
2023年は優勝7回と大活躍を見せた中野咲選手(愛知110期)。ご自身で感じる変化や現状を振り返っていただきました。今年の目標も伺っています。
山口みのり:昨年を振り返ってどんな1年でしたか?
中野咲選手:自分の思い描くレースはまだできていませんが、少しずつ練習の成果が結果に繋がっているのかなという1年でした。
山口:それまでの数年分の優勝回数の何倍もの優勝でしたよね。
中野:思っていたより優勝できたので良かったです。
山口:手ごたえは感じていましたか?
中野:実力は少しずつ上がっているのかなとは思いますが、思い描いているレースはまだできていないので、その点ではまだまだです。
山口:理想のレースはどのようなイメージですか?
中野:どんな展開になっても勝てる、スピードあるレースをしたいと思っています。
山口:戦法へのこだわりはありますか?
中野:今は、どんな展開でも状況に応じて判断してレースをしているので特にこだわってはいないですが、目標は、力強い自力で先行をしたり風をきって走りたいです。
山口:昨年が成績上昇された1年だったと思うのですが、何か変化はあったんですか?
中野:大きく変えたというのはなく、今までやってきたことが少しずつ出ているのかなと思います。
山口:特にどんなところに取り組んだんでしょう?
中野:昨年は名古屋競輪場が工事をしていて半年くらいバンクが使えませんでした。その時に、自分なりにウェイトトレーニングであったり、やりたい練習を集中してできました。練習量と質も良いトレーニングができてきたので、それが徐々に結果に繋がってきたのかなと思います。
山口:バンクが使えず危機的な状況下と思いきや、それが逆に良かったんですね。
中野:そうですね。私は毎日バンクでの練習だったんですが工事でそれができなくなり、課題だったスピード持久力の強化をしようとウェイトなども取り入れて練習をしました。以前と変わった点、といえばそれですかね。後は階段ダッシュとかもしていました。
山口:階段ダッシュ!根性系のトレーニングですね(笑)
中野:はい、そういう練習もしていました(笑)バンクが乗れないので試行錯誤をして練習をしていました。
山口:そうでしたか。ところで、デビュー当時は豊橋がホームバンクだったと記憶しています。名古屋へ変わっていたんですね。
中野:そうなんです。実は豊橋までは家から遠く、車でも2時間以上かかりました。名古屋へ変わってからは、その移動時間がまるっと練習時間にできるので、練習時間はかなり確保できています。
山口:練習状況はどのような感じですか?
中野:バンクでは練習に来た皆さんで、その時に応じて決めています。男子選手の後ろにつかせてもらうことが多いので、スピードも出て良い練習になっています。
山口:バンクやウェイトなど練習の割合はどのような感じでしょう?
中野:ほとんどがバンク練習なので、ウェイトの割合をこれから増やそうと思っています。
山口:バンクを使えない期間にしていた練習は継続するんですか?
中野:はい、続けていきたいです。ただレースはバンクで行うのでバンク中心の練習は変わらないです。ギヤを重くしたりなど内容を工夫していきたいです。
山口:レース内容の話を伺います。近況のレースで中野選手は「いつの間にか好位置にいる」という印象がありますが、その辺りは意識していますか?
中野:展開が向く時もあるのですが、レース前に考えることは「展開が悪い時にどうしよう」ということです。早めに動くことをイメージしているので、特に位置取りは意識していないです。走るメンバーや展開は毎回違うので難しいんですが、一番意識していることは「力を出し切ること」です。実は以前までは余力を残してゴールをすることがありました。でもそれだとだめなので、全力を出してゴールし、倒れるくらいまで出し切りたいと思っています。
山口:例えば後方になったとしても、自力で追い込むなど、ですね。
中野:はい、それは意識しています。
山口:展開を想定するという話がありましたが、他の選手のレースを見たり、研究はしますか?
中野:はい。家に帰ったらその日にあったレースは見ています。自分のレース後も指導員室でVTRで確認しますね。ただ研究はしているんですが、思ったようなレース展開にはならないので、どんな展開でも勝てるようにならないといけないなと毎回思います。
山口:今年の目標は何ですか?
中野:昨年半年間バンクが使えなかった分、今年はしっかりと練習をして、昨年以上の成績を残したいと思っています。
山口:優勝を含めて?
中野:そうですね。結果を出すことが一番なので、そのためにスピードやパワーを強化していきたいです。
山口:GIも昨年は2回出場でしたが、今年もそこでのレースは意識しますか?
中野:はい。大きなレースに一つでも多く出場したいです。
山口:昨年は10月オールガールズクラシック(GI)、11月競輪祭女子王座戦(GI)とも連がらみもありました。手ごたえはあったのではないですか?
中野:私はスピードあるレースが好きなので、トップ選手の動きについていくことはできるんですが、そこからどう勝負をしていくかで課題がたくさん見えました。それを考えつつトレーニングを見直していきたいです。
山口:GIと普段の開催のスピード感は違いますか?
中野:GIは自力タイプの選手が多いので、早い段階での踏み合いがあり、更にそこで位置取りを考えたりしなければなりません。強い選手は位置取りなどを考えず、自分の行きたいところからしっかり駆けられたりするので、私もそういうレースがしたいなと思います。
山口:昨年11月の向日町では山原さくら選手(高知104期)の捲りの外を追い込んでの優勝は、力強かったですね。
中野:ありがとうございます。スピード乗っている選手の上を越えていけたのは自信にもなりますし、また同じようなレースができたら良いなと思います。
山口:今年はGIの日程変更があり、まず一つ目は4月のオールガールズクラシックですね。
中野:はい、昨年GI出場は2つだったのですが今年は全部出られたら良いなと思います。
山口:GIが新設されて変わりはありましたか?
中野:私は特に変わりはないです。目標ではあるのですが、目の前の一戦一戦を全力で走るというのはずっと変わりません。その積み重ねで結果がついてくると思っています。
山口:ありがとうございます。オフなどの調整はどうしていますか?
中野:私はオフは作らないタイプで基本的に毎日練習をしています。
山口:え!毎日ですか。息抜きはどうしているんでしょう?
中野:野球とラグビーが好きなのでそれを見るのが息抜きです。
山口:名古屋だと中日ドラゴンズですか?
中野:いえ、名古屋なんですが阪神ファンです(笑)
山口:そうでしたか!昨年は盛り上がりましたね。
中野:めちゃくちゃ盛り上がりました!嬉しかったです。
練習が終わり帰宅したらナイター(野球)が始まるのでそこから21時半くらいまではいつも集中して見ています。今は野球はオフシーズンなんですが、その間はラグビーがやっているので今はそっちですね。
山口:その数時間でリフレッシュできているんですね。
中野:はい。
山口:長期の休みが欲しい、なども思わないですか?
