連覇を狙うアムールブリエが断然人気となりそうだが、あえてここは3歳のビービーバーレルを狙ってみる。アムールブリエとは3キロ差の54キロ。前走初ダートの古馬オープン戦で、50キロと斤量に恵まれたとはいえ、レコード決着の2着。牝馬同士のダート重賞ならいきなりでも通用すると見る。
アムールブリエは昨年のレディスプレリュードJpnII、JBCレディスクラシックJpnIでともに4着と敗れているように、1800メートルでも距離不足というタイプ。牝馬同士ということになると、狙いはエンプレス杯JpnIIと、このブリーダーズゴールドカップJpnIIIということになる。実績は断然だが、帝王賞大敗の影響が気になるところ。
地方の2歳チャンピオン、タイニーダンサーは、中央移籍後の2戦は結果を残せなかったが、馬群に包まれるなどして能力を発揮できなかったということはあったようだ。関東オークスJpnIIの勝利であらためて実力を示し、古馬初対戦のスパーキングレディーカップJpnIIIでも3着。おそらく馬群はばらけるだろうから、マイペースで好位を追走できれば上位に粘る可能性はある。
ティンバレスはエンプレス杯JpnIIで3着だったが、スローの逃げに持ち込んで早めに負かしにくる馬がいなかったという、展開に恵まれた面はあった。今回もハイペースになるとは思えず、エンプレス杯JpnIIのように粘る場面はありそう。
地元勢では、ノースクイーンカップを1番人気にこたえて制したタイムビヨンドの回避は残念。ヒダカソウカップを制して、ノースクイーンカップで2着だったジュエルクイーンに期待したいところ。
◎ビービーバーレル
◯アムールブリエ
▲タイニーダンサー
△ティンバレス
△ジュエルクイーン
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兵庫サマークイーン賞のトーコーヴィーナスは、マイペースで逃げて直線でも単独先頭、ほとんど勝ったかというレースだったが、ゴール寸前で高知のディアマルコにとらえられた。その勝ち負けとは関係なく、グランダム・ジャパンの古馬女王を狙って中9日でここには出走予定だったようで、今度こそ負けられないところ。外目の枠に入ってしまい、内のエトワールドロゼとの先行争いがポイントになりそう。
同じく兵庫サマークイーン賞からの出走となるのが船橋のケンブリッジナイス。その兵庫サマークイーン賞は半年ぶりの休み明けもあって、勝負どころで失速してしまった。今回はひと叩きして臨む一戦、距離短縮もこの馬にはプラス。
トライアルからA1特別を連勝して臨むのが地元のオープンベルト。南関東のB1で頭打ちだったという実力で、上記2頭が相手となるとやや厳しいが、ここ2戦の充実ぶりなら勝負になりそう。
クラカルメンは1年以上勝ち星から遠ざかり、B1でもやや苦戦という近況。とはいえこの条件は合いそうで、連下争いなら。
昨年8番人気ながら逃げ切ってあっと言わせたのがエトワールドロゼ。それ以来勝ち星はないが、トライアルでオープンベルトに1馬身差2着と食い下がっており、内枠からマイペースの逃げに持ち込めれば昨年の再現も。
◎10トーコーヴィーナス
◯5ケンブリッジナイス
▲12オープンベルト
△1クラカルメン
△2エトワールドロゼ
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牝馬同士ならサプライズハッピーの実績が断然だ。2歳時にはプリンセスカップなど重賞2勝を挙げ、3歳でも留守杯日高賞を制した。そのほか金杯2着、岩手ダービーダイヤモンドカップ3着など牡馬とも互角のレース。さらに前走フェアリーカップは古馬牝馬が相手でも3着と善戦した。1800や2000メートルで強い相手と対戦経験があるのも、このメンバーならアドバンテージだ。
ノーノーイエースは、2000メートルの岩手ダービーダイヤモンドカップでサプライズハッピー(3着)に3/4馬身差の4着。その後のここ2戦は短距離戦を使われているが、南関東から戻っての4戦で2着2回、4着2回ということでは、ここでも力を発揮できそう。
