5月に平塚競輪場で行われたガールズコレクション平塚ステージを優勝。賞金を積み重ね2回目のオッズパーク杯ガールズグランプリ出場を決めた石井貴子選手(千葉106期)。今年の振り返りとガールズグランプリへの意気込みをお伺いしました。
山口:ガールズグランプリ出場、おめでとうございます。
石井:ありがとうございます。
山口:今年を振り返っていかがでしたか?
石井:昨年が苦しかったので、それをバネに頑張れたシーズンだったと思います。
山口:今年は競輪祭でのガールズグランプリトライアルレースで最後の出場権をかけた走りがありました。この発表が出た時はいかがでしたか?
石井:私たち選手は決定されたものを走っていくしかないので、トライアルレースについてよりは、昨年よりは選考期間が2か月ほど伸びたことが大きく変わるだろうなと思いました。
山口:グランプリ出場が決まった11月末からレースまで約1か月ですが、その辺りは?
石井:シーズン後半に入る時にどういう立場にいるかでそれは大きく変わると思います。私の場合はありがたいことに前半の成績が良く、更に8月のオールスター競輪でのガールズドリームレースが終わった段階で賞金ランキング上位にいることができました。
なので、ガールズグランプリは、シーズン後半は意識をして走ることができ、ありがたかったです。そんな私でもやっぱり大変だと感じていますので、競輪祭のトライアルレースにグランプリ出場の勝負を掛けて走っていた選手たちは、もっと大変だったと思いますね。
私は昨年の反省を活かしながら、頭に入れながら、一戦一戦やってきた感じです。
山口:今年のガールズコレクション平塚ステージ(優勝)、いわき平でのガールズドリームレース(2着)の成績は前半の大きなポイントですね。
石井:そうですね。ガールズドリームレースは2着だったのですが、たくさんのコレクションが一旦8月で一区切りになるので、そこで上位にいられたのは良かったです。
コレクションだけが大切ではなく普段のレースも、自分の置かれている立場なりに真剣に走ってきましたし、課題もたくさんあります。
足りない部分も走るたびに感じますが、ガールズグランプリの出場権をかけての戦いに絞って言えば、私は恵まれていたと思います。
山口:今年は112期の選手も出場します。その辺りはいかがですか?
石井:私自身もグランプリはまだ2回目なので常連メンバーという訳ではありません。「今年はちょっと違うよね」というコメントが出来るような立場ではないですし、特に感じないですね。
山口:昨年は悔しい思いもされましたね。
石井:そうですね。昨年は辛かったですし、その前のシーズンに関しては競技と並行してやっていた(ナショナルチーム)ので、例えコレクションを優勝してもグランプリにすぐ出られるという、今年のようなシステムではありませんでした。競輪に、そしてグランプリに対する思いも全然違いますね。
山口:ガールズグランプリは大きな目標のひとつですか?
石井:もちろん!私を含めて、みんなそこだけを目指していると思います。
山口:12月に入って一走しましたがいかがでしたか?
石井:怪我なく無事に走り終えられて、ほっとしました。普段と同じように走れると思っていたのですが、やっぱりいつもと違う緊張感がありましたね。
今まではどっしりと構えてガールズグランプリを迎えるというシーズンが無く、余裕のない中で2015年に初めてガールズグランプリを走りました。
その時は初出場ということで、また今年とは立場が違います。今年は8月頃にはグランプリへの意識があったので気持ちとしては構えていたのですが、いざ近付いてくるとやっぱり違いますね。自分としてはいつもと変わらず走れると思っていたので、そういう意味では勉強になりました。
山口:サテライト成田では壮行会も行われたようですね。いかがでしたか?
石井:いつもお世話になっていて、今年も何度か壮行会や報告会で伺っています。地元のお客さんはいつも応援してくださっていて、また昨年のことも知ってくれている方もたくさんいるので「(出場)本当に良かったね」「頑張ってきてね」ということを言っていただけて嬉しかったです。
山口:静岡競輪場のイメージはいかがですか?
