プレミアムV・吉原恭佑が見参!
夏場の川口開催は、すっかりナイターが定番になったが、秋の色濃い今節もナイターで行われる。この後にはナイターSGが控えており、今回は軽い前哨戦といった様相。有力選手達がどのような走りを見せてくれるか。
S級は、前走が飯塚のGIプレミアムカップだった選手達がほとんど。その開催でひと際、注目を集めたのが伊勢崎の吉原恭佑だった。予選道中を無難に乗り切ると、優勝戦では雨の走路で躍動した。逃げていた地元飯塚の荒尾聡を交わすと、そこからは高橋貢との一騎打ち。これに粘り勝ちを収め、嬉しい記念初制覇。雨走路では元々、連対率が高かったが、これで更に自信につながったことだろう。良走路でも果敢な走りを見せてくれるので、今後の成長が楽しみだ。
地元川口でランクトップは永井大介。飯塚GIでは準決6着で優勝戦には進めなかったが、それ以外はオール連対で全体的には悪くなかった。今回も地元勢のリーダー的な活躍を見せてくれるだろう。ランク次位は森且行。このところ軽いスランプに入っていて成績が振るわなかったが、飯塚GIでは雨走路ながら結果が出るようになってきた。これをきっかけに良い時の走りを取り戻してもらいたい。永井、森と同期の若井友和はエンジン状態マズマズ。戦えるアシは十分に出ている。大木光も近況はイン攻めに迫力が見られ、格上相手でも怯まず飛び込んで行っている。鈴木清と平田雅崇はイマイチで、山田達也に関しては飯塚GIで2日続けて落車。どのように立て直してくるのか、初日の試走には注目したい。
外来勢で気になるのは浦田信輔。レース中の事故で長らく療養を余儀なくされた。今回は久しぶりの実戦となるが、いつもの強烈な攻めができるかどうか。同じ飯塚からは岩見貴史と桝崎陽介も参戦。岩見はマズマズの状態だが、桝崎は今一つピリッとしていない。山陽勢は概ね良好。安定感ある岡部聡は、変わらず高い位置でエンジンが推移しているし、松尾啓史は前走の地元開催で優出。前田淳もエンジン大崩れはしていないので速攻に期待できる。伊勢崎からは吉原以外に西原智昭が登場。飯塚GIでは思うような成績を残せなかったので、今回は巻き返しを図りたいところ。
A級では、飯塚GIで優出した黒岩明と佐藤摩弥、丹村飛竜が好調。特に、黒岩の今年の活躍は目覚ましいモノがある。佐藤もだいぶ走りが安定しており、厳しい展開でも克服できる力強さが備わってきた。丹村は次期の山陽でランクトップが決まっている。責任感と共にヘタなレースはできないという思いが本人の能力を底上げしてくれるハズ。川口の前回開催で優出したのは、田辺誠、福田裕二、古木賢、高石光将。田辺は長欠明けから早めにレース勘を取り戻してきた。福田はハンデ差を生かし、古木は好ダッシュからの速攻が武器。高石は直線の伸びが素晴らしく、早めに先頭に立てる展開では活躍が必至。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-5(25期)〕
森 且行〔川口 S-15(25期)〕
若井 友和〔川口 S-17(25期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-34(28期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-46(32期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-4(23期)〕
岡部 聡〔山陽 S-26(19期)〕
前田 淳〔山陽 S-28(27期)〕
地元勢が充実しており、外来勢を迎え撃つ!
