2年連続でファン投票1位を獲得し、ガールズケイリンコレクション2018いわき平ステージ『ガールズドリームレース』を走る児玉碧衣選手(福岡108期)。
積極的な戦法でデビューから勝ち星を積み重ねているトップレーサーの一人です。近況とガールズドリームレースへの意気込みを伺いました。
山口:近況はいかがですか?
児玉:4場所連続で完全優勝と連勝が出来ていたんですが、7月名古屋で決勝2着でした。その時、実は新しいフレームにしてハンドルの幅やペダルも変えてみたんです。
ただそれが感じとしてイマイチで......。乗った感じもいつものように流れる感じがなかったし、踏み出しもスピードが上がらずでした。
そこである意味試すことが出来たので良かったのかなと思います。松戸のガールズケイリンフェスティバルでは戻して走りました。
松戸は3日間トップの選手とのレースで勝ち上がりが厳しく、初日4着だったので2日目1着じゃないと決勝にはいけないと思い、逆に開き直って走れました。
決勝は、初手の位置取りは最高だったんです。でも梅川風子選手(東京112期)が上がってきたのが想定外でした。そこでもう「カマシしかない」と思って最終HSで仕掛けたんですが、前にいた梅川選手に合わされてしまいました。レース後に振り返ったら、もう少し我慢して捲りに構えても良かったのかなと思います。
でも自分の中で、勝つなら積極的に仕掛けて勝ちたいと思ったのと、松戸の33バンクなので捲れないかもしれないと思って仕掛けました。
アクシデントがあって残念でしたが、体の感じや脚は良いと思うのでやることは変わらず自力で勝てるようにしたいですね。
山口:ファン投票も2年連続で1位になりました。おめでとうございます。
児玉:なかなかタイトルを取れないんですが、お客さんが私に「頑張れよ」と応援してくれている票だと思うのでしっかり期待に応えられるようにしたいですね。
山口:いわき平では昨年もコレクションを走っています。メンバーも違うし、最近は戦法も少し変わってきましたね。
児玉:そうですね。最近は積極的に攻めるレースを心掛けています。それをしたことでコレクションや大きいレースでの優勝はないんですが、残れて2着という結果が残っているので、今のスタイルで攻めていったら優勝も近付いていると思ってめげずに頑張っています。
山口:ご声援と期待が大きいと思いますが、プレッシャーはいかがですか?
児玉:「応援してもらっている分、早く優勝して恩返ししなければ」というプレッシャーはあるんですが、平常心で走りたいなと思います。
山口:ビッグレースに臨むときの気持ちは普段とはやはり違いますか?
児玉:全然違いますね。戦うメンバーもみんな強いからいつもより緊張しますし、だからこそ気合も入ります。
そこで早く優勝したいですね。
山口:一つビッグレースを優勝すると、また気持ちも違うんでしょうね。
児玉:そうですね。今は「早く優勝しなければ」という気持ちが強いので、一つ勝てるとまず楽になると思いますし、早くそこにいきたいですね。
山口:姉弟子の小林優香選手(福岡106期)はビッグレース優勝経験がありますが、そのあたりの気持ちとか聞いたりしますか?
児玉:それは全くないですね。自分のペースで、自分のリズムで練習もレースもするというのを大切にしているので、他のガールズ選手にアドバイスを求めたりはしません。
逆に、師匠や指導をしてくださっている方には聞いたりします。
山口:今のライバルは誰、など意識はされますか?
児玉:それも全くないですね。ただレースの中で自分が仕掛けるポイントなどを見て優勝出来るように走っているので、ライバルが誰とかは関係なく自分との戦いです。
山口:今の理想のレース展開はどのような感じですか?
児玉:カマシ先行が得意なので、その展開に持ち込めれば良いんですが、やっぱりトップ選手になるとなかなか思うように走らせてくれませんね。
自分の得意パターンに自分で持っていかないといけないので、展開を呼んでレースを動かしていかないといけないと思っています。
最近は差されて負けるというパターンが多く、今年のコレクションは2回とも(3月松山、5月平塚)それで負けています。
カマシて前には出られると思うんですが、そこからゴールまでどう持続して振り切れるかですね。
山口:モチベーションとして保ち続けるのは難しいと思うんですが、そのあたりはどう気を付けていますか?
