
佐藤励が断然の人気に応えた
濡れ走路でおこなわれた準決勝戦から一転、開催最終日3日目は秋晴れのもと良走路の好コンディションで実施された。
2着以下に大差を付けて勝利した初日と同じ試走3.29秒を出した佐藤励が圧倒的な1番人気。続く2番人気に推された試走3.31秒の加賀谷建明が先制ダッシュを決めて、前団の2車を追う形で序盤は進行。
だが2周回1~2コーナー、単独10線の中野光公の内へイン攻めを仕掛けて入れなかった加賀谷は車速が下がり、すぐ後ろに付けていた佐藤励がその内へ競りこむと、続く3コーナーで中野光まで捌いて2番手までジャンプアップ。そして4周回3コーナーで単騎0ハン間中大輔の逃げを捕えて先頭へ立った。この優勝で今年6度目、通算24度目のVとなり、今月9日から始まる山陽G2『若獅子杯争奪戦』の大会2連覇に向けて最高の形で臨める。
佐藤励に抜かれた後も加賀谷が中野光公を攻めあぐねる間に若井友和が追い上げてきてイン攻め浮上し、6周回1コーナーで間中を捕えて2着まで押し上げた。
文/鈴木