S級は少数でも精鋭揃い!
今回出場するS級選手は6人だけの予定だが、その6人全てが好調車。A級、B級選手にとっては厳しい戦いになるが、果敢に挑んでいきたい。オートレースにはハンデがあるので、それを巧く活かしていけば十分結果を残せる。
S級6人の中で、特にこの3人は仕上がりがズバ抜けている。永井大介、高橋貢、荒尾聡だ。と言うのもこの3人は先日、川口で行われたSG日本選手権の優勝戦のワンツースリー。永井が優勝で、荒尾が準優勝、高橋が3着だった。3人の中で最も仕上っているのは永井。優勝戦では先頭に立つと、後続を引き離す圧巻のレースっぷりを見せ付けた。今回も同様の動きを出せれば、誰も永井には勝てないのではないかと思わせる。ただし、高橋も黙ってはいない。今回開催される伊勢崎は高橋の地元走路。伊勢崎の気候を熟知している事や走路状態の把握、整備のやりやすさなどアドバンテージがいくつかある。簡単には永井の思うようにはさせないだろう。また、荒尾の動向にも注意したい。選手権の優勝戦でも見せたスタートは強力な武器。現時点でスタート力は全選手の中でもナンバー1。今回も永井、高橋と同じレースになっても、度肝を抜くスタートからの速攻で先着するシーンも十分ありそうだ。
他のS級は田中茂、岩崎亮一、佐々木啓の3人。日本選手権では優勝戦まで行けなかったが、エンジン自体はソコソコ良好。特に、田中と岩崎は選手権の準決で3着と惜しいレースを見せている。田中はオープン戦よりも今回のようなハンデ戦の方が向いている。岩崎はオープン戦や短ハンデ戦で持ち味を出せるタイプだが、今回のメンバーならハンデ戦でもしっかりと追い込んで行けるだろう。一時期ほんの少しだけ調子を落とした佐々木だが、整備によりエンジン立て直してきている。基本的にエンジンは安定している。スタート、捌き、スピード、雨走路と全ての面において死角はない。オールラウンダータイプ。
S級以外でも優勝のチャンスを虎視眈々と狙っている選手はいる。浅香潤はS級選手にも引けを取らないスピードの持ち主。桜井晴光にしても同様のことが言える。ただし、この両者は前団がゴチャ付いてると浮上できないケースもあり、相手比較での取り捨てになりそう。それでも爆発的な車速は魅力。逆に、混戦で力を最大限に発揮できるのは五十嵐一夫。前団が混み合っていてもインを突いてジワリを浮上するタイプだ。
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主な出場予定選手
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高橋貢〔伊勢崎 S-10(22期)〕
永井大介〔船橋 S-5(25期)〕
荒尾聡〔飯塚 S-7(27期)〕
田中茂〔飯塚 S-11(26期)〕
岩崎亮一〔山陽 S-8(25期)〕
佐々木啓〔山陽 S-12(23期)〕
浅香潤〔伊勢崎 A-14(23期)〕
桜井晴光〔伊勢崎 A-44(26期)〕