児玉:たまにふっと気持ちが抜けてしまう時があるんですが、その時は無理をせず自転車に乗らずに過ごします。
リフレッシュをするとまた気合がしっかりと入るので、そのようにして自分なりに調整していますね。
リラックスとしては、愛犬と遊んだりしますね。かわいくて仕方がないので、早く家に帰りたいなと思います(笑)
山口:いつも人気を背負うと思うんですが、それはいかがでしょう?
児玉:オッズはあまり見ないようにしています。それでレース前は平常心を保つようにしているんですが、ファン投票とかレース以外のところで1位をいただけたので、早く優勝しないといけないなと強く思いますね。
山口:今年の目標はいかがですか?
児玉:いつもオッズパーク杯ガールズグランプリや、ガールズケイリンコレクションは出場するだけになっているので、一つでも多くタイトルを取って早く皆さんに恩返し出来るようにしたいですね。
山口:では最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。
児玉:いつもたくさんの応援ありがとうございます。早く恩返しが出来るように一戦一戦集中して走って、優勝できるように頑張りたいです。
応援よろしくお願いします!
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※インタビュー / 山口みのり
※写真提供:公益財団法人 JKA
今年からガールズケイリンの顔としてポスターにも登場し、活躍されている元砂七夕美選手(奈良108期)。
先日発表になった『ガールズケイリンコレクション2018いわき平ステージ』へのファン投票では14位とアルテミス賞レースに選出されました。
近況のレースや目標などを伺いました。
山口:アルテミス賞レース選出、おめでとうございます。
元砂:ありがとうございます。14位という結果を見て、たくさんの方に応援していただいているんだなと改めて思いました。選んでもらったからには、爪痕を残さないとな、というプレッシャーもあり、初めて大きなレースを走らせてもらうので、楽しみでもあります。
私が選ばれたところで、という思いや、きっと点数のある選手が選ばれるだろうなと思っていたので予想もしていませんでした。
せっかく選んでもらったので、頑張らないとなという気持ちがいっそう強くなりました。
山口:近況はご自身ではいかがですか?
元砂:アルテミス賞レースに選出されてからもレースに走ったんですが、「頑張らないと!」というプレッシャーがあり、1レース走るたびにぐったりしていました。
特に地元の奈良では、その思いが強かったです。33バンクなので前々にいないと厳しいし、1着も狙えないから仕掛けようと思っていました。
アルテミス賞レースは8月なので、それまでまだ少し時間がありますし、普段の開催で仕掛けていかないと、大舞台では仕掛けられないと思ったので、積極的に動けたかなとは思います。
山口:今後も積極的なレースはしていきたいですか?
元砂:そうですね。もちろん着も大切なんですが、動けるところでは動いていきたいなと。攻めていく姿勢を見せていきたいです。
山口:勇雪選手(103期・兄)と、デビューを迎える海人選手(113期・兄)とご兄弟でレーサーというのはいかがですか?
元砂:両方とも兄なんですが、期が違うのでたまに弟と間違えられるんですよ(笑)もともと勇雪がいてからの私だったので、一緒に練習したりできるし、やっぱり兄妹なので一番わかっているから、良いライバルというか仲間というか...そんな感じです。
お互いにレース見合って、兄がいい走りをしていたら「うわー、やるな!私も頑張らないと!」と思うんです。兄も自力で頑張っているので、刺激になります。
山口:今年からはポスターとしても、ガールズケイリンをPRされていますね。選ばれた時はいかがでした?
元砂:最初は「私でいいのかな?」と思いました。どんな風になるのか知らなかったんですが、ちょっと発表に時期がずれてしまったみたいなんです。
なので、結構いきなりお披露目という感じでした。私自身ポスターを知ったのも、ファンの方に教えてもらってからだったんです(笑)
山口:反響はいかがですか?
元砂:結構「ポスター見たよ!」と言ってくださったりしますね。地元の友達にはポスターじゃないんですが、テレビ出演をした時に連絡がきました。
山口:私も拝見しました!普段はしないようなこと(お盆を頭にのせ、その上のピンポン玉をどれだけ落下させずに自転車を漕げるかというもの)でバランス感覚の対決をされていて、改めて素晴らしいバランスで乗っているんだなと思いました。
元砂:あれは、本番の前に一度だけ練習したんですが、一度じゃ全然わからなかったので、本番でうまくいって安心しました。
山口:自転車はもともとされていたんですよね?
