有吉辰也が好調をキープしている!
前回の飯塚オートはナイター開催で、金田悠伽の初優勝で幕を閉じたが、今回はミッドナイトの3日間開催。初日がいきなり最終予選となるので、早い段階でセッティングを合わせられた選手が活躍しそう。
前回飯塚の優勝戦に乗っていて今回、連続参戦となるのは3人。有吉辰也、岩沼靖郎、村瀬月乃丞だ。有吉は4着だったが、初日から3連勝を決めていたし、その前の浜松GIIでも優勝戦まで進んでいた。エンジンはかなりのレベルにあるし、今回は出場する中でランク最上位。優出はノルマで、優勝する可能性も高い。その同期の岩沼は優勝戦で6着。予選道中は良い走りを見せており、本来のスピード派としての走りができていた。連続参戦のアドバンテージを生かし、今回も優勝戦まで進んでくるか。村瀬は自身初優出だったが、結果は8着。ほろ苦い優勝戦になったが、36期ながら今の時期に優出できたのだからセンスは確か。今後の成長が楽しみだ。
鈴木清は前走の地元で優出しての参戦。結果は5着だったし、シリーズ中に白星はなかったが、これが今年の初優出だった。ここからこれまでの分まで巻き返したいところ。スタートの切れは悪くないし、道中も鋭い突っ込みができる選手だ。
他にS級は篠原睦と滝下隼平と田村治郎。篠原は前走の2日目に反則妨害。勝ち上がり権利を失ったが、レースをした2走は共に1着。前々走でも優出していたので、エンジンは良い位置で保てている。今回はランク的にも上位の部類なので、優勝戦まで進んでくるか。滝下は前走の2日目に落車。それ以来のレースになるので初日の試走に注目だ。エンジン良ければ試走タイムに表れるタイプなので、同じレースの中で1番時計を出したい。田村は前走が浜松GII。そこでは力を出し切れたとは言えないので、今回の一般開催で調子を取り戻したい。
石川哲也は前走の川口で優出していた。優勝戦では落車してしまったが、準決は青山周平を抑えて2着入線を果たした。大物相手でも物怖じしない走りは一流選手になるための大事な要素。今回は落車明けにはなるが、人並みの試走タイムが出るなら狙ってみたい一人。
B級ではあるが稲原瑞穂も急成長を見せている。以前は単騎の逃げなら狙えたが、近況は何車か交わすレースでも1着が取れている。エンジン状態も良いし乗り手にも自信がうかがえる。畦坪孝雄もエンジン好調。レース序盤で先頭を走れるような展開なら、スピードに乗ることができる。新人・村瀬の同期の帆景岬も走りが良くなっている。前走は2回の白星があった。
※4月15日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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有吉 辰也〔飯塚 S-16(25期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-17(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-43(28期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-34(30期)〕
鈴木 清〔川口 S-48(23期)〕
石川 哲也〔伊勢崎 A-23(34期)〕
岩沼 靖郎〔伊勢崎 A-95(25期)〕
佐伯 拓実〔山陽 B-51(33期)〕
中村杏亮が嬉しいGI初制覇!
山陽オートで行われていたGI令和グランドチャンピオンカップは飯塚の33期・中村杏亮の優勝で幕を閉じた。これまでGIIは2度制していた中村杏亮だったが、GIのタイトルは初めての獲得となった。
試走タイムは佐藤貴也が一番時計で69。次いで鐘ヶ江将平が70、長田恭徳が71、中村杏亮が72、山本将之が73、松本やすしと小林瑞季が75、広瀬勝光が78だった。
1回目のスタートは小林瑞季がフライング。再発走となった。2回目のスタートは0ハン単騎の広瀬がしっかり残す。10線からは鐘ヶ江が飛び出し長田が乗って出る。そこに中村と松本が続いていく。山本はやや遅れてしまった。
レースは序盤で動きがあった。広瀬は逃げ態勢を作る前に鐘ヶ江に差されてしまう。その流れに長田も続いていく。そこからは逃げる鐘ヶ江に長田がマークする展開。3番手には小林と中村が付けている。佐藤貴は5番手で様子をうかがっている。更に動きがあったのは4周1コーナー。中村が鐘ヶ江のインに入っていく。これがうまく決まり、今度は中村が先頭を走る展開。佐藤貴も鐘ヶ江を交わし、最後は中村に迫っていくが、中村が振り切り先頭ゴール。優勝を決めてみせた。準優勝は佐藤貴。3着には鐘ヶ江が粘った。
中村は今年GIIオーバルチャンピオンカップを制し、GIIタイトルは2つ獲得していたが、今回でGI制覇へとステップアップしてみせた。優勝戦は重走路ではあったが、良走路でも中村はスピードを上げて走れる選手。スタートにも磨きがかかっている。すでにSGでも優出の経験がある。着実に力を付けている中村は、SGの大舞台でも輝ける準備が整っている。まずは今月末。地元飯塚でSGオールスターオートレースが待っている。この勢いが続くなら、必ずや存在感をアピールできるだろう。
シリーズの大目玉は青山周平!