石井:実はそれほど多く走ってはいないのです。最初はコレクションで(2016年4月)、その時は全然だめでした。インコースに詰まってしまい7着でしたね。
その後2回普通の開催を走っていますが、2回とも優勝しています。
選手としてたくさんの競輪場を走らせてもらっていますが、勝てないところは本当に勝てない。ご縁のないところがあるんだなと感じる部分があるので、そういう意味では2回走って2回とも優勝しているので、良いイメージだと思います。
山口:同期として高木真備選手(東京106期)だけではなく、今年は清水裕友選手(山口105期)も出場ですね。
石井:彼は本当に凄いと思います。なんだかしみじみ感じますね。毎期グランプリ選手が出る訳じゃないので、同期で一緒に参加できるのは光栄です。
100期以降の選手として昨年の三谷竜生選手(奈良101期)が話題になりましたが、ガールズとの同期は初めてだと思うので、そこに一緒に走れるのは幸せですね。
山口:私が以前イベントでご一緒させていただいた時、オールスター競輪のファン投票の用紙を見て清水選手のお話が出ましたよね。
石井:あの時は、清水選手はA級だったんですよね。一度降級して。でもオールスターのファン投票には名前を連ねているのが印象に残っています。
今までも割と開催が一緒になり、会うと話も結構するんですが、降級したA級の時もちょうど同じ開催で練習の話をしていました。
普段のレースへの取り組み方などを聞いて凄いなあといつも感心していたんですよ。しかもあんなに強いのに私にも「練習どんなのしてるの?」と聞いてくるんです。
そうしたらあっという間にトップ選手の仲間入りですね!
在校中も、同じ教場で一緒に練習させてもらったことも何回かあったんですよ。改めてしみじみしちゃいます(笑)。
前夜祭では、真備と3人で一緒に写真を撮りたいですね。(追記:取材時は前夜祭の前。一緒に写真は撮れたようです!)
山口:他の6選手はいかがですか?
石井:そうですね。1年戦ってきての最後のレースですから、通常のコレクションやビッグレースの決勝と変わらない部分も、大きく変わる部分もあると思います。自分はベストを尽くすしかないですね。
山口:石井選手は一発レースには強いイメージがあります。
石井:そう言っていただけると嬉しいですね。とにかく一走だけですから、まず出場できた時点で優勝の可能性はゼロじゃない。でもグランプリは、2着以降は全部一緒。優勝しか意味がない。そこを目指して頑張るだけですね。 もう少し準備期間があるので、「全部やった、後は走るだけ!」くらいまで準備をして臨みたいです。
山口:練習や体調面を含めて、ですね。
石井:前夜祭もまだですからね。それが終わったらいよいよだという気持ちになるんでしょうし、それまでにできることをしっかりやりたいです。
山口:現在の調子はいかがですか?
石井:今はすごく追い込んで練習をし、ガツガツと刺激を入れています。この後は調整の期間もしっかり設けるので、今はとにかくしっかり練習し、良い状態で入れるように頑張ります。
山口:最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。
石井:3年ぶりのガールズグランプリですが、優勝できるように頑張ります。応援お願いします。
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター/MC/キャスター/声優。
競輪関係では取手競輪中継司会、松戸競輪リポーターをメインに各競輪場で活動中。
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※写真提供:公益財団法人 JKA2018年、安定した成績を残し賞金獲得ランキングでKEIRINグランプリ2018の出場権を獲得した村上博幸選手(京都86期)。 今年の振り返りとグランプリへ向けての意気込みをお伺いしました。
山口:KEIRINグランプリ2018、出場おめでとうございます。
村上:ありがとうございます。
山口:今年を振り返っていかがでしたか?
村上:今年は賞金でグランプリに出場が決まりましたが、自分は一年を通して安定しているという年が今まではなかなか無くて、今まで2回のグランプリ(2010年立川、2014年岸和田)も、どちらもGIを優勝しての出場でした。
なので安定した一年だったという印象が強いですね。この年齢になると調子を上げるという意識をすると、どうしても調子を落とさなくてはならない時期もあるので、そういう意味で3月と7月は集中して追い込んだ練習をしていた分、調子は落ちてしまったんですが、一年を通して計画的に考えて練習もレースも走れたと思います。新しいことにもいろいろチャレンジも出来ましたね。
山口:新しいこと、というのは具体的にお聞きしてもいいですか?