元砂:そうですね。もともとトライアスロンをしていて、そこから中学高校と自転車競技の長距離種目でした。
高校時代はナショナルチームでも走らせてもらっていて、その時に東京オリンピックが決まったんです。
最初はオリンピックを目指して大学で競技を続けるか、ガールズケイリンへ行くか迷いました。その時はもう兄がデビューもしていたのと、「もし自分が自転車を止めたら何が出来るのか」を考えた時に、自転車しかないな!と思ったんです。それで選手になろうと決めました。
山口:デビューして3年経ち、また後輩期が入ってきますね。
元砂:初めて後輩期(110期)が入ってきた時は、今までが年齢も期も一番下だったので「私より下がいるんだなぁ...」と変な感じでした。
レースの展開や雰囲気なども、特に112期が入ってきてからは、積極的に動ける選手が多いので、スピードも早くなってきていると感じます。
後は全体的にレベルが上がってきていますね。
山口:今後はどういうレースをしたいですか?
元砂:まずは8月のアルテミス賞レースへ向けて必死に練習を頑張りたいです。今年に関しては、まだ今まで優勝がないので、今年中にしたいという気持ちは大きいですね。
山口:お客様の声は聞こえますか?
元砂:めっちゃ聞こえます!いつも力をもらっていますね。苗字も名前もあまりいないので、すぐわかりますね!
自分の地元地区で「頑張れ!」とかでも気合が入りますが、全然別の地区でも名前を呼んでもらえると「ここにも私を応援してくれている人がいるんだな」と思うので、よりパワーをもらえますね。
山口:それでは最後に、オッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。
元砂:いつも応援していただきありがとうございます。もっともっと強くなって、車券に貢献できるように頑張ります。これからも応援よろしくお願いします。
(このメッセージは、かなり時間をかけて考えに考えて言っていただきました!お客様の顔や情景を思い浮かべているようで、元砂選手の真面目さが表れていた気がします!)
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※インタビュー / 山口みのり
※写真提供:公益財団法人 JKA
デビュー戦からインパクト抜群のニックネームを披露した加藤恵選手(青森112期)。積極的なレースを心がけているという近況などを伺いました。
山口:デビューから約1年経ちましたね。まずはデビュー戦はいかがでしたか?
加藤:やっぱりデビュー戦は緊張してましたね!
山口:松戸でのデビュー戦、私も担当させてもらっていたんですが、松戸ならではで走る前にお客様の前でご挨拶があるんですよね。
とても盛り上げて頂きました!
加藤:人前に出ることは全然緊張はしないんですが、やっぱりレースは他の6選手との対戦になるので難しい部分がありますね。
山口:最終日には初勝利でした。
加藤;積極的には展開を運べましたが、たまたま粘れた、という印象でした。その時も今思えばですが、緊張していて詳細には覚えていないんです。
山口:この1年は振り返っていかがですか?
加藤:最初に比べると、ようやくレースにも慣れてきて、自分にも余裕が出てきたと思います。それが成績にも繋がっているのかなと。
後は、一人ではここまで成長出来ていなかったと思います。周りのサポートがあってこそですね!
山口:具体的には、どのようなサポートだったんでしょうか?
加藤:昨年11月に、石井寛子選手(東京104期)に誘ってもらい、京王閣に練習に呼んでいただきました。
点数も下がっていたので何とかしたかったんです。
その時に練習方法、ウェイトのことやメンテナンスのことも教えてもらいました。
少しずつレース内容についてもアドバイスをもらうようになり、それを実践していったらだんだん成績が上がって今の状態にあるんです。
寛子さんはじめ、京王閣の方には感謝しています。
山口:東京はガールズ選手がたくさんいますが、その時の練習もたくさんのガールズ選手が参加していたんですか?
加藤:そうですね。石井寛子さん、貴子さん姉妹。同期の梅川風子。中村由香里さんもいました。その時の練習を今も基礎として練習をしています。
青森は練習地の関係などもあり、ガールズが集まって練習はしないんです。師匠や指導をしてくださる方との練習だけでした。
でも京王閣の練習を経験させてもらって思ったのは、絶対的な練習量が違いました。全然足りなかったです。後は質も高かった。
山口:同期の梅川選手の存在はどのような感じですか?
加藤:すごく刺激をもらっています!レースでも練習でもかなり強い!メンタルも強いんですよ。
山口:技術的なこともだと思いますが、メンタル面ではいかがでしょうか?
加藤:レースになると生来の負けず嫌いが出るので、そこは大丈夫だと思います。人並みですかね(笑)
山口:まもなく後輩たちも入ってきますね。
加藤:それに関してはあまり気にしていません。お互いに挑戦者だと思っています。
山口:この1年は充実していましたか?