中野:あんまりないですね。結構練習量は多くても、休みがなくても苦ではないです。それは強みかもしれませんね。
山口:そうですよね。練習が苦じゃないのは良いですね。では少し話を変えて、同期の皆さんの雰囲気はどんな感じですか?
中野:みんな優しいですし、平和ですね。今は産休の選手もいて人数は少ないんです。その中でも土屋珠里さん(大阪110期)は競輪学校(現:競輪選手養成所)に入る前のガールズサマーキャンプからの付き合いで仲良くしています。彼女も産休中なんですが、復帰する予定と聞いています。
山口:そうですか。楽しみですね。
中野:はい、お母さんになって走る選手も今はたくさんいるので凄いなと思います。
山口:先輩選手たちともレースの時にお話はされますか?
中野:はい、話す機会はありますね。GIではナショナルチームの選手とも話して、情報を教えてもらったりしました。
山口:トレーニングなどですか?
中野:はい、それを気さくに教えてくれて勉強になりました。
山口:今後の強化ポイントはどこですか?
中野:バンク練習ではスピード持久力の強化、ウェイトトレーニングでは重量を上げていきたいです。
山口:ケアなどはどうしていますか?
中野:私はセルフケアをすることが多いです。ただ今後の状況次第ではマッサージも増やそうかなとも考えています。スポーツ選手としては怪我をしないのが一番だと思うので、それを考えて判断していきたいです。
山口:結果が出てくるとお客様の期待もオッズで反映されますが意識はしますか?
中野:はい、期待に応えられる選手になりたいです。ガールズケイリンもだんだん進化をしているので、私自身も全体のレベルアップに貢献したいと感じています。なおかつそこで勝負して勝てる強い選手を目指しているので、レベルアップをした自分も見て欲しいなと思います。
山口:ありがとうございます。それでは最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
中野:もっと努力を積み重ねて、GIなどのビッグレースへの参加、そしてそこで活躍できるように頑張りたいです。
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。
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デビューして1年半が経った小泉夢菜選手(埼玉122期)。昨年2023年は1年を通してレースを経験しました。どのように感じたのか、また今年はどんな目標を持ってレースをしていくのかを伺いました。
山口みのり:去年は初めて1年通して走りましたが、振り返っていかがでしたか?
小泉夢菜選手:デビュー当時と比べるとだいぶ成長できたかなと思います。
山口:優勝も何度もありましたよね。
小泉:一番の思い出は4月のガールズフレッシュクイーンでの優勝です。それによって7月のガールズケイリンフェスティバルの出場権を獲得でき、走れました。フェスティバルでは初めてお会いする選手を含めてトップレベルの選手たちと一緒に走らせてもらって、レースも間近で見て得られるものもすごく多かったです。
山口:悔しさなどよりも充実感の方が大きかったですか?
小泉:自分の中ではできる限りのことはやっていたので、勝てないのは実力不足だし次に向けて頑張らないとなと常に思っています。なので経験は力になりましたし、もっと頑張りたいなと思いました。
山口:昨年は後輩の124期生も入ってきましたが、それによって変化はありましたか?
小泉:少し焦りはしましたが、もともと「3年は苦労するかもしれない」と思っていたので、そこまで特に対策をしたりはなかったです。自分が出来ることを少しずつ頑張っていました。
山口:戦法はデビュー時と比べていかがですか?
小泉:最初は追い込みや捲りがメインでした。それは変わっていないのですが、デビュー時と比べると力はついてきたと感じるので、積極的に動いていこうという意識はあります。実際に「ここからなら仕掛けなきゃいけないな」という時には動けている気がします。
山口:「何をするかわからない選手」と思わせられたらレースもしやすいですね。
小泉:そうですね。「何をするかわからない選手」だと、相手も展開を読みにくいと思うので、そうなれたら良いなと思います。
山口:練習状況には変化はありますか?
小泉:特に変わらずです。バンクに入る時にはグループの皆さんと一緒に練習をして、その他はジムでトレーニングをしています。ジムでは、できなかったことをできるようにするためにトレーニングをやっています。デビュー時は脚だけで踏んで自転車に力を伝えていたんですが、上半身を今ようやく使えるようになってきました。それで、仕掛けたいタイミングで仕掛けることができるようになってきました。
山口:上半身を使えるとどんなところが変わるんですか?
小泉:パワーが自転車に伝えやすくなります。力が伝わりやすくなると、長い距離を踏むこともできますし、ダッシュ力も上がります。それが以前と比べて少しはできるようになってきました。
山口:プロになってから取り入れたトレーニングだったんですか?
小泉:いえ、養成所に入る前から上半身を使えるようにするトレーニングをしていたんですが、養成所時代は決められた練習があったのでそこで一旦中断し、またデビューしてからやり始めました。それが今やっとできるようになったので、ものすごく時間がかかってしまいましたね。まだまだ使えていない筋肉を使うのは大変です。
山口:そうですか。1年以上やり続けてやっと、なんですね。でもやり続けていないとだめですもんね。
小泉:そうですね。後は、同じ練習グループの皆さんも、私がやってきたトレーニングをやり続けて強くなってきたと聞いているので、私も「時間はかかるけど焦らないでやろう」と決めていました。
山口:今はようやく思うようにレースができているんですね。
小泉:はい。でもまだまだ使えていない筋肉が多すぎるので、少しずつ時間をかけてでも、使えるようになったら良いなと思います。
山口:今後はどういうところを鍛えたいんですか?
小泉:やっぱりメインは上半身です。あとは腹筋まわりと広背筋です。広背筋はやっと使えるようになってきたんですが、まだ自転車には伝えられていないのでもっとできたら、更に自転車は進むなと思います。
山口:理想のレースはどんなレースですか?
小泉:私は1着を取ることを目標にレースをしています。デビューして半年間は確定板を目指してレースをしていたんです。でもガールズケイリンフェスティバルが終わってから「1着を取るにはどんなレースをしたらいいのか」を考え、今の私の脚質なら捲りや追い込みが主体なんですが、いずれは先行でも勝てるようになりたいです。まだまだ実力は足りないんですが、少しずつ1着を取れる戦法を増やして「どんな風に走るんだろう」と相手に思わせる選手になりたいです。
山口:戦法にはこだわらず?
小泉:はい、とにかく1着を目指して、ですね。
山口:プロですね!
