地元名古屋のエムエスオープンか、笠松のニュータウンガールか、という争いになりそうだが、ここは初コースも後者が優位と見た。
門別から転入初戦の秋風ジュニアこそ4着だったニュータウンガールだが、その後は4戦3勝、2着1回。2着だったラブミーチャン記念で先着されたのは門別からの遠征馬だっただけに、10月以降の4戦では名古屋、笠松の馬たちには先着を許していない。特に1600メートルに距離を伸ばした近2走では力の違いを見せているだけに、さらなる距離延長のここでの走りにも期待だ。
23日に笠松で行われたゴールドジュニアでは、断然人気のインザフューチャーがまさかの9着と大敗を喫してしまった。そのインザフューチャーと世代のトップを争ってきたのがエムエスオープン。地元の期待馬としてニュータウンガール相手にどんなレースを見せるか。
ライデンリーダー記念の直線でニュータウンガールに唯一食い下がったのがビックバレリーナ。ただ内容的には3馬身差と完敗だっただけに、今回もどこまで迫れるか。
以下は連下の可能性として、北海道から転入後特別戦を3戦していずれも3着以内のジェネラルエリア、10月にビックバレリーナを負かしたことのあるカナグランプリ。
◎1ニュータウンガール
○5エムエスオープン
▲3ビックバレリーナ
△11ジェネラルエリア
△10カナグランプリ
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前走雷山賞を7馬身差で圧勝し、復活を果たしたキングプライドに期待する。たしかに近年は1400メートルをあまり使われておらず、結果も残せていない。しかし休み明けだったり調子落ちの時期だったり。コーナーを4つ回る1400メートルなら息を入れられる場面もあり、力の違いで押し切れるのではないか。
ドラゴンゲートは大井から転入して目下5連勝と底を見せていない。秋の佐賀オータムスプリントでも6馬身差の圧勝だった。良馬場1400メートルでコンスタントに1分27秒台が出せるというのはおおいに評価できる。あっさり勝ってしまう場面もあるかもしれない。
スーパージンガは久々の1400メートルがカギ。飛燕賞でニュールックの2着に負けたときの敗因が距離不足だった。その後、距離延長で強いレースを見せてきただけに、やはりこの距離には不安がある。
宝満山賞でドラゴンゲートの2着だったフォークローバー、昨年の覇者シゲルクロマグロらには巻き返しがかかる一戦。
◎10キングプライド
○3ドラゴンゲート
▲9スーパージンガ
△4フォークローバー
△1シゲルクロマグロ
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デビューから3連勝でゴールドウィング賞を制したインザフューチャーだが、2度負かしているエムエスオープンと3度めの対戦となった新春ペガサスカップでは直線での追い比べとなって、わずかにクビ差で屈した。直接対決3度で1、2着を分け合っている2頭の着差は、1馬身、ハナ、クビという僅差。インザフューチャーにとっては、初めての笠松でもライバル不在のここは負けられない一戦だ。
相手筆頭にはダルマワンサ。門別から転入し、笠松では準重賞を3戦して1勝、2着2回。先着されたのは、やはり門別から移籍したニュータウンガールだけ。前走ジュニアキングのダルマワンサの走破タイムが1分43秒4で、年によってはこのレースで勝ち負けができるレベル。インザフューチャー相手でも上積みがあれば期待できる。
新春ペガサスカップで2強にクビ、クビ差の3着と迫ったのがユーセイシューター。ただ新馬戦を勝って以降勝ち星がなく、しかしここに来てようやく力をつけてきた。今回もどこまで迫れるか。
ジュニアキングで2着ダルマワンサから4馬身差で3着だったワイエスキャンサー、ゴールドウィング賞でインザフューチャーの3着だったフクダイトウリョウらは連下争いまで。
◎7インザフューチャー
○3ダルマワンサ
▲6ユーセイシューター
△9ワイエスキャンサー
△1フクダイトウリョウ
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ミスカゴシマは、佐賀生え抜きとしては久々に現れた世代最強クラスかもしれない。ここまで負けたのは中央の芝と金沢の遠征だけ。しかもその金沢では北海道からの遠征2頭の間に食い込んでの2着。例年台頭する北海道からの移籍馬の上位クラスと同じかそれ以上の能力であることは間違いない。控えて競馬ができることでも将来性が感じられる。前走佐賀若駒賞は初めての1800メートルでも他馬を相手にしなかった。2着トップレベルとは1馬身半差だったが、脚色を図りながらで、着差以上に力の違いがあった。11月のカペラ賞で強い勝ち方を見せたリバイブがいれば迷うところだったが、ここには登録がなく、ミスカゴシマの中心はゆるぎない。
エンゼルリーナは門別からの転入初戦を圧勝したが、前走1750メートルの初夢特選は3コーナーあたりまでは手応え十分だったが、ゴール前で失速して3着。能力上位ではあるが、この距離は気になるところ。
トップレベルはデビュー2戦目で勝利を挙げたのみだが、カペラ賞がリバイブの3着で、佐賀若駒賞が前述のとおりミスカゴシマの2着。この距離で力をつけれてくれば、いずれ逆転という可能性はありそう。
ほかはちょっと差があり、この3頭の勝負だろう。
◎3ミスカゴシマ
○5エンゼルリーナ
▲2トップレベル
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昨年末、10歳のサクラレグナムが出走した兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIにはちょっと驚かされた。抜群の手応えで位置取りを上げ、4コーナー3番手で直線を向くと、直線半ばあたりでは差し切ってしまうのではないかという脚色だった。結果3着だったものの、勝ったデュープロセスから3/4馬身+クビ差だけに惜しかった。一昨年春に大井から転入後、地元同士で先着を許したのは昨年の建依別賞でのケイマだけ。11歳でも衰えのないところを見せてくれそうだ。
強敵となりそうなのは、中央3勝クラスから転入したツクバクロオー。2走前の横浜特別は、ゴール前でウォーターマーズにとらえられたとはいえ、向正面で後続を引き離しての逃げは見どころがあった。高知県知事賞は前2頭から離されての3着だったが、さすがに距離が長かった。1400メートルならハイペースで逃げても粘り込む場面はあるかもしれない。
高知県知事賞の直線で叩き合いとなったのがウォーターマーズとスペルマロン。直線半ば、ウォーターマーズが一旦は前に出たが、スペルマロンに差し返された。ただ、4コーナーで馬体が接触する場面があったようだ。ウォーターマーズはこれまでの成績を見ても先着されているのはケイマやサクラレグナムということなら、ここでも上位争いは必至。ただ距離はもう少しあったほうがいいような気はする。
格上挑戦で見事に高知県知事賞を制したスペルマロンは、この距離であらためて真価が問われるところ。
高知県知事賞は出走取消となったマイネルトゥランだが、中央準オープンから転入してまだ底を見せていないだけに侮れない存在。
◎7サクラレグナム
○5ツクバクロオー
▲2ウォーターマーズ
△8スペルマロン
△6マイネルトゥラン
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