高知の新設重賞・御厨人窟賞の「御厨人窟」は「みくろど」と読むらしい。さすがにWindows8デフォルトの変換ソフトでは変換されなかった。四国八十八箇所番外札所の一つで、高知県室戸市室戸岬町にある弘法大師伝説の残る海蝕洞のこと(Wikipediaより)らしい。
兵庫ゴールドトロフィー、黒船賞と、両JpnIIIでともに4着と健闘のコスモワッチミーか、福山・大高坂賞で一騎打ちの末グランシュヴァリエをしりぞけたマチカネニホンバレかという勝負だが、ここはコスモワッチミーが地元馬相手の連勝を伸ばすと見る。今回と同じ1400mの距離で、中央の一線級に揉まれてきた実力は一枚上手だ。
マチカネニホンバレは、活躍してきた舞台がマイル以上。地方馬だけならそれほどペースが速はくならないので対応できると思うが、コスモワッチミーが相手ではそれほど楽なレースにはならないと見る。
ノーブルマンが一角崩しを狙う。黒潮スプリンターズカップは取消となったが、だるま夕日特別では、その後黒船賞JpnIIIで5着と好走するクイックリープに3馬身差2着と好走していた。
そのほかも高知勢で、ジュライザセヴンス、ヒロカミヒメは、近況、A-1での善戦組。
中四国連携競走ということで、24日で開催を終えた福山から4頭が遠征してきたが、いずれもB級からA級下位という格付けでは、今の高知オープン馬との対戦では苦戦となりそう。
◎コスモワッチミー
○マチカネニホンバレ
▲ノーブルマン
△ジュライザセヴンス
△ヒロカミヒメ
有力馬に、中団~後方待機から末脚勝負という馬が多く、おそらく逃げるのはプニプニヨークンで、ダイナミックグロウが2番手あたりからという展開が予想される。
有力馬がうしろからということなら、それらが後方で牽制しあって、先行勢が粘り込むのではないかという想定で、中心はダイナミックグロウ。新春賞ではニシノイーグルにアタマ差つかまったが、続く武徳特別では早め先頭からニシノイーグルをクビ差で封じた。ニシノイーグルは、前走でもまくりきれずというレースだっただけに、先行できるダイナミックグロウに期待する。
とはいえニシノイーグルはオオエライジンをとらえたという実績があり、ここ5戦は3着以内と安定。連勝の軸にするならむしろこちらかもしれない。
エイシンナナツボシは、地方に来てから勝ち星はないものの、道営記念では惜しい2着に、前走名古屋に遠征しての梅見月杯も勝ち馬から離されたとはいえ、2着は確保した。さまざまな競馬場の有力馬に揉まれ、力をつけている可能性はある。
エリモアラルマは勝ち切れないレースが多いものの、福山・マイル争覇では勝ったエーシンアガペーからそれほど離されずの3着と好走。ここでも上位を狙える。
レッドゾーンは、前走のOBCラジオ大阪1314賞では、ニシノイーグルよりさらにうしろから行って、4コーナー9番手という位置取りでは無理だろうと思って見ていたが、見事に差し切ってしまた。引き続きその末脚を生かせる展開になるかどうか。
クールフォーマは、近走はなかなか勝ちきるまでいかないものの、重賞やA1特別での安定勢力。
◎ダイナミックグロウ
◯ニシノイーグル
▲エイシンナナツボシ
△エリモアラルマ
△レッドゾーン
△クールフォーマ
いよいよばんえい競馬の大一番、ばんえい記念。あらためて言うまでもなく、1トンの最高重量で争われるのは年に一度、このレースのみ。それゆえ高重量戦での適性が試される一戦でもある。水曜日から木曜日にかけて積雪があったようで、さて、その影響が日曜日まで残るのかどうかも気になるところ。
