オッズパークグランプリ2008の取材で福山競馬場に行った。
で、福山に行くときは次回必ずと、懸案事項になっていたものがあったのだ。
スタンド1階1コーナー寄りの突き当たりにある「勝馬」さん。
この日の福山競馬場は、もう真夏かよ、というほどの暑さ。でも福山競馬場にはしばらく来る予定がないだろうと思い、意を決して食べましたよ。あったかい「肉そば」(450円也)を。
一見、普通の肉そばだけど、麺を引きずり出してみると。ほらね。
「そば」とはいうものの、ラーメンの麺なんですよ、これが。出汁はといえば、そばやうどんに使う、まさに和風のそれ。
この店では昔から「そば」というとこの中華麺なんだそうな。もしやこの麺は、スタンド2階にある「尾道ラーメン」で使ってるのと同じ? と思いついたのは帰ってきてからのことで、どなたか食べ比べて検証してもらえませんかね。
ちなみに「勝馬」さんには夏季限定「ザルそば」もあるのだが、それは普通に日本そばの麺を使ってるらしい。
とすると、「日本そばの麺で肉そば」って注文はOKなのかなあ。これもどなたか検証してくれる人はいませんかね。
日本で一番最初に行われる2歳馬の重賞、栄冠賞。地方競馬ファンとしては、もっとも楽しみなレースのひとつといってもいいだろう。
昨年はこのレースを制したマサノミネルバが、その後エーデルワイス賞JpnIIIを制し、さらにホッカイドウ競馬の年度末に行われる現役馬セールで取引されて話題となった。
さらに栄冠賞では4番人気で6着と、このときはあまり注目されていなかったハートオブクィーンだが、JRAのラベンダー賞と函館2歳ステークスJpnIIIを連勝し、芝で変わり身を見せて大活躍。その後中央入りして低迷したが、桜花賞では僅差の4着と再び見せ場をつくった。
例年栄冠賞の上位馬からは、その後に活躍する馬がたくさんいるが、着外からも活躍馬はたくさん出ているので見逃せないレースであることは間違いない。
人気になると思われるのが、フレッシュチャレンジからオープンを連勝し、旭川1000メートルの持ちタイムもナンバーワンのネフェルメモリーだろうが、狙ってみたいのはアンペア。デビュー戦のフレッシュチャレンジでは直線まったくの持ったままで9馬身差の圧勝。タイム的にはネフェルメモリーに0秒9及ばないが、ほとんど追われることなくデビュー戦で出したことを考えれば、成長分を見込めば勝負になってもおかしくない。鞍上が山口竜一騎手なのも強調材料。
相手はもちろんネフェルメモリー。そしてもう1頭のオープン勝ち馬ヤマイチチャチャも人気になりそうだが、レースぶりからも持ちタイム的にもオープン戦でネフェルメモリーの2着だったモエレピンクレディを3番手にとる。
◎アンペア
○ネフェルメモリー
▲モエレピンクレディ
△ヤマイチチャチャ
栄冠賞とともに注目なのが、ひとつ前の第8レースに行われる1500メートルの2歳オープン、アルカセット賞。こちらは札幌1700メートルのフレッシュチャレンジを勝ってこれが2戦目となるイグゼキュティヴ、社台ファームの外厩馬バルディッシュらがどんなレースを見せてくれるか。血統的に注目されるのは、今年の新種牡馬で注目度ナンバーワンのキングカメハメハ産駒マサノシャルナで、ルーキーチャレンジを制した1500メートルの距離に戻って巻き返しを狙う。
今年で2回目となるオッズパークグランプリ。水沢競馬場で特別として行われた昨年は、企画の発表が直前だったこともあり遠征馬が少なかったが、今年は東海地区から4頭、南関東から2頭、兵庫、高知から各1頭、そして地元福山が2頭と多彩なメンバーが顔をそろえた。福山で行われるサラブレッドでは初の全国交流重賞としてふさわしい盛り上がりとなりそうだ。
