S級はもとより、A級、B級にも注目選手が多数!
今回の川口3日間開催は浦田信輔、木村武之、内山高秀など強豪外来勢が参戦するものの、地元勢も好調車が多く、特にA級陣に前走で優勝した選手が2人いるなど充実している。
その2人は阿部剛士と間中大輔。まず阿部は、前走の浜松GIで嬉しい記念初優勝。ハンデが10M前だったとはいえ、快速っぷりを発揮して強豪を振り切った。エンジン自体は何節も高位で推移しており、今節も心配はない。ただ一つの懸念材料はハンデ位置。記念で優勝したのだから当然、今節から最重ハンでのレースとなる。今までとはレース展開が違ってくるので、それにどこまで対応できるかどうかだ。
もう1人の間中は前走の地元開催で優勝。試走29、上がり37の文句なしの優勝。だいぶスピードが出てきている。こちらも今節に向けての懸念材料はハンデ位置。前走では最重ハンの20M前だった。今節からは10M前に置かれるだろうから、レース序盤の展開つくりが変わってくる。これをうまく対処できるかが大きなカギだ。
阿部が優勝した浜松GIスピード王決定戦の優勝戦に乗っていたのは、若井友和、渡辺篤、田村治郎の3者。若井は絶好調の一歩手前の状態を何ヶ月も保てている。特に予選、準決での強さが光っており、開催初日から狙っていける選手。渡辺もスピードバトルに対応できる車速が身に付いており、これに捌きが加われば選手としてひと回りパワーアップできるハズ。田村も優勝戦は8着ながら、予選道中で3勝を挙げており、エンジン自体は高い位置にある。
間中が優勝したレースに乗っていたのは大木光、平川博康、古木賢など。平川は間中と同じハンデ位置から激走し準優勝。今節からハンデの重化がありそうだが、冬場の食い付く走路は得意とする。古木も初優勝がかかった大事なレースで結果は出せなかったが、近況は上り調子。大木は強烈なイン戦が決まっている現状。
ランク上位勢では、永井大介が久々にレース参戦。前走のSS王座決定戦では4着に入る健闘を見せたが、レース間隔が空いているので初日の試走は注意して見ておきたいところ。浦田は、前走の地元で優出し3着。エンジン状態は安定しており、鋭い突っ込みを連発してくるだろう。内山は浦田と同じ開催に出場しており、優勝戦までは行けなかったが、準決以外はオール連対とマズマズの結果。
B級では、前走で久しぶりに戦線に復帰した青木勝美に注目。元々はA級上位の実力を持っていた青木だが、復帰直後のレースでもブランクを感じさせない走りを披露していた。山浦博幸も現在はB級だが、青木同様A級の中堅上位の力を持っている。大きなコース取りからスピードに乗せてくるタイプだ。地元では塚本浩司や山崎潤が、前走で良い結果を残しており今節も期待。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
若井 友和〔川口 S-14(25期)〕
池田 政和〔川口 S-16(23期)〕
山田 達也〔川口 S-19(28期)〕
大木 光〔川口 S-31(28期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-7(23期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-42(26期)〕
阿部剛士が悲願の記念レース初制覇!
浜松のGIスピード王決定戦の優勝戦は好天の下、行なわれた。岩沼靖郎以外は試走で30を切るタイムをたたき出し、レースでもハイスピードの展開になることを予感させた。
試走一番時計は高橋貢の25。次いで阿部剛士、渡辺篤、荒尾聡が27、若井友和と田中茂が28、田村治郎が29、岩沼が31だった。大事なスタート争いは、0ハンは岩沼が先行し阿部が10線にたたかれる事なく続く。10線は最内の渡辺が先行し若井や荒尾が続いて行く。
岩沼はソコソコのペースで逃げ、阿部は序盤こそ追走一杯気味。そこへ車群を縫ってきた高橋がやってくる。3番手に立った高橋が阿部のインを狙うところで、逆に阿部が先頭を走る岩沼のインに突っ込んで行く。これが綺麗に決まり、今度は阿部が逃げ態勢に入った。阿部に抜かれた岩沼だったが、2番手をしっかりとキープし、3番手に付けていた高橋は攻略の機会を掴めない。最終周の4コーナーでは、ほぼ3車が並ぶ形だったが、阿部がなんとか先頭を保って1着ゴール。これが嬉しい記念初優勝となった。
近況は安定した成績を残していた阿部。それが、記念の大舞台でも落ち着いて走れた要因の一つだったのではないだろうか。結果は乗り手に自信を付けさせる。自信が更なる好結果を生む。この好調ループで、今後の記念レースでも存在感を示していくに違いない。
オールB級選手による戦いでレース予想は困難!?
