ひとつ前のレースに同じ3歳以上のオープンクラスのレースが組まれているのはなんでだろうと思ったのだが、なるほど距離が違うわけか。ジョイーレなんかは、たとえ1230メートルでも重賞のほうを使ってほしいような気もするが。
というわけで、5回目を迎えた園田フレンドリーカップは、第2回までが1400メートルで、第3回から現在の1230メートルで行われるようになった。自分でわかってなかったので、確認の意味で書いてみました。
過去4回のうち名古屋が3勝と圧倒的。さて、今年は。名古屋2頭と、笠松1頭が遠征してきた。
連覇を目指すケイアイダンシングは、昨年は名古屋のA3級を連勝して臨んだ一戦。今年は、A2級を勝っての参戦となる。相手関係が昨年と同程度なら十分に勝ち負けになるはず。しかも今年は鞍上に地元兵庫の田中学騎手を据えてきた。
笠松のクィーンロマンスもケイアイダンシングの格付けを物差しにすれば通用しても不思議はない。
地元勢では、目下5連勝中のドリカムジャガー、昨年の兵庫ゴールドトロフィーGIIIで地元最先着4着のベストタイザン、S1クラスで近走常に上位に入っているトーセンノースランあたりだろうか。
さて、印の順番をどうするかだ。
昨年より地元兵庫のメンバーのレベルが上がっていると見て、地元重視。ダートグレードでの実績からベストタイザン中心としてみる。ただ、実際に馬券を買うとなったらボックスとかかもしれない。
◎ベストタイザン
○トーセンノースラン
▲ケイアイダンシング
△ドリカムジャガー
△クィーンロマンス
水沢のひまわり賞(オークス)は、菜の花賞、留守杯日高賞、あやめ賞、阿久利黒賞などを使ってきたメンバーの対戦で、いわゆるここに来ての上がり馬などがいないため相手関係がわかりやすい。
ここは留守杯日高賞とあやめ賞1、2着を分け合ったパラダイスフラワーとマツリダワルツの争い。互いに初の1800メートル戦となったあやめ賞でうしろから差し切ったマツリダワルツの勢いを買いたい。相手はもちろんパラダイスフラワーだが、オッズ的には馬単で狙わなければならないだろうか。押さえには、留守杯日高賞3着で、あやめ賞でもマツリダワルツと同じような脚で伸びてきて差のない3着だったサクラアリエル。
◎マツリダワルツ
○パラダイスフラワー
▲サクラアリエル
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先週も書いたが、福山ダービーが今年からサラブレッドに取って代わられ、アラブ3歳馬によるダービーは、福山アラブダービーとして行われる。生産頭数を考えると、このレースができるのも来年までだろうか。
タマツバキ記念、ローゼンホーマ記念など、アラブの名馬を冠したレースもいずれなくなってしまうのかと思うとちょっと寂しい気はする。が、タマツバキはともかく、ローゼンホーマのほうは福山歴代ナンバー1の馬だけに、サラブレッドのレースとしてでも残してもいいような気はする。
中心は、唯一古馬B級に格付けされているミスジョージ。前走B1特別では3番手を追走しながら、向正面でずるずると後退して大差のしんがり負けだったが、馬に何か不具合がなければやはりこの馬が強い。
相手には、4月14日の3歳特別デイリースポーツ賞を勝ち、古馬C2級4組も連勝のイケノスリリング。3走前の3歳1組戦でそのイケノスリリングを負かしているアトムホワイトも差がない。
1月の若駒賞でミスジョージに土をつけたキヨノトウザイだが、安定感に欠けるので強くは推しにくい。
キングカップを制したユメオウウマだが、その後は勝ち星がなく上積みはなさそうで、今回は見送る。
前走の負け方からミスジョージに絶対の信頼を置きにくく、荒れるのを期待して3連単ボックスも。
◎ミスジョージ
○イケノスリリング
▲アトムホワイト
△キヨノトウザイ
昨年まではアラブ3歳のレースとして行われていた福山ダービーが、今年からはサラブレッドのレースとして新たにスタートする。変わって、アラブ3歳馬によるダービーは、5月27日に福山アラブダービーとして行われる。今後はサラブレッドが中心になっていくということだろう。