今シーズンの古馬主要重賞のタイトルを見ると、まずはカネサブラックが、旭川記念、岩見沢記念、帯広記念を制覇。ギンガリュウセイは、ばんえいグランプリ、北見記念を勝ち、帯広記念2着。間違いなく高重量戦ではこの2頭が主役だったといっていいだろう。そしてきわめて個人的な馬券貢献度により、ギンガリュウセイを◎とした。
キタノタイショウは、今シーズン重賞を8戦して、北斗賞を制し、そのほかの7戦はすべて4着というめずらしい成績。高重量戦にも対応できており、明けて7歳で世代交代の筆頭格。
ナリタボブサップは、これまでばんえい記念に5度出走して、そのうち2度の3着が最高という成績。目下、特別戦を2連勝中と好調でここに臨むが、1トンでは仮に障害を先頭で越えたとしても、おそらく末は甘くなる。
フクドリは、岩見沢記念2着に北見記念3着。逆にシベチャタイガーは、岩見沢記念3着に北見記念2着。この2頭も今後の高重量戦で活躍が見込まれる。
ホッカイヒカルが今シーズンはばんえい十勝オッズパーク杯とチャンピオンカップを制しているが、1トンをこなせるイメージがなく無印とした。
◎ギンガリュウセイ
◯カネサブラック
▲キタノタイショウ
△ナリタボブサップ
△フクドリ
△シベチャタイガー
福山競馬の、まさにファイナルとなるレース。昨年12月の転入以降、安定した成績を残しているビーボタンダッシュがラストを飾る。ここまで福山では6戦して、勝ったのは転入初戦のA2特別のみ。しかしその後も勝ち馬からコンマ5秒差以内と常に好走。前走大高坂賞は大差の3着だったが、前は高知の強力2頭の一騎打ちで、それでも地元最先着を果たした。
福山大賞典で、そのビーボタンダッシュの重賞初制覇を阻んだのがグラスヴィクター。しかしその後は勝ち星がなく、前走のA1・2特別でもアグリノキセキに3馬身差をつけられての2着。ただ前回はアグリノキセキがマイペースに持ち込んでの逃げ切りだっただけに、展開次第で逆転は可能だ。
アグリノキセキは2歳時から重賞の常連で、昨年3歳時には福山弥生賞と福山ダービーを制した世代トップクラスの1頭。今回は、高知から期間限定騎乗の岡村卓弥騎手がどんなレースを見せるか。
サマースピードは、昨年の福山桜花賞と福山菊花賞を勝っているように、長距離戦で実力を発揮する。1800メートルでも守備範囲で、崩れることが少ない堅実タイプ。
長距離戦といえばクラマテングで、福山桜花賞3連覇、福山菊花賞2連覇、そして福山大賞典2連覇と、福山競馬の歴史にその名を刻んできた。ファイナルで復活なるか。
◎ビーボタンダッシュ
◯グラスヴィクター
▲アグリノキセキ
△サマースピード
△クラマテング
オープン下の重賞で4、4、2着と好走を見せてきたサイアーエフェクトにとっては、メンバーがかなり楽になって出番が巡ってきた。内田利雄騎手が浦和に帰って、今回は鮫島克也騎手を起用したのも期待の現れだろう。
格上挑戦になるが、レオジュピターがこのメンバーでどこまでやれるか。船橋のC級から転入してB級特別を2連勝。前走、距離は1400メートルだったとはいえ、4コーナーで内を突き、直線楽々と突き放すレースぶりにはまだまだ余裕があった。
ゴールドレインボーは、昨年春にA2・A3特別で連戦連勝。しかし1月の九州オールカマー、鶴見岳特別では勝ち馬から2秒以上の差をつけられて負けているように、一線級が相手になるとやや苦戦。ただオープン級のメンバーがいない今回の相手なら十分チャンスはある。
ゴールドマインは、岩手では重賞常連だったが、転入3戦目となる今回、上積みがあれば。
エアイグアスは中央2勝馬で、今回が転入初戦。近走は1000万クラスで2ケタ着順が続いているが、このメンバーなら見限れない
◎サイアーエフェクト
◯レオジュピター
▲ゴールドレインボー
△ゴールドマイン
△エアイグアス