
今年の初V決めた永井大介
0・10・20mで行われた川口ナイトレース優勝戦。人気は20線3車、特に中枠の永井に集中。近況、絶好調の平田雅崇が大外枠となり、森は最インで人気の一角を担った。3連単は6-7-5、6-5-7。2連単は6-7が1.9倍だった。
中枠から永井がスタート決めて早めに好位奪う。0ハンは枠ナリに出て川原剛が広瀬勝光に仕掛けようとするところに永井が前輪をねじ込む。残るは福田裕二だが、永井は簡単にパスして先頭へ躍り出た。その時、平田は4番手でその後ろに森が付ける。広瀬勝を川原が差して2番手へ上がったが平田のイン攻めに森も続いて青旗を過ぎた。永井との距離は届くモノではないほど拡がった。結果、永井の圧倒的勝利で幕を閉じた。
期待された森の優勝は、復帰後まだ果たせていない。永井は昨年10月以来のV111。このあとは伊勢崎のナイターSG『オートレースグランプリ』へ参戦。初めて獲ったSGだけに燃えるものがあるハズ。川口勢の活躍はSGを盛り上げてくれることだろう。乞うご期待!
黒川京介が鈴木圭一郎との競り合いを制した
黒川京介が強いレース内容でウィナーズカップ2度目の優勝
今節4戦全勝の地元エース鈴木圭一郎を差し置いて黒川京介が1番人気に推された。枠の内外の有利不利があるとはいえ、黒川に対するオートレースファンの信頼度が増していることが表れたオッズであった。
10メートルオープン戦の決勝戦が発走すると、今回が2度目のグレード優出となった佐藤大地が最内枠から先行。4枠の鈴木宏和が2番手に付けて、2枠の木村武之は包まれて3番手。しかし佐藤大の内へ入れず車速の下がった鈴木宏を捲ると3周目に先頭へ立った。
ちょうどそのころ数メートル後ろでは鈴木圭が黒川へイン攻めを仕掛けて、ほぼ内へ入ったが、黒川はグリップ全開でかろうじてしのいだ。そして5周目に鈴木宏のインを突くと、6周回2コーナー立ち上がりで木村武を切り返して首位を奪った。
7周回2コーナー、今度は鈴木圭が同じように木村武へ切り返しを狙ったが不発。同じ地点の両者のアシを見ると、黒川の方が直線の威力が高かった。それでも鈴木圭は8周回2コーナー今度は木村武を攻略して2着まで浮上したのはさすがだった。
黒川はこれで今年なんと12度目のV。『G2ウィナーズカップ』は2023年の前々大会ぶり2度目の制覇。そのレースは10メートルオープン戦の4枠から先行逃げ切りの展開だったが、今回は鈴木圭や木村武を捌いての勝利で、捌く技術の向上、総合力の強化がはっきり判る。次節の伊勢崎ナイター『SGオートレースグランプリ』で今年最初の、通算2冠目のSG制覇をめざす。
文/鈴木
永井大介が意地を見せる
ここ数節の勢いをそのまま今節に持ち込み、心技体ともに充実のときを迎えた平田雅崇がこの決勝戦では、なんとSGタイトルホルダー2名の同ハン外枠に置かれた。確かに今の平田は直線もカーブもまんべんなく高いスピードとパワーを出せているが、速攻力なら永井大介が一枚上手(うわて)と評価したい。優出7名の中で唯一、準決勝戦で本走タイム3.3秒台を出していることもセールスポイントだ。永井と同じ25期の森且行もかなり仕上がってきて、捌きが綺麗に決まっている。
0ハンは広瀬勝光のスタートが抜群に切れているものの、道中のペースはこの重ハン勢を振り切れるほどの速さではなく、川原剛が付いていくと20線勢より先に仕掛けて先頭を奪うシーンもありそうだ。
◎ 6 永井大介
○ 7 平田雅崇
△ 5 森且行
▲ 2 広瀬勝光
穴 3 川原剛
おすすめの買い目
6=7-523
穴なら
