
木村悦教 なんと26年ぶりのV
今回がデビュー初優出ながら1番人気に推された0ハン植村愛悠斗を、20線3車並びの最内枠から先行した信沢綾乃が1周で交わして主導権を握った。そこに続いたのは20線中枠の木村悦教。3周目と4周目の3コーナーでイン攻めを仕掛ける距離感とタイミングを計った木村悦は、5周回3コーナーで満を持して信沢の内へ切り込み敢行。三度目の正直が実った。
優出8名の中で最高齢ながら、福田裕二と並んで最も速い試走タイムを出した篠崎実が徐々に先頭集団へ接近したが、信沢と木村悦を終始3番手で追走していた福田裕がかろうじて追撃を抑えこんで3着に残った。
木村悦の前回Vは1999年1月17日。じつに26年と半年あまりの時を越えた、通算8度目となる勝利の美酒を味わった。
文/鈴木