
経験と実績ではやはりリワードヘヴンが抜けている。今年の早い時期から古馬格付けとなって連勝し、土佐春花賞も快勝。ただここ2戦で惨敗しているのが気になるところ。厳しいペースを経験して力をつけている可能性もあるが、逆にその反動でがっくりということも考えられる。今回はどちらに出るか。
一気の台頭が期待できそうなのがサムライマジック。この馬も早い時期から古馬格付けでレースをして、土佐春花賞ではリワードヘヴンの4着だったものの着差は2馬身半ほど。前走古馬C1戦が4コーナー手前で先頭に立って直線後続をぶっちぎる圧勝だった。力をつけた可能性はある。
土佐春花賞で2、3着のジュメーリイ、ブルージャスティスも古馬C級でのレースぶりからそれほど差はない。
JRA未勝利から転入して3戦2勝のボストンマリはまだ底を見せていない。
◎4リワードヘヴン
○7サムライマジック
▲10ジュメーリイ
△6ブルージャスティス
△5ボストンマリ
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A1・A2混合による1750メートルのS2重賞。
ここ2戦の1400メートル戦で惜敗しているコパノエクスプレスだが、昨年末には中島記念で2着の快走があり、2月の嘉瀬川賞ではマイネルパルフェを下していた。さらに他地区から有力馬が遠征してきたはがくれ大賞典は5着。今回A2格付けで55キロでの出走というのも有利で、登録のあったプルーフポジティブが回避してというメンバーならチャンス大だ。
マイネルパルフェは、年明け後7戦して6連対。しかもそのうち6戦が1750~2000メートル戦。前々走の六角川賞ではプルーフポジティブの4着惨敗だったが、前走菊池川特別では、逃げたプルーフポジティブを早めにとらえて2馬身差をつける完勝。コパノエクスプレスを目標にどんなレースを見せるか。
大井から転入後勝ち星に恵まれていないセイリオスだが、近走は佐賀記念やはがくれ大賞典など強力な遠征馬相手のレースを除けば堅実に掲示板を確保。前走ではマイネルパルフェ、プルーフポジティブと差のないレースをしており、ここでも上位争いに食い込んでくる。
ドリームゴスペルは1年以上の休み明けとなったここ2戦こそ惨敗だが、中央から転入後の昨年ははがくれ大賞典での惜しい2着を含めて3戦3連対。距離延長のここで復活なるかどうか。
マイネルパルフェとものそれほど差のないレースをしているブライトポジーや、かつてS2重賞での上位常連だったマイウエイらも連下争いなら。
◎6コパノエクスプレス
○3マイネルパルフェ
▲9セイリオス
△7ドリームゴスペル
△5ブライトポジー
△2マイウエイ
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中央未勝利からの転入初戦でいきなりスペクトルを負かして驚かされたシークロム。一時的に移籍したホッカイドウ競馬の3歳一冠目・北斗盃では、勝ったオヤコダカに7馬身離されたとはいえ、それでも2着と好走。こんかい、芝は初めてになるが、スペクトルやロールボヌール不在のここでは能力が抜けている。
焦点は相手探しとなりそう。いまだ1勝のみというトーホクライデンだが、ここまで14戦してすべて5着以内。出走した重賞4戦はすべてスペクトルと走って2着2回に3着、4着。芝はデビュー戦で4着があるだけだが、芝での実績馬がいないというメンバーだけに、近走ずっと使われているマイル戦なら力を発揮する。
レジェンドロックは約5カ月ぶりの復帰戦となったスプリングカップでは2番人気に支持されたものの7着大敗。叩き2戦目で、2歳時に盛岡芝1600メートル戦でスペクトルに半馬身差の2着と迫った実績があるだけに、一発を期待するならこの馬。
中央で芝の経験があるコスモノビリスは、岩手転入後はシークロムとスペクトルにしか先着されていないだけに、ここでも連下争いでは有力な1頭。
シーキングザライトは、やまびこ賞ではスペクトルに大きく離されての3着だったが、中央の芝の新馬戦で5着があり、芝での変り身という可能性はある。
◎6シークロム
○11トーホクライデン
▲5レジェンドロック
△2コスモノビリス
△10シーキングザライト
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グランダム・ジャパン3歳シーズンもラス前。目下ポイントトップのトーコーヴィーナスがもしここを勝てば29ポイント。最終戦の関東オークスJpnIIでは、暫定2位のホレミンサイヤ(15pt)には2着以上でトーコーヴィーナスが出走しない場合に限って逆転の可能性が残されているが、それ以外の上位馬は1着にならないと逆転優勝はなくなる。トーコーヴィーナスは、このあと、その関東オークスか兵庫ダービーかという選択になるようだが、ここを勝てば昨年のトーコーニーケに続いて3歳女王という可能性はかなり高いといってよさそうだ。
相手探しは難しい。何度も書いていることだが、実力断然の馬がいる場合、相手候補の馬たちにとっては真っ向勝負で負かしにいけば惨敗という可能性もあり、着狙いの馬が台頭ということがあるからだ。高知のプリンセスボーラーは、佐賀のル・プランタン賞ではユズチャンの1馬身差に食い下がって2着。3着には大差をつけた。その実力なら、ここでも2着争いに加われる。ここで4着以上ならグランダム・ジャパンのポイントで2位につけられる。
ジョウショーエガオは中央未勝利から転入しての3連勝はいずれも楽勝。ただ距離経験が1400メートルまでしかなく、距離への対応がカギとなる。
船橋から遠征のハッピーリーベは、前走浦和の3歳二組戦を7番人気で逃げ切って南関東で2勝目。それで力をつけていればだが、それまでの成績を見る限りではあまり強くは推せない。
ドラマクイーンは年明け6戦して4連対。重賞初挑戦となる今回は一気の相手強化だが、相手なりに走るという可能性はある。
◎12トーコーヴィーナス
◯2プリンセスボーラー
▲3ジョウショーエガオ
△4ハッピーリーベ
△5ドラマクイーン
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赤松杯を快勝したナムラタイタンは残念ながら回避となったものの、南関東から5頭が遠征して賑やかなメンバーになった。
大井のフジノフェアリーが好調だ。昨年大晦日から先月のA2・B1の特別まで4戦して3勝。距離もマイルを中心に使われており、クラス的にも十分通用すると見る。
ケイジータイタンは中央準オープンから転入して2連勝。しかもその2戦で負かしたのは、モズ、コミュニティという、ナムラタイタンと互角に張り合っているレベルの馬たち。今季の古馬戦線では中心的な存在にもなりそうで、盛岡コースに替ってどんなレースを見せるか。
桐花賞では見事ナムラタイタンをとらえて快勝したコミュニティだが、今季初戦の赤松杯がやや差のある4着で、前走の特別でもケイジータイタンに半馬身差の2着。実績のあるマイル戦で巻き返したいところ。
昨年の岩手二冠馬ライズラインも、トウケイニセイ記念2着、赤松杯3着と、明け4歳にして岩手の古馬トップクラスと互角の勝負をしているだけに、ここで一発という可能性はある。
昨年秋まで中央のオープンで走っていた川崎のカネトシディオス、転入2戦目の変わり身が期待できそうなエアラギオールらも上位争いに加わってきそう。
◎11フジノフェアリー
◯7ケイジータイタン
▲4コミュニティ
△12ライズライン
△8カネトシディオス
△1エアラギオール
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