斤量55キロならキングスゾーンは負けるわけにはいかないだろう。距離経験でいえば中央未勝利の時代に1200メートルを2度使ったことがあるだけだが、1400メートル戦でのスタートダッシュを見ればこのメンバーなら楽に好位をキープできそうだ。前々走のかきつばた記念JpnIII(4着)、前走のさきたま杯JpnIII(3着)と、中央の強豪相手に互角の勝負。今回のメンバーで、中央のオープン馬相手にこれだけのレースができるのは、おそらくキングスゾーンだけだろう。
10歳だが経験豊富なコアレスタイムが相手。近走はやや不振だが、昨年は1200メートルの東京盃JpnII、JBCスプリントJpnIでともに勝ち馬からコンマ4秒差で5着。05年に船橋に転厩して以降の1200メートル以下では12戦して3着以内が6回。重賞2勝も1000メートルと1200メートルで挙げている。経験と距離適性ならキングスゾーンにも劣らない。
おそらくこの2頭の勝負だろうが、中央時代はダートの短距離で活躍していたマチカネモエギ、大井のB2級まで目下5連勝中のラストチャンピオンがどこまで迫れるか。
地元勢だが、距離が違うとはいえ西日本グランプリで上位3着までを遠征勢に占められているだけに、今回さらにメンバー強化となれば勝ち負けまでは厳しそう。アブソルートウインがどこまでレースを引っ張って見せ場を作れるか。
◎キングスゾーン
○コアレスタイム
▲マチカネモエギ
△ラストチャンピオン
岩鷲賞を「がんじゅしょう」と読むのは知っていたが、それが岩手山の古い呼び名だというのは初めて知った。ちなみに岩鷲山の場合は「がんじゅさん」と発音する人と「がんしゅうざん」と発音する人がいるらしい。ネタもとは、2年前のテシオさんのブログなんですが……。
で、岩鷲賞だが、6月8日の早池寝賞を勝ったダイワフォーチュンが不在で、その2〜4着馬の再戦と見る。
中心は、早池峰賞では1番人気に押されながら4着に敗れたマンジュデンコウベ。その早池峰賞は生涯初の1200メートル戦。追走一杯で直線伸びず4着に敗れたが、ペースに慣れたであろう今回、もう一度期待したい。菅原勲騎手といえば、みちのく大賞典では最後方から一気にマクッてブラーボウッズを勝利に導いた騎乗には驚かされたが、今回もその勢いに乗ってみる。
メタモルキングも早池峰賞(2着)が岩手では初の1200メートル戦だったが、血統的にもむしろ短い距離のほうが適性がありそう。
早池峰賞でクビ、クビで3着だったヤマニンエグザルトも当然差はない。
他地区から唯一の参戦は川崎のスパロービート。1000メートル以下では連対を外していないが、斤量が2キロ軽いだけで、この時期の3歳馬が初めての古馬との対戦でどこまで。
驚いたのはオウシュウクラウンの約1年ぶりの出走。申し訳ないことにその存在を忘れかけていたのだが、状態はどうなのだろう。1200メートル以下は2歳時のデビュー戦と2戦目で走って以来ということもあり、今回は見送る。
◎マンジュデンコウベ
○メタモルキング
▲スパロービート
△ヤマニンエグザルト
--------------
高知優駿(黒潮ダービー)には、一冠目の黒潮皐月賞1〜3着馬が顔をそろえた。
しかしここは、あえてその黒潮皐月賞を使わず、兵庫チャンピオンシップJpnIIに遠征(11着)したヒカルヴィオーラの経験に賭けてみたい。古馬D級で勝ち負けをしているだけに、このメンバーなら能力上位だろう。
経験という意味では、黒潮皐月賞を制したタケショウクィーンも、その後九州ダービー栄城賞(8着)、関東オークスJpnII(14着)と強いメンバーに揉まれてきた。
中央から転入後2連勝のエムテイミニヨンや、同じく中央からの転入し、そのエムテイミニヨンには敗れたもののその後2連勝中のミズバショウクインにも一発がありそう。
黒潮皐月賞2着のグランドオークも着差は半馬身だっただけに可能性はある。
◎ヒカルヴィオーラ
○タケショウクィーン
▲エムテイミニヨン
△ミズバショウクイン
△グランドオーク