条件級の好調馬同士の争いという様相で、力関係の比較が難しく、馬券的には難解な一戦。A級57キロ、B級55キロ、C級53キロ(牝馬は2キロ減)という微妙な斤量差も予想をおもしろくしている。
ピュアストーンは、前走が中央未勝利から転入後の初勝利。その前4走は、3歳1組特別からB2、B2、B1と4戦連続で2着だった。相手なりに堅実に走るタイプで、A級に昇級しての55キロは微妙だが、ここでも勝ち負けを争える。
リーヴザネストも中央未勝利からの転入馬で、9戦8勝でB級下位までクラスを上げてきた。ここ4連勝は、いずれも好位から直線抜け出しの正攻法で、まだまだ底を見せていない。
パラダイスラビーダは着順にバラつきがあるが、惨敗は中央や他地区への遠征がほとんど。地元東海では前々走でB1特別を勝っており、その前にもB1でまずまず好走している。
格上位で57キロを背負う中からはミブロボーイが有力。A2ですでに3勝を挙げている実力は、オープン馬がいないこのメンバーに入れば実績では最上位。
C級でも牝馬で51キロなら、3連勝中のサマーロコガールが上位に食い込んでくる可能性もある。
◎ピュアストーン
○リーヴザネスト
▲パラダイスラビーダ
△ミブロボーイ
△サマーロコガール
重賞級と条件級で、あまりにも力関係がはっきりしたメンバー構成となった。
重賞級の中でも筆頭は9連勝中のヒシウォーシイ。その連勝の中にも、重賞4勝を含む笠松での6勝があるだけに死角はなさそう。
相手はマイネルアラバンサ。昨年秋に名古屋に転入し、ここまで8戦5勝。中央相手の名古屋大賞典JpnIIIでの5着は参考外として、それ以外で負けた2戦は、昨年と今年の東海菊花賞で、いずれもヒシウォーシイの3着。それでも重賞3勝を挙げている。実力的には、東海地区の一線級が不在なら重賞でもチャンスはあるという位置づけ。
エーシンアクセランは重賞の常連だが、今年6月のサマーカップが、じつに重賞14回目の挑戦にしての初勝利。その後の勝利はA2特別の1勝だけだが、相手なりには好走するタイプ。
アクシデントやよほどの凡走でもない限り馬券になるのはここまでで、この3頭の3連複だとか、この印順の3連単はいくらつくのだろう。競馬だから結果がどうなるかは別として、恐ろしく低いオッズになると思うのだが。
◎ヒシウォーシイ
○マイネルアラバンサ
▲エーシンアクセラン
ダービーグランプリを勝って岩手の新3冠を達成したロックハンドスターが、桐花賞制覇をかけて古馬に挑む。初めての古馬との対戦となった9月27日の盛岡ダート1800mのA級一組戦では、3~4コーナーで外から先頭をうかがったサクラマジェスティに食らいついたが、最後は1馬身半離されて2着に敗れた。しかしロックハンドスターのその後のダービーグランプリのレースぶりを見れば、当時より力をつけていることは確実で、古馬も含めた岩手の頂点に立つ可能性はかなり高い。
そのサクラマジェスティは、中央1000万下から今シーズン岩手に転入し、初戦こそ3着だったもののその後は7戦連続連対とまだ底を見せていない。ただ水沢では4戦して前走が初勝利。ダートでは2000mが今回初となるだけに不安もある。
コアレスレーサーは、マーキュリーカップJpnIIIで地元最先着の4着。とはいえ3着のロールオブザダイスから8馬身も離されていた。しかしその後はA級一組と重賞で3、1、2、1着。3走前にはサクラマジェスティに3馬身差をつけて勝っているだけに、サクラマジェスティと同程度かそれ以上、つまりはロックハンドスターが相手でも上位を争えるだけの力はある。
メイホウホップは南関東A2特別を勝って転入。初戦こそコアレスレーサー、サクラマジェスティから離された3着だったが、水沢に替わった北上川大賞典ではコアレスレーサーに1馬身半差をつけて重賞初制覇。続く前走ではコアレスレーサーに3馬身差の2着に敗れたが、まだ勝負付けは済んでいない。ロックハンドスターと勝負になりそうなのはここまで3頭だろう。
◎ロックハンドスター
○サクラマジェスティ
▲コアレスレーサー
△メイホウホップ
2歳のこの時期、しかも絶対的に軽い重量でのハンデ差が上下50キロというのは、いくら同世代同士で実力が抜けているオイドンとはいえ、いかにも厳しい。ここは好調の軽ハンデ馬から。
中心は、別定重量加増なしの580キロで、4戦連続連対中のホクショウバルト。3走前にはA-1戦で牝馬のヘイセイオトメにやや離されはしたが2着。そのときは20キロ差だったものが、今回は10キロ差だけに逆転は可能だろう。まだまだ上を目指せる実力の持ち主。 相手は、19日のA-1戦で接戦だった上位の4頭だが、中でもフナノコーネルが3連勝中と好調だ。しかもデビューから連対を外したのが3回のみという安定感が光る。こちらを本命にするか迷ったのだが、10番枠に入ってしまったので対抗とした。
レットフジは、そのA-1戦でフナノコーネルに惜しくも届かず2着。ここ3戦は常にフナノコーネルと差のないレースをしているだけに、展開次第では逆転の目も。
ヘイセイオトメ、イワキも実力的にそれほど差はない。
◎ホクショウバルト
○フナノコーネル
▲レットフジ
△ヘイセイオトメ
△イワキ
北海道ではフレッシュチャレンジ勝ちがあり、笠松にトレードされ笠松・名古屋で2連勝のコアレスバトラーの力が抜けている。3走前、移籍してからの笠松初戦は、今回も出走している人気馬を一蹴。中央遠征の2戦はともに惨敗だが、中央の厳しいペースを経験したことでさらに力をつけている可能性もある。
相手にはモエレウェバリング。10月と11月には、それぞれ笠松・名古屋の2歳1組特別を勝利。12月になって3組戦で負けているものの、重賞や中央遠征の豊富な経験は、2歳のこの時期であればアドバンテージとなるだろう。
メンバー中、唯一の重賞勝ち馬モエレトゥループは、ジュニアクラウンを勝ったあと勝ち星がないが、上位争いにからんでくる力はまだまだあるはず。
オーナーシップは、デビュー7戦目の前走でようやくJRA認定勝ちを果たしたが、一度も3着を外していない堅実な成績が光る。
リンドドレイクは、前々走でコアレスバトラーにクビ差2着と好走し、オーナーシップには先着。この馬もデビュー以来大崩れが少ない堅実派だ。
◎コアレスバトラー
○モエレウェバリング
▲モエレトゥループ
△オーナーシップ
△リンドドレイク