チャイヨーは2走前のウイナーカップで重賞初制覇を果たし、続く前走の1600メートル戦でも勝利。実績的にはサプライズハッピーに次ぐものだが、岩手ダービーダイヤモンドカップで10着惨敗があるように、この距離では不安もまた大きい。
前走がチャイヨーにクビ差2着(テルノマイヒメと同着)だったプリンセスポケット、あやめ賞を制しているディックカントウ、昨秋門別から転入後9戦してすべて4着以内のテルノマイヒメらが連下候補。
ただ、▲以下は距離に不安のある馬がほとんどで、この距離でも粘りがきく馬が上位にからんできそう。
◎9サプライズハッピー
◯10ノーノーイエース
▲7チャイヨー
△3プリンセスポケット
△4ディックカントウ
△5テルノマイヒメ
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A級馬による1800メートルのS2重賞。8頭立てでA1格付けはヴィルトグラーフだけ。とはいえ格下から連戦連勝という馬も2頭いて、上位拮抗といえそうなメンバー。
シンゲツは高知から転入して下級条件からクラスを上げ、目下14戦連続連対中。1750&1800メートルを中心に使われており、まだまだ底を見せていない。近走使われている1750メートル戦で1分53~54秒台なら十分勝負になる。前走B-2組特別は辛勝だったが58キロを背負ってのもので、今回55キロなら格上相手でも勝負になる。
ヴィルトグラーフは、前走A級の大分川賞ではコウユーヒーローをクビ差でしりぞけ、3着のマイネルマルシェには大差をつけた。今回、そのときのライバル、コウユーヒーローが登録だけで不在とあっては、ここでも期待は大きい。
その大分川賞で大差の3着だったマイネルマルシェだが、そのときは高知からの転入初戦。続く前走吉野ヶ里記念はS1重賞とあってさすがに相手が強かった。転入後3戦目の上昇に期待したい。
エリモブリーズはもう3年近くも勝ち星から遠ざかっていて、昨年秋に佐賀に転入してからも勝ち星に恵まれず。とはいえA級で2着3着が計12回。ここ2戦は1400メートル戦だが、ともに勝ち馬とはコンマ1秒差で、調子は悪くない。
目下5連勝中のコスモガラサだが、今年3月以降は1400メートル戦ばかりを使われてきた。久々のこの距離には不安がある。
◎7シンゲツ
◯3ヴィルトグラーフ
▲1マイネルマルシェ
△4エリモブリーズ
△8コスモガラサ
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内回りコースで有利になるのがイーグルパス、リシュリューと見た。
今回と同じコースで争われたウィナーズチャレンジを勝っているのがイーグルパス。3番手追走も早め先頭から、最後は3頭の接戦となったがしぶとく粘った。その粘りを今回も見せる。
リシュリューは1700メートルで行われたウィナーズチャレンジに出走。マイペースの逃げからそのまま粘り込むかに思えたが、うしろから来たエニークラップス、ミルグラシアスに交わされた。最内枠に入って再びマイペースの逃げに持ち込めば、今度は短い直線で粘り込むのではないか。内国産種牡馬が多くなったなかで、イーグルパスの父はサマーバード、リシュリューはトビーズコーナーと、ともに輸入の新種牡馬だ。
ウィナーズチャレンジで連続2着だったミルグラシアス、直線で長くいい脚を使って差し切ったエニークラップスは、どちらかというと外回りに向いたタイプに思える。
栄冠賞で直線馬群を縫うように伸びて3/4馬身差の2着と見せ場のあったヒガシウィルウィンにも素質を感じる。ただ距離延長がどうだろう。
◎2イーグルパス
◯1リシュリュー
▲8ミルグラシアス
△3エニークラップス
△9ヒガシウィルウィン
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