今シーズン重賞勝ちがあるのが、芝のサンエイゴールド、ブラックロード、それに5月のシアンモア記念を制したユッコだけという難解なメンバー。
ならば重賞未勝利でも、近走好走を続けているコスモジョイジョイに賭けてみたい。今年春から夏にかけ、B級から連勝してA級まで出世。すずらん賞は惜しくもクビ差2着、青藍賞でもそれほど差のない3着だった。経験のない距離は不安だが、スローペースの直線勝負ならあまり気にすることもないだろう。
今シーズンはまだ勝ち星がないとはいえ、実績・経験最上位はコミュニティ。北上川大賞典は今年4度目の出走で、過去3回は3、2、3着。他の馬があまり経験のない特異な条件ということならこの馬が台頭する場面は十分に考えられる。
既存勢力にこれといった有力馬がいないメンバーなら、中央準オープンの実績があって転入初戦のルファルシオンがここでいきなりという可能性もある。
門別から転入してA級一組特別を3戦して2着2回というダイワエクシードにもチャンスはありそう。
近走不振のユッコだが、シアンモア記念では牡馬を相手にゴール前一気を決めたように、直線勝負で再びということはありそう。
芝で地元同士ならほぼ無敵というサンエイゴールドだが、ダートでの実績は皆無といってよく、さすがに上位の印はつけにくい。
◎4コスモジョイジョイ
○8コミュニティ
▲1ルファルシオン
△3ダイワエクシード
△9ユッコ
△10サンエイゴールド
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B級馬による1800メートルのS2重賞。
前開催で行われたB-1組の初冬特別は、上位3頭が3/4馬身、アタマ差という接戦の決着。1番人気に支持されていたキタサンシリーズは、中団よりうしろからレースを進め、早めに勝負に出た2頭と最後は脚色が一緒になってしまい、とらえきれず3着。もう一段前でレースを進められればおそらく差し切っていた。今回、中央遠征のため山口勲騎手が不在となり、この日から2度目の期間限定騎乗となる岡村健司騎手にはいきなりメインレース制覇のチャンスが巡ってきた。
コウザンヒキリは、2着、2着ときて、その初冬特別がB級特別初勝利。調子を上げてきているだけに連勝の可能性も十分。
初冬特別2着のトモジャクールは、それまで短距離戦を使われていたのが、距離延長で早めの競馬をしたのがうまくハマった。今回もこれといった逃げ馬がおらず、逃げるか好位でマイペースで進められれば当然上位争い。
3走前のB-1特別でコウザンヒキリを負かしているスラッシュにも巻き返しがかかる一戦。
3走前、1800メートルのB-2特別を逃げ切っているコスモアモルも、この距離でマイペースで先行できれば一発ありそう。
◎5キタサンシリーズ
○1コウザンヒキリ
▲8トモジャクール
△10スラッシュ
△6コスモアモル
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この時期になると中央未勝利や北海道からの転入馬が増えてきて、高知生え抜きは、重賞で2着が4回というバーントシェンナのみというメンバー。近走はC級やB級に格付けされてのレースで、同世代同士とはいえ対戦が少ない馬たちの争いで、能力比較が難しい。
レーヴムッシューはここまで高知で10戦7勝。ほとんどが一方的なレースばかりでまだ底を見せていない。2走前、今回と同じ1600メートル戦で最下位に負けているのが気になるところだが、スタート後、他馬に前をカットされて最後方まで位置取りを下げてしまい、そのままレースにならなかった。距離が問題とも思えず、重賞初挑戦のここで飛躍のきっかけとなるかどうか。
もう1頭、底を見せていないのがセンテンスプリング。中央未勝利から転入しての2連勝はいずれも楽勝で、ともに1300メートルで1分24秒台の好タイム。3連勝で重賞制覇となるか。
重賞実績では、唯一の生え抜きバーントシェンナ。重賞2着4回のうち3回で先着されたのがフリビオン。とはいえ黒潮菊花賞で8着に負けて以降の成績があまりよろしくない。巻き返しに期待したいところ。
カレンラヴニールは、中央未勝利から転入して5戦3勝、2着2回。勝つときはいずれも圧勝というレースぶりだけに、ここでも一発があるかもしれない。
