12月16日のプリンセス賞上位4頭の牝馬に、テイエムヒッカテを加えた5頭の争い。
11月16日の野菊賞でテイエムアツヒメを差し切ったテイエムヒッカテが中心。前走の2歳2組戦では2着馬に6馬身つけて逃げ切った。初勝利がデビュー6戦目のその野菊賞だが、そのころから急激に力をつけている。
中央未勝利から荒尾に転入して5戦2勝、2着3回のテイエムアツヒメも見劣りはしない。プリンセス賞では中団追走から3〜4コーナーで進出し直線で力強く抜け出した。
デンタルジェンヌは中央挑戦のフェニックス賞(9着)を除けば地元ですべて3着以内という安定勢力。プリンセス賞2着のユニオンレディーもそれほど差はない。
サツマシルフィはここまで未勝利も12月3日の柊賞ほか2着が3度あり、勝ち負けまでは難しいが連下なら可能性がある。
◎テイエムヒッカテ
○テイエムアツヒメ
▲デンタルジェンヌ
△ユニオンレディー
△サツマシルフィ
中央未勝利から名古屋に転入し、ここまで29戦16勝で3着を外したことが一度もないというサンキストゴールドに重賞初挑戦初制覇のチャンスが巡ってきた。10月3日のA2特別ではムーンバレイを差し切った実力があり、オープン最上位クラスは3日の名古屋記念にまわっているだけに、このメンバーなら負けられないところ。ただ、A1特別を4戦して2着3回、3着1回というのは、いかにもステイゴールド産駒らしい。
ゴールデンミションは前走名古屋グランプリJpnIIでは離された8着だったが、A2クラスまでなら12戦オール連対。トップクラスが相手だと苦戦だが、このメンバーなら十分勝負になるだろう。
3歳のヒシウォーシイは、A3特別では逃げ切って完勝も、古馬のこのクラスに入ってどうか。
キミガヨオーもA3〜A2クラスでの安定勢力。一発があっても不思議はない。
ノゾミカイザーは古馬のトップクラスとの対戦だと厳しそうだが、うしろから行く脚質だけに展開がはまれば連下に食い込めるかどうか。
◎サンキストゴールド
○ゴールデンミション
▲ヒシウォーシイ
△キミガヨオー
△ノゾミカイザー
連覇を狙うエランセが断然。昨年はこのレースが荒尾移籍後の初勝利だったが、それ以降連対を外したのは佐賀記念JpnIIIと九州記念のみ。前々走では宿敵ケイウンヘイローにも決定的な差をつけて勝っているだけに、普通にレースができれば負けないだろう。
相手は、そのケイウンヘイロー。昨年の8月以降3着を外さない堅実なレースぶり。逆転できるとすればこの馬だが、近走取りこぼしが多いのが気になるところ。
中央からの転入初戦となるダイワマックワンがなんとも不気味。2歳時には芝でオープン勝ちがあり、今年3歳では勝ち星こそ挙げられなかったもののダートのオープン特別でサクセスブロッケンの2着という実績。ハンデ戦とはいえ芝で古馬とのオープン特別でも2着があり、ここをいきなり勝ってもおかしくない。初距離だが、ダート1600メートルで好走歴があるのでだいじょうぶだろう。
今年秋に転入したタニノウィンザーは、まだ勝ち星こそないものの、エランセ、ケイウンヘイローと好勝負しているだけに、チャンスはありそう。
◎エランセ
○ケイウンヘイロー
▲ダイワマックワン
△タニノウィンザー
近年の高知の古馬戦線は確たる主役が存在せず、予想が難しい。そのぶん馬券的な楽しみは増えるのだが。
混戦となりそうなだけに、ここは移籍3戦目のビッグインディを狙ってみたい。兵庫時代はS1で4勝を挙げ、2400メートルの六甲盃でも2着の実績。高知に来てからの2戦はトップクラスとの対戦はないが、中央時代もダートの中距離で活躍していただけに、この距離でこそ力を発揮するはず。
確たる主役がないと書いたが、トサローランはオープンクラスでの安定勢力。建依別賞連覇の実績だが、昨年のこのレースは大きく離された5着。距離適性とレース展開がカギとなりそうだ。
オリジナルステップは昨年8着だが、今年の夏以降に調子を上げてきた。10月に1900メートルの珊瑚冠賞を勝っているだけに、ここでも楽しみ。
ロマンタッチは今年7月のトレノ賞で重賞初出走で勝利。それ以来、A級特別で勝てないレースが続いたが、前走で久々の勝利。1900メートルの珊瑚冠賞で3/4馬身差の2着があるだけにここで一発の可能性もある。
◎ビッグインディ
○トサローラン
▲オリジナルステップ
△ロマンタッチ
実績的には、やはりデビューから2連勝で兵庫若駒賞を制したカラテチョップ。ただ距離経験がないことから絶対の中心とは言いがたい。
園田プリンセスカップ2着のプリンセスジュディは、地元兵庫では6戦してオール連対。中央の芝に2度挑戦して8、10着と、着順的にはいまひとつだが、1200メートル戦で勝ち馬から0秒8差の1分10秒0は立派な時計。厳しいペースで揉まれて力をつけている可能性はある。むしろこちらが頭でもいいかもしれない。
マリオットは、デビュー戦こそ2着だったものの、その後3連勝。特に前走は2番手から早め先頭で8馬身差の圧勝。やはり距離経験はないが、距離延長での適性ということであればカラテチョップよりこちらのほうが上という可能性もある。
タマモリターンは、5戦目の前走初勝利が9馬身差の圧勝。1400メートルの持ちタイムでは、この馬がナンバーワン。
前走1700メートルを経験して3着のスペシャルロッキーも好位につけて粘りこみを狙う。
◎カラテチョップ
○プリンセスジュディ
▲マリオット
△タマモリターン
△スペシャルロッキー