小泉:仕事なので。賭けてくださっているお客さんもいるので頑張りたいです。
山口:データを見ると、3連対率が8割弱というのは車券に貢献していますね。
小泉:3着以内だと高いんですが、2車単とか、私を1着固定で買ってるよと言ってくださる方もいるので、全然貢献できていなくて申し訳ないなという気持ちの方が大きいです。
山口:お客様からの声も直接届いているんですね。
小泉:はい。直接言っていただけることもあります。そんな時は本当に申し訳ないですね。
山口:期待の表れですね。
小泉:いずれは1着でたくさん貢献できるようになりたいです。
山口:頑張ってください。それでは今年の目標は何ですか?
小泉:完全優勝をすることと、GIに出ることです。
山口:昨年はGIは悔しい位置だったんですよね。
小泉:はい、3つのGIのうち2つが補欠でした。補欠じゃなく今年は正選手として選ばれて走りたいです。
山口:『オールガールズクラシック(GI)』の選考期間が1月末までですね。
小泉:はい。残り少しなので頑張りたいです。
山口:外から去年のGIを見ていかがでしたか?
小泉:走りたかった気持ちが大きいので、悔しかったです。
山口:ガールズケイリンフェスティバルを走ったからGIも、というのもありますか?
小泉:はい、それはあります。
山口:フェスティバルではどなたかとお話されましたか?
小泉:尾方真生ちゃん(福岡118期)と前検日の前入りで同じ飛行機で「良かったら一緒にご飯行きませんか?」と誘ってくれたんですが、私のホテルと真生ちゃんのホテルが遠くて行けなかったんです。でも開催中も、私が122期で参加選手の中では一番下の期だったので、先輩選手のユニフォームを手伝ったりいろんなことをするんですが、それも吉川美穂選手(和歌山120期)と一緒にしてくれました。122期は私一人だったので大変なのかなと思っていたんですが、たくさん手伝ってくれました。
山口:素敵な話です。
小泉:はい。西の選手とはなかなか一緒のレースになることがなかったので、仲良くなれた気がします。
山口:レースはご自身が走って、または直接見てどう感じましたか?
小泉:フェスティバルに出られると決まってから、練習をしすぎてしまって逆に調子を落としてしまったんです。なので、やり過ぎも良くないんだなと学びました。
山口:そうでしたか。調整は大切ですね。
小泉:はい、走れると決まって気合いが入り過ぎました。ギヤ比もフェスティバルに向けて、以前は3.71から3.79へ変えました。「皆さんと同じレベルで戦えるように」と思って練習したらやりすぎてしまって......。もっと調子を整えていけばもう少し何とか勝負できたのかなと反省です。
山口:初めてのビッグレースでしたもんね。次に繋げていきましょう!
小泉:はい、次に走る時にはしっかり調整をしていきます。
山口:私の印象ですが、小泉選手は勝負強いなと思っています。ガールズフレッシュクイーンもそうですし、デビューのルーキーシリーズも連続優勝でしたよね。
小泉:自分でも勝負強さというのは感じています。これまでも節目だったり大切な時は優勝できることが多かったです。高校生の時も含めて、自転車競技を始めてからそう思うようになりました。
山口:それは強力な武器ですね。
小泉:はい、自分でもそこは武器だと思っています。
山口:緊張しすぎることがない、などですか?
小泉:いや、私は緊張しないと気合いが入らないので、なるべく自分で「よりよい、ほどよい緊張にもっていく」ことを大切にしています。その方が良い状態で走れます。
山口:高校時代からそれは心掛けていたんですか?
小泉:はい。自転車競技を始めてからずっとです。
山口:そのコントロールは素晴らしいですね。プロではより大切そうです。
小泉:はい、そう思います。
山口:オフなどのお休みの日は決めていますか?楽しみなどはできましたか?
小泉:競走の前後は休むようにしているんですが、今度同期ととしまえんのハリーポッターのスタジオツアーに行こうと話しています。楽しみなこともたくさんありますね。
遠征先で後泊の時にはご飯にも行ったりします。野寺楓選手(静岡122期)と、後泊で手羽先を食べました。かなりおいしかったです。
山口:レースもですが、終わった後はリフレッシュもできますね。
小泉:はい、終わったら楽しんでいます。
山口:では、今年の目標を完全優勝と掲げていましたが、より強化していきたいのはどんなところですか?
小泉:自転車にパワーを伝えることですね。
山口:もう、ずっとそれを集中しているんですね。
小泉:はい。一番の課題ですし、やらないといけないことだと思っています。
山口:レース中の位置取りは気を付けていますか?
小泉:デビュー時はかなり位置にこだわっていたんですが、今は後方になったら自分から動こうと思っています。そう思えるようになってきたので、以前よりはこだわらないんですが、それは成長なのかなと思っています。
山口:脚を使ってでも前へ、という気持ちなんですね。
小泉:はい。自分から動こうと思っています。もしそれで捲られたりしてもそれは自分の脚力不足だし、動いた結果なので納得できます。でも自分で仕掛けた方が良い方に繋がることが多いです。
山口:全国いろんな競輪場を走ったと思いますが、得意不得意は出てきましたか?
小泉:ホームバンクが大宮なので、やっぱり500バンクが好きです。走り慣れているし、自分の脚質にもあっていると思います。逆に33は頭を使わないと一気に後方になってしまうので、それこそ位置取りが大切ですね。
山口:ありがとうございます。ではレースへ向けての調整はいかがですか?
小泉:競走へは良い状態で持っていきたいので、練習とマッサージをうまく組み合わせていこうと思っています。
山口:やり過ぎに注意、ですね(笑)
小泉:はい(笑)体調を崩してより悪くするよりは、バランスよく休みも取り入れていきます。
山口:レース中のご声援はいかがですか?
小泉:私は結構ずっと聞こえているタイプなので、レース中でもたくさん名前を呼んで応援してもらえるのは嬉しいなという気持ちです。
あるファンの方が「小泉夢菜」という名前を書いたグッズを持って応援してくれるんですが、それは目に入るので気合いが入ります。しかもその方が私のファンだと一目でわかるので、別のファンの方と交流する機会があるそうなんです。「この前〇〇競輪場で、夢菜ちゃんのファンの人と仲良くなって、それをきっかけに自分も夢菜ちゃんを応援するようになったよ」と、他の方に言ってもらえました。そうやって応援してくださる方が増えるのはすごく嬉しいし、またグッズを持って応援してくれるその方には感謝しています。そういう方のためにも、もっと頑張って期待に応えたいなと思います。
山口:グッズなどで目立っていると、別の方も声を掛けやすいかもしれませんね。
小泉:はい、そうみたいです。嬉しいです。自分も一目で「今回来てくれているんだな」とわかります。
山口:声を出しにくいなという方はグッズを持ってみるのはありですね!