また、この福山ダービー上位3頭と、福山アラブダービー上位3頭、それにサラ、アラの賞金上位各2頭の、計10頭によって3歳王者を決める福山チャンピオンシップが6月24日に行われることも発表された。
近年のアラブの生産頭数から、こういうレースが組めるのも今年だけか、せいぜい来年までだろうが、興味深い企画ではある。
福山のこの世代は、2歳時とはだいぶ力関係が変わってきた。
最初に注目を集めたのが、デビューから破竹の7連勝と勝ちまくったサニーエクスプレス。遠征した姫路プリンセスカップは逃げて2着で、それほど悪いレースぶりではなかったものの、その後福山に戻ってからはまったく勝てなくなってしまった。
続いて期待されたのがニューヒーロー特別を制したサンアルカローラや、重賞・ヤングヒーローを制したスターゴールドだったが、これらも3歳になって今ひとつのレースが続いている。
そして3歳になって急激に力をつけてきたのが、年明け6戦5勝、2着1回でサラ系クイーンカップも制しているモモカプリンセスや、サラ系キングカップを制したシルクニューヒットだ。
地方競馬では、中央や他地区から転厩してきた馬たちが一気に勢力図を塗り替えるというのがよくあるパターンだが、モモカプリンセスもシルクニューヒットも福山生え抜き。いずれも2歳時のニューヒーロー特別や、ヤングヒーローでは、サンアルカローラやスターゴールドに歯が立たなかったものが、3歳になって完全に力関係を逆転した。
もしかして出走全馬が福山生え抜きなので、福山ダービーは福山デビュー馬のみに出走権があるのかもしれないが(ちゃんと調べてなくてスイマセン)、おもしろい傾向ではある。
中心は、サラ系クイーンカップに続いて、前走古馬C1クラスも勝っているモモカプリンセス。
相手はシルクニューヒットで、連下には近走の成績からシバマリン、モエロアルカング、カシマチャップリンなど。
これまでの傾向から、もしかして▲以下が力関係を逆転なんてこともあるかもしれない。3連単4頭か5頭のボックスで高配当を狙うというのはどうだろう。
◎モモカプリンセス
○シルクニューヒット
▲シバマリン
△モエロアルカング
△カシマチャップリン
水沢1600メートルの3歳馬による重賞・阿久利黒賞。
いきなり予想とは関係ない話なのだが、最近、昔いた馬と同じような名前の馬がやけに気になる。この阿久利黒賞でいえば、1枠1番に入ったハルサンヒコだ。
その昔、といっても10年ちょっと前だが、同じ岩手にハルサンヒコーという馬がいた。重賞勝ちはないのだが、桐花賞3着とか、シアンモア記念3着とか、そこそこはオープンクラスで活躍した。そういえば、当時岩手のクラス分けは、G1、G2、G3、G4、G5となっていたのも懐かしい。
で、そのハルサンヒコーなのだが、その程度の成績だけであれば、おそらく記憶の彼方に消えていたかもしれない。なぜ覚えているかというと、あのトウケイニセイにはじめて土をつけた馬だからだ。
トウケイニセイにとってはデビューから19連勝がかかった一戦。直線で一旦は先頭に立ったものの、ハルサンヒコーが差し切って、1馬身半、先着したのだった。
血統的に何かつながりはあるのだろうかと思って調べたら、なんとびっくり。ハルサンヒコはハルサンヒコーの甥にあたるのだった。
馬主さんは、ハルサンヒコーが(有)加賀商事で、ハルサンヒコが加賀邦彦さんとなっているから、法人名義と個人名義で同じ方なのか、もしくは血縁関係なのだろう。生産牧場はどちらも門別・下川茂広さんとなっている。
さて、ハルサンヒコは、おじであるハルサンヒコーの活躍を越えることができるだろうか。
そしてもう1頭似た名前で気になっているのが、佐賀にいる3歳牝馬、トコナツ。今年4月のル・プランタン賞では2着に入った。
この馬名でどんな馬を思い出したかというと、岩手でハルサンヒコーと同じような時期に走っていたトコハルという牝馬だ。こちらは93年のひまわり賞を制し、5歳(旧6歳)時には中央入りしたが、900万クラスで3着が最高という成績で岩手に戻ってきた。