村上:ウェイトトレーニングや練習内容、そして食事面でも気を使うようになりました。ウェイトトレーニングは今までもしていたんですが、する回数を多くしたんです。若い時のように自転車に乗る練習の時間をたくさん取っても、どうしても量は乗れなくなってきますし、質も落ちてきます。自分では追い込んでいるつもりでもなかなか刺激が入らないので、その分ウェイトトレーニングで刺激を入れた方が良いと思い昨年の中旬くらいから多くするようにしました。
山口:ウェイトトレーニングをすると安定はしますか?
村上:安定するために、一度は今までのものを崩さなくてはいけないと思うんですが、そういう風に新しいものを取り入れていく部分が年々難しいと感じます。
山口:良い時期と悪い時期を作る、というのは他の選手もしている事なんでしょうか?
村上:もちろんしていると思います。他のスポーツでは当たり前だと思うんですが、競輪はオフがないのでその辺りを自分で作って調整していかないといけません。
ウェイトトレーニングにしても筋肉も大きくはならないと思います。そのリズムを作らないと、ずっと同じ調子でもだめだと思いますし。
山口:ご自身が目標とするレースに照準を合わせていく、というイメージですか?
村上:そうですね。今はGIやビッグレースががだいたい月に一度あるので、その中でも自分が目標と決めたところに向けて仕上げていくようにしています。
山口:今年のGIは近畿勢が大活躍でしたが、まず5月の日本選手権競輪(平塚)はいかがでしたか?
村上:あの時に脇本(雄太選手・福井94期)の強さを感じました。自分も初日から良いレースが出来ていたので、勝ち上がりとしては理想的でした。決勝は、前の3人(脇本雄太選手、三谷竜生選手、村上義弘選手)の強さを感じましたし、自分ももっと強くなりたいと思いましたね。
山口:その後、高松宮記念杯競輪(岸和田)も近畿3人でした。決勝を振り返っていかがでしょうか。
村上:日本選手権から脇本の強さを感じたので意識して練習もしたんですけど、脇本は更に強くなっているのを感じました。自分自身としては、GIは勝ち上がりがとても大切だと思っているので近畿3人で一緒に決勝を走れたというのは良かったと思います。
山口:近畿は自力の選手がたくさんいらっしゃいます。村上選手は追い込みとして連携をした時に、どの選手が強いなと感じましたか?
村上:どの選手も得意なパターンは違うので、強さも違いますね。その中で自分としても仕事が変わってきます。それぞれが力を発揮してくれているので自分としてはどの選手からも刺激をもらっています。
山口:競輪祭は初のナイターでしたが、いかがでしたか?
村上:6日間ということで長かったですね。自分が万全な状態ではなかったですし、賞金争いもしていましたから。初めてのナイターというのもそうですが、その他にも考える部分がたくさんありました。
山口:賞金面では今年前半でかなり有利な位置にいらっしゃいましたが、それでも最後まで厳しかったですか?
村上:そうですね。可能性のある選手ばかりが勝ち上がっていたので気は抜けなかったです。もちろん自分で勝ち取る(優勝する)のが一番だと思うんですが、準決勝にはいけなかったのでそこからは気になって見ていました。
山口:最終日を終えて、出場が決まった時はいかがでしたか?
村上:自分の周りでは「グランプリ出場決定」と、誰も言ってくれなかったんです(笑)最初から「村上博幸は大丈夫だろう」と思っていたみたいで。でも自分としては最後まで不安もあったので、決まったと思っていても「多分大丈夫だろう」というような感じでした。なので、しっかり確定してからは信じられないくらいの喜びはありましたね。またグランプリに乗れる、というのはやっぱり嬉しかったです。
山口:グランプリまではどう過ごしますか?
村上:自分は出場が3回目なので、これから本番の日までの過ごし方、調子の持っていき方はある程度はわかっていると思っています。しっかり体調面に気を付けて練習をしたいですね。
山口:10月前橋GIでの落車の影響はもう大丈夫ですか?
村上:そこでの怪我のケアも今やっている段階です。11月の青森FIと競輪祭は賞金争いをしていたので無理やり走った部分もありました。それをリセットしていきたいですね。
山口:グランプリまでの約1か月は体調を整える面では貴重な1か月ですね。
村上:それは本当にありがたい期間ですね。もしグランプリに出られなくても、競輪祭が終わったら一度体調を整える期間は設けるつもりでした。
ある程度の年齢になったらそういうリセットの期間を作らないと、そのままズルズル落ちていってしまうと思うので。なので自分としてはグランプリまで1か月空くというのは、本当に貴重な時間です。
山口:前回の2014年岸和田グランプリ以降、ここまではいかがでしたか?
