2年連続でファン投票1位を獲得し、ガールズケイリンコレクション2018いわき平ステージ『ガールズドリームレース』を走る児玉碧衣選手(福岡108期)。
積極的な戦法でデビューから勝ち星を積み重ねているトップレーサーの一人です。近況とガールズドリームレースへの意気込みを伺いました。
山口:近況はいかがですか?
児玉:4場所連続で完全優勝と連勝が出来ていたんですが、7月名古屋で決勝2着でした。その時、実は新しいフレームにしてハンドルの幅やペダルも変えてみたんです。
ただそれが感じとしてイマイチで......。乗った感じもいつものように流れる感じがなかったし、踏み出しもスピードが上がらずでした。
そこである意味試すことが出来たので良かったのかなと思います。松戸のガールズケイリンフェスティバルでは戻して走りました。
松戸は3日間トップの選手とのレースで勝ち上がりが厳しく、初日4着だったので2日目1着じゃないと決勝にはいけないと思い、逆に開き直って走れました。
決勝は、初手の位置取りは最高だったんです。でも梅川風子選手(東京112期)が上がってきたのが想定外でした。そこでもう「カマシしかない」と思って最終HSで仕掛けたんですが、前にいた梅川選手に合わされてしまいました。レース後に振り返ったら、もう少し我慢して捲りに構えても良かったのかなと思います。
でも自分の中で、勝つなら積極的に仕掛けて勝ちたいと思ったのと、松戸の33バンクなので捲れないかもしれないと思って仕掛けました。
アクシデントがあって残念でしたが、体の感じや脚は良いと思うのでやることは変わらず自力で勝てるようにしたいですね。
山口:ファン投票も2年連続で1位になりました。おめでとうございます。
児玉:なかなかタイトルを取れないんですが、お客さんが私に「頑張れよ」と応援してくれている票だと思うのでしっかり期待に応えられるようにしたいですね。
山口:いわき平では昨年もコレクションを走っています。メンバーも違うし、最近は戦法も少し変わってきましたね。
児玉:そうですね。最近は積極的に攻めるレースを心掛けています。それをしたことでコレクションや大きいレースでの優勝はないんですが、残れて2着という結果が残っているので、今のスタイルで攻めていったら優勝も近付いていると思ってめげずに頑張っています。
山口:ご声援と期待が大きいと思いますが、プレッシャーはいかがですか?
児玉:「応援してもらっている分、早く優勝して恩返ししなければ」というプレッシャーはあるんですが、平常心で走りたいなと思います。
山口:ビッグレースに臨むときの気持ちは普段とはやはり違いますか?
児玉:全然違いますね。戦うメンバーもみんな強いからいつもより緊張しますし、だからこそ気合も入ります。
そこで早く優勝したいですね。
山口:一つビッグレースを優勝すると、また気持ちも違うんでしょうね。
児玉:そうですね。今は「早く優勝しなければ」という気持ちが強いので、一つ勝てるとまず楽になると思いますし、早くそこにいきたいですね。
山口:姉弟子の小林優香選手(福岡106期)はビッグレース優勝経験がありますが、そのあたりの気持ちとか聞いたりしますか?
児玉:それは全くないですね。自分のペースで、自分のリズムで練習もレースもするというのを大切にしているので、他のガールズ選手にアドバイスを求めたりはしません。
逆に、師匠や指導をしてくださっている方には聞いたりします。
山口:今のライバルは誰、など意識はされますか?
児玉:それも全くないですね。ただレースの中で自分が仕掛けるポイントなどを見て優勝出来るように走っているので、ライバルが誰とかは関係なく自分との戦いです。
山口:今の理想のレース展開はどのような感じですか?
児玉:カマシ先行が得意なので、その展開に持ち込めれば良いんですが、やっぱりトップ選手になるとなかなか思うように走らせてくれませんね。
自分の得意パターンに自分で持っていかないといけないので、展開を呼んでレースを動かしていかないといけないと思っています。
最近は差されて負けるというパターンが多く、今年のコレクションは2回とも(3月松山、5月平塚)それで負けています。
カマシて前には出られると思うんですが、そこからゴールまでどう持続して振り切れるかですね。
山口:モチベーションとして保ち続けるのは難しいと思うんですが、そのあたりはどう気を付けていますか?
児玉:たまにふっと気持ちが抜けてしまう時があるんですが、その時は無理をせず自転車に乗らずに過ごします。
リフレッシュをするとまた気合がしっかりと入るので、そのようにして自分なりに調整していますね。
リラックスとしては、愛犬と遊んだりしますね。かわいくて仕方がないので、早く家に帰りたいなと思います(笑)
山口:いつも人気を背負うと思うんですが、それはいかがでしょう?
児玉:オッズはあまり見ないようにしています。それでレース前は平常心を保つようにしているんですが、ファン投票とかレース以外のところで1位をいただけたので、早く優勝しないといけないなと強く思いますね。
山口:今年の目標はいかがですか?
児玉:いつもオッズパーク杯ガールズグランプリや、ガールズケイリンコレクションは出場するだけになっているので、一つでも多くタイトルを取って早く皆さんに恩返し出来るようにしたいですね。
山口:では最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。
児玉:いつもたくさんの応援ありがとうございます。早く恩返しが出来るように一戦一戦集中して走って、優勝できるように頑張りたいです。
応援よろしくお願いします!
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※インタビュー / 山口みのり
※写真提供:公益財団法人 JKA