小泉:はい。でも、声も聞こえます。特に名前を呼んでもらう時は聞こえていますから気合いが入ります。
山口:今後は1着を増やして、という話もありましたもんね。
小泉:はい、応援してくださっている方々のためにも頑張りたいです。
山口:ありがとうございます。それでは最後に今年の目標をオッズパーク会員の皆様へお願いします。
小泉:まずはGIを走って良い成績を取りたいのと、完全優勝をできるように、もっと力をつけて練習したいと思います。これからも応援よろしくお願いします。
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。
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年末のグランプリシリーズ「寺内大吉記念杯」で見事優勝を飾り、2023年を最高の形で締めくくった小林泰正選手(群馬113期)。意外にもこれが2023年の初優勝になったのだが、勝ち上がりの段階では長い距離で勝負することも増え、高い意識で戦うレースが随所に垣間見えた。そんな小林選手が今、何を感じ、2024年に向かって何を目標として走るのか?たっぷりとお話を伺いました。
橋本:まずは年末のGPシリーズでの優勝おめでとうございます。年のラストを優勝で締めくくることができた今のお気持ちから教えてください。
小林:去年、優勝がなかったので、最後にああいう形で締めくくれたのは本当に良かったです。
橋本:去年初優勝っていうのは大きいですね。
小林:そうですね。去年は結構決勝まで乗ったりすることはあったんですけど、なかなか優勝できなくて、ほんと、最後の最後に取れて本当に良かったです。
橋本:それも同県の佐々木悠葵選手(群馬115期)がえらい頑張ってくれましたね~。
小林:いやぁ、ほんとあんなに頑張ってくれるとは思わなかったんで、何よりも佐々木のお陰ですね。優勝できたのは。
橋本:レース前に何か作戦会議はあったんですか?
小林:作戦会議でも佐々木は先行主体に頑張るって言ってくれてたんで、それだったら自分は絶対に優勝しなきゃいけないなと思ってました。なので、その思いは伝えていました。
橋本:同県の結束力ですね。ただ、勝ち上がりの段階では小林選手自身も非常に内容の濃いレースをしていたように感じます。そのあたりはいかがですか?
小林:そうですね。自分の中でしっかり仕掛けられるところでは仕掛けられたと思いますし、ラインで決まるようにってのは意識して走れたかな、というのは思います。
橋本:確かに!それは強く思いました。例えば中団を取るにしても「先行してもいい」くらいの気持ちで動いているように感じました。
小林:そうですね。(自分が斬って)誰もその後に来なければ先行してもいいし、他のラインが自分を叩きに来ても対応できるように、あまり流さないようにはしていました。
橋本:そうですね。まさに2日目の準決勝なんかはその組み立てがハマったというか。嘉永選手(嘉永泰斗選手・熊本113期)に叩かれた後にアタマまで伸びてきたのは驚きでした。
小林:同期の嘉永はずっと調子も良くて、叩きに来る時のスピードも良かったんで、正直自分でもあそこで1着までいけるとは思ってなかったです。
橋本:そのレースでも如実に感じたのですが、着実に小林選手自身の脚力がアップしているように思います。そのあたりはご自身でどう感じていますか?
小林:去年眞杉(眞杉匠選手・栃木113期)がオールスターを取った所から、ちょっと自分の中で意識が変わって、眞杉のところに行って練習するようになりました。そこで自分のこれまでの練習量が少なかったというのも分かって、そこで徐々に練習量を増やしたら脚力も上がってきたなという実感はありますね。
橋本:逃げの決まり手、バック回数が確実に増えていますね。
小林:そうですね。その辺はやっぱり意識していますね。
橋本:ひと頃は自在に戦おう、みたいな意識も強かったと思うんですが。
小林:おととしは一年間自力自在でというコメントをしながら走っていたんですけど、ケガも多かったですし、実際結果も良くなかったので、もう一回頑張ろうと思って。原点に立ち返る感覚ですね。
橋本:そのあたりは、今、話にも出てきた嘉永選手や眞杉選手、同期の活躍が刺激になる部分っていうのが大きいんですか?
小林:去年の競輪祭で同期の活躍を見ていて、それはすごく思いましたね。俺も一緒にあの舞台で戦いたいし、戦う為にはどうすればいいのか?というのを考えました。
橋本:それがまさに今の活躍に繋がっていますね。年頭の伊東でのレースでも、初日からあの新田祐大選手(福島90期)に全く踏み負けてなかったですもんね。相手はSSの常連ですよ。
小林:自信になりますね。
橋本:今年一年はかなりやれる!という手応えみたいなものはありますか。
小林:そうですね。ただ、やっぱり目標はグレードレースで、そこでしっかり活躍できるようにはなりたいですね。とにかく上のステージでしっかり戦って結果を出したいですね。
橋本:今、関東勢の若手選手の活気は凄いですから、眞杉選手のみならず、佐々木選手、そして森田優弥選手(埼玉113期)など、みんなが勝ち上がってきたら相当強力なラインが出来そうです。
小林:そうですね。その他にも坂井洋(坂井洋選手・栃木115期)もいますしね。とにかく、関東全体で取りっこできるように持っていきたいですね。
橋本:そんな若手の選手同士で結構コミュニケーションを取ったりすることは多いんですか?
小林:多いですね~。森田もそうですし黒沢さん(黒沢征治選手・埼玉113期)なんかとも結構ありますね。
橋本:その中でやはり刺激されるところもあるでしょうね。
小林:そうですね。勿論刺激もあるんですけど、一緒に練習することによって相手のクセみたいなものを発見できるっていうのも大きいですね。
橋本:なるほど。ということは先日のGPシリーズでも佐々木選手の後ろになっても、そういう意味での不安はなかったんでしょうね。
小林:それは凄くありますね。普段からやっぱり一緒に練習しているんで。
橋本:いやぁ、新しい時代の息吹を感じます。ただ、そんな中でこれまでの平原選手(平原康多選手・埼玉 87期)の存在というのを間近で見ていたと思うんですが、今、平原選手についてはどんな思いがありますか。
小林:今年は残念ながらS1でということになるんですが、もう一回平原さんと一緒に関東勢を盛り上げていきたい。その中心になりたいなという気持ちが強いですね。
橋本:その為には、とにかくケガに気を付けるというのも大事ですが、今のスタイルだとそのリスクも低そうですね。
小林:そうですね。今の戦いの方がそういう意味ではいいと思います。
橋本:具体的に今年一年、どういった部分を強みとして戦っていこうと思っていますか?
小林:とにかく長い距離、何回も踏んだり止めたりっていうのができるので、前へ攻めていって、8番手9番手にはならないようにというところですね。
橋本:具体的に今年の目標っていうのは何か設定していますか?
