ドリームコンサートはここ3戦連続して1番人気に支持されながらいずれも2着。前走金沢スプリントカップは、逃げたものの半馬身ほどの差でピタリとマークされたタガノギャラクシーに直線で突き放され3馬身差の2着。とはいえ兵庫ゴールドトロフィーJpnIII・4着、黒船賞JpnIII・6着という実力はダテではなく、園田1400メートルで1分28秒台の好時計で安定した走りを見せているだけに、地元に戻っての巻き返しに期待したい。管理する柏原誠路調教師には、厩舎重賞初勝利の期待が、みたびこの馬にかかることになる。
タガノギャラクシーは、前走の金沢スプリントカップが重賞初挑戦での勝利。中央から転入後は1400メートルのみを6戦して負けたのは一度だけ。ドリームコンサートが中央では準オープンだったのに対して、タガノギャラクシーは1000万条件。とはいえ移籍後の勢いではドリームコンサートを上回るものがある。
昨年の金沢スプリントカップを制していたのがトウショウセレクト。その後1年近くの長期休養があり、復帰戦となった前走2着から再び2カ月近いブランク。勝ち切るには前走からの上積みが求められる。
歴戦のタッチデュールは、7歳にしてこれが通算137戦目。2年ほど勝ち星から遠ざかっているとはいえ、強敵相手のレースがほとんどで、この相手なら上位争いの可能性も十分。
園田FCスプリントの覇者ランドクイーンは、園田1400メートル戦で2勝を挙げているとはいえ、適距離はここのところ使われているもっと短いところにあると思う。
◎6ドリームコンサート
◯7タガノギャラクシー
▲8トウショウセレクト
△9タッチデュール
△3ランドクイーン
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フルールカップでのピンクドッグウッドのレースぶりは見事だった。飛ばした2頭を前に見て3番手を追走すると、直線半ばでとらえて突き放した。その前、函館2歳Sは最下位だったが、芝のスピード競馬を経験してパワーアップということは考えられる。血統的にもやはりダートでこそだろう。
アップトゥユーはフルールカップでは4着だったが、3コーナーでもまだ前とは10馬身以上離れた後方2番手で、それを考えると直線よく巻き返した。スタートダッシュが互角ならひょっとしてということは考えられる。
オーブスプリングは、アタックチャレンジを勝って臨んだターフチャレンジは後方から追走の形になったが、3コーナー手前から徐々に位置取りを上げ、逃げていたベッティングと直線内外離れての追い比べとなって惜しくもクビ差2着。早目の追走ができればチャンスはありそう。
フルールカップで直線鋭く伸びて2着に入ったラブミーファルコン、フルールカップは5着だが200メートル距離が伸びてのシェアハッピー、ここに来て2連勝と調子を上げてきたオールマイライフなどが連下候補。
◎3ピンクドッグウッド
◯6アップトゥユー
▲8オーブスプリング
△2ラブミーファルコン
△7シェアハッピー
△1オールマイライフ
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トーコーヴィーナスの勢いが戻ってきた。兵庫サマークイーン賞は逃げ切ったかと思ったところ、ディアマルコのゴール前一瞬の末脚に屈した。続く前走の読売レディス杯は盤石のレース内容で完勝。「地元より遠征のほうが馬が落ち着いている」(吉行龍穂調教師)とのことで、加えて今回は昨年2戦2勝の名古屋が舞台。さらなる上昇もありそうだ。グランダム・ジャパン古馬シーズンのタイトルを狙うには負けられない一戦だ。
ディアマルコは、のじぎく賞、高知優駿、そして兵庫サマークイーン賞と、遠征を重ねて目下3連勝中。グランダム・ジャパン古馬シーズンは、ビューチフルドリーマーカップを勝ったジュエルクイーンがポイントで抜け出したが、もしディアマルコがここを勝てばトップに立つ。3歳シーズンは2位だったが、同じ年に古馬シーズンを制してしまう可能性も十分だ。