今回の浜松開催は、地元の選手が大量に参戦。外来もそれなりに参加しているが、地元勢が層の厚さで迎撃しそうだ。中心となるのは金子大輔や鈴木圭一郎。はたして、どのような展開になるのか。
金子の前走は飯塚のGIプレミアムカップ。天候が不安定だったのもあるが、準決を突破できず優勝戦には進めなかった。しかし、今回は地元開催なので、整備のやり方からコース取りまでアドバンテージは十分。地元勢をまとめ上げ、しっかりと態勢を整えてくるだろう。
来期からは浜松でランキングトップが決まっている鈴木圭一郎。プレミアムを走った後は、山陽の一般開催に参加。ここではしっかりと優出を決めていた。予選道中の動きも問題なく、エンジンは高いレベルで推移している。木村武之と佐藤貴也は前走がプレミアムカップ。シリーズ中に白星はあったが、準決で思うような走りができなかった。それでもエンジン的にはマズマズといったところ。伊藤信夫、青島正樹、遠藤誠らは、プレミアムカップでは納得いく結果を出せなかった。ただし、今回は地元開催なのでエンジン立て直してくる事は必至。初日から動向には注目したい。
対する外来S級は田中茂が状態良い。前走の山陽一般開催で優出している。全盛期ほどの切れ味はなくなっているが、それでも勝負所では強引にイン突っ込んでいく根性がある。一般開催のハンデ戦で力を出せるタイプだ。田中と同地区の鐘ヶ江将平は、今がまさに伸び盛り。スピード、捌き共に一戦ごとにパワーアップしている。
山陽からはS級が4人参戦予定。いずれも前走の地元開催では優出できなかったが、角南一如は軽いスランプから脱出の兆しが出てきた。佐々木啓も各レース場ごとに、しっかり整備データを持っており、浜松走路にもキッチリと合わせてくるハズ。人見剛志も地元4日間で2勝を挙げておりエンジンは上々。藤岡一樹も4日間中で1勝を挙げており、そろそろ冬の時代を抜け出すか。
A級で最も注目なのは春本綾斗。前走の地元開催で優勝。優勝戦では春本らしい元気な走りを披露していた。若手の部類だけに、このまま勢いに乗る可能性も大。春本が優勝したレースで2着になり、準優勝だったのは大月渉。優勝戦でも試走タイムが出ており、逃げの展開なら侮れない存在。地元では、野田光宏と中村晋典の24期コンビが、前走の地元で優出しておりエンジン堅調。
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主な出場予定選手
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金子 大輔〔浜松 S-6(29期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-7(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-13(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-16(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-12(23期)〕
角南 一如〔山陽 S-21(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-20(26期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-40(31期)〕
今回のミッドナイトは6車6レース制!
飯塚ミッドナイト開催は、いろいろ趣向を凝らしている。今回は各レース6車立てで行なわれる。いつもの8車立てとは違い、当てやすくなっている。高配当は望めないが、たくさん当てて、いい気持ちになれる。ちなみに3日間開催だ。
今回出場するS級は2人のみ。荒尾聡と西村龍太郎。荒尾の前走は、地元のプレミアムカップ。予選道中を無難にこなすと優勝戦まで進出した。優勝戦も雨走路で3着に食い込むなど健闘を見せた。シリーズ中に3勝を挙げており、天候にも左右されない強さを見せてくれた。今回は断トツの優勝候補。よほどのミスがない限り優勝戦までは進んでくるハズ。西村龍太郎の前走は地元4日間開催。こちらも順当に優勝戦まで進んでいた。更に優勝戦では松尾啓史を差し返す動きを見せており、エンジン状態は上向きと言える。西村も天候に左右されない柔軟さがあるので、順当に行けば優勝戦まで駒を進めてくるだろう。
A級の中では、そこまで好調と言える選手は不在。もっともスピードがあるのは深谷輝か。ただし、スタートを含め序盤の位置取りに課題を残しているので、これをどれだけ克服できるかがカギ。それでもS級選手が少ないので、すんなり抜け出すシーンも増えてくるか。同地区の金子和裕はエンジンがソコソコの状態で推移している。金子も序盤の位置取りに難がある。レース序盤をどこまでこなせるかが、その後のレース展開を左右してくるだろう。
A級の中で、ランクで言えば穴見和正がトップ。しかし、前走の地元4日間開催では精彩を欠いていた。むしろ、緒方浩一や池浦一博の方が軽快な動きを見せていた。緒方は大きなコースを走って車速を乗せてくるタイプ。池浦はハンデ差を生かしてイン粘り込む走法だ。
地元のA級では、混戦に強い水本竜二、スタートはイマイチだがレース後半の巻き返しがある田島敏徳が活躍しそう。伊勢崎からは矢内昌木が鋭いスタートからの速攻を見せてくれそうだ。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-8(27期)〕
西村 龍太郎〔山陽 S-43(25期)〕
水本 竜二〔飯塚 A-104(27期)〕
田島 敏徳〔飯塚 A-149(20期)〕
穴見 和正〔山陽 A-38(12期)〕
深谷 輝〔川口 A-57(26期)〕
金子 和裕〔川口 A-87(19期)〕
矢内 昌木〔伊勢崎 A-185(20期)〕
全国ランク1位,2位,3位が参戦!