いろいろな企画シリーズがあるオートレースだが、今回はなんと出場する選手が全てB級。普段のレースでは、なかなか活躍する姿が見られないB級選手だが、同じような力量同士の戦いなら見せ場を作れる。近況好調な選手というより、タイプ別に何選手か紹介していきたい。
まずは一人で走るとソコソコ速い独走タイプ。地元では新井裕貴、小田雄一朗、木部匡作など。ただし、この3者はスタートに甘さがあるので、独走展開を作れるかどうかがカギ。番組を見て、独走に入れそうなら積極的にアタマから買いたい。外来勢では、川原剛、松永幸二、鈴木啓示、赤堀翼、日室志郎、畦坪孝雄など。こちらもスタートに不安を抱えている選手が多いので、序盤の展開作りが大事になってくる。
次に、混戦でも力強く突破できる捌きのある選手。これはB級だけに、あまり多くは存在しないが、小林晃が今回の中ではズバ抜けて腕がある。雨走路は苦手だし、スタートにも難あるが、展開が多少悪くなっても巻き返していける技量がある。
次は速攻タイプ。地元では伊藤幸人、西村健、関仁孝が該当する。外来では、岩本君男あたりか。スタートが早く、序盤で好位置を奪えることが多いが、レース後半に動きがニブくなる傾向もあるので注意したい。
次は、インコースを抑えて粘り込むタイプ。深沢悟、渡辺稔、宮地朗、原菊太郎あたりが該当する。スピード面はあまり望めないが、インをしっかりと回れるので、内側から抜かれることは少ない。また、粘り強いタイプの中でも、変則的なコース取りをして抜かれづらいのが滝沢健、竹島繁夫、橋本優一、西久保英幸あたり。これらの選手は、後ろを走る選手からしたら、やりにくいタイプ。周回ごとに走るコースが定まらないので、インとアウト、どちらから抜けばいいか判断が難しくなるタイプだ。
良走路よりも重走路で活躍できそうなのは、生方将人、尾藤憲吾、田中竜二、岩野守、高橋幸生あたり。人気薄の時の一発に注意なのは渡辺京二、岡本信一、米本謙二。女子レーサー・藤本梨恵も、近況はメキメキと力を付けており連絡みがありそう。
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主な出場予定選手
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米里 信秀〔伊勢崎 B-1(19期)〕
日室 志郎〔山陽 B-7(22期)〕
下平 佳輝〔浜松 B-10(23期)〕
川原 剛〔川口 B-31(26期)〕
水口 寿治〔飯塚 B-43(22期)〕
阿部剛士と岩沼靖郎がハイペースの逃げ見せる!