小林:これまで記念の優勝がないので、とにかくまずはそこで優勝するっていうのがありますね。
橋本:決勝までは行ってるんですけどね。
小林:そうなんです。惜しいところまでは行ってるんですけど、とはいえ決勝3着以内っていうのもないですし、とにかくそこまで行けるように頑張りたいですね。
橋本:その為に今、最も必要だと思うものは何ですか?
小林:とにかくトップスピードですね。そこをしっかり磨かないといけませんね。
橋本:そこは確かに重要な部分でしょうね。ちなみにプライベートで何か目標はありますか(笑)
小林:う~ん。プライベートですか...そうですね...
橋本:あまり思い浮かばないですか(笑)
小林:そうですね。去年の後半からはもうずっとと言ってもいいくらい競輪のことしか考えてないので、プライベートでのってのは何も思い浮かばないですね。
橋本:いやぁ、充実していることがよーくわかりました。
小林:そうですね。今はほんと、どんな練習がいいかなとか、自転車をどういじったらいいかなとか、そんなことをずっと考えている感じなので、そういう意味では充実していますね。
橋本:ちなみになんですが、格上、強い相手と戦う時の心境っていうのはどんなもんなんでしょう?
小林:そうですね。自分は追われるっていうのは嫌で、追いかける立場の方が性に合ってるように思います。実際1番人気っていうのも嫌なんです。なので、強い相手と当たる方がいいですね。そっちの方があってると思います。強い人と当たってどう攻略すれば勝てるのか?って考えるのが好きですね。
橋本:そうですか。穴党にとっては実にありがたい存在です(笑)そして、今年一年、かなり活躍するだろうな~というのを話していて強く思いました。
小林:ほんとですか(笑)
橋本:このインタビューを読んでいる皆さんも今年、小林選手のグレードレースでの1着で大穴が取れると大好きになるのは間違いないと思います(笑)では、最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
小林:今年一年、毎レース毎レース、熱い走りを届けられるように頑張っていきますので応援よろしくお願いいたします。
橋本:ありがとうございました!!
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※インタビュー / 橋本悠督(はしもとゆうすけ)
1972年5月17日生。関西・名古屋などでFMのDJを経て、競輪の実況アナウンサーへ。
実況歴は18年。最近はミッドナイト競輪in小倉を中心に活動中。
番組内では「芸術的なデス目予想」といういいのか悪いのかよく分からない評価を視聴者の方から頂いている。
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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社
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昨年、ラストチャンスでヤンググランプリに出場した上野雅彦選手(香川119期)。
22歳で今後の大舞台での活躍が期待される若武者に、デビューしてからの3年間の振り返り、そして今後の目標等を伺いました。
ナッツ:まずはデビューしてから3年が経ちましたが、振り返っていかがですか。
上野:1年目が順調すぎて、そこからは苦戦している感じですね。
ナッツ:確かに最初はデビューしてから18連勝でS級特進を決めてポンポンと上がった感じでしたもんね。
上野:そうなんですよね。正直全然そんな風に上がれる感じじゃなかったんでびっくりしましたね。
ナッツ:ということはデビューした頃にはS級まで無傷で特進することまでは想像していなかったのでしょうか。
上野:そうですね。特進して上がりたいっていう目標はあったんですけど、ここまで上手くいくとは思っていなかったんです。
ナッツ:ただそこから、ということですよね。S級に上がってからはGIIIも走り、9車デビューもされましたが実際走ってみていかがでしたか。
上野:なんて言うんですかね...。自分が思うようにちゃんと駆けさせてくれないなという感じでした。グレードじゃなくFIでもS級では全然違いますし、タイミングを逃すと置いていかれてしまう感じもありました。今まではタイミングさえ逃さなければ、という感じだったんですけど、それを許してくれないような厳しさを感じましたね。
ナッツ:やはりその辺りは力だけでは通用しない部分というか。
上野:そうですね。7車と9車っていうところも全然違って、2車違うだけで意識しないといけない選手も増えますし、細切れの4分戦になると展開も読みながらっていうところで、その辺りがまだ全然自分が足りないと感じたところでしたね。
ナッツ:その中で徐々にFIでは準決勝や決勝に乗れるようになってきましたが、走って慣れた部分というか、わかってきた部分もあったのでしょうか。
上野:思った以上に自分が駆けていってる時の方が成績が良いイメージがあって、しっかりと力を出し切るレースをしていくことを心掛けていくうちに、段々と着に残れるようになってきたのかなとは思います。
ナッツ:そしてGIIIでも準決勝に乗る経験もありました。やはり準決勝レベルとなると、SS班など相手もかなり上がると思いますが、走ってみていかがでしたか。
上野:うーん、やっぱり強いというか、僕は自分でGIIIの決勝に上がれるような選手ではないと思っていますし、今もそうなのですが、相手の自力選手にだけは絶対負けないように、という意識で走っています。
ナッツ:では今は結果よりも内容をしっかりと重視して、という感じですね。
上野:そうですね。後ろの先輩方が勝ち上がっていけるような走りをしていきたいと思っています。
ナッツ:ただその中で昨年は目標とされていたヤンググランプリにも出場をされました。
ヤンググランプリはGIIという格付けで、初めての大きな舞台でしたがいかがでしたか。
上野:いや~緊張しましたね。笑
ナッツ:緊張ですか。それはどういう部分でですか。
上野:周りは知っている選手ばかりでしたし、そんなにガッツリというわけではないのですが、やっぱり自分が先頭で走るわけでもないですし、犬伏さん(犬伏湧也選手・徳島119期)の後ろだったので迷惑かけられないなという感じで。人の後ろっていうところが、やっぱりあんまり経験としてなかった分ですかね。
ナッツ:普段自力で戦っているからこその緊張ですね。それだけでなく初めての立川で、しかもグランプリシリーズでファンの数も相当多かったんじゃないですか。
上野:やっぱりグランプリシリーズでファンの声援は凄かったですね。自分への応援もかなり聞こえてきました。
ナッツ:ファンの自分への声援を聞くと、上野選手の中でテンションが上がったり、ということもあるのでしょうか。
上野:それが普段なら「頑張ろう」っていう気持ちになるんですけど、その時はもう自分のことでいっぱいで、お客さんの声は聞こえるんですけど、「平常心!」「平常心!」って自分に言い聞かせていましたね。笑