メイソは黒潮菊花賞が3着で、近2走のC1戦を連勝。ここに来て力をつけてきた。
パッパカは、土佐春花賞でバーントシェンナ、フリビオンを負かして重賞勝ちという経験。しかしその後は大敗続きで、ファイナルレースで勝利があったのみ。勝ち負けの期待までは難しい。
◎9レーヴムッシュー
○3センテンスプリング
▲7バーントシェンナ
△11カレンラヴニール
△4メイソ
△10パッパカ
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今年で8回目を迎えるこのレース。第1回はトップハンデ790kgのナリタボブサップ、カネサブラックのワンツーで、第2回でも790kgのニシキダイジンが2着入った。ところが第3回から昨年までの近5年では、790kgで馬券にからんだのは第3回で3着のカネサブラックのみ。しかも第3回以降はトップハンデ馬の勝利がない。
上下50kgのハンデ差はいかにも大きく、今回もトップハンデ790kgのコウシュハウンカイ、ニュータカラコマは3着候補までとした。
ここはトップハンデより20kg軽い770kgなら、いよいよセンゴクエースの出番と見る。
岩見沢記念で2着に入った実績のサクラリュウも770kgでチャンスはありそう。10番枠に入ったのがどうかだが、この2頭が中心。
フジダイビクトリーは、基礎重量が軽いレースでは勝ちきれないレースが多く、しかしここは実績2頭より20kg軽い770kgなら見せ場以上を期待できそう。
北見記念で3着に好走したキサラキクは、740kgの軽量なら上位を狙える。
790kgのトップハンデ2頭、ニュータカラコマ、コウシュハウンカイは連下争いまで。
ハクタイホウは、2走前のオープン・狩勝賞で6着に負けたものの、今シーズン3着以内を外したのはそのときだけ。充実ぶりが目立つ。
◎8センゴクエース
○10サクラリュウ
▲5フジダイビクトリー
△2キサラキク
△9ニュータカラコマ
△3コウシュハウンカイ
△7ハクタイホウ
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シーズンが終了したホッカイドウ競馬から有力馬が大挙して押し寄せてきた、というメンバーで、地元岩手勢にはちょっと気の毒な感じもする。
そしてグランダム・ジャパン2歳シーズンのタイトルを目指して、すでにその対象レースで勝ち星を挙げているサラヒメ、エグジビッツが出走してきた。しかし正直なところ、ホッカイドウ競馬のシーズン中に遠征してくる馬たちは、地元重賞ではちょっと足りないかもしれないので他地区へという馬が少なくない。そして今回、いよいよシーズンが終了してあらたに遠征してくるのが、北海道の重賞で勝ち負けが期待された馬たちということになる。
パキラパワーは、デビューから2連勝で挑戦したエーデルワイス賞JpnIIIで4着。門別開催最終日に行われたブロッサムカップでは1番人気に支持され、好位の内目を追走したものの、馬群に揉まれる形になり、直線を向いて伸びる脚は残っていなかった。水沢の小回りコースがどうかだが、すんなり好位か逃げに持ち込めればチャンスは十分。
アンフィーサは、フレッシュチャレンジを勝ったあとしばらく勝てないレースが続いてが、終盤になってオープン、ウィナーズチャレンジと連勝。ここにきて力をつけたきた。
マサノスマイルは8月のフルールカップで半馬身差2着があり、ブロッサムカップでも4着という実力。
ここまで3頭、能力的に差はなく、いずれも遠征は初めてとなるだけに、水沢コースでその能力を発揮できるかどうか。
金沢シンデレラカップを勝ったエグジビッツ、園田プリンセスカップを勝ったサラヒメはそれらに続く存在。ここでポイントを伸ばせばグランダム・ジャパンのタイトルを狙える。
地元勢では、北海道からの転入初戦を圧勝したスターギアが上位に食い込めるかどうか。
◎1パキラパワー
○2アンフィーサ
▲4マサノスマイル
△10エグジビッツ
△7サラヒメ
△11スターギア
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