かなりの高速バトルが期待できる!
飯塚オートは30日が最終日の昼間開催からリレーでミッドナイトレース。出場選手は昼間からがメインとなり、レースの時間帯は変わるとはいえ、その時の動きが参考になる。
直前の昼間開催で優出していたのは東小野正道、滝下隼平、桝崎陽介、森本優佑の4人。東小野は今年に入り状態が上向いている。前走でもスタートの切れが良く、レース序盤でいい展開を作れていた。スピード面ではもう少し欲しいところだが、いい時の走りが戻りつつある。持ち味の破壊力ある攻めは見ごたえ十分。今回も活躍しそうだ。
滝下は今年絶好調。お正月の浜松開催で優勝すると、前走も含めて優出が3回。成績がいいのはもちろんの事、エンジンの仕上がりが抜群にいい。良走路では全て試走30を切るタイムをマークしているし、レース道中での伸びも素晴らしい。課題のスタートさえこなせれば圧勝のレースを量産できる。桝崎は今、最重ハンの10M前で競争している。元々は長らく最重ハンで走っていた選手なので、このハンデ位置は展開が楽。エンジンが上昇してきたのもあって好結果を出せている。この位置に置かれている限りは、好走を見せ続けられる。森本も今年は好調。スピードタイプの選手であったが、最近では捌きの方も上達している。
今回出場する中でランク的に上位なのは篠原睦、有吉辰也、田中茂、久門徹といったあたり。篠原は今年まだ優出はないが、エンジン自体はまずまずで推移している。スタートの切れも悪くないので、今回はランクトップとしての存在感を示したい。
有吉は前々走のGIでも悪くなかったし、エンジンの仕上がりはそこまで不安ない。スタートも切れている。ただし、攻めの方はやや慎重気味に感じられる。勝負どころでしっかりと突っ込む事ができれば、成績は上昇しそうだ。田中茂は逆にレース序盤の展開作りに注文が付く。スタートがやや不安定なので、苦しい展開になる事が多い。それでも差しの鋭さはあるので、レース中盤から後半にかけて巻き返していける。久門はエンジンの仕上がりを欠いている。本来の力を出すには機力の上積みが不可欠。
今期からS級として戦っている田中正樹は、常に最重ハンからの競争で苦しんでいたが、近況は時折り善戦する事も増えてきた。緩やかにだが成長を見せている。他では田中進などがスピードある走りを展開中。つぼにはまった時の威力はかなりのモノ。
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主な出場予定選手
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篠原 睦〔飯塚 S-11(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-16(25期)〕
田中 茂〔飯塚 S-22(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
東小野 正道〔飯塚 S-36(25期)〕
田中 正樹〔飯塚 S-41(29期)〕
滝下 隼平〔飯塚 A-5(28期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 A-23(28期)〕
伊藤信夫が地元勢を奮い立たせる!
今年はお正月に早々と開催があった浜松オートだが、そこからはしばらくレースはなかった。久しぶりの開催は3日間の短期決戦。初日がいきなり最終予選となり、直前の状態が多いに参考になりそう。注目選手を挙げていく。
地元からはS級4人が参戦予定。その中でランクトップは伊藤信夫。前走は飯塚GIで、準決は7着だったが、それ以外は試走タイムも出ており悪くはなかった。今回は鈴木圭一郎に代わって地元の留守を預かる番。しっかりと外来勢を迎え撃ちたい。
佐藤貴也は前走の伊勢崎GIでは2日目に被害があって落車。その影響があったのか、その後の結果はイマイチだった。今回は地元なのでキッチリと整備で立て直しておきたい。木村武之は前走が川口一般開催。ここでは準決3着で優勝戦には進めなかったが、エンジンは大崩れしているわけではなく、一般開催なら十分戦える動き。中村友和は前走が飯塚GI。初日こそ1着だったが、3日目以降は不安定走路で結果を出すことができなかった。
外来は山陽から3者、伊勢崎から1者。丹村飛竜は前走が川口。初日は1着だったが、その後は失速。走路にうまくエンジンが合わなかった。今回の浜松走路ではどうか。岡部聡と緒方浩一も前走は川口だった。どちらも成績はイマイチだったし、岡部は最終日にフライング。この影響が出てくるか。緒方も最終日にフライングをしていた。ただし、3節前の地元では優出。その時の流れを引き戻したい。
伊勢崎からは西原智昭が参戦。このところはGIに連続参戦していたが、動きはピリッとしていなかった。それでも悪いほうではなく、ちょっとしたキッカケで上昇の可能性は十分。