村上:この何年かは自分の中で、すごいスランプだった時期や怪我もあったので、"毎年グランプリを目指す"という目標を見失っていた部分があったんですが、昨年辺りからは吹っ切れたというか、「やれることをやろう」という気持ちで走っていました。気負いがなくなったというか。今まで2度グランプリにも出ていますし2010年は優勝もしているので、グランプリの重みはわかっているつもりでした。「グランプリには絶対出なきゃいけない、そこを目指して走る」とそればかりを気にしていた時は気負いもありました。
逆に吹っ切れて昨年からは、のびのびというか何事も思い切って出来ていたと思います。
山口:今年はそういう意味でも充実していたんですね。
村上:そうですね。自分が思っていたようにはいかない部分もありましたが、それも含めて今年を戦って、結果グランプリの出場権を獲得出来たというのはかえって良かったなと、良い一年だったなと思います。気負っていた時に比べて、トータルして良かったと思います。
山口:静岡のイメージはいかがですか?
村上:2010年にはGI(SSシリーズ風光る)も優勝しているので、走りやすく良いイメージです。しっかり自分が万全な状態で臨むというのが大切だと思うので、しっかり調整したいですね。
山口:他のグランプリメンバーの印象はいかがでしょうか?
村上:やっぱり百戦錬磨の選手もいれば若い選手もいます。最高のメンバーと一緒に走れるので、しっかり整えていきたいですね。
山口:グランプリはどんな走りをしたいですか?
村上:9人の中に入ると、チャンスは本命選手よりは少ないと思うんですけど、可能性がある限りは優勝を目指さないとだめだと思うので頑張りたいです。
山口:最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。
村上:4年ぶりにグランプリに出場が決まりました。近畿勢も強いですし、自分もやってきたことを力に変えて全部出せるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター/MC/キャスター/声優。
競輪関係では取手競輪中継司会、松戸競輪リポーターをメインに各競輪場で活動中。
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※写真提供:公益財団法人 JKA112期の卒記クイーンとしてデビューした梅川風子選手(東京112期)。競輪祭でのガールズグランプリ2018トライアルレースを優勝し大舞台への切符を手にしました。今年の振り返りと意気込みを伺いました。
山口:オッズパーク杯ガールズグランプリ、出場おめでとうございます。
梅川:ありがとうございます。
山口:今の率直なお気持ちはいかがですか?
梅川:嬉しい、ただ一言です。
山口:競輪祭でのトライアルレースはどういう気持ちで入られましたか?
梅川:実は体の状態があまり良くなかったんです。予選1、2ともに走ってみても感触は良くなかったので、決勝も勝てないかも、と不安はありました。
山口:そうだったんですか。予選2などは捲りきるレースもありましたよね。
梅川:そうですね。ただ一緒に走るメンバーはいつもの開催よりレベルが高く、その中で普段通りに走りすぎた、メンバーの強さを把握してなくて油断していた部分が出たところもありました。なので自分としてはあまり良い感じではなかったです。
山口:決勝は振り返っていかがでしたか?
梅川:打鐘で皆さんが仕掛けて前に行ってしまって、私は出遅れてしまいました。だけど「ここは私の仕掛けるタイミングではないな」と冷静に切り替えられたと思います。
最終ホームではインコースに包まれてしまい、前にいた石井寛子選手(東京104期)が仕掛けてくれない限り私もそのまま終わってしまいそうでした。あの時は判断が難しかったです。
山口:どう感じていましたか?
梅川:石井選手の前日のコメントを読んだら、いつもの自在戦法ではないような雰囲気がしたので、「もしかしたら石井選手は早めに仕掛けるかもしれないな」と思いました。ただ迷いはあったので、石井選手の捲りの踏み出しには離れてしまったんですけどね。
山口:最後は後ろを離してのゴールでした。
梅川:出きった後は自分に「落ち着いて、落ち着いて。タレないように。」と言い聞かせていましたね。
バックストレッチから石井選手を抜くときに、私が危険なコースを選んで(インコースから)踏んでしまったので、ゴール後も審判の方の判断を待ちました。
山口:ゴールしても冷静だったんですね。今年ガールズグランプリは初出場ですが、今の気持ちはいかがですか?