今回の伊勢崎一般開催は、地元勢がメインだが、S級は川口勢が大量参戦。他にも飯塚から数名迎え入れての4日間シリーズとなる。絶対王者・高橋貢が調子を上げており、地元勢をまとめ上げる存在になる。
その高橋は、前走のプレミアムカップで準優勝。シリーズを通して不安定な天候の中、しっかりとエンジンを合わせてきた。この辺は豊富なレース経験のなせる業。少し成績が落ちてくると、「高橋貢は終わった」などとオートファンの間で話題になるが、高橋はその度に復活してきた。今回も周囲の不安をかき消す準優勝。高橋貢は、まだまだ健在だ。
その高橋に取って代わる勢いなのが青山周平。青山は前走のプレミアムカップでは、準決だけ8着になり優勝戦には進めなかったが、それ以外の4日間はオール連対。エンジン面は心配ないだろう。早川清太郎、内山高秀の両者はプレミアムカップでは成績イマイチ。ただし、2人とも実力者なので、今回のような一般開催ならしっかりと結果を残せるハズ。
外来S級で最も強力なのは、今期(今年9月一杯)まで全国ランク1位の中村雅人。中村はプレミアムカップの準決で3着となり、優出はならなかったが、全体的には悪い感じではなかった。高橋貢、青山の両巨頭を打ち崩す1番手になる。他の川口S級陣は、プレミアムカップでは成績振るわなかったが、池田政和や高橋義弘などのスピード派、速攻派の佐藤裕二、後半追い込み型の中野憲人と斎藤撤二などタレントは豊富。飯塚から唯一S級で参戦は久門徹。プレミアムカップでは3着3本あったが、納得のいく内容ではなかっただろう。今回、そのウサをぶつけてくるか。
A級では、高塚義明が地元で優勝してきた。それも4日間シリーズをオール3連対の好内容。まだまだ若手の部類なだけに、一度勢いに乗ると手が付けられなくなるかも。その優勝戦で他に乗っていたのは岩沼靖郎、渋沢憲司、森村亮。優勝戦に乗っただけではなく、予選道中の動きも良かった。また、技巧派の牧野貴博、スタートさえこなせば大駆けがある井上智詞などが上向いており注目の存在。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-1(28期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-2(22期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-3(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-10(29期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-35(26期)〕
高橋 義弘〔川口 S-14(29期)〕
池田 政和〔川口 S-23(23期)〕
久門 徹〔飯塚 S-29(26期)〕
山陽の次期ランク1位・丹村飛竜に注目!
約一ヶ月振りに開催される山陽オート。今回出場するS級とA級の上位選手は、前走が飯塚の特別GIプレミアムカップだった。これに出場した選手は、その時の動きが大いに参考になる。
まず優出したのは鐘ヶ江将平と丹村飛竜。2人とも優勝戦では序盤で好位を奪えず、終始中団から抜け出すことはできなかった。しかし、プレミアムカップの優勝戦まで進めたことは、今後のオートレーサー人生の大きな糧となっただろう。鐘ヶ江は今年に入り、急激な成長を見せている。近いうちに記念初制覇も見えてくるだろう。丹村は、10月からの新ランキングで山陽トップとなる。更なる飛躍を見せてくれるハズ。
やや深刻なのは地元S級陣。前走のプレミアムカップでは全体的にあまり良い成績を残せなかった。岩崎亮一、松尾啓史らは準決まで進出できたが、大方の選手は予選モレとなってしまった。しかし、今回は勝ってか知ったる地元走路。しっかりと整備で立て直し、外来勢を迎え撃つ態勢を整えてくる。
他で動きが良かったのは大木光、田村治郎、新井恵匠、鈴木圭一郎あたり。大木は近況イン戦が決まっており、更に雨でも晴れでも動きが冴えている。エンジンが良いのはもちろんの事、乗り手の方の成長が窺える。ビックネーム相手でも怯むことがない。田村はスピードに磨きがかかっており、新井は捌きが上達している。多少、困難な展開でも打開していける技術が身に付いてきている。鈴木はプレミアムカップの初日でまさかの失権。内線突破と反則妨害を一つのレースで犯してしまった。しかし、その後のレースでは落ち着いて乗れていたし、エンジン的にも問題なさそうだった。気持ちを一新に、今回に臨んでくるだろう。
有吉辰也が復活の狼煙を上げた。前走の地元開催で、久しぶりの優勝を決めた。それも4日間シリーズでオール連対。強いときの走りを感じさせる内容だった。しかし、この時はハンデ位置が最重ハンの10M前。今回からはハンデが重くなると思われる。ここからが本当の意味で、大事になってくる。捌きも少しずつ以前の感じが戻ってきているので、完全復活に期待したい。
有吉が優勝したレースに、他に乗っていたのが同期の越智尚寿。こちらは連続優出中だし、近況は安定した成績を残している。また、優勝戦までは進めなかったが、中尾貴志が元気の良い走りを取り戻している。山陽の若手・矢野正剛も前走の川口で、2日目に若さ余って内線突破をしてしまったが、それ以外の3日間はオール連対と活発な動きを見せていた。
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主な出場予定選手
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浜野 淳〔山陽 S-11(24期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-12(23期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-18(25期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-7(32期)〕
田中 茂〔飯塚 S-20(26期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-40(31期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-32(30期)〕
丹村 飛竜〔山陽 A-26(29期)〕