A級では西村龍太郎が前走の地元で優出していた。好タイムが出ていたので、今回も楽しみな一車。優出後と言えば野本佳章も川口で優勝戦まで進んでいた。しかし、このレースは反則妨害で失格。精神面への影響は気になるところだが、エンジン面は良さそう。同じ伊勢崎勢では岩田行雄や谷川一貴が前走の地元GIで活躍していた。
若手では山陽の山本将之が力を付けている。前走の飯塚GIでは5走中、3回の連対があった。スピードだけでなく、レース道中もだいぶ落ち着いて乗れてきた。B級ではあるが34期の深谷俊太も前走の川口5日間開催では2度の白星。佐藤大地や桝崎星名も1級車乗り換わり節で白星を挙げている。これから急成長が見込まれる34期生には注目したい。
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主な出場予定選手
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伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-24(26期)〕
中村 友和〔浜松 S-26(32期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-34(28期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
岡部 聡〔山陽 S-44(19期)〕
緒方 浩一〔山陽 S-46(30期)〕
A級やB級にもチャンスありそうなシリーズ!
伊勢崎オートはGIシルクカップ以来の開催で、今回はアフター6ナイター。緊急事態宣言に伴い、専用場外場が20時までの営業短縮になる関係で、レースの時間帯が繰り上げられる。第1Rは17時20分発走で、最終第7Rは19時50分。20時までに全てのレースが終わる算段だ。
今回出場するS級は3人の予定。その中でランクトップは内山高秀。内山は今年に入ってからピリッとしない。GIが続いているとはいえ、まだ白星がない。今回は大幅にメンバーが軽くなるので、今年の初勝利を今回で挙げたい。松本やすしもエンジン状態が良いとは言えない。前走の川口でも勝ち切れなかった。ただ、試走タイムは出ているのでちょっとしたキッカケで上昇の余地はありそう。外来S級は渡辺篤。渡辺は地元のお正月開催で優出と、今年は上々の滑り出しを見せた。その後はGIで連戦したが、どちらもシリーズ中に1勝は挙げており、状態としてはまずまずか。
今回はS級よりA級やB級の方に好調な選手が多い。三浦康平は前走のGIシルクカップで優勝戦まで進んだ。準決と優勝戦では試走3・24秒の強烈なタイムを叩き出した。エンジンが仕上がると成績も連動するタイプ。今回もスピードが出やすい条件で、三浦の走りにピタリとマッチする。同じくシルクカップで優出していたのは浅香潤。そこでは初日から連勝。準決、優勝戦では試走3・27秒を出すなどエンジンは良好だった。今回のメンバー的にも連続優出は十分。
他のA級では的確な捌きが魅力の谷津圭治や、強引な仕掛けで車群を突破していける田中哲にアウト戦鋭い桜井晴光が狙い。後半動く仲田恵一朗にも注意が必要。川口からは五十嵐一夫が堅実な走りを展開中。インからしっかりと番手を上げていくタイプだ。
B級では34期勢に注目。横田翔紀と石川哲也は前走の川口で優出。横田は優勝のチャンスがありそうだったが、レース道中で被害があり3着入線。エンジンも乗り手も好調だ。石川は優勝戦で5着。ただ、そこまでの4走は全て1着で走りが良くなってきた。一つだけ難点を挙げるなら、その優勝戦で両者ともフライングを喫したこと。今後しばらくはスタートが慎重になるかも。
他のB級では松村真がエンジン良い状態。スタートには不安を残してるが、序盤さえうまくこなせれば粘り強さを発揮できる。田崎萌と高橋絵莉子の女子レーサーも近況は好成績を収めている。
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主な出場予定選手
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内山 高秀〔伊勢崎 S-27(26期)〕
松本 やすし〔伊勢崎 S-43(32期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-31(31期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 A-2(28期)〕
谷津 圭治〔伊勢崎 A-22(25期)〕
田中 哲〔伊勢崎 A-29(28期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 A-54(23期)〕
五十嵐 一夫〔川口 A-26(21期)〕
高橋貢が連続参戦でシリーズの中心に!