梅川:わくわくもしますし、緊張もきっとします。でも何か私らしいことをしたいなと思いますね。
山口:競輪祭の決勝でも対戦したメンバーがガールズグランプリにはいますが、そのあたりは意識しましたか?
梅川:鈴木選手(鈴木美教選手・静岡112期)や石井寛子選手は普段のレーススタイルが確立されている選手だと思います。私が警戒しないといけないのは、自在の選手よりは自力タイプの選手なのかなと思うので、そっちの選手の方が意識はしますね。
山口:自分からレースを動かしていく選手、ということですね。
梅川:そうですね。レースの展開を作っていく選手は"自分のやりやすい展開"というのがあると思います。なので、そっちの動きの方が気になりますね。
山口:一発レースは経験されていませんが、そのあたりはいかがですか?
梅川:経験している選手の方が活かせる物も多いと思いますが、一発レースとしてはグランプリが初戦なので頑張りたいです。普段の開催でも、初日のレースは結構好きなんです。なので3日間走るよりは、もしかしたら一発に集中できて好きかもしれませんね。
山口:デビュー前から「目標はガールズグランプリ」と仰っていましたが、2年目での出場はご自身ではいかがですか?
梅川:早すぎるくらいですかね。ただ早すぎると言っても、年齢的には限られているなと思うので、出られる年はチャンスと思って走りたいです。
山口:ビッグレースに出ていない中での出場ということは、普段の開催が安定して好成績を残されていたということ。1年を振り返っていかがでした?
梅川:デビューして2年目に差しかかった所で、練習メニューを見直したりして、怪我も経験しました。練習中に怪我をしてしまっての欠場は、反省をする部分もたくさんありました。
山口:ガールズグランプリまではどう過ごしていきたいですか?
梅川:日数も限られているので、今組んだ練習メニューで練習をして、後は体調を崩さないように気をつけてですね。
山口:練習メニューは他の方とも相談して決めたんですか?
梅川:そうですね。今年、私が取り入れた練習メニューを加味して自分で選び、後は他の方とも相談して決めました。
山口:ガールズグランプリには、東京の選手が3人出場ですが、皆さん京王閣所属ですよね。グランプリについて話したりはしますか?
梅川:話したりはしないですね。グランプリを含めて、レースに関しては普段も意識して話さないようにはしています。もちろん終わった後は話しますけど。
終わるまでは、暗黙の了解というか、そのあたりはみんなシビアに切り替えていますね。練習は一緒になったらしますから、練習は練習。レースはレースで別に、というような感じです。
山口:今後は前夜祭もありますね。
梅川:前夜祭は少し憂鬱ですね(苦笑)。やっぱりレースを走るのが仕事なので、人前は緊張するので少し苦手です。
山口:たくさんのお客様に背中を押される場面もきっとあると思いますよ。でも少し調整は大変そうです。
梅川:そうですね。今年は東京と静岡、2回前夜祭があるみたいなので、直前まであるという部分では大変かもしれません。それまでに、しっかりと練習をして整えて行きたいですね。
山口:今の調子はいかがですか?
梅川:調子は良いと思います。練習も順調に出来ていますね。
山口:他の6選手の中には同期の鈴木美教選手などもいらっしゃいますが、意識されますか?
梅川:鈴木選手は、同期として学校時代から一緒にやってきている仲間なので、お互いすごく刺激をし合っていると思います。今回112期は、私と鈴木選手の2人なのでグランプリを一緒に走れるというのは、何だか誇らしいです。同期の代表、というとおこがましいですが、気持ちとしては強く持ってお互いに走りたいですね。
山口:静岡のバンクは走ったことはありますか?
梅川:卒業記念レースで走りました。それ以来ですね。
山口:卒業記念レースは優勝されてますもんね。
梅川:そうですね。優勝できました。イメージは悪くないですが、プロになって初めて走るのがグランプリですからね......。どんな風なのか想像出来ないですね。
山口:ガールズグランプリはどんな走りをしたいですか?
梅川:デビューしてから私がやってきた走りを見せたいですね。逆にそれ以外の走りは、今の私は出来ないので、今までやってきた走りというものをグランプリで出すのが一番良いのかなと思っています。
山口:では最後にオッズパーク会員の方にメッセージをお願いします。
梅川:ガールズグランプリ初出場でとても嬉しいです。本番では、出場しただけにならないように、しっかり自分らしい走りを出来るように努力していきます。応援してください!
