一昨年の立川、昨年の地元平塚、そして今年の静岡と3年連続でオッズパーク杯ガールズグランプリ出場となった尾崎睦選手(神奈川108期)。現在の調子や意気込みなどをお伺いしました。
山口:ガールズグランプリ出場おめでとうございます。
尾崎:ありがとうございます。
山口:今年を振り返っていかがでした?
尾崎:昨年までは9月までがガールズグランプリの選考期間だったんですが、今年は11月までだったのでかなり長く感じましたね。
山口:集中する期間が長かったんですね。
尾崎:そうですね。昨年は9月終わった時点では一区切りというか、グランプリ出場を決めてその後どうレースをして仕上げていくかを考えられたんですが、今年はその期間が短いので少し難しいですね。
山口:競輪祭でのガールズグランプリ2018トライアルレースで、最終的な出場メンバーが決まる、という発表があった時はどう思いましたか?
尾崎:かなり長いなぁと思いましたね。詳細も少し遅れての発表だったので、最後の最後で優勝の2人が確定ということも含めてたくさん驚くところはありました。
GIでのトライアルレースでグランプリ出場が決まるというのはとても良いことだと思いますし、みんなにチャンスがあると思うんですが、2人も確定なんだな......とは、率直に思いました。
山口:昨年のガールズグランプリは地元平塚でしたね。そこから今年のスタートはいかがでしたか?
尾崎:地元での大舞台でしっかり成績を残すことが出来なかったので、終わった時には「次は静岡にむけて、また頑張ろう」と切り替えていきました。
山口:今年は安定されて好成績だったイメージがありますが、ご自身ではどうですか?
尾崎:そうですね。自分ではもう少し良い成績、良いレースが前半で出来ていれば、競輪祭に入る前に賞金上位として少しは余裕を持って臨めたかなぁと思います。気持ちとして、賞金ギリギリでの争いよりは前半で積み重ねていた方がもちろん良いですからね。
上位の選手はきっと余裕が少しはあったと思うので。
山口:今年はガールズケイリンコレクションとして3月松山、8月いわき平アルテミス賞レースと走られましたが、一発レースはいかがですか?
尾崎:大きいレースではまだ成績が残せていないので、そこへ向けての調整や気持ちの持っていき方がポイントですね。毎回うまくいくようにやっていますが、今度のグランプリはうまくいくといいなと思います。
山口:3年連続での出場ですが、そのあたりはいかがですか?
尾崎:毎年なんですが、ガールズグランプリ出場が決まった時とてもたくさんの方が喜んでくれました。家族や師匠、練習仲間もですし、いつも練習をしている平塚競輪場の関係者の方など本当にたくさんの方が、「応援しているよ、頑張ってね」と声を掛けてくださいました。私がグランプリに出ることで喜んでくれているので、やっぱりグランプリ出場というのはとても幸せなことなんだなと思いますね。3回目ですが、毎回その幸せは感じています。
山口:今年は112期の選手もガールズグランプリを走ります。レースの形も変わりましたか?
尾崎:そうですね。毎年変わっていっています。ガールズケイリンが復活してまだ歴史が浅い分、どんどん進化していってると思います。その中で若い選手も出てきてレースの形も変わりますし、毎年レベルが上がっていると思うので、自分がその中でどう戦っていくかはいつも課題にしています。
山口:若い選手もいる中で、レースを動かす先行策もあります。それは強みですよね。
尾崎:そうですね。積極的に走る方が良い結果が出ると思うので、しっかり強気で自分の持ち味を出せるように心掛けています。
山口:競輪祭でのトライアルレース、予選の2走は最後すごく伸びましたね。3日間振り返っていかがでした?
尾崎:後手を踏まないように、と競輪祭に入る前から気をつけていたんですが、後ろになってしまいました。そこは反省ですね。前に進めていないので。着よりも内容があまり良くなかったです。
ただ今までは、後手を踏むとそのまま後方になって仕掛けられずに着も悪かったんですが、競輪祭ではそれでも諦めずに冷静に走れたので、そこはプラスでした。そのおかげで決勝にも乗れましたし。
でも全体的な内容としては全くだめだったので、修正しないと戦っていけないと思います。
山口:静岡のイメージはいかがですか?
尾崎:何回か走らせてもらっていますが、最後に走ったときに完全優勝している(今年4月)のでイメージが良いです。 しかも、それまで上手くいかないことが多くて悩んでいた中で静岡に入り、そこで決勝は逃げ切りで優勝できたので、自分にとってはきっかけを掴んだバンクなんです。その優勝から、少し楽に、前向きに考えられるようになったので、思い出深いバンクですね。
山口:その思い出深いバンクでのガールズグランプリ。結果も出したいですね。
尾崎:そうですね。静岡も、神奈川と同じ南関東地区だし、お客様もたくさん来てくれる競輪場です。その中で優勝できたらすごく気持ちが良いと思いますし、たくさんの方が喜んでくれると思うので頑張りたいです。
山口:後一走してからのガールズグランプリですね(注:取材時は高松の開催前)。
尾崎:はい。私はレース間隔を空けて練習をしっかりするよりも、レースを走って調子を整えていきたいです。今までもそうでしたし、その方が自分の中でもレースの勘や調子も見られると思います。なるべく走りたいと思って、高松は走ることにしました。
山口:他の6選手のイメージはいかがですか?
尾崎:みんな持ち味があって積極的に走る選手たちですね。普段のレースからそういう走りをしてきた選手たちなのでグランプリにも乗れるんだろうと思いますし。強いですよね。 私も負けないように積極的に行きたいですし、今の練習もしっかりと出来ていると思います。強気に攻めたいです。
山口:今の調子はいかがですか?
尾崎:悪くないです。高松を一走して弾みをつけたいですし、今の自分の調子を知るためのレースだと思います。力を出し切って現状を把握し、そこで見つけた課題をグランプリまでにまた練習してしっかりと調整していきたいです。
山口:目標は?
尾崎:もちろん優勝です。
山口:最後にオッズパーク会員の方にメッセージをお願いします。
尾崎:いつも応援ありがとうございます。ガールズグランプリ、しっかり一発狙っていきます。応援よろしくお願いします!
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※インタビュー / 山口みのり
三重県松阪市出身。フリーアナウンサー/ナレーター/MC/キャスター/声優。
競輪関係では取手競輪中継司会、松戸競輪リポーターをメインに各競輪場で活動中。
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※写真提供:公益財団法人 JKA