
昨秋の北國王冠と中日杯で一騎打ちを演じたケージーキンカメとジャングルスマイルが登録のみで揃って回避。金沢競馬シーズン開幕の重賞としてはちょっと寂しいメンバーとなった。
注目はナンディン。中央3歳未勝利から転入し、ブランクがあっての初戦は2着だったものの、そのあとは下級条件から14連勝。A3特別で2着に敗れたものの、重賞初挑戦となった昨年末の中日杯では、ケージーキンカメ、ジャングルスマイルに続く3着と好走した。冬休み明けのA2特別を勝って臨む2度目の重賞。中日杯で先着された2強が不在となるここは重賞初制覇のチャンスだ。
相手にはタツミリュウ。中央準オープンから転入し、1年以上の休養明け初戦として臨んだのが前走のA1特別。そこではジャングルスマイルに3馬身差をつけられての2着。叩き2戦目での上積みがあれば、上位争いも可能と見る。
前走でそのタツミリュウに続いての3着だったのがセイカアレグロ。昨シーズン秋以降は落ち込んだが、前半はスプリングカップ、金沢スプリントカップ、イヌワシ賞と重賞3勝を挙げた。復活に期待したいところ。
明けて4歳になったアキレウスが古馬重賞初挑戦でどこまでやれるか。昨秋の金沢移籍後、A1特別で初勝利を挙げたトウショウマナーズもメンバーを考えれば今回は挑戦者という立場。
◎8ナンディン
◯9タツミリュウ
▲1セイカアレグロ
△2アキレウス
△5トウショウマナーズ
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A1・A2混合の2000メートルのS2重賞。ちなみにこの開催では、A1・A2混合で1400メートルの祖母山特別が翌19日に組まれている。
このメンバーならプルーフポジティブの実績が断然だ。中央1000万条件から昨年秋に転入し、佐賀記念JpnIIIでの9着はともかく、それ以外では4戦2勝、2着2回。特に前走はがくれ大賞典では、他地区の遠征勢が上位を占める中で、地元馬として2着に踏ん張った。A2格付馬とも別定重量で1キロ差だけに、相手関係はかなり楽。
相手筆頭はマイネルパルフェ。昨年秋には九州大賞典や中島記念で掲示板内の好走があり、年明け後は5戦オール連対。ただA1のメンバーが少ないA2との混合重賞だったり、A2だけのS2重賞だったゆえ、今回はプルーフポジティブにどこまで迫れるか。
セイリオスは、昨年秋に大井から転入し、勝ち星こそないもののS2重賞で2着が2回。さすがにプルーフポジティブ相手では分が悪く、ここも連下争いまで。
松浦川賞でマイネルパルフェに1馬身半差の2着だったブライトポジーはさらなる距離延長で変わり身があれば馬券圏内も。
◎3プルーフポジティブ
◯8マイネルパルフェ
▲1セイリオス
△6ブライトポジー
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昨年末の高知県知事賞を圧勝したリワードレブロンが、地元でこの距離なら一枚抜けている。主戦の永森大智騎手は4月9日現在で全国リーディング4位。昨年まで高知不動のリーディングだった赤岡騎手を1勝差で上回り、勝率・連対率でも赤岡騎手を上回る数字を残している。勝率では山口勲騎手とはまだ少し差はあるが、全国のトップも狙える位置にはつけている。
相手はバーチャルトラック。これも永森騎手のお手馬だが、今回は兵庫から下原理騎手が呼ばれた。2月にはだるま夕日賞を制し、昨年は同じ1900メートルの珊瑚冠賞でリワードレブロンに先着しての2着があっただけに、ここでもチャンスはある。
マウンテンダイヤは2月の黒潮スプリンターズカップを勝利。一昨年の高知県知事賞で3着という成績はあるが、勝ち馬からはかなり離されており、距離延長には不安がある。
近走A級の一般戦で勝ち切れないレースが続いているハリマノワタリドリだが、昨年11月には東海菊花賞で2着と健闘していた。何かをきっかけに覚醒すれば一発はあるかもしれない。
サイモンリッターは、ダートグレード初挑戦となった前走の名古屋大賞典JpnIIIこそ残念な結果だったが、高知ではいまだ4着以内を外したことがないという堅実な走りを見せている。
モスコーオペラは、過去に黒潮菊花賞2着、昨年の建依別賞で3着という経験があるが、この3月にはようやくA-3戦で連勝。調子を上げて臨む一戦。
◎4リワードレブロン
◯7バーチャルトラック
▲5マウンテンダイヤ
△3ハリマノワタリドリ
△9サイモンリッター
△8モスコーオペラ
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重賞実績馬が少ないメンバーにあって、花吹雪賞を制しているユズチャンがやはり中心。初遠征となった名古屋の若草賞は見せ場をつくれず7着だったが、慣れない環境にまったく力を発揮できなかったようだ。地元に戻り、他地区からの遠征馬もそれぞれの地区を代表するような強豪もいないだけに、実績的にもここは負けられない一戦。
相手は高知のプリンセスボーラー。花吹雪賞では4コーナーでユズチャンの直後まで迫ったものの、直線ではあっさり突き放された。若草賞ではユズチャンに先着しての6着で、一度経験したコースでもありリベンジを狙う。
ワットプラケオは、花吹雪賞がユズチャンの4着で、飛燕賞こそ6着だったが、佐賀で掲示板を外したのはそれだけ。ユズチャンに対して逆転までは難しそうだが、上位争いには加わってくるだろう。
トゥータフは、サウスヴィグラス産駒ゆえか北海道では1200メートル以下のみを使われ、しかし移籍した佐賀で初勝利を挙げたのは1750メートルの大観峰賞。続く前走古伊万里賞は離されての7着だったが、牝馬同士なら上位に食い込む可能性も。
同じように2歳時は短距離ばかりを使われていたプラチナグルームは、前々走名古屋の1400メートル戦で初勝利を挙げ、移籍した園田では1700メートルを勝利。この距離でこそというところはあるかもしれない。
◎6ユズチャン
◯3プリンセスボーラー
▲4ワットプラケオ
△10トゥータフ
△7プラチナグルーム
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昨シーズン、岩手の古馬中長距離戦線で中心的存在だった3頭がそろって出走してきた。地元同士では断然の存在だったナムラタイタンだが、桐花賞では向正面で早めに先頭に立ったものの、中団からまくってきたコミュニティに直線でとらえられ、岩手所属馬には初めて先着を許すこととなった。とはいえ展開的にコミュニティに味方したようなところもあり、今回はあらためて岩手ナンバーワンをアピールしたいところ。
年末の桐花賞でナムラタイタンを負かしたコミュニティは、昨シーズンの古馬戦線を盛り上げた1頭。ダートグレードでも、マーキュリーカップJpnIIIでは果敢に逃げて、結果12着に沈んだもののレコード決着を演出した。引き続き、目標は打倒ナムラタイタンということになるのだろう。
モズは、北上川大賞典では単騎の逃げで、直線までナムラタイタン相手に食い下がっての2着があった。休み明けのA級一組戦を叩かれ、今回も逃げて見せ場をつくれるかどうか。
南関東から昨夏に転入後、A級特別で4勝を挙げているブラゾーハリー、昨年の3歳二冠馬で、年明けのトウケイニセイ記念でも2着があったライズラインらは、この一線級のメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎9ナムラタイタン
◯1コミュニティ
▲8モズ
△4ブラゾーハリー
△3ライズライン
赤松杯の出走今日はこち