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター/MC/キャスター/声優。
競輪関係では取手競輪中継司会、松戸競輪リポーターをメインに各競輪場で活動中。
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※写真提供:公益財団法人 JKA一昨年の立川、昨年の地元平塚、そして今年の静岡と3年連続でオッズパーク杯ガールズグランプリ出場となった尾崎睦選手(神奈川108期)。現在の調子や意気込みなどをお伺いしました。
山口:ガールズグランプリ出場おめでとうございます。
尾崎:ありがとうございます。
山口:今年を振り返っていかがでした?
尾崎:昨年までは9月までがガールズグランプリの選考期間だったんですが、今年は11月までだったのでかなり長く感じましたね。
山口:集中する期間が長かったんですね。
尾崎:そうですね。昨年は9月終わった時点では一区切りというか、グランプリ出場を決めてその後どうレースをして仕上げていくかを考えられたんですが、今年はその期間が短いので少し難しいですね。
山口:競輪祭でのガールズグランプリ2018トライアルレースで、最終的な出場メンバーが決まる、という発表があった時はどう思いましたか?
尾崎:かなり長いなぁと思いましたね。詳細も少し遅れての発表だったので、最後の最後で優勝の2人が確定ということも含めてたくさん驚くところはありました。
GIでのトライアルレースでグランプリ出場が決まるというのはとても良いことだと思いますし、みんなにチャンスがあると思うんですが、2人も確定なんだな......とは、率直に思いました。
山口:昨年のガールズグランプリは地元平塚でしたね。そこから今年のスタートはいかがでしたか?
尾崎:地元での大舞台でしっかり成績を残すことが出来なかったので、終わった時には「次は静岡にむけて、また頑張ろう」と切り替えていきました。
山口:今年は安定されて好成績だったイメージがありますが、ご自身ではどうですか?
尾崎:そうですね。自分ではもう少し良い成績、良いレースが前半で出来ていれば、競輪祭に入る前に賞金上位として少しは余裕を持って臨めたかなぁと思います。気持ちとして、賞金ギリギリでの争いよりは前半で積み重ねていた方がもちろん良いですからね。
上位の選手はきっと余裕が少しはあったと思うので。
山口:今年はガールズケイリンコレクションとして3月松山、8月いわき平アルテミス賞レースと走られましたが、一発レースはいかがですか?
尾崎:大きいレースではまだ成績が残せていないので、そこへ向けての調整や気持ちの持っていき方がポイントですね。毎回うまくいくようにやっていますが、今度のグランプリはうまくいくといいなと思います。
山口:3年連続での出場ですが、そのあたりはいかがですか?
尾崎:毎年なんですが、ガールズグランプリ出場が決まった時とてもたくさんの方が喜んでくれました。家族や師匠、練習仲間もですし、いつも練習をしている平塚競輪場の関係者の方など本当にたくさんの方が、「応援しているよ、頑張ってね」と声を掛けてくださいました。私がグランプリに出ることで喜んでくれているので、やっぱりグランプリ出場というのはとても幸せなことなんだなと思いますね。3回目ですが、毎回その幸せは感じています。
山口:今年は112期の選手もガールズグランプリを走ります。レースの形も変わりましたか?
尾崎:そうですね。毎年変わっていっています。ガールズケイリンが復活してまだ歴史が浅い分、どんどん進化していってると思います。その中で若い選手も出てきてレースの形も変わりますし、毎年レベルが上がっていると思うので、自分がその中でどう戦っていくかはいつも課題にしています。
山口:若い選手もいる中で、レースを動かす先行策もあります。それは強みですよね。
尾崎:そうですね。積極的に走る方が良い結果が出ると思うので、しっかり強気で自分の持ち味を出せるように心掛けています。
山口:競輪祭でのトライアルレース、予選の2走は最後すごく伸びましたね。3日間振り返っていかがでした?
