
黒川京介のカマシが炸裂する
青山周平は3月の川口G1『開設記念グランプリレース』と同様に雨の準決勝戦を乗り越えられず、そのグランプリに優出した黒川京介・佐藤励・大木光が今回もファイナリストに名を連ねた。良走路でおこなわれそうな今回の決勝戦は、予選中に計時した本走タイムが他者を大きく上回っている黒川と佐藤励が、レース序盤から積極的に番手を上げて進出しての一騎打ちを繰り広げるか。
8周戦の長丁場に強いのは松尾啓史。いかに雨巧者とはいえ準決勝戦で最後方8番手から先頭まで追い込んだ大木光もまた、乾いた走路でも果敢な走りを見せるだろう。
今節に乗り換えたエンジンをいきなり仕上げてきた加賀谷建明は、良走路の3日目に優秀なタイムを出しており、スタート争いや序盤の位置取り次第では上位争いに加わることが可能だ。
◎ 8 黒川京介
○ 7 佐藤励
△ 6 松尾啓史
▲ 5 大木光
× 4 加賀谷建明
おすすめの買い目
8=7-654
穴なら
4ー8=765
文/鈴木
福岡鷹が8連勝&2連続V
開催最終日3日目は湿り気の残った走路状態で開幕したが、日没後にもかかわらず走路の乾きは早く、第4レースから本走3.3秒台のタイムが計時されるようになり、決勝戦は完全な良走路へ回復。3連単オッズの上位4位までがひとけた配当で、その全てが2枠の福岡鷹を首位に採った組み合わせだった。
今月16日の山陽ミッド決勝戦で福岡に捲られた田中崇太は、今節の準決勝戦のあと「同期(=福岡)に負けたくない」と述べたが、今の福岡の勢いは止められなかった。前日の準決勝戦の勝利で自身最多タイの通算7連勝を遂げた福岡は、2連続優出となった今回の決勝戦は田中崇を前回のように外からでなく内から交わして一気に先頭へ立つと、前日の準決勝戦と同タイム3.376秒のハイペースで逃走。レース前に宣言していた「8連勝を狙っていく」を有言実行。今年2度目、通算6度目の優勝を決めてみせた。
30線のスタートは、4車並び最内枠の角南一如が大きく遅れて丹村飛竜が先行。結局そのまま6周回離れて追走しての2着ゴール。更に離れた後方で別府敬剛が藤岡一樹を抑え続けて3着に入った。
文/鈴木