加藤:とても充実していました。あっという間に過ぎた感じです。やることがたくさんありすぎて早かったです。
山口:近況、決勝にはコンスタントに進んでいらっしゃいますが、決勝戦の内容についてはいかがですか?
加藤:まだ決勝戦の戦い方を勉強中ですね。自力選手を中心に強い選手が集まってくるので、その中でどのように自分の特性をいかして確定版にのれるかを
考えて走っています。他の選手の走り方、仕掛けのタイミングなどを学んで次へ繋げていくという感じです。
山口:手応えのあったレースはありますか?
加藤:んー、それは今のところないですね。決勝でそれが出せるといいんですけど、まだまだですね。脚力としても劣っていると感じます。
持ち味は後半の伸びだと思うんです。体重も重いので、スピードにいったん乗るとだんだん伸びていくと思うんですが、それをいかしたレースはまだ出来ていないと思います。
前に出られたら良いけど、それをするためにはどういう走りをするかだと思っています。現在それを強化中ですね。
山口:近い目標は何ですか?
加藤:今年中に1回は優勝したいです。そこまでいくために今練習をしていますね。そしてしっかり稼ぐことです。
ハングリー精神はいつも忘れちゃいけないと思っています。
山口:デビュー時のトークショーの時にも「スポーツで稼ぎたい」というお話をされていました。それは変わっていませんか?
加藤:変わりませんね。やっぱりまだまだだなと思いますし、ここで満足していたらこれ以上の成長はないです。
勝てば勝った分だけ賞金は増えていきますからね。忘れない部分です。
山口:やることがたくさんある、というお話がありましたが、休養の面はいかがでしょうか?
加藤:あまり体を休める、という日はないですね。メンテナンスに行ったりはありますが、競走が終わった日くらいでしょうか。
たまに同期の、太田りゆ(埼玉)や鈴木美教(静岡)とご飯に行ったりするのが息抜きといえばそうです。家では動画サイトを見たりするくらいかな(笑)
練習が本当に充実しているので、それに不満はないです。
山口:お客様の応援はいかがですか?
加藤:「ニックネームはダンプ加藤です」と自分で発信しているんですが、「ダンプー!」と言ってくださる方もいるし聞こえるので、
少しずつ認知はされているのかなと感じます。名前を呼んでもらえるととても力になりますね!「やらなきゃ!」と思います。
でもそれが増えていくためには、やっぱり勝たなきゃいけないなと思いますね。
山口:期待のあらわれですもんね。では最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。
加藤:「ダンプ加藤」を覚えてもらえるようなレースをこれからもしていきますので、応援よろしくお願いします!
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※インタビュー / 山口みのり
※写真提供:公益財団法人 JKA
ガールズケイリンコレクション2018平塚ステージを制した石井貴子選手(千葉106期)。その後も外国人選手相手に優勝を飾っています。 平塚のレースの振り返りと、今後の目標について伺いました。
山口:ガールズケイリンコレクション2018平塚ステージ、おめでとうございます。
石井:ありがとうございます。
山口:平塚は昨年末のオッズパーク杯ガールズグランプリの舞台でした。石井選手は(斡旋停止処置のため)悔しい思いをされましたね。
石井:そうですね。ただ12月に入ってからは吹っ切れて次へ向けてのトレーニングをしていたので ガールズグランプリもリアルタイムで見られました。「何で自分があそこにいないんだろう」という気持ちはありましたが、 5月のコレクションが平塚であるのはわかっていたので、1月のトライアルレースを突破しないと出場するチャンスも掴めないから次へ向けてという気持ち が大きかったです。
山口:1月のトライアルレースは地元松戸で開催でした。「今回は出場を取りに来た」と仰っていましたね。
石井:普段の開催とは違いメンバーもトップ選手ばかり。目的はみんながコレクションに進むためというので「何とか食い込めれば」と思っていました。 気も張っていたせいか終わってからどっと疲れが来たのを覚えています。 決勝は本当に恵まれたと思いました。お客様も冷凍庫みたいな寒いバンクだったのにわざわざ側まで来て 大きなご声援をいただきました。3着でゴールした後1コーナー辺りのお客さんが「貴子!お疲れさん、よく頑張ったー!」って叫んでくれたんです。 それを聞いて「3着でごめんなさい」と思いました...。
山口:お客様も3着でコレクションへ、というのがわかっていたんですね。
石井:そうだと思います。本当は優勝したかったんですけどね。
山口:平塚はトライアルを走ったメンバーもいましたが、対策はいかがでしたか?