ナッツ:むしろ気持ちを抑えるくらいの感じだったのですね。取材の数も凄かったと思いますがその辺りはいかがですか。
上野:喋ることに関しては全然苦じゃないので、自分の中でも取材に関してはそんな緊張しないで喋れてる感じはしていると思います。
ナッツ:今もそうなんですけど、色々とインタビューを拝見しても、22歳とは思えない程めちゃくちゃ受け答えがしっかりされてますよね。
上野:いや、それはなんかそういう風に装ってるだけなんです。笑
ナッツ:そうなんですか。笑 落ち着き具合がもう20代後半ぐらいでもおかしくない感じだなと。
上野:その辺りは、周りの先輩方の普段の取材の感じとかも見ていたりするので、それが大きいかもしれないですね。真似するじゃないですけど。
ナッツ:いや~それでも凄いですけどね。ヤンググランプリに話を戻すのですが犬伏選手との並びの経緯を教えてください。
上野:ルーキーチャンピオンの時に一度犬伏さんの後ろを回らせてもらったんです。
その時は3番手に林選手(林昌幸選手・愛媛119期)もいて、林も僕も前で頑張りたいって感じで伝えたんですが、犬伏さんとしては自分が自力で駆けたいという感じだったんですよね。自分より強い人にそう言われたらもうそれなら「付いて行きます」という感じで。
ヤンググランプリの時も、自分が前で、という感じで一応伝えてみたんです。犬伏さんの前で頑張って、犬伏さんに優勝してもらえればいいんでと。 でも周りの自力選手が僕より圧倒的にみんな脚力が上なので、僕がそれで失敗して犬伏さんが力を出し切れず終わるよりかは、犬伏さんが自分のレースをして出し切って、優勝できるような感じで仕掛けてもらえたら、という感じで話し合って、結果的に犬伏さんの番手を回ることになりました。
ナッツ:確かに相手は強烈な選手が揃ってましたし、それを考えた上での並びだったのですね。
上野:僕も犬伏さんに出し惜しみはしてほしくなかったんです。それで自分の後ろについてもらって迷惑をかけるよりは、もう力を出し切ってそれで犬伏さんが優勝できるような感じで仕掛けてもらえたら、僕もチャンスがあるかなって思っていましたね。
ナッツ:なるほど。やっぱその辺りも考え方が大人びていますね。
上野:競輪ってやっぱり人間模様みたいなところがあるじゃないですか。やっぱり周りはみんな仲の良い先輩方ばっかりで、よく知っている後輩からしたら、先輩に勝ってほしいって気持ちがあるんですよね。
ナッツ:上野選手はレースを見ていても、しっかりと流れに沿って、タイミングを逃さず仕掛けるところで仕掛けるし、ラインでしっかりと決めようっていう意識を感じます。
上野:自分が先行した時でもしっかり守ってくれる先輩がいるので、やってもらって、自分もやって、みたいな感じなんですよね。どうしても行けない時は、捲りになってしまって自分だけって時もありますし、逆に先行したら仕事してもらってワンツーとかもあるんでそのあたりの関係性は大事にしたいですね。
ナッツ:素敵な考え方ですね。ヤンググランプリでは実際に犬伏選手と走って、連携はいかがでしたか。
上野:犬伏さんが勝負所で中団にはまってから間髪を入れずに行ったんですよね。
「ここで行くのか!」と思って反応はしたんですけど、ちょうど志田さん(志田龍星選手・岐阜119期)も仕掛けて行って、少し自分の口が空いて、犬伏さんの外にいた志田さんとバッティングしそうになったんです。僕もちょっと遅れ気味で行ってたので、無理やり付いていったら一緒に挟まってしまう、と思ったんで、「あー犬伏さんすみませーん!」と思いながら志田さんを入れて、という感じになっちゃったんですよね。
ナッツ:その後犬伏選手と太田選手(太田海也選手・岡山121期)が力比べをして、上野選手は4番手で前を見る感じでした。最後の直線、ご自身で、最後外に持ち出して踏んだ感触はいかがでしたか。
上野:やっぱり立川の直線長いじゃないですか。風も強くて結構犬伏さんも志田さんも外に出してたんですけど、だいぶきつそうな感じで、自分自身はまだ外から伸びるなっていう感じがあって、最後はしっかりと踏んでいけた感触はありましたね。
ナッツ:結果的には惜しくも3着で、個人的にも上野選手から勝負してたんですが、最後は北井選手(北井佑季選手・神奈川119期)の中割り強襲で配当としては安くなりました。笑
上野:あーそれはめちゃくちゃ言われました!笑 友達も買ってたみたいで「お前、最後差されてなかったら配当めちゃくちゃ良かったのに」みたいに言われました。笑
ナッツ:言われたのですね!笑 その中で優勝したのは太田選手でしたが、同じ中四国として太田選手の走りはどう感じましたか。
上野:いや~やっぱりスピードが凄いですし、その後松浦さん(松浦悠士選手・広島98期)もグランプリを優勝したので、もう本当に最近中四国勢の層が厚いんじゃないかなと思います。
ナッツ:その中で上野選手自身は、どういう存在になっていきたいですか。
上野:まだ年齢的にも新人なので、しっかりと先輩方を引っ張って、という感じです。
後々は後輩も出てきて、後ろを回る場面とかも出てくると思うんで、そういった時でもしっかりと仕事をしてあげられるようになりたいなと思いますね。僕自身が、仕事をしてくれない人が嫌だなと思いますし、そういう人にはなりたくないなと思うので、後ろを回った時にもしっかり援護できる選手になっていきたいですね。それまでは僕自身はもうやれるとこまでは自力で頑張りたいなと思っています。
ナッツ:ちなみに上野選手が目標としている選手はいらっしゃるんでしょうか。
上野:目標の選手はいないのですが、レーススタイルで言ったら、嘉永さん(嘉永泰斗選手・熊本113期)はすごいなと思いますね。先行捲り何でも出来るじゃないですか。郡司さん(郡司浩平選手・神奈川99期)もそうですけど、ちょっと距離が長くても緩んだところを逃さず掛けるみたいなイメージがあるので、そういう選手になっていきたいですね。
ナッツ:上野選手も決まり手としては逃げが多いですが、捲りも出るイメージがあります。
上野:展開によっては捲りもありますし、どちらかと言ったら捲りの方が得意なんです。
でも捲りばかりだとそれも違う感じがするので、しっかりと逃げることで相手からすると、自分を逃がしたくないと思ってもらって、展開的に捲りに回ることになれば自分も楽なんですよね。
ナッツ:その辺りもしっかりと考えて走ってるわけですね。そして次は地元記念が控えていますが、そこに向けてはいかがでしょうか。
上野:今まで2回走って2次予選敗退が続いているので今年は準決勝を目指して頑張りたいなと思います。
ナッツ:ヤンググランプリから考えると、2か月程レースまで間隔が空きますが、練習はずっとされているのでしょうか。
上野:はい。もう練習でしっかりと追い込んでという感じですね。普段はバンクで練習をしていて、師匠(福島武士選手・香川96期)や大師匠になる児玉さん(児玉慎一郎選手・香川76期)の他に集まったメンバーでやっています。あとはやっぱりレース勘だけなくならないかなっていう心配はあります。