今回の浜松オートは4日間開催。S級選手の参戦は多くないが、伊勢崎から全国ランクナンバー1の青山周平がやって来る。地元勢で有力なのは木村武之と金子大輔。他にも前走で初優勝を飾った選手などが参戦する。
その青山の前走は川口だった。初日から3連勝で迎えた準決では3着。3番手まではすんなりと浮上したが、前を走る石川哲也を最後まで攻略できなかった。しかし、最終日はしっかりと白星を挙げたし、エンジン自体は良い部類。今回も初日からピンラッシュを見せてくれそう。
木村武の前走は浜松GIIだった。ここでは3日目の7着が響き準決には乗れなかったが、他の4走は全て車券に絡めていたように、それまでのスランプからは完全に脱出している。今回はGIIの時よりもメンバーは軽くなっているので、堅実に着をまとめて優勝戦まで進出してくるか。金子の前走も浜松GII。エンジン好調が続いている金子だったが、準決では追い込み届かず3着で優出はならなかった。それでも近21走は全て車券に絡めているし、この勢いはしばらく続きそう。
他に地元S級は鈴木宏和と青島正樹。鈴木宏の前走は飯塚だったが、ここでは準決4着だったしシリーズ中は連対がなかった。武器のスタートは切れているが、道中の伸びは不足気味。上位争いに加わるとなると、もう少し上積みが欲しい状態だ。青島は前走が浜松GII。準決は4着だったが、シリーズ中には白星があったし大きな着は取らなかった。エンジン的にはまずまずといったところか。
外来S級は青山の他に浦田信輔、三浦康平、岩田行雄。浦田は前走の地元で優出し3着。予選準決はオール連対だった。エンジン的には十分戦える状態にあるし、浜松では今年優勝も経験している。今回も鋭い差しを連発させて優勝戦まで駒を進めそう。三浦は前走が川口だったが、全く良くなかった。エンジンの立て直しが急務。岩田も前走は川口だった。初日と最終日に連対を果たしていたように、まだまだ走りは血気盛ん。特に混戦になるようなら持ち味を発揮できるだろう。
A級では金田悠伽、落合巧、中村友和が好調。金田は前走の飯塚で、嬉しい自身初優勝を決めてきた。タイムもしっかりと出ており、走力はだいぶアップしている。その時は最重ハンの20M前だったが、今回ハンデ重化は必至。当面はハンデとの戦いになる。同じ優勝戦に落合と中村も乗っていた。落合は課題のスタートに改良が見られ、同ハンに数車並んでいても枠ナリに出ることが多くなった。スピード面でも磨きがかかってきた。中村は今期からA級に陥落。スタートにはまだ甘さを残しているが、レース中盤から後半にかけての伸びは変わらず良い。
B級では36期新人に注目。現時点で最もセンスを感じるのは栗原佳祐。勝ち上がり権利が発生した前走の川口では、準決3着で惜しくも優出はならなかったが、それ以外は1着3本に2着1本。非凡な走りを披露していた。今回は地元に帰り、初優出を狙ってくる。吉林直都も前走の川口では準決に進み4着。それ以外は1着2本に2着1本。こちらもスピードある走りをしていた。そして、今節から早津圭介がデビューする。最近では弟の早津康介の活躍が目立っているが、兄の圭介もまずは順調なデビューを飾りたい。
※4月12日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
金子 大輔〔浜松 S-12(29期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-20(32期)〕
青島 正樹〔浜松 S-33(22期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-29(23期)〕
岩田 行雄〔伊勢崎 S-46(15期)〕
金田 悠伽〔浜松 A-215(33期)〕