尾崎:後手を踏まないように、と競輪祭に入る前から気をつけていたんですが、後ろになってしまいました。そこは反省ですね。前に進めていないので。着よりも内容があまり良くなかったです。
ただ今までは、後手を踏むとそのまま後方になって仕掛けられずに着も悪かったんですが、競輪祭ではそれでも諦めずに冷静に走れたので、そこはプラスでした。そのおかげで決勝にも乗れましたし。
でも全体的な内容としては全くだめだったので、修正しないと戦っていけないと思います。
山口:静岡のイメージはいかがですか?
尾崎:何回か走らせてもらっていますが、最後に走ったときに完全優勝している(今年4月)のでイメージが良いです。 しかも、それまで上手くいかないことが多くて悩んでいた中で静岡に入り、そこで決勝は逃げ切りで優勝できたので、自分にとってはきっかけを掴んだバンクなんです。その優勝から、少し楽に、前向きに考えられるようになったので、思い出深いバンクですね。
山口:その思い出深いバンクでのガールズグランプリ。結果も出したいですね。
尾崎:そうですね。静岡も、神奈川と同じ南関東地区だし、お客様もたくさん来てくれる競輪場です。その中で優勝できたらすごく気持ちが良いと思いますし、たくさんの方が喜んでくれると思うので頑張りたいです。
山口:後一走してからのガールズグランプリですね(注:取材時は高松の開催前)。
尾崎:はい。私はレース間隔を空けて練習をしっかりするよりも、レースを走って調子を整えていきたいです。今までもそうでしたし、その方が自分の中でもレースの勘や調子も見られると思います。なるべく走りたいと思って、高松は走ることにしました。
山口:他の6選手のイメージはいかがですか?
尾崎:みんな持ち味があって積極的に走る選手たちですね。普段のレースからそういう走りをしてきた選手たちなのでグランプリにも乗れるんだろうと思いますし。強いですよね。 私も負けないように積極的に行きたいですし、今の練習もしっかりと出来ていると思います。強気に攻めたいです。
山口:今の調子はいかがですか?
尾崎:悪くないです。高松を一走して弾みをつけたいですし、今の自分の調子を知るためのレースだと思います。力を出し切って現状を把握し、そこで見つけた課題をグランプリまでにまた練習してしっかりと調整していきたいです。
山口:目標は?
尾崎:もちろん優勝です。
山口:最後にオッズパーク会員の方にメッセージをお願いします。
尾崎:いつも応援ありがとうございます。ガールズグランプリ、しっかり一発狙っていきます。応援よろしくお願いします!
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター/MC/キャスター/声優。
競輪関係では取手競輪中継司会、松戸競輪リポーターをメインに各競輪場で活動中。
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※写真提供:公益財団法人 JKAデビューから地元での大舞台を目指して戦ってきた鈴木美教選手(静岡112期)。2018年は好成績を残し見事地元静岡で行われるオッズパーク杯ガールズグランプリ2018に出場を決めました。今年の振り返りとガールズグランプリへ向けての意気込みをお伺いしました。
山口:ガールズグランプリ、出場決定おめでとうございます。
鈴木:ありがとうございます!
山口:決まった時はいかがでしたか?
鈴木:本当に嬉しかったですね。ほっとしました。
山口:そうですよね。デビューから仰っていましたもんね。今年振り返っていかがでしょうか。
鈴木:年頭から地元でのガールズグランプリを目標にしていました。最初は優勝も何度も出来て成績も良く、順調だったと思います。でもだんだん近付くにつれて現実が見えてきて、「出られるのか出られないのか......」と自分で勝手にプレッシャーを掛けてしまって苦しんだ部分がありました。
でも賞金争いに参加出来て、自分でグランプリの出場を決められたということで気持ちも強くなれたと思いますし、もし来年またこういう立場になった時には、今年を乗り越えられたのだから大丈夫、という自信にも繋がると思います。
小倉競輪祭でのガールズグランプリ2018トライアルレースでも、自分で賞金を積み重ねて出場を決められたというのも大きかったと思います。
山口:獲得賞金の上位にいても逆転はありましたもんね。
鈴木:そうですね。誰が優勝してもおかしくないメンバーの中で、決勝2着を取ることが出来ました。もちろん優勝は目指していたんですが、それでもしっかり2着に入れて、賞金を積み上げ、グランプリ出場を自分の手で決められたので良かったです。
山口:トライアルレース決勝では、ガールズグランプリを走る選手たちとの対戦もありましたね。
鈴木:そうですね。やっぱり意識はしましたね。
山口:3日間振り返っていかがでした?
