球磨川賞と唐津湾賞のほぼ再戦というメンバーで、今回は距離が2000メートルに延びた。
ここも唐津湾賞1、2着馬の争いとなりそうで、その唐津湾賞はグランデスバルを直後でマークしたアティロンが直線でとらえて勝利。ただ今回は斤量が2キロずつプラスで、アティロンにとっては54キロを背負うのが久々なだけに、今回はグランデスバルが雪辱するのではないかと見る。
サイアーエフェクトは、前走唐津湾賞はやや離されての4着だったが、球磨川賞は直線鋭い末脚を発揮し、混戦の2着争いの4着。アティロンにも先着した。勝ち切れないレースが続いているものの、その末脚がハマればこのメンバーでも上位に食い込む力はある。
マイハマドリームは、九州大賞典や中島記念など一線級のメンバーの重賞では厳しいが、その下のクラスの特別や重賞なら常に善戦。球磨川賞も混戦の2着争いで3着に入っているだけに、ここでも馬券圏内は狙えそう。
グレイホークは唐津湾賞で3着。ただ特別だと苦戦する傾向にあるので、△まで。
◎グランデスバル
◯アティロン
▲サイアーエフェクト
△グレイホーク
△マイハマドリーム
エーシンサンダーはここ1年半ほど、ほぼ完璧な成績でオープンまで駆け上がってきた。負けたのは、昨年5月の尾張名古屋杯2着と、距離不足とも言えた11月の笠松グランプリでの7着のみ。その後、大晦日の東海ゴールドカップは楽々と逃げ切り勝ち。前走東海クラウンは7馬身差の圧勝で、ここにきてさらに充実した印象だ。
元日の尾張名古屋杯を含めて6連勝中のネオンオーカンもまだ底を見せていない。尾張名古屋杯は格下相手だったとはいえ、逃げ粘る伏兵馬を直線できっちりとらえた。前走ガーネットオープンも、単独で逃げたパラダイスラビーダを直線でつかまえると3馬身差をつける完勝。まだまだ上のクラスとも戦えそうだ。
ミヤジメーテルは、昨年夏の名港盃を制し、その後もたびたび重賞で善戦。年明けの名古屋記念2着、前走アメジストオープン完勝と、好調持続でここに望む。
エイシンナナツボシは道営記念2着の実力。園田で2戦して勝ち星は挙げられなかったものの、このメンバーなら上位争いに加わる力は十分にありそう。
コスモエスプレッソは新春盃を制し、昨年10月以降3着を外さない堅実な成績。ただ前走のアメジストオープンではミヤジメーテルに差をつけられて2着に負けているように、対戦してきた相手を考えると勝ち負けまではどうか。
◎エーシンサンダー
◯ネオンオーカン
▲ミヤジメーテル
△エイシンナナツボシ
△コスモエスプレッソ
ナナノチカラが急激に力をつけてきた。2歳時の特別では、白菊賞9着、いちい賞6着と目立った存在ではなかったが、12月以降は4戦して3勝、2着1回。勢い、実力ともに牝馬同士のこのメンバーなら最上位。
アグリナデシコは、ここ3戦はまったくいいところがないが、2歳時はいちい賞2着、北央産駒特別1着、ヤングチャンピオンシップ2着と、特別や重賞で力を発揮している。今回は、全馬が初めて経験する600キロ台の重量だけに巻き返す可能性は十分。
コウシュハクイーンもここ2戦はイマイチだが、白菊賞2着、いちい賞1着、ナナカマド賞3着と、2歳時からトップクラスで好勝負してきた。何よりレベルの高い十勝産駒特別でも3着と健闘。3走前にはナナノチカラの2着に敗れたものの、5キロ重い重量でのコンマ3秒差。前2走には目をつぶって本来の力を発揮すれば勝ち負けまである。
セイコークインは、前々走で3歳A-2戦を勝ったものの、A-1では結果を残せていない。とはいえ、着差はそれほどあるわけでもない。またクイーンフェスタは昨秋以降勝ち星が遠ざかっていて、12月以降は馬券がらみもないものの、惜しいレースは続けている。穴をあけるならこの2頭。
◎ナナノチカラ
○アグリナデシコ
▲コウシュハクイーン
△セイコークイン
△クインフェスタ
荒尾ダービーがなくなって九州3冠の体系が成り立たなくなってしまったが、代わりの1冠目ともいえるのが、この飛燕賞だろうか。ただ実際にそうは言われないのは、九州ダービー栄城賞まで4か月近くの間隔があるからかもしれない。
これを1冠目とするかどうかはともかく、ロマンチックはどこまで勝ち続けるだろうか。デビュー3戦目から5連勝中。前走花吹雪賞も、ビックナゲットに3~4コーナーで一旦は迫られながらも、結局最後は突き放して楽勝だった。佐賀の同世代同士ならしばらく負けないのではないか。
そのロマンチックとは今回が初対戦となるのがダイリングローバル。道営では未勝利だったが、転入後は5戦4勝、2着1回。前走日峯特選も3コーナー過ぎで先頭に立つと、あとは後続を寄せつけずという強い勝ち方。まだ底を見せていないだけに、ロマンチックを負かす可能性があるとすればこの馬。
ビックナゲットは、1月3日の初夢特選でダイリングローバルをとらえて負かしたが、その後の花吹雪賞ではロマンチックの2着、日峯特選ではダイリングローバルの3着。現状3番手という評価になるが、展開次第で食い込む余地もある。
その日峯特選で2着だったゴールドペンダント、同4着のハクユウマイスター、デビューから3連勝も3歳になってから今ひとつのカシノアルテミスらが連下争いに食い込めるかどうか。
◎ロマンチック
○ダイリングローバル
▲ビックナゲット
△ゴールドペンダント
△ハクユウマイスター
△カシノアルテミス
牝馬同士ならメイライトの実力が断然抜けている。この世代では絶対的存在のカイロスにはかなわないものの、ナンバー2的存在のイワミノキズナとは互角の勝負。実際に前走若駒賞では、イワミノキズナに先着する2着で、牝馬に対しては大きな差をつけている。おまけに古馬B2特別を勝っているとあれば、同世代同士では相当なレベル。デビュー以来3着を外さない安定した成績を残しているだけに、軸としての信頼度も高い。
相手になるのは道営からの転入組で、中でも筆頭はフレアリングレーヌ。12月のなでしこベストセレクションではメイライトに先着(2着)した経験があり、古馬C1で2着という成績も、メイライト以外のメンバーでは上位。道営所属として最後のレースでの勝ち星が1700メートル戦だっただけに、距離的にも問題ない。
スイングリーダーは、前走オッズパーク杯如月賞では逃げ切りでフレアリングレーヌを振り切った。ただそれが福山転入4戦目での初勝利で、ややムラ駆けの傾向があるだけにここでも単穴まで。
ホクセースパートは、なでしこベストセレクションではメイライトとフレアリングレーヌをまとめて負かしている。2頭が前で競り合うハイペースで、ホクセースパートは中団から位置どりを上げてゴール前でまとめて交わし去るという鮮やかな差し切り。ところが続く前々走は5着惨敗。前走はスタートで躓いての落馬。ここに来てリズムがよくない。
ブイアールラッキーは、前走若駒賞こそ差を付けられての4着だったが、その前には3歳1組戦を連勝。牝馬同士なら上位も狙える。
◎メイライト
◯フレアリングレーヌ
▲スイングリーダー
△ホクセースパート
△ブイアールラッキー