
競馬ゆえどんなに力の抜けている馬でも敗ける可能性はあり、それがばんえい競馬ならなおさらのこと。センゴクエースは、これまでのレースぶりからは、アクシデントやよほどの体調不良などでもない限り敗けるような場面は想像できず、それでも敗けるようなことがあれば「これも競馬だから」ということになるのだろうが、予想としては敗ける理由が見当たらないのであれば、やはり本命、それも1着固定とせざるをえない。何やら禅問答のような予想だが......。
相手はホクショウキズナ。2走前に7着があるが、このときは雪が降っての高速馬場で、第2障害を越えた順の行った者勝ち。そこでホクショウキズナはほんのちょっとのタイミングで遅れただけ。ここまで24戦して17連対という成績を信頼する。
センゴクエースと同じ8勝を挙げているのがキンメダル。メンバー中馬体重が1000キロを超えているのは、センゴクエース、キンメダル、エーチャンの3頭のみ。全馬が一気の負担重量増で、そうしたときは馬格がものをいうときがある。
黒ユリ賞3着を挟んでホクショウキズナの2着があるタキニシサンデー、デビュー2連勝以降A-1で常に上位に食い込んでいるコウシュハスパークらにもチャンスはある。
◎2センゴクエース
◯4ホクショウキズナ
▲5キンメダル
△7タキニシサンデー
△6コウシュハスパーク
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昨日の黒髪山賞の予想で書いたとおり、B級馬による1400メートルのS2重賞。
シゲルケンシンは、中央1000万から転入初戦の前走は、先行争いが激しくなっての前半早い流れを中団に控え、直線半ばで抜け出すという、まさに快勝。このクラスでは力が違うというレースぶりだった。
相手筆頭には、約1カ月半ぶりの実戦となるバカニシナイデヨ。兵庫A2から転入して3戦、勝ち星には恵まれていないが、前走サイネリア賞もB級のS2重賞だったとはいえ、今回よりメンバーが充実していた。前走程度の力が発揮できる状態であれば、十分勝負になる。
リリーは昨秋復帰後、勝つまでは至らずとも見どころのあるレースはしていた。しかしここ3戦は、中島記念で一線級との対戦もあったとはいえ、かなり離されての敗戦が続いた。今回は、一昨年から昨年にかけて5勝を挙げている1400メートルに戻っての可能性に賭けてみる手も。
シムーンは、前走シゲルケンシンが勝った梅花特別では、ハナを主張したものの内枠の馬が引かなかったためハイペースとなって失速しての4着。マイペースで先行できれば粘り込む可能性も。
サンライズウォーは、中央から転入2戦目の変わり身に期待。
◎3シゲルケンシン
◯2バカニシナイデヨ
▲5リリー
△4シムーン
△6サンライズウォー
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佐賀の今開催のS2重賞は、先週末に行われたのが、A1級馬による鏡山賞(2000メートル)と、A2級馬による嘉瀬川賞(同)で、今週末は、7日にB級馬による1800メートルの黒髪山賞、8日に同じくB級馬による1400メートルの春望賞が行われる。
11頭で争われる黒髪山賞は、2月7日の如月賞から6頭が出走。1番人気で3着に敗れたダイワボルドーだが、前半ずっと掛かりまくって鞍上の鮫島克也騎手は抑えるのに必死。向正面でペースが上がってようやく流れに乗れたが、この馬の実力は発揮できなかった。連勝は4で途切れたが、今回は巻き返すと見る。
相手には、その如月賞を制して3連勝としたキョウワカイザー。3番手から直線抜け出しての完勝で、このメンバーではやはり能力上位。
テッドは昨年3歳時、飛燕賞、九州ダービー栄城賞はともに2着で、S2重賞の夏至賞を制したまで。以降は古馬に格付けされて2着を外すことなくじわじわとクラスを上げ、前走がB-2組特別で2着。まだまだ上を目指せそう。
如月賞で2着だったウインベルカントは、移籍2戦目での上昇に期待。エーシンプローストも、兵庫から転入後6戦連続連対とまだ底を見せていない。
◎10ダイワボルドー
◯6キョウワカイザー
▲1テッド
△11ウインベルカント
△4エーシンプロースト
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現在では年に一度だけの舞台となっている園田2400メートル戦。昨年のこのレースで重賞初制覇だったハルイチバンに連覇の期待がかかる。その後の重賞では2着が3回など勝ち切れなかったが、負かされた相手がオオエライジン、タガノジンガロ、トーコーニーケという、ダートグレード実績がある馬ばかり。新春賞は4着だったが、これはスタートで躓いて大きく出遅れてのものだけに参考外。前走兵庫馬事畜産特別を勝ったときもそうだが、最近では控える競馬もできるようになって、レースぶりも安定している。
対するのが、新春賞で重賞初制覇となったエーシンスパイシー。その新春賞では2番手からだったが、大逃げのクリノチョモラーリが最下位に沈んでいることから、実質はこの馬が逃げていたのと同じ。最後は追い込んだニシノイーグルを半馬身しのいでという結果だったが、前述のとおり1番人気のハルイチバンが出遅れていただけに、今回はこのときのような楽な競馬にはならないように思われる。
馬券的におもしろそうなのはニシノイーグル。なぜか新春賞だけは1、1、2着と好走。一昨年は1番人気だったが、昨年も今年も5番人気での激走だった。今年の新春賞での惜しい2着というレースぶりから、杉浦健太騎手が手の内に入れているようで、今回も十分にチャンスはある。
9歳ながら前々走でA1特別を制し、そして今回木村健騎手が手綱をとるマッハタイザン、近6走のA1特別や重賞でいずれも3着以内のアランロド、2走前まで6戦連続連対でクラスを上げてきたイチザゴールドらも上位を狙えそう。
◎8ハルイチバン
◯4エーシンスパイシー
▲9ニシノイーグル
△5マッハタイザン
△7アランロド
△11イチザゴールド
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ばんえい記念に向けて今年こそはのキタノタイショウに期待。前走然別賞は障害で詰まって6着だったが、3走前の睦月特別は障害ひと越5番手から2着、2走前の柏林馬事公苑特別では障害3番手から差し切って勝利と、悪い競馬はしていない。トップハンデではあるものの、4歳のハクタイホウ以外は最大でも20キロ差なら十分にチャンスと見る。
相手筆頭は5歳のコウシュハウンカイ。前走然別賞では、今回とほぼ同じようなメンバーを相手に僅差の2着と好走。初めて負担する800キロは楽ではないが、トップハンデと20キロ差なら互角の勝負も可能ではないか。帯広単独開催になって以降の過去7年で、5歳馬は3着以内に6頭というデータもある。
今シーズンのフジダイビクトリーは旭川記念、ばんえいグランプリと、早い時期に重賞を2勝してしまったため、その後は負担重量を背負わされることになって結果が出ていないが、今回の重量差ならそろそろ出番があってもいいのではないか。
ニュータカラコマも、勝ち切れないまでも近走は好走続き。穴なら、820キロ、9番人気で岩見沢記念を制しているホクショウユウキ。インフィニティーはもう少し重い印をつけようと思ったのだが、軽量4歳馬がいて、さらに当日の雪予報では流れが速くなることが予想され、そうなるとちょっと厳しいかもしれない。
◎5キタノタイショウ
◯6コウシュハウンカイ
▲8フジダイビクトリー
△9ニュータカラコマ
△1ホクショウユウキ
△4インフィニティー
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