NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
福山競馬の、まさにファイナルとなるレース。昨年12月の転入以降、安定した成績を残しているビーボタンダッシュがラストを飾る。ここまで福山では6戦して、勝ったのは転入初戦のA2特別のみ。しかしその後も勝ち馬からコンマ5秒差以内と常に好走。前走大高坂賞は大差の3着だったが、前は高知の強力2頭の一騎打ちで、それでも地元最先着を果たした。
福山大賞典で、そのビーボタンダッシュの重賞初制覇を阻んだのがグラスヴィクター。しかしその後は勝ち星がなく、前走のA1・2特別でもアグリノキセキに3馬身差をつけられての2着。ただ前回はアグリノキセキがマイペースに持ち込んでの逃げ切りだっただけに、展開次第で逆転は可能だ。
アグリノキセキは2歳時から重賞の常連で、昨年3歳時には福山弥生賞と福山ダービーを制した世代トップクラスの1頭。今回は、高知から期間限定騎乗の岡村卓弥騎手がどんなレースを見せるか。
サマースピードは、昨年の福山桜花賞と福山菊花賞を勝っているように、長距離戦で実力を発揮する。1800メートルでも守備範囲で、崩れることが少ない堅実タイプ。
長距離戦といえばクラマテングで、福山桜花賞3連覇、福山菊花賞2連覇、そして福山大賞典2連覇と、福山競馬の歴史にその名を刻んできた。ファイナルで復活なるか。
◎ビーボタンダッシュ
◯グラスヴィクター
▲アグリノキセキ
△サマースピード
△クラマテング