ち馬からコンマ9秒差の7着というレース内容は評価できる。ただ前走初ダートで大敗しているだけに、地方のダートがこなせるかどうかが気になるところ。
地元勢ではタケノサイコウが中央馬相手にどんなレースを見せるか。もともと中央デビューで2戦大敗のあと佐賀に移籍後は無傷の8連勝。中央での2戦はともに芝だっただけに、ダートで素質開花という可能性に期待だ。
小倉の九州産限定・ひまわり賞でイールテソーロを3着にしりぞけて勝ったのがヒノクニ。ダート経験は門別に遠征したエーデルワイス賞JpnIIIのみで、それが最下位14着だったことでは、ダート適性が気になるところ。
小倉芝の九州産限定の未勝利戦を勝ったあとダートを使われてきたイチザウイナーには変わり身に期待したい。
◎5イールテソーロ
○8ミミグッド
▲2タケノサイコウ
△6ヒノクニ
△4イチザウイナー
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帯広記念は5着だったアオノブラックだが、勝ったキタノユウジロウ900kgに対して、トップハンデ920kgはさすがに厳しかった。今回はキタノユウジロウ、メムロボブサップのトップハンデ840kgに対して830kgならチャンスは大きい。連覇濃厚と見る。
今シーズンは岩見沢記念を勝ったのみのメジロゴーリキだが、この馬も830kgは有利で力を発揮できる。ただ当日の帯広地方は朝に雪予報が出ていて、馬場が軽くなってしまうと厳しいかもしれない。
メムロボブサップはトップハンデ840kgだが、昨年のこのレースでは850kgを課されていた(7着)ことを考えれば、今年は勝負になりそう。
このレース、過去3年連続で勝っているのが5歳馬の世代チャンピオン級の馬。ならばキョウエイリュウにチャンスありか。ただ3年前のメジロゴーリキが800kg、一昨年のアアモンドグンシンが810kg、昨年のアオノブラックが820kg。キョウエイリュウは、昨年のアオノブラックと同じ820kgだが、昨年はトップハンデ850kgが2頭いたのに対して、今回トップハンデは840kg。その重量差では勝ち負けまでは難しいか。
同じく5歳のカイセドクターが810kgなら見せ場以上もありそう。
帯広記念を制したキタノユウジロウはトップハンデ840kgがどうか。
◎5アオノブラック
○2メジロゴーリキ
▲3メムロボブサップ
△8キョウエイリュウ
△6カイセドクター
△1キタノユウジロウ
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岩手から名古屋に移籍しても重賞では勝ちきれなかったアップテンペストだが、前走梅桜賞ではスタートから気合を入れてハナをとると、道中かかり気味のところもあったが、楽な手ごたえのまま3コーナーから後続との差を広げ、直線独走。ゴールドウィング賞を制したドミニクに8馬身差をつける圧勝で重賞初制覇。ここにきての充実ぶりがうかがえる。
怖い存在が大井から遠征のヴァンダルジャン。デビューした門別では未勝利戦を勝ったのみで、ここまで南関東では勝ち星がないが、それでもきわどい3着はあり、このメンバーなら通用してもおかしくない。デビュー戦こそ1100mだったが、その後は1500〜1800mを使われてきているという距離適性にも期待だ。
イイネイイネイイネは、笠松1600mのジュニアキングを1番人気で快勝し、新春ペガサスカップでは2着アップテンペストに1馬身半差で3着。展開ひとつで逆転はありそう。
金沢の2歳重賞で3、2、3着だったスターフジサンは名古屋に移籍しての初戦。金沢ヤングチャンピオンの勝ち馬エムティアンジェが、笠松に遠征してラブミーチャン記念、ライデンリーダー記念をともに完勝という器だけに、スターフジサンにも上位争いの期待はできる。
園田ジュニアカップ3着のベルレフォーン、距離延長は微妙だが前走の特別戦で2着好走のプライムデュークらも上位を狙える。
◎12アップテンペスト
○1ヴァンダルジャン
