カッサイに重賞初勝利のチャンスが巡ってきた。7連勝で遠征した園田FCスプリントは1番人気に支持されるも2着。トレノ賞は、前半から競り合ったクートネイをゴール前で振り切ったと思ったところ、うしろから来たメイショウツチヤマに差し切られるという、なんとも惜しい競馬だった。サマーチャンピオンJpnIIIはさすがに相手が強く6着。しかしそれら強敵相手に戦ってきた経験は生きるはず。
ニシノファイターは、北海道時代は1800〜2000メートルあたりが適距離という印象で、そのとおり、高知に来て初めての1900メートル戦となった二十四万石賞は5番人気ながら2着と実力を発揮した。しかしその後、1600メートルの福永洋一記念を勝ち、さらには1400メートルのA-1特別まで勝ったことには驚いた。前走サードニックス特別では最低人気のマンオブグァテマラにゴール前で差し切られたが、2カ月半ぶりの実戦に加え58キロという斤量もあった。逃げて自分の形に持ち込めればこの距離でも対応できるようだ。
ブラックバカラは、5月29日のエメラルド特別ではニシノファイターの5着だったが、その後は5戦して3勝。特に前走はA-2の一般戦とはいえ、エプソムアーロンに5馬身差は圧巻だった。この馬にも重賞初勝利の期待がかかる。
12歳のエプソムアーロンは、全盛時に比べるとさすがに年齢的な衰えは否めない。しかし今年もトレノ賞で7着だった以外はいずれも3着以内と、重賞や特別でも常に上位争い。あっと言わせる場面はあるかもしれない。
御厨人窟賞を5番人気で制したマウンテンダイヤだが、その後の重賞や特別では今ひとつの成績。巻き返しが期待されるところ。
◎10カッサイ
◯7ニシノファイター
▲5ブラックバカラ
△8エプソムアーロン
△9マウンテンダイヤ
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