浜松のGIスピード王決定戦も優勝戦の日を迎えた。準決は好天に恵まれ、各レースで驚異的なタイムが連発した。スピードレースが目立ち、序盤で好位置に付けられなかった選手達は苦戦を強いられた。鈴木圭一郎、木村武之、伊藤信夫らが敗退し、地元勢は渡辺篤ただ一車が優出を果たした。優勝戦も天気は良さそうで、更に気温もそこまで上がらないので、シリーズタイトルに相応しいスピード戦が見られそう。
優勝戦に出場した選手の機力比較をしたいところだが、これが非常に難しい。どの選手もほとんど差がなく好タイムをマークしているからだ。しいて言えば準決で10Rだった田村治郎と田中茂が、ほんの少し劣るかどうかと言ったところ。エンジン的にはほぼ差がないとみていい。
レース展開だが、まず0ハンの両者が逃げ態勢を作る。スタート力はそれほど差がなく内枠のぶんだけ岩沼が出て行くか。10線は最内の渡辺が飛び出し、他もほぼ枠ナリとみたが、紛れがあれば荒尾聡が内枠勢を何車か置いて出られるかどうか。
序盤から逃げに入る岩沼と阿部。岩沼が先行しても、準決で少しだけタイムが良かった阿部が道中で交わしそう。10線からは渡辺と荒尾が追撃の1番手になるが、ゴールまでに交わせるか。0ハンを捕える車速があるのは高橋貢のみではないかと思われる。しかし、その高橋も、序盤でよほど好展開を作れぬ限りは厳しいレース展開になりそう。追い上げて行っても2、3着止まりで優勝まではないのではないか。
当ブログでの本命には阿部を挙げる。相手は岩沼。出場選手の中で、エンジンに差がないのであれば、10M前から走れるのはかなりのアドバンテージとなる。この両者が10線勢を引き離す走りを見せそう。追い込みあれば高橋貢か若井友和。渡辺や田村、田中茂、荒尾では追走一杯で仕掛けるまではいかなそう。
◎阿部剛士
○岩沼靖郎
△高橋貢
△若井友和
▲渡辺篤
高速バトル必至! スピード王決定戦!!
今年に入り浜松3回目の開催はGIスピード王決定戦。各地で好タイムが連発されているオートレース。今回も驚異的な上がりタイムがマークされそうで、初日の1レースからシリーズは盛り上がる。
地元浜松の一番手の鈴木圭一郎は今年、これまで3節を消化。優勝こそまだないが、今年12走中、連を外したのが2走だけ。1走だけあった重走路以外は、全て試走30を切っており、エンジン自体は好調そのもの。前走の地元一般開催の準決では試走23をマークしており、今節に向けても準備は万端だ。
地元のS級陣では佐藤貴也、伊藤信夫、木村武之らも近況好調。佐藤貴は前走の地元一般開催で準優勝。4日間のシリーズをオール連対でまとめていた。伊藤信も優勝戦まで進み3着。シリーズ中は4着以下がない安定感。木村武の前走は地元で補充参戦。3走して全て1着。この3者が鈴木圭とともに外来勢を迎え撃つ態勢を整える。
外来で注目は全国ランク1位の青山周平。今年から新車「ブルーマン」に乗り替わり、試走は全て30を切るタイムをマークしているが、レースではそこまでの迫力が見られない。目下のところ、試走のアシをレースに繋げられるかが大きなカギ。伊勢崎からは、高橋貢、早川清太郎、吉原恭佑、田村治郎もS級として参戦。高橋貢は今年、まだ地元のGIを走っただけ。その時はイマイチな結果に終わったので、状態としてはあまり良くない。早川は前走の飯塚のGIIで優出。変わらぬ活躍が期待される。吉原と田村は、完調ではないが状態マズマズといったところ。
川口勢のS級陣もおおむね好調。若井友和、池田政和、森且行らが1月17日の川口優勝戦に進出。昨年、大きな成長を見せた黒岩明もエンジン上々だし、今年の飯塚GIIを制した加賀谷建明も、前走の地元準決で落車したとは言え、最終日は悪影響を感じさせない走りを見せていた。
飯塚勢は、地元のGIIで優出した篠原睦が安定した成績を残しているし、荒尾聡も機力は悪くない。強烈な攻めが決まっている田中茂や、大化けの可能性を秘めている鐘ヶ江将平らも参戦。
山陽勢は、松尾啓史が絶好調。今年は3節を消化し全てで優出。試走も上がりタイムも良い数字を叩き出しており、そろそろ優勝もありそう。岩崎亮一、佐々木啓、角南一如らは、本人の実力を考えると近況の成績はイマイチ。
A級では鈴木聡太が絶好調。前走の地元開催で久々に優勝を決めてきた。今回に向けて流れは良い。ただし、ハンデが重化されると思われるので、その点だけは注意が必要。同じ優勝戦に乗っていた新井淳も状態は悪くなく、得意の速攻を見せてくれそう。地元浜松では渡辺篤が前走の地元開催で優出している。中村友和は試走で2秒台を連発しており、スピード面ではS級に引けを取らない。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-3(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-5(22期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-6(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-9(27期)〕
若井 友和〔川口 S-14(25期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-21(25期)〕