デビュー戦からインパクト抜群のニックネームを披露した加藤恵選手(青森112期)。積極的なレースを心がけているという近況などを伺いました。
山口:デビューから約1年経ちましたね。まずはデビュー戦はいかがでしたか?
加藤:やっぱりデビュー戦は緊張してましたね!
山口:松戸でのデビュー戦、私も担当させてもらっていたんですが、松戸ならではで走る前にお客様の前でご挨拶があるんですよね。
とても盛り上げて頂きました!
加藤:人前に出ることは全然緊張はしないんですが、やっぱりレースは他の6選手との対戦になるので難しい部分がありますね。
山口:最終日には初勝利でした。
加藤;積極的には展開を運べましたが、たまたま粘れた、という印象でした。その時も今思えばですが、緊張していて詳細には覚えていないんです。
山口:この1年は振り返っていかがですか?
加藤:最初に比べると、ようやくレースにも慣れてきて、自分にも余裕が出てきたと思います。それが成績にも繋がっているのかなと。
後は、一人ではここまで成長出来ていなかったと思います。周りのサポートがあってこそですね!
山口:具体的には、どのようなサポートだったんでしょうか?
加藤:昨年11月に、石井寛子選手(東京104期)に誘ってもらい、京王閣に練習に呼んでいただきました。
点数も下がっていたので何とかしたかったんです。
その時に練習方法、ウェイトのことやメンテナンスのことも教えてもらいました。
少しずつレース内容についてもアドバイスをもらうようになり、それを実践していったらだんだん成績が上がって今の状態にあるんです。
寛子さんはじめ、京王閣の方には感謝しています。
山口:東京はガールズ選手がたくさんいますが、その時の練習もたくさんのガールズ選手が参加していたんですか?
加藤:そうですね。石井寛子さん、貴子さん姉妹。同期の梅川風子。中村由香里さんもいました。その時の練習を今も基礎として練習をしています。
青森は練習地の関係などもあり、ガールズが集まって練習はしないんです。師匠や指導をしてくださる方との練習だけでした。
でも京王閣の練習を経験させてもらって思ったのは、絶対的な練習量が違いました。全然足りなかったです。後は質も高かった。
山口:同期の梅川選手の存在はどのような感じですか?
加藤:すごく刺激をもらっています!レースでも練習でもかなり強い!メンタルも強いんですよ。
山口:技術的なこともだと思いますが、メンタル面ではいかがでしょうか?
加藤:レースになると生来の負けず嫌いが出るので、そこは大丈夫だと思います。人並みですかね(笑)
山口:まもなく後輩たちも入ってきますね。
加藤:それに関してはあまり気にしていません。お互いに挑戦者だと思っています。
山口:この1年は充実していましたか?
加藤:とても充実していました。あっという間に過ぎた感じです。やることがたくさんありすぎて早かったです。
山口:近況、決勝にはコンスタントに進んでいらっしゃいますが、決勝戦の内容についてはいかがですか?
加藤:まだ決勝戦の戦い方を勉強中ですね。自力選手を中心に強い選手が集まってくるので、その中でどのように自分の特性をいかして確定版にのれるかを
考えて走っています。他の選手の走り方、仕掛けのタイミングなどを学んで次へ繋げていくという感じです。
山口:手応えのあったレースはありますか?
加藤:んー、それは今のところないですね。決勝でそれが出せるといいんですけど、まだまだですね。脚力としても劣っていると感じます。
持ち味は後半の伸びだと思うんです。体重も重いので、スピードにいったん乗るとだんだん伸びていくと思うんですが、それをいかしたレースはまだ出来ていないと思います。
前に出られたら良いけど、それをするためにはどういう走りをするかだと思っています。現在それを強化中ですね。
山口:近い目標は何ですか?
加藤:今年中に1回は優勝したいです。そこまでいくために今練習をしていますね。そしてしっかり稼ぐことです。
ハングリー精神はいつも忘れちゃいけないと思っています。
山口:デビュー時のトークショーの時にも「スポーツで稼ぎたい」というお話をされていました。それは変わっていませんか?
加藤:変わりませんね。やっぱりまだまだだなと思いますし、ここで満足していたらこれ以上の成長はないです。
勝てば勝った分だけ賞金は増えていきますからね。忘れない部分です。
山口:やることがたくさんある、というお話がありましたが、休養の面はいかがでしょうか?
加藤:あまり体を休める、という日はないですね。メンテナンスに行ったりはありますが、競走が終わった日くらいでしょうか。
たまに同期の、太田りゆ(埼玉)や鈴木美教(静岡)とご飯に行ったりするのが息抜きといえばそうです。家では動画サイトを見たりするくらいかな(笑)
練習が本当に充実しているので、それに不満はないです。
山口:お客様の応援はいかがですか?
加藤:「ニックネームはダンプ加藤です」と自分で発信しているんですが、「ダンプー!」と言ってくださる方もいるし聞こえるので、
少しずつ認知はされているのかなと感じます。名前を呼んでもらえるととても力になりますね!「やらなきゃ!」と思います。
でもそれが増えていくためには、やっぱり勝たなきゃいけないなと思いますね。
山口:期待のあらわれですもんね。では最後にオッズパーク会員の方へメッセージをお願いします。
加藤:「ダンプ加藤」を覚えてもらえるようなレースをこれからもしていきますので、応援よろしくお願いします!
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※インタビュー / 山口みのり
※写真提供:公益財団法人 JKA