ナッツ:そして今年はウィナーズカップの権利も取れてましたよね。4日制のGIIを初めて走ることになりますが、ビッグレースに対しての意識はいかがでしょうか。
上野:いや~もう本当にチャレンジャーの立場なので、先輩に胸を借りるつもりで戦っていけたらなって感じですね。
ナッツ:まずはやっぱり自分の力を出し切るっていうところですね。
上野:そうですね。最初から勝ち上がれるほど甘くはないと思っています。グレードレースだったら自分の力がどれくらいなのか、どんな立ち位置なのかなっていう、確かめる良い機会でもあるかなって思っています。
ナッツ:あとはGIIIに関しても準決勝には2回行っていますが、決勝というところがまだですもんね。
上野:そうですね。やっぱりグレードになると自力選手だけでなく後ろの選手も本当にもう強い選手ばかりなので、捲りに行っては飛ばされ、先行してたら間を割られて、という感じですしまだまだこれから、と思っていますね。
ナッツ:その辺りは、上野選手の中ではこれからどんどん脚力をしっかりとつけて、という感じですね。
上野:はい。ちょっとずつレベルアップできたらいいかなと感じていますね。
ナッツ:その中でご自身の中での特に強化したいポイントは、どのあたりになりますか。
上野:やっぱりトップスピードがちょっと欲しいなって思ってるところですね。やっぱりその辺りがないと、上で戦うにはちょっと厳しいかなと。犬伏さんも太田さんもそのあたりが全然違うんで、そういう人に食らいついていくんだったら、自分もスピードを上げていかないといけないと思っています。
ナッツ:わかりました。今まで選手としての目標を聞いてきましたが、プライベートでの今年の目標はありますか。
上野:プライベートですか!笑 うーん...最近1人暮らしを始めたんですけど自炊を頑張っていきたいですね。笑
ナッツ:おお。じゃあ今まではご実家でお母さまが栄養バランスを考えてということだったわけですよね。それを全部ご自身でやらないといけなくなるわけじゃないですか。
上野:いや~本当にその辺りは今、母に感謝しています。本当にしみじみと感じています。笑
ナッツ:いや~そうですよね。まだ試行錯誤しながらという感じだと思いますが得意料理があれば教えてください。
上野:パスタですね。その中でもトマトクリームパスタです。笑 クリームからちゃんと作ります。
ナッツ:すごい!本格的ですね。
上野:これからはそれ以外にも色々と自炊を頑張っていきたいですね。
ナッツ:では最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
上野:昨年も一昨年も大事なところで失格をしてしまって、1か月斡旋が止まってしまっているんです。なので今年はとにかく無事に1年間失格なく走りきることを1番に頑張っていきたいと思います。今後も応援よろしくお願いします。
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※インタビュー / ナッツ山本(なっつやまもと)
公営競技の実況に憧れ、一年発起し脱サラ。今年別府競輪と飯塚オートレースの実況でデビューを果たすことになった期待の新星。
まだデビューから間もないが、競輪中継の司会も経験し徐々に活躍の場を広げつつある。星の観測と手品が趣味。
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※写真提供:株式会社スポーツニッポン新聞社
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2023年は初優勝を含めて2度の優勝をした藤原春陽選手(徳島122期)。初めてのGI出場も2023年10月オールガールズクラシックで経験し、今年さらなる飛躍が期待されます。選手になろうと思ったきっかけやプロになってから今までの振り返り、そして今後の抱負を伺いました。
山口みのり:まずは直近のお話から伺います。12月の小倉では優勝おめでとうございました。
藤原春陽選手:ありがとうございました。
山口:決勝戦は位置にこだわるレースに見えましたが振り返っていかがでしたか?
藤原:はい、前々にいたかったのですが、いつもS取りからレースを始めるんですが取れなくて。小倉は前にいないと勝てないので並走する形でこだわりました。
山口:2番手に入り好位置を確保して、そこからはどう考えていたんですか?
藤原:前の松井優佳選手(大阪124期)が積極的なレースをする選手だったので、その人について行って後ろが来たタイミングで前へ出ようと思ってました。
山口:後ろからの仕掛けはどう見ていましたか?
藤原:私は後ろを確認する余裕があり、仕掛けも遅かったのでチャンスだなと思いました。
山口:どのあたりで優勝できるな、と思ったんですか?
藤原:最後の半周ぐらいでは後ろを確認しながら走れていました。他の選手の仕掛けに合わせて自分も外に持ちだして行ったので優勝かなと思いました。
山口:今年は2回優勝されていますが、いずれも小倉なんですね。ご自身でも「小倉は相性が良い」というのは思っていますか?
藤原:そうですね。小倉は走りやすいです。その最初の優勝は今年2月だったんですが、最後は内側のコースをいっての優勝だったんです。なかなか内側へいって勝つことはあんまりないと思うので「ちょっと、なんだかなー」と自分で思っていたんですけど、今回はちゃんと外から追い込んで優勝ができたので満足です。
山口:では会心の優勝だったんですね。1年を通して走られたのが2023年が初めてですが、1年を振り返っていかがでしたか?
藤原:まさか2回も優勝できると思ってなかったのでそこは良かったです。でも、悪い時はすごく悪いので、安定して成績を残せるようになりたいですね。小倉で優勝した後の川崎はすごい成績が悪かったので、頑張りたいです。
山口:あとはGIの出場も10月にありましたね。賞金争いが勝負駆けだったと記事を読みました。
藤原:はい、追加に行ってなんとか出場できました。
山口:決まった時はどうでしたか?
藤原:まさかGIに出られると思ってなかったので嬉しかったです。
山口:狙って取りに行った形でしたけど、GIに出られるかもしれないなって思ったのはどれぐらいだったんですか?
藤原:選考期間ギリギリだったので1か月か2か月前くらいですね。「ギリギリ出られるかもしれんよ」とレースに行った先の記者さんが教えてくれました。それまで全然、何も知らなかったんです。それから気にするようになりました。
山口:そうでしたか。それで自ら出場権を獲得されたのは素晴らしいですね。
藤原:ありがとうございます。
山口:『オールガールズクラシック(GI)』は前半のレースも含めてGIの中でも、特に全員ガールズの開催でした。雰囲気はどうでしたか?
藤原:周りを見れば強い選手ばっかりだったので、すごく緊張しました。けど、挑戦者の気持ちで走りました。
山口:勝ち上がりが、いつものポイント制ではなく着でしたがそのあたりはどうでしたか?
