S級両者は存在感を示す事ができるのか!
5月10日から始まる川口オートは、ナイトレースで無観客開催。各レース7車立てで、全8レースが執り行われる。参加するS級はわずか2名だが、両者ともエンジン状態が良いというわけではないので、優勝争いは混沌としている。
そのS級は岩田裕臣と五十嵐一夫。岩田は山陽GI、地元SGと大きなレースが続いていた。そこでは結果が出なかったが、その後の一般開催でも思うような着を残せなかった。ただし、試走タイム自体はそこまで悪くなかったので、ちょっとしたキッカケで上昇の兆しは出てきそうだ。五十嵐も岩田と同じような出走をたどっている。前走は浜松一般開催だったが、不本意な結果。いつもはエンジンを中堅で保てているが、近況は並以下。あまり大きな整備をする方ではないが、今は巻き返すために大きなテコ入れが必要か。エンジンが並にさえなれば、レース運びの巧さで上位に進出できる。
出場する中でA級のランクトップは森谷隼人。近況の動きはまずまずで、悪くはない。4月上旬に落車しているが、そこまで悪影響はなく、しっかりと立て直せている印象。前走の川口ナイターで優出していたのは影山伸と福村唯倫。影山は道中の走りがしっかりしている。やや不安定なスタートさえ後ろの選手に叩かれなければ、力強い走りで後続を抑えつつ前団を捌いていける。福村は初日から3連勝で優出。優勝戦は重走路で3着だったが、その前の節からエンジンは上向いている。
齢72ながらレースで奮闘が目立っているのは篠崎実。前走でも3回車券に貢献できていたし、その前のSGでは5走して2回1着。4回車券に絡めていた。エンジン状態は悪くないが、それよりも気持ちが乗っている様子。試走タイムが出なくても狙える選手だ。
伊勢崎からのA級は田中賢と西原智昭が有力。どちらもS級にランクされていても不思議ではないくらいの実力の持ち主。田中賢は勝ち切れないレースもあるが、車券の圏内にまでは入ってくるケースが多い。西原はスタート一気からの素早い攻めが身上。4節前には優勝しているし、その次の節でも優出している。現在もエンジン状態はそこそこだ。
B級では関口隆広が前々走の伊勢崎B級戦で優勝している。A級選手に匹敵するスピードが魅力の選手。成長著しい34期勢では横田翔紀が、デビューしてから数ヶ月の遅れを取り戻す勢いで走力を増している。今回の地元・信沢綾乃、本田仁恵も緩やかにだが、着実に底力が付いてきた。
※5月8日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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岩田 裕臣〔川口 S-26(31期)〕
五十嵐 一夫〔川口 S-39(21期)〕
森谷 隼人〔川口 A-3(29期)〕
影山 伸〔川口 A-36(22期)〕
福村 唯倫〔川口 A-90(25期)〕
篠崎 実〔川口 A-116(9期)〕
田中 賢〔伊勢崎 A-25(29期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 A-27(28期)〕