石井:今回は今までのコレクションとはガラッとメンバーが変わって私と同タイプの選手が少なかったので、そういう意味ではチャンスが多かったのかも しれません。準備としては3月頃から自転車やギヤを変えながら、競走を積み重ねて順調にできました。 3月4月でいろんな挑戦をして失敗をした結果をきちんと修正できたと思います。
山口:レースについてですが、児玉選手マークからの競走でしたね。
石井:スタートであそこにいけたのはラッキーでした。取れないと思っていたら内外線間が空いたので、思わずダッシュしました!
逃げるのが誰になるかはわからなかったですが、太田選手は捲りかなと思っていたので、児玉選手が先に捲るかなという想定でしたね。
ゴール前の差しは本当にギリギリで私は抜いたかわからなかったです。本当はしっかり追走して4コーナーから追い込むのが普通ですが、児玉選手は強いのでそこからだと間に合わないと思って3コーナーから早めに行ったんです。
ゴール後は気持ち悪いくらいしんどくて、でも金網から「貴子、おめでとう!」と聞こえて振り返ったら私が1着で映った決定を見たときは本当に嬉しかったですね!
山口:胴上げも嬉しそうでしたね。
石井:ありがたいですね!男子選手は次の日も自分たちのレースがあるのに、千葉支部の選手たちと、静岡の渡邉雄太選手、岡村潤選手が残って胴上げをしてくださいました。
平塚は自分としても、卒業記念レースを勝ったゲンの良いバンク、またガールズグランプリに出られなかった思い出の地なのでまた他の場とは思い入れが違いました。今回は勝てたのでまた一つ思い入れのあるバンクになりましたね。
山口:平塚の後、別府ではモートン選手、ファンリーセン選手を相手に優勝をされました。おめでとうございます!
石井:ありがとうございます。ただ初日2日目のレースがそのまま力の差なんだと思います。やっぱり強いですね!
でもその強い中で、どれだけ自分は彼女たちに食い下がれるんだろう、どれくらい差があるんだろうというのは知りたかったので、2日間自力で競走が出来たのは良かったですし、決勝は私の得意なパターンで挑戦しようとは思っていました。
山口:追い込むにも、どこから行くかという計算があるんですね。
石井:そうですね。自分と彼女たちのタイム差などを計算してどこからいったら間に合うかとかは考えます。ただそうは言っても強いので、並ばれたら太刀打ちできないと外国人選手2人の間に入りたかったんですけど、並ばれちゃいました...。
モートン選手は体が大きいので、後ろにいると風が来ないから温存は出来るんです。色々な恵まれる要素があって追い込めたと思いますね。
ただ走るだけでも幸せなのに、いろいろレース中も教えてもらっていたので勝てたのは本当に嬉しかったです。
山口:次の目標はいかがですか?
石井:7月の松戸でのサマーナイトフェスティバル(ガールズケイリンフェスティバル)ですね。それまでに奈良の33バンクを走れるし、33が久しぶりなので良いタイミングだったと思います。
33バンクのレースは仕掛けるタイミングなど独特なので走れるのはラッキーです。1月の松戸トライアルレースから33は走っていないんですよ。
1周半の攻防は結構大変で、特にガールズケイリンフェスティバルのように自力の選手がたくさんいると位置取りがマズいと着に絡めないこともあります。
なので奈良でしっかり自力で頑張って走って臨みたいですね。
山口:誰が要注意とかではなく、自分との戦いなんですね。
石井:本当にそれに尽きますね。ちゃんと練習でやったこと、今まで失敗したことを修正して出来るかどうか、だけだと思います。なので日々の練習含め一走一走大事にしていきます。
山口:最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。
石井:今年も中盤にさしかかってきて、目の前にある一戦一戦をしっかりと頑張って、次の大きな大会で結果を出せるように日ごろから取り組んでいきたいと思いますので、今後とも応援よろしくお願いします!
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※インタビュー / 山口みのり
※写真提供:公益財団法人 JKA
デビュー当時からガールズケイリンの広報面でも活躍していた蓑田真璃選手(千葉110期)。先行主体に戦うその姿勢を応援するファンも多くいます。 そんな蓑田選手の近況と、今後の目標を伺いました。
山口:近況はご自身ではいかがですか?