藤原:初日が4着で、あと1人抜いていれば準決勝に上がれてたんです。だから悔しかったです。
山口:初日に惜しいところまで行けたからこそ?
藤原:はい。でも行く前はオール7着をすると思っていたので、ちゃんとレースに入れて戦えて良かったです。
山口:初日は並走し位置を取りに行っていましたが、あの辺りも「戦えているな」と思っている部分ですか?
藤原:前々にいたかったんです。33バンクはやっぱり前にいないとだめだったんですがSが取れませんでした。
山口:先ほども仰っていましたが、基本的に前にいて勝負をするという戦法ですか?
藤原:そうですね。
山口:最終日は3着と確定板に入りました。3日間戦い終えて普通の開催とは違いましたか?
藤原:そうですね。緊張感がありました。あとお客さんもすごく多かったので、励みになりました。
山口:2024年の目標は何ですか?
藤原:1着の数を増やしたいです。予選でもしっかり勝てるようになりたい。いつも予選では3着くらいまでしか取れないんです。ギリギリで決勝に上がる形が多いので、常に安定して決勝に上がって1着の数を増やしたいです。
山口:2023年は11勝をあげられましたが、その中で優勝が2回というのは素晴らしいですね。
藤原:そうですかね。
山口:勝負強いと思います!
藤原:自分で走っていて、予選と決勝が走り方が一緒の感覚なんです。「予選だから」「決勝だから」と全く違いがないんです。
山口:感覚とか気持ちとかってことですか?
藤原:はい。
山口:ご自身でもちょっと不思議な感じ?
藤原:そうですね。なんでだろうと思います。
山口:でもいい方向ですよね。優勝は狙っても取れない部分もあるでしょうから。
藤原:そう思っていきます。2回目の優勝もポイントがギリギリで決勝に上がれたんですよ。それなのに優勝ができると思っていませんでした。「まさか自分が」という感じです。
山口:じゃあ今年は予選から1着を、ですね。
藤原:はい。
山口:ありがとうございます。それでは原点に戻って、選手になったきっかけもお伺いできればと思います。お父様が選手(義浩選手・76期)というのはあると思うんですが、どの辺りからプロは意識されたんですか?
藤原:高校で自転車競技部に入って試合に出ていくうちに「もっと強くなりたい」と思いました。父も競輪選手だったので、プロを目指すことにしました。
山口:養成所を経てプロデビューしていかがですか?
藤原:思っていたより厳しいです。
山口:お父様から厳しさみたいなのは聞いていなかったですか?
藤原:父を見ていた感じでは「なんか楽そう」と思っていました(苦笑)私が家に帰ったらだいたいいるし、そんな練習をたくさんしているイメージがなかったんです。自転車競技とかする前はそう思っていました。
本格的にやるようになって、「こんなに練習しなきゃいけないんだ」と思いました。
山口:練習環境とか状況はどんな感じですか?
藤原:室井兄弟さんの練習グループに入れてもらって一緒にしてもらってます。
山口:いかがですか?
藤原:楽しくさせてもらっています。
山口:内容などは?
藤原:街道を中心にしています。ダッシュ練習などが中心ですね。バンクはたまに入るんですが、その時は齋藤仁さん(徳島83期)が2人で「競輪」してくれます。
山口:2人で競輪!具体的にはどのような感じですか?
藤原:私が打鐘で前を切りに行って、仁さんがラスト1周で先行してそれに飛びついて捲る感じです。
山口:前々の戦法練習なら2人でも成立するんですね!
藤原:はい。良い環境で練習させてもらっています。
山口:それが活きていると感じますか?
藤原:はい。レース形式の練習をすると出しきれるので、普通にもがくよりはきついです。
山口:お父様とは一緒にされないんですか?
藤原:たまに一緒にします。父は1周くらい前で先行してくれています。
山口:何か言われたりしますか?
藤原:特にないですね。レースから帰って来た時に、軽く「あの時ああだったね」ぐらいですね。
山口:小松島も来年度にガールズケイリンがいよいよ始まりますね。
藤原:地元でする最初のレースは、勝ちたいなって思います。それまでに、ちゃんと練習しとかないといけないなと思います。
山口:皆さんは走ったことないバンクでいつも練習されてるのは有利ですね。
藤原:はい、頑張りたいです!
山口:デビューして2年目に入り、後輩期がデビューしました。ご自身の気持ちとか、走る内容とかレースの雰囲気などは変わりましたか?
藤原:そんなに変わってないです。後輩が来たからとかも特にあまりなく自分のペースで走れています。
山口:今年は高知、宇都宮と500バンクからスタートします。周長の得意不得意はありますか?
藤原:500バンクは走った経験が少ないんです。街道みたいな感じなので、ペースはスローになりがちなのはそんなに得意ではないです。でも予選から1着を取れるように頑張りたいです。
山口:ぜひ1月に勢いをつけてください!
藤原:はい。
山口:選手になられて、ここまでで生活のルーティーンとかは出来てきましたか?
藤原:朝に練習して、お昼はほとんど寝ていますね。だいたいそんな感じです。
山口:休日は何をしていますか?
藤原:体を休めるのが中心でゆっくりすることが多いですね。
山口:あんまりお出かけはしないですか?
藤原:はい。出かけるとしたら、美容院で髪の毛染めたり、まつ毛パーマしたり、それくらいですね。
山口:美容は好きですか?
藤原:はい!ネイルは行けてないんですが、まつ毛と髪の毛の色は楽しんでいます。
山口:それで自分のテンションを上げて頑張れたらいいですよね。
藤原:はい。
山口:お客様もたくさん入る開催も多くありますが、ご声援や応援の力っていうのは感じますか?
藤原:力になります!12月の川崎では、毎日悪い着を取ったのに、走り終わった後に「頑張れよ」という声が聞こえてきたので。「本当にすいません......」と思っていました。
山口:それだけ期待してるよっていうことですね。
藤原:そう思って頑張ります。
山口:今後もたくさんご声援を受けて頑張ってください。
では、最後にオッズパーク会員の皆様へ2024年の目標をお願いします。
藤原:目標ですか、うーん。なんだろう。
山口:GIに全部出る!とか〇回優勝する、など、何かあったら...。
藤原:完全優勝をしたいです!
山口:予選の1着を増やしたいというお話でしたもんね。完全優勝というのは特別ですか?
藤原:はい、1着が3つ並ぶのは絶対スッキリしますよね。決勝戦はすごく緊張しそうですけどね。頑張りたいです。
山口:ぜひ頑張ってください。それではファンの皆様へメッセージもお願いします。
藤原:いつも応援ありがとうございます。2024年も優勝できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター。
各競輪場で中継司会やリポーター、イベント司会などを担当。
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※写真提供:公益財団法人 JKA
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