鈴木:決勝はみんなが勝負を仕掛けている時に自分は踏み遅れてしまったので課題は残るんですが、そこからは落ち着いて仕掛けられました。
予選では、外併走から仕掛けるという場面があったんですが、外で粘って併走出来れば内にもつまらないし、強い戦法だと思うのでそれは磨いていきたいです。
山口:今年は、112期の中では最初にビッグレースに選出(3月・松山)されました。
鈴木:そうですね。松山、そして平塚(5月)と早い時期にビッグレースを走れたのは有利だったと思います。それがなかったら、賞金ではもっと下だったかもしれません。
山口:いわき平でも2回の繰り上がりでアルテミス賞レースも出場されましたね。あの時はいかがでした?
鈴木:本当にツキがあったと思います。2着でしたが、その時は自分でも自信はありましたし「こうやって2回の繰り上がりがあって出場出来たんだから、優勝も出来るんじゃないか」と思っていましたが、そんなに甘くなかったです。そこでしっかり結果を残さないとだめでしたね。競輪界は結果を残さないといけないと思うので。
でも、大きい舞台に何度も挑戦できるのは、自分にとってすごくプラスになりました。
山口:今回のガールズグランプリ、ご自身でも以前に仰っていましたが「地元選手が走る」というのは大きなことですよね。周囲の方の反応はいかがでした?
鈴木:両親やトレーナーの方など近くにいる方は「ほっとした」と言っていました。嬉しかったのが、小倉が終わって伊東温泉地区の忘年会があったんですが、そこで私の壮行会をしてくださったんです。選手おひとりずつ私へメッセージをくれ、皆さん応援してくださいました。
山口:それは嬉しいですね。出場に向けてはプレッシャーもあったと思います。
鈴木:そうですね。期待されているのがわかる分、勝てない時や、優勝できないレースが続いた時は苦しかったです。ファンの皆さんや関係者の方の「静岡グランプリ、絶対出てくれよ」という声も重く感じた時もあり、自分でも追い込んでしまった部分もありました。
でも、そのプレッシャーを乗り越えての今だと思いますし、皆さんの思いがあってこそ良い結果が出せた時もあったので、応援してくれて嬉しかったです。
山口:地元出場という今年を乗り越えて、来年以降の自信にも繋がりますよね。
鈴木:絶対繋がると思います。
山口:今後、レースまではいろんなイベントが続きます。前夜祭はいかがですか?
鈴木:すごく楽しみです!テレビや写真でしか見ていないですが、毎年とても華やかで、ガールズの皆さんも綺麗でかわいくしているのが、「私もこんなの着てみたいな」と思っていました。
山口:衣装はもう決まりましたか?
鈴木:はい、もう決まっています!楽しみです。
山口:私も楽しみに拝見していますね。静岡バンクには練習に入る機会はありますか?
鈴木:入ろうと思っています。静岡のバンクも良いイメージですね。優勝もしていますし。
山口:現在の調子はいかがですか?
鈴木:今はまだグランプリまで期間があるので、しっかりと追い込んでいます。しっかり調整をしていきたいですね。
山口:一発レースはガールズコレクションでも経験されていますが、3日間の開催とは違いますか?
鈴木:そうですね。体調の持っていき方とかは違いますね。でも、経験しているので大丈夫だと思います。
山口:意気込みは?
鈴木:ここまでやっと来れたので、後は一発狙っていきたいです。お客様に喜んでもらえるように走りたいですね。
山口:地元のご声援は力になりますね。
鈴木:きっとたくさんのご声援をいただけると思いますし、期待してくれていると思うので頑張りたいです。
山口:他の6人の印象はいかがですか?
鈴木:ここまで来たら誰が勝ってもおかしくないですし、強い選手たちばかりなので展開も読みにくいんですが、きっと私にもチャンスが来ると思うのでどの選手を意識して走る、とかよりも、自分自身の力を発揮できるように集中したいです。
山口:最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。
鈴木:静岡でのガールズグランプリ、地元のファンの皆様の前で良い報告が出来るように一生懸命頑張ります。応援よろしくお願いします!
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター/MC/キャスター/声優。
競輪関係では取手競輪中継司会、松戸競輪リポーターをメインに各競輪場で活動中。
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※写真提供:公益財団法人 JKA