水沢1600メートルの3歳馬による重賞・阿久利黒賞。
いきなり予想とは関係ない話なのだが、最近、昔いた馬と同じような名前の馬がやけに気になる。この阿久利黒賞でいえば、1枠1番に入ったハルサンヒコだ。
その昔、といっても10年ちょっと前だが、同じ岩手にハルサンヒコーという馬がいた。重賞勝ちはないのだが、桐花賞3着とか、シアンモア記念3着とか、そこそこはオープンクラスで活躍した。そういえば、当時岩手のクラス分けは、G1、G2、G3、G4、G5となっていたのも懐かしい。
で、そのハルサンヒコーなのだが、その程度の成績だけであれば、おそらく記憶の彼方に消えていたかもしれない。なぜ覚えているかというと、あのトウケイニセイにはじめて土をつけた馬だからだ。
トウケイニセイにとってはデビューから19連勝がかかった一戦。直線で一旦は先頭に立ったものの、ハルサンヒコーが差し切って、1馬身半、先着したのだった。
血統的に何かつながりはあるのだろうかと思って調べたら、なんとびっくり。ハルサンヒコはハルサンヒコーの甥にあたるのだった。
馬主さんは、ハルサンヒコーが(有)加賀商事で、ハルサンヒコが加賀邦彦さんとなっているから、法人名義と個人名義で同じ方なのか、もしくは血縁関係なのだろう。生産牧場はどちらも門別・下川茂広さんとなっている。
さて、ハルサンヒコは、おじであるハルサンヒコーの活躍を越えることができるだろうか。
そしてもう1頭似た名前で気になっているのが、佐賀にいる3歳牝馬、トコナツ。今年4月のル・プランタン賞では2着に入った。
この馬名でどんな馬を思い出したかというと、岩手でハルサンヒコーと同じような時期に走っていたトコハルという牝馬だ。こちらは93年のひまわり賞を制し、5歳(旧6歳)時には中央入りしたが、900万クラスで3着が最高という成績で岩手に戻ってきた。
さすがにトコナツとトコハルとは、血統的なつながりはないようだ。
さて、ようやく本題の阿久利黒賞だが、ここは正月の金杯を制し、前走スプリングカップ(特別)も制したセイントセーリングの中心は動かしがたい。
相手にはネバーオブライト。重賞勝ちこそないものの、船橋に遠征した平和賞は4着、続く南部駒賞ではセイントセーリング(5着)に先着する4着だった。シーズン緒戦の3歳A2戦は、ハルサンヒコに半馬身差をつけ快勝している。
そのハルサンヒコも、一角崩しなら可能性はありそうだ。あとは、ソード、ワクワクヨークンあたりだが、セイントセーリングからでは配当的にはそれほど期待できないかもしれない。
◎セイントセーリング
○ネバーオブライト
▲ハルサンヒコ
△ソード
△ワクワクヨークン