3=7-652
文/鈴木
黒川京介がスタート伸びていく
準決勝戦の発走直後の加速は鈴木宏和と同等だった黒川京介が、この決勝戦でも金子大輔や中村雅人の外をグングン伸びて4~5番手に付けそうだ。前節、6走前にフライングを喫している鈴木圭一郎は枠ナリ8番手発進になるかもしれない。それでも道中の捌きは的確なので8周回をフル活用して追い上げる。
この8車の中では今期の全国ランキングが下位だからとはいえ、木村武之の2枠は非常に有利で魅力的だ。準決勝戦の電撃的な早仕掛けを再び繰り出せれば、後続の展開次第では5年ぶり2度目の大会Vが見えてくる。
今期ランクが木村武よりわずかに下回る伊藤信夫は木村武の内枠に入ったとして不思議なく、ひとつでも外枠に置かれたことは不利にも感じられるが、先述したように木村武が早く仕掛けるので、それに乗って動けるこの3枠は、包まれるおそれのある内枠に入るよりも有利な条件へ変えられるかも。
◎ 7 黒川京介
○ 8 鈴木圭一郎
△ 2 木村武之
▲ 6 金子大輔
× 3 伊藤信夫
おすすめの買い目
7=8-263
穴なら
3=7-826
文/鈴木
9R...中村雅人が地元勢を捌く
10線7名は、この準決勝戦でハンデ重化した2~4号車の外から5~7号車が先制攻撃。中村雅人は道中じっくり冷静に捌いて番手を上げる。佐藤貴也が中村雅と競り合うようなら木村武之が一気に抜け出して先頭でゴールするシーンも十分あろう。視点を変えて10線が枠ナリ発走となり外枠勢が競り合うようなら、イン先手から和田健吾が押し切るか。
◎ 8 中村雅人
○ 6 木村武之
△ 5 浅田真吾
▲ 7 佐藤貴也
穴 2 和田健吾
おすすめの買い目
8=6-572
穴なら
2=8-657
10R...鈴木宏和のダッシュに乗って出る黒川京介
短ハンデ戦なら外寄りの枠でも鈴木宏和は持ち前の先行力を発揮できる。黒川京介は大外枠でも逆に思いきり良くスタート切れる。今節の前も素早い仕掛け決まっていた栗原佳祐が先に抜け出すか。長田稚也は速攻タイプではないが機力が高い今ならスタート伸びて好位置を取れるかも。
◎ 8 黒川京介
○ 4 栗原佳祐
△ 6 長田稚也
▲ 7 鈴木宏和
穴 2 横田翔紀
おすすめの買い目
8=4-672
穴なら
2=4-867
11R...金子大輔が捌いていく
笠木美孝と伊藤信夫が飛び出しを狙うが、外枠に置かれた時の金子大輔は序盤の周回にアウトを力強く伸びるので早めに射程へ入れる。0ハンは鈴木辰己の出足が強力だが、今節の浅野浩幸は初日からスタート切れまくっており、先回りする可能性は大いにある。浅野は2年前に浜松G1準優勝、鈴木健吾は年月は経っているが飯塚G1制覇の実績があり、SGホルダーたちに格は見劣らない。
◎ 8 金子大輔
○ 7 伊藤信夫
△ 5 笠木美孝
▲ 3 鈴木健吾
穴 1 浅野浩幸
おすすめの買い目
8=7-531
穴なら
1=3-875
12R...32期4名と佐藤摩弥による争いか
今節無敗で準決勝戦へ勝ち進んだ鈴木圭一郎が今年2冠目の地元グレード制覇へまっしぐら。佐藤摩弥は1周回1~2コーナーでは先回りしたいところだ。今節2日目の直線の鋭さを高く評価したい長田恭徳、出足の切れ味は高くなくても道中の突っ込み冴えている森本優佑に注意を払いたい。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 7 佐藤摩弥
△ 6 小林瑞季
▲ 4 森本優佑
穴 3 長田恭徳
おすすめの買い目
8-7=643
穴なら
3=8-467
文/鈴木