タガノトリオンフは10連勝のあと、重賞初挑戦となった兵庫サマークイーン賞は3着。一線級相手のレースを経験しての上積みも考えられる。距離短縮もこの馬にはプラス。
読売レディス杯は直線強襲で2着に入ったアルカナ、同4着のオープンベルト、A1特別で善戦続きのベルラインなども上位を狙える。
◎6トーコーヴィーナス
◯2ディアマルコ
▲1タガノトリオンフ
△4アルカナ
△8オープンベルト
△10ベルライン
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カッサイに重賞初勝利のチャンスが巡ってきた。7連勝で遠征した園田FCスプリントは1番人気に支持されるも2着。トレノ賞は、前半から競り合ったクートネイをゴール前で振り切ったと思ったところ、うしろから来たメイショウツチヤマに差し切られるという、なんとも惜しい競馬だった。サマーチャンピオンJpnIIIはさすがに相手が強く6着。しかしそれら強敵相手に戦ってきた経験は生きるはず。
ニシノファイターは、北海道時代は1800〜2000メートルあたりが適距離という印象で、そのとおり、高知に来て初めての1900メートル戦となった二十四万石賞は5番人気ながら2着と実力を発揮した。しかしその後、1600メートルの福永洋一記念を勝ち、さらには1400メートルのA-1特別まで勝ったことには驚いた。前走サードニックス特別では最低人気のマンオブグァテマラにゴール前で差し切られたが、2カ月半ぶりの実戦に加え58キロという斤量もあった。逃げて自分の形に持ち込めればこの距離でも対応できるようだ。
ブラックバカラは、5月29日のエメラルド特別ではニシノファイターの5着だったが、その後は5戦して3勝。特に前走はA-2の一般戦とはいえ、エプソムアーロンに5馬身差は圧巻だった。この馬にも重賞初勝利の期待がかかる。
12歳のエプソムアーロンは、全盛時に比べるとさすがに年齢的な衰えは否めない。しかし今年もトレノ賞で7着だった以外はいずれも3着以内と、重賞や特別でも常に上位争い。あっと言わせる場面はあるかもしれない。
御厨人窟賞を5番人気で制したマウンテンダイヤだが、その後の重賞や特別では今ひとつの成績。巻き返しが期待されるところ。
◎10カッサイ
◯7ニシノファイター
▲5ブラックバカラ
△8エプソムアーロン
△9マウンテンダイヤ
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センゴクエースが出走していれば断然人気になるところだが、前走惨敗の影響があったのかどうか、ここには登録すらなく、一気に混戦模様。3歳・4歳馬による重賞だが、負担重量の差はそれほどないだけに、やはり4歳の格付上位で好調な馬を上位にとる。
柏林賞でセンゴクエースの2着だったバウンティハンターは、2走前にはB1級の決勝を1番人気で制し、前走では4歳馬による前哨戦の山鳩賞でも2着。キンメダルやコウリキより10キロ恵まれた負担重量ということもあればこの馬が中心。
キンメダルは、山鳩賞では今回と同じ690キロで3着だが、A1級でも善戦していたように格付的には最上位。バウンティハンターに対しては、山鳩賞でも同じだった10キロ差を克服できるかどうか。
3歳馬では、ばんえい大賞典を制したマルミゴウカイ。B級の下級条件とはいえ、今シーズンはまだ3着以内を外したことがなく、まだまだ上にいけそう。
牡馬ながら最軽量660キロのサクラダイチは、近走自己条件で好走しており、チャンスはある。
山鳩賞4着だった牝馬のタキニシサンデー、ばんえい大賞典2着のキタノリュウキらも上位が狙えそう。
◎9バウンティハンター
◯2キンメダル
▲1マルミゴウカイ
△7サクラダイチ
△4タキニシサンデー
△8キタノリュウキ
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