▲11イイネイイネイイネ
△4スターフジサン
△9ベルレフォーン
△8プライムデューク
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定量戦なら実績重視でよさそうだが、明け3歳の牝馬同士となるとそうもいかず、過去5年の成績を見ても毎年6番人気以下が馬券にからんでいて、その中でも9番人気、最低人気も3頭が馬券圏内という、波乱の可能性は考えておきたい。特に今年は出走10頭が3〜5勝と抜けた馬がいないだけに、どんな人気になるのかも予想がつかない。
ピュアリーナナセは2歳牝馬最初の特別戦、白菊賞を制し、その後は苦戦が続いたが、3歳A-1の2戦目となった前走は、障害を越えて先頭に立ち、勝ったかと思ったところゴール上で詰まった。それでもすぐに立て直して僅差2着。勝ったトワイチロが、十勝産駒特別2着、ヤングチャンピオンシップ2着という実績だけに、ここに来て上昇傾向がうかがえる。
シンエイアロイは、2歳牝馬の特別戦、白菊賞、いちい賞でともに2着。その後のA-1戦では苦戦したが、A-2に下がって徐々に良化。前走は第1障害と第2障害の間に砂が増量されて重くなった馬場でも好タイムで勝利。牝馬同士ならチャンスは十分。
ホクセイサクランボは、前走3歳A-1戦は6着だったが、障害で一瞬遅れたタイミングだけ。今回は重量増で流れが落ち着くだけに勝ち負けまで期待できそう。
いちい賞を勝ったサツキヤッテマレは、その後は苦戦が続いたものの、牝馬同士なら上位争い可能。
ダイヤカツヒメは、層の厚い十勝産駒特別で牝馬最先着の5着。その後も勝ちきれないレースが続いているが、障害は安定していて崩れることがほとんどない。
ミノリヒメは、3走前のA-1戦では重量に恵まれたとはいえ、ヤマカツエース、トワイチロ、ヘッチャラという牡馬の重賞上位馬と差のない4着。前走は砂が増量された重い馬場に苦戦したようだが、土曜夜から日曜にかけて雪予報も出ていて、馬場が軽くなれば巻き返しも可能。
◎1ピュアリーナナセ
○10シンエイアロイ
▲4ホクセイサクランボ
△5サツキヤッテマレ
△8ダイヤカツヒメ
△9ミノリヒメ
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ダノングッドは地元に戻っての黒潮スプリンターズカップが3着。さすがに、勝ったイグナイターほか相手が強かったし、それ以上に1番枠に入って逃げざるをえない展開が厳しかった。昨夏の建依別賞でスペルマロンに1馬身半差2着の好走があるように、地元同士なら能力は上位。ただ1400メートル以下を使われてきて、久しぶりのマイル戦がどうか。
相手は迷うところだが、ヤークトボマーとした。中央2勝クラスから転入して下級条件から9戦6勝、3着3回と底を見せていない。前走大高坂賞は3着だったが、中団から早めに進出して、3〜4コーナーではそのまま突き抜けるかという勢いだった。中央では1600〜1800メートルを中心に使われていただけに距離延長は歓迎。吉原寛人騎手への乗替りということでも期待だ。
もう1頭、同じく中央2勝クラスから転入して4連勝と底を見せていないのがグランデラムジー。B級でのここ2戦のレースぶりから重賞でも通用しそう。この馬もマイル戦は歓迎。
前走大高坂賞を制したのがモズヘラクレス。仕掛けのタイミングや内を突いて伸びてきたところなど、展開がハマった感じもあるが、11月の黒潮マイルチャンピオンシップあたりから調子を上げてきた。
ナムラアラシは高知1600メートルで2戦2勝。前半の行き脚がつかないぶん、距離は長いほうがレースはしやすいはず。
スコルピウスは中央3勝クラスから転入して5戦、勝ち星こそないものの、すべて掲示板内。能力的に差はない。
◎5ダノングッド
○11ヤークトボマー
▲4グランデラムジー
△3モズヘラクレス
△6ナムラアラシ
△9スコルピウス
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