さすがにトコナツとトコハルとは、血統的なつながりはないようだ。
さて、ようやく本題の阿久利黒賞だが、ここは正月の金杯を制し、前走スプリングカップ(特別)も制したセイントセーリングの中心は動かしがたい。
相手にはネバーオブライト。重賞勝ちこそないものの、船橋に遠征した平和賞は4着、続く南部駒賞ではセイントセーリング(5着)に先着する4着だった。シーズン緒戦の3歳A2戦は、ハルサンヒコに半馬身差をつけ快勝している。
そのハルサンヒコも、一角崩しなら可能性はありそうだ。あとは、ソード、ワクワクヨークンあたりだが、セイントセーリングからでは配当的にはそれほど期待できないかもしれない。
◎セイントセーリング
○ネバーオブライト
▲ハルサンヒコ
△ソード
△ワクワクヨークン
5月6日、後ればせながら、新生なったばんえい競馬をこの目で確かめることができた。
当初、ゴールデンウィーク中の訪問はほとんど諦めていたのだが、なんとか都合をつけることができた。
1レース前に競馬場に着くと、昨シーズンまで見ていた帯広競馬場とは、かなり違った風景。続々と入場門に向かっているのが、なんとみんな家族連れなのだ。
このゴールデンウィーク期間のみではあるが、スタンド裏に「ふわふわランド」なるものを誘致して遊園地のようにしたからではあるのだが、とりあえずは地元の方々に、ここでばんえい競馬をやっているということを認知してもらうことはできたと思う。
存廃問題のときに話題になったのだが、帯広市民でもばんえい競馬を見たことがないという人はかなり多い。その上、帯広競馬場の前をしょっちゅう通っていても、そこが競馬場であることを知らなかったという方もいるのだという。競馬ファンからしてみれば信じられないが、ホントの話なのですよ。
スタンド内も、緑を基調にした明るい色にペインとしたことや、照明を増やしたことなどで、だいぶ明るくなり、そして広く感じるようになった。
最大の懸案事項だったスタンド内の分煙も実現。1階、2階ともに数カ所ずつ、わりと広めな喫煙ルームが造られていた。その中には、レース映像やオッズを映すモニターはないのだが、ガラス越しにちゃんとモニターが見られるようになっているのには感心した。
さて、ここからが本題。
「ふわふわランド」の横のテントには、地元のレストランや肉屋さんがいくつもお店を出していたのだが、それぞれがヤキソバを売っているのを発見して、ぼくは色めき立った。これは食わねばならんでしょ。
たしか4店舗くらいがヤキソバを売っていたのだが、さすがに1日だけの競馬場訪問で全部を食べてみるわけにはいかないのが残念なところ。20代前半のころだったら、とりあえず全部食べてみるとかしたかもしれない。しかし。食って食えないことはないだろうが、メタボリックや成人病など、ヤキソバごときでそういうリスクは負いたくない。
で、ヤキソバ以外にもたくさん売られている肉やジャガイモたちに目もくれず、食べたのが2つ。
まずはレストラン牧舎(ぼくしゃ)さんのヤキソバ300円也。
具は、たっぷりのモヤシに、キャベツ、玉ねぎ、豚肉。ソースは中濃タイプか。見てわかるとおり、何といっても野菜がたっぷりなのがイイ! これ、ヤキソバの基本ですよ。ダシ系が感じられないのがちょっと残念だったものの、競馬場で食べる300円ヤキソバとしてはかなり満足なレベルでした。
さて次は、(有)五日市という肉屋さんの海鮮塩ヤキソバ300円也。文字どおり、ソースではなく塩味。
具は、アサリ、イカ、エビに、キャベツと玉ねぎ。作りたてをくれるのかと思ったら、机の下から紙製の容器に入った作り置きが出てきて、麺がちょっとフニャフニャになっているのが残念ではあった。しかしこれもたっぷり具だくさん。さすがホッカイドウでっかいどう。
しかし何より残念なのが、これらの食べ物やさんたちがゴールデンウィーク限定だということ。全部とは言わないまでも、ナイター開催にはぜひとも復活していただきたい!