飯塚オートは24日にGIが終わったばかり。その時はナイターだったが、今回は昼間開催に移行する。出場する主力選手は、前走がほぼそのGIシリーズ。レースの時間帯は変わるがリズムは持続で、その時の成績が大いに参考になりそう。注目選手を挙げていく。
まずはそのGIで優勝した高橋貢。優勝戦では試走一番時計をマークするなど、しっかりとエンジンの上積みができていた。その影響か、スタートもいいのが切れてレース展開がだいぶ楽になった。道中も落ち着いて乗れており、今回も地元勢を脅かす大きな存在になりそう。
その高橋貢に対抗したい地元勢は荒尾聡がリーダー。前走のGIでもしっかりと優出していた。優勝戦ではスタート後に好位を奪えず、苦しい展開になったが、そこから巻き返して3着入線。今年はその前の伊勢崎シルクカップでも優出し準優勝。いい流れに乗れている。
他で有力なのは浦田信輔や篠原睦、有吉辰也など。浦田は前走ではエンジンが仕上がらず成績もイマイチだった。ただ、最終日は2着に入り、一定のエンジン上昇は見込まれた様子。今回はメンバーが薄くなるので、今の状態でも中団を捌いていけるか。篠原は前走の初日こそ白星だったが、その後は失速。早々に立て直しを図りたい。有吉もシリーズ中に1着はあるが、本来の力を考えると物足りないシリーズだった。今回で踏ん張りを見せて、軌道修正しておきたい。前回の記念最終日にF切ってしまった重富大輔だが、破壊力を秘めており試走次第では掲示板に載る可能性は大だ。
山陽のS級は佐々木啓、丸山智史、長田恭徳。佐々木は前走のGIで優出。シリーズ中はおおむね安定した動きを見せていたし、優勝戦でも試走27と、まずまずのタイムが出ていた。今年は2節走って両方とも優出。エンジンを高い位置で推移させるのが得意だ。丸山は前走で3日目の8着が響き、準決に進めなかったが、エンジン気配は悪くなさそうだった。長田も良走路では試走タイムが出ていたので、エンジン自体はそこそこ。
A級では中尾貴志が前走のGIで優出。その優勝戦では10Mオープンの最内に置かれたが、スタートを決めることができず8着。苦い優勝戦になってしまったが、GIで優勝戦まで進んだこと自体は大いに評価できる。今後の糧になるだろう。滝下隼平は準決で7着。ただし、それ以外は全て車券に絡めていた。エンジン自体は高い位置にある。あとはスタートをこなせるかだけ。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-11(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-16(25期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-8(23期)〕
丸山 智史〔山陽 S-21(31期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-37(32期)〕
高橋貢が存在感を再確認させた!
最終日は第1Rから重走路で競争が行われていたが、徐々に走路が乾き出し、優勝戦は良走路にまで回復した。試走タイムは高橋貢が一番時計で25。次いで荒尾聡と鈴木圭一郎が26、佐々木啓が27、平田雅崇が30、吉原恭佑が31、加賀谷建明が32、中尾貴志が36だった。
10Mオープンでのスタート争いは、鈴木圭がまさかのフライング。再発走となった。2度目のスタートは3枠の平田が先行。ここに佐々木啓が乗っていく。続いて高橋貢。フライングを切った鈴木圭だが、2度目のスタートでも悪くない発進を決め、荒尾は好位を奪えなかった。
レースは平田が逃げる展開。佐々木がピタリとマークして仕掛けどころを探している。しかし、交わすまでは行かず、逆に高橋貢が佐々木をパス。平田と一対一の態勢に持ち込む。その後は冷静に平田を捌き、そのままゴール。2着には平田が残った。3着には道中で鈴木圭を逆転した荒尾が浮上した。
高橋貢はさすがの走りだった。まず試走から一番時計をマーク。整備力の高さを改めて知らしめた。本番でもスタートで3番手発進。試走一番時計の機力を考えれば十分な序盤の位置取り。その後も落ち着いたものだった。記念レースは昨年のGIIレジェンドカップ以来の制覇。GIで言えば28回目の優勝となった。絶対王者はまだまだ健在。多少、衰えを感じさせる時期があってもそれは短期間。何度でも巻き返す。何度でも復活する。オートレースは盛り上がる。