蓑田:ちょっと腰を痛めてしまって、結構負荷のかかるトレーニングをしていたのでケア不足だったのかもしれません。
レースもあまり出来ていなかったんですが、今は治療も進み練習も思い通りに出来るようになって良くなってきています。
山口:暖かくなってきて、体も動くようになるんですか?
蓑田:そうですね。腰を痛めてしまったのが色んな疲労が重なったのもあるんですが、要因の一つとして寒い時期から暖かくなって急激な気温の変化に体がついていかなかったのもあると思います。特に今年は寒暖差が激しかったので、ケアをいつもより念入りにしなくてはいけなかったですね。
山口:体のケアは今まではどうしていたんですか?
蓑田:今までも割と気を付けている方だと思っていたんですが、違うケアの方法を考えて実行しています。先輩選手に治療院などの情報をいただいて行ったりしているんですが、良くなってきた感じがします。今までは行っていなかった鍼灸院も田中まいさん(千葉104期)に教えていただいたりして行っています。
山口:今の練習環境としてはいかがでしょうか?
蓑田:今はバンクが中心ですね。女子の選手と一緒にもがくのがいい練習になると思うので、それを中心にしています。
松戸に入る時は東京支部の選手にバイク誘導をしてもらったり、取手にもたまに行かせてもらっています。
取手は同期の荒川ひかり選手(茨城110期)と一緒に練習しています。
今までは師匠の鈴木栄司さん(千葉50期)と一緒にさせていただいていたんですが、最近は色んなガールズ選手のところに行って自分のトレーニング方法を見つめなおしている最中ですね。自分で考えながら色んなことを試している形です。
山口:他のガールズ選手に刺激をもらう部分もありますか?
蓑田:そうですね。自分と違う戦法の選手と一緒に練習すると、自分では気付かないアドバイスをもらえたりしますね。
後ろについていて、ここは追走しにくかったとか具体的なことまで。
後は同じガールズ同士なので、切磋琢磨できます。負けたくないという部分もありますし。特に同期は良い意味で遠慮もないので(笑)、自分のレースを見てのダメ出しとかも厳しくしてくれます。
逆に私も、同期には「もうちょっとこういう練習もした方がいいんじゃない?出し惜しみしてるんじゃない?」とか遠慮がないかもしれません(笑)
仲のいい選手でも、メリハリをつけて、練習はしっかりしています。
山口:蓑田選手は、デビュー時からガールズケイリンの広報面でもメディア露出が多かったですが、その辺りはいかがでしたか?
蓑田:色んなところで取り上げていただいたお蔭で、ファンの皆さんに『蓑田真璃』という人物を知っていただけたと思います。
ファンの人もそれで増えたと思うので、とてもありがたかったと思います。もう2年くらい経つんですが、今もカレンダーとかにも載せていただいて、嬉しいですね。
イベントとか取材とかしてもらって、練習もしっかりしてそれでレースで結果を出せるように頑張りたいなと思います。
山口:今後はどういうところを強化したいですか?
蓑田:自力で戦える選手になりたいので、トップスピードをつけて、レースで仕掛けて先頭を風を切って走れる選手になりたいです。
今は、強い選手が前にいたら打鐘から前に出て仕掛けていたんですが、もうちょっと仕掛けるタイミングなども考えていかないとダメかなと思います。
理想は先行して逃げ切れるように、ですね。
点数は下がってきてしまったんですが、前々に攻めて着に絡んで、上位で戦えればいいなと。
山口:近い目標は何ですか?
蓑田:デビューの時から変わらず、優勝が目標ですね。今もそれだけです。
一走一走、予選からしっかり力を出して決勝にのって、優勝することを目指しています。
山口:先程も仰っていましたが、ファンの方もたくさんいらっしゃいますよね。声援も力になりますね。
蓑田:そうですね。横断幕も2枚くらいファンの方に作ってもらったので、やっぱり応援してくださっている方がいる限り頑張らないといけないなと日々感じながら練習をしています。最近は写真を撮ってくれる方もいたりして、注目してくれているのも感じています。
だからこそ一般戦などで結果を出せないとより悔しく思いますね。
山口:まもなく後輩期もデビューしてきますが...。
蓑田:私は変わらず、自分の持ち味を出して、優勝を目指して頑張っていきたいですね。
山口:では、最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
蓑田:いつも応援していただいてありがとうございます。しっかり練習をして優勝できるように頑張りますので、これからもよろしくお願いします!
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※インタビュー / 山口みのり
※写真提供:公益財団法人 JKA