一ヶ月ぶりに川口のナイター開催!
前回の川口ナイターはGII川口記念。今回までの間に昼間開催が2度挟まれていたが、再び川口でナイターレースが堪能できる。S級は山陽の前田淳以外、全て地元勢という強固な布陣。A級とB級も地元勢が多く参戦している。さて、優勝争いの行方は...。
今回、地元のS級は実に10名参戦予定。そのほとんどが前走で地元の昼間開催を走っていたが、優勝戦まで進んだ選手はゼロ。その開催では昼間のレースで熱走路ということもあり、軽ハン勢の活躍が目立っていた。ただし、今回は走路温度が下がるナイターレース。S級陣の追い込みが見られそうだ。
ランクトップは永井大介。前走の準決ではスタート失敗し6着の結果。それ以外の3走は1着2本を含む、オール車券に絡む活躍を見せていた。エンジン面は心配なさそうで、今回は前回の悔しかった分まで気持ちをぶつけてきそうだ。地元勢を引っ張っていく存在になる。
その同期の若井友和は前走の地元で準決3着。惜しくも優出はならなかったが、初日から連勝を決めていたし、その前の節では準優勝。大きな流れで言えばエンジンは高位で安定していると言えるだろう。永井とともに地元ツートップを演じるか。
永井と整備仲間の池田政和も、前走の地元では準決モレと振るわなかった。一般開催で準決入りを逃すのは相当にうっぷんが残るシリーズになっただろうから、今回はそれらを一気に発散する走りが見られるかも。大木光は前走の地元で初日こそ1着だったが、その後は失速。機力と気力の立て直しに期待。
前々走の浜松GIで優出した佐藤摩弥と山田達也ではあったが、前走の地元ではともに優出モレ。ただ、この両者はそこまでエンジンが崩れている様子ではなかったので、ちょっとしたことでV字回復は可能。前走が伊勢崎一般開催だった平田雅崇と岩田裕臣も、エンジン状態は並かそれ以下。地元に帰っての整備でエンジン上昇を図りたい。
外来で唯一、S級としての参戦は前田淳。ただ、前田もこのところ成績はパッとしない。特に試走タイムから出ていないのが気になる。逆に、この数字が高まるようなら良化の兆しが出たとみていい。
A級では前回の川口で優出した高橋義弘と間中大輔に注目。高橋義はスピードが最大の武器。前回の昼間開催より、今回のナイターの方がより持ち味を発揮できるだろう。間中は攻撃力の高さが魅力。前を走る車との距離があるときはイマイチだが、抜き去る射程に入ったときは必ずインに突っ込んで行く。スピード戦より混戦で存在感を示すことができる。
B級では山本智大が好調。前走の飯塚4日間開催では初日から3連勝を決めて優出。優勝戦は4着だったが、最重ハンの30M前という好位置を生かしての力走が目立っていた。
また今回は、もうすぐデビューが控えている34期生4名が練習参加。その師匠となるのは斎藤撤二、若井友和、谷島俊行、相馬康夫。いつもの流れでいくと、弟子を持つことになる師匠はレースで好成績を残すことが多い傾向がある。この4選手にも注目だ。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
池田 政和〔川口 S-10(23期)〕
大木 光〔川口 S-17(28期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
平田 雅崇〔川口 S-21(29期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-23(31期)〕
山田 達也〔川口 S-26(28期)〕
前田 淳〔山陽 S-37(27期)〕
さながら飯塚VS山陽の様相!
今回出場するS級は地元の飯塚と山陽勢のみ。A級やB級もその両地区が多く、対抗戦の様相だが、川口や浜松からも参戦者はおり、そこに割って入っていくか。前回の飯塚はミッドナイトレース。そこからの転戦組も多く、その時の動きが参考になる。
今回の地元ランクトップは浦田信輔。前走は浜松のGIゴールデンレースだった。ここでは同大会5度目の優勝を目指し、初日から連勝を決めるなど順調に勝ち上がっていった。優勝戦では優勝した永井大介や準優勝だった鈴木圭一郎に及ばなかったが、一定の存在感を示すことはできた。流れとしては悪くないので、今年の初優勝を今回あたりで決めておきたいところ。
飯塚の前節、ミッドナイトレースで優勝したのは浜松のゴールデンレースから連続優勝となった鈴木圭一郎だが、準優勝は地元の篠原睦。初日から連勝を決め、優勝戦では2着だった。その前の節も地元で走っており、昼間のレースにも対応してきそうだ。他にミッドナイトレースで優出したのが辰巳裕樹の3着。重富大輔の4着。遠藤誠の5着。緒方浩一の6着。穴見和正の7着だ。つまり、優勝した鈴木圭以外は全て連続参戦。
辰巳は、このところ乗りっぷりが良く、思い切った走りができている。重富は初日から連勝を決めるなど上昇ムード。遠藤は地元のGIゴールデンレースで優出しており、連続で優出中。緒方も本来のスピードが出てきている。穴見はミッドナイトレースで奮闘することが多い。昼間開催にも対応してくるか。
今回の地元S級、岩見貴史、桝崎陽介、久門徹なども前走はミッドナイトレース。桝崎は準決で欠車となったが、他の2人は優出できなかったとはいえ、マズマズの動きを見せていた。滝下隼平も今回は追加で参戦。前走の地元昼間開催では1着が2本あるなどエンジン状態は上々。
外来S級は山陽から4者。角南一如は飯塚が連続参戦。その時は予選の2日間はマアマアだったが、準決と最終日はいい結果を出せなかった。佐々木啓と丸山智史は伊勢崎ナイターからの転戦組。レース場と時間帯の変化があるので、それにどこまで合わせてこれるかがカギ。人見剛志は近況イマイチ。捌き自体はしっかりしたモノを持っているので、エンジンさえ並になれば鋭い追い込みを見せることができる。
A級では有吉辰也が好調。前走の地元昼間開催では4走全て車券に絡む結果で準優勝。その前の川口でも優出3着があり、今年は好調を保てている。有吉が準優勝だった優勝戦で5着だったのは井村淳一。安定して成績を残せる方ではないが、ここ一番での爆発力は大きな魅力。さらに優勝戦6着だったのは田中正樹。その後のミッドナイトレースでもソコソコ動いていた。優勝戦7着は内山雄介。レース展開がバラけるようだとスピードを発揮してくる。
今回の飯塚は、34期の新人レーサーが他の地区に先駆けてデビューを果たす。最初は大きなハンデをもらってのレース。試走タイムがそれなりに出ていれば、順当に逃げ切るシーンが多く見られるだろう。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-13(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-39(29期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-42(28期)〕
角南 一如〔山陽 S-25(27期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-29(23期)〕
丸山 智史〔山陽 S-32(31期)〕
人見 剛志〔山陽 S-36(28期)〕