豪華メンバーでの一般開催!
今回は4日間の一般開催ながらS級選手が多数参加の好メンバー。A級は地元浜松がメインで、伊勢崎からも多数参戦。激しい戦いが展開されそうだ。
地元ランクトップは金子大輔。前走は山陽5日間開催。準決は3着だったが、シリーズを通してエンジンは良さそうだった。今回は地元なので更にパワーアップも可能。外来勢を迎え撃つ一番手になる。地元のS級は他に3人。伊藤信夫と青島正樹は前走が伊勢崎ナイターGI。共に力を出し切れなかったが、今回はいつもの地元で、更に昼間開催に逆戻り。本来の力が出せる状況だ。もう一人のS級・笠木美孝は厳しい現状。前走は船橋だったが、成績は振るわなかった。と言うのも不安材料のドドドが直らないからだ。いろいろ手は尽くしているが、解消の方向には行かないようだ。
外来勢では青山周平と浦田信輔が好調。青山は今年に入り前半は苦しんでいたが、6月に入ったあたりから出場するシリーズでほぼ優出を逃していない。更に優勝する機会も増えてきている。前走の川口でもオール連対での優勝を遂げており、それまでの分も取り戻す勢い。浜松は元々、得意な走路であり、今回も優勝戦まで進んでくると思われる。浦田も状態はかなり良い。前々走の地元GIでは準優勝だったものの、中村雅人に記念タイトルを奪われてしまった。そのリベンジとばかりに臨んだ前走の船橋でも、再び中村に返り討ちにあい準優勝となってしまった。優勝を逃したとは言え、連続で準優勝なのだからエンジン悪いことはない。
他のS級では岩崎亮一と佐々木啓が有力。前走ではやや調子を欠いていたが、それまでは抜群の安定感を誇っていた。速攻がある岩見貴史、レース後半の追い込み鋭い滝下隼平。30期の中でも実力上位の新井恵匠と田村治郎の大駆けにも注意。また、鈴木慶太も一発があるタイプ。
A級では藤波直也と鈴木圭一郎に注目。藤波は前走の山陽で悲願の初優勝を遂げている。元々、スピードには定評があった選手。これを機に更なる飛躍を見せて欲しい。鈴木は前走の伊勢崎GIで優出し3着。シリーズ中に試走29を出すなどエンジンは絶好調。その他でも渡辺篤、渋沢憲司、丹村飛竜などが前走で優出しての参戦。B級ではあるが、岸萌水が今節から1級車乗りになるので期待。
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主な出場予定選手
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金子 大輔〔浜松 S-4(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-31(24期)〕
青山 周平〔船橋 S-5(31期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-7(23期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-21(29期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-12(25期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-17(23期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-38(30期)〕
高橋貢がブッチ切りのゴール!
懸念されていた優勝戦の天候は、不安的中とばかりに雨走路になってしまった。試走タイムは永井大介が一番時計の3・53。次いで、高橋貢と鈴木圭一郎が55。早川清太郎が57。荒尾聡が58。前田淳と佐藤貴也が62。渋沢憲司が69と、雨走路とは言え試走タイムに大きな開きがあった。
0メートルオープンのスタートは鈴木が行きかけた。しかし、コーナーでは最内の高橋が突っぱねて逃げ態勢を作る。鈴木は永井に競りかけられ厳しい展開に。そして、永井が鈴木を交わし2番手に上がる。この時、高橋は大きなリードを作っている。そこからも後続に付け入る隙を全く与えない完璧な走りを披露。結果としてブッチ切りの圧勝だった。残りの周回は全く入れ替わりのないレース内容。淡々とレースが運ばれていった。
オートレース業界に身を置いていると各方面から声が聞こてくえる。「高橋貢はもう終わった」。「貢は衰えた」。「もう歳でしょ」。確かに、ここ1、2年の成績を見るとやや低調と思われる節もある。圧倒的な走りで勝つレースが少なくなってはいる。
高橋はこれまで軽いスランプはいくらでもあった。その度に、「いよいろ貢も...」とファンの間では、これまでオート界で頂点を極めた選手の凋落ぶりと重ねて見る傾向があった。しかし、その度に高橋は立ち上がった。何度でも蘇った。今回のムーンライトがいいケース。持てる技術、培ってきた経験、レース直前まで調整を繰り返す惜しみない努力。その全てを出し、己の存在感を示し切れた。
3日間の短期決戦は初日から熱戦!
今回の川口オートは平日3日間の短期決戦。初日がいきなり最終予選となり、全くミスが許されない緊張感満点のレースが展開される。近況の動向から優勝候補を探ってみる。
地元S級は4人の予定。ランクトップは森且行。前走の飯塚ナイターGIでは、優出こそならなかったもののシリーズ全体を通してはマズマズの結果。今回はメンバーが大幅に軽化されるので、優勝戦まで進んでくる可能性は飛躍的にアップ。前走が同じだったのは加賀谷建明と中野憲人。加賀谷は初日と最終日に白星を挙げ、エンジン自体はソコソコ。ただし、ここ半年はフライングを多発しており、スタートで無理できない状態が続いている。それでも前走のような短ハンデ戦がメインの番組よりは、今回のような明らかなハンデ戦の方がレース結果に対するスタート重要度が下がるので、今の加賀谷には向いている。中野は飯塚ナイターには合わなかったようだ。地元での巻き返しに期待したい。最後のS級選手は若井友和。前走は地元4日間。準決3着になり、不完全燃焼に終わった。今回は闘志全開で好結果を出してもらいたい。
外来勢のS級は船橋勢が好調。池田政和と西原智昭で、共に前走の地元開催で優出。池田は大幅な整備を繰り返し、エンジンを上向かせてきた。全盛期ほどではないが、近況の中ではかなり良い方。西原も得意の早仕掛けが決まっており、レース序盤で好位に付けることができる状態。飯塚からは篠原睦が参戦。前走の地元3日間は準決だけ4着になったが、それ以外の2日間は1着。エンジン崩れてはいない。同期の木村武之も前走は同じく飯塚3日間。準決で珍しく反則してしまったが、エンジンの方は悪くなさそうだ。
前回の川口開催で優出したのは高橋義弘と阿部剛士。共にスピードに乗った走りができている。前走が船橋で優出したのは新村嘉之。攻めは荒削りだが、直線の伸びは素晴らしく、強豪相手でも振り切る伸びがある。前走が飯塚3日間開催で優出したのは、越智尚寿、重富大輔、小林瑞季の3人。越智は堅実な走りが戻ってきている。重富はバラける展開で車速を活かせる状態。小林は1戦ごとに力を付けている。
小林と同じ32期勢の動向はと言うと、中山光や高宗良次が調子良い。スタートが良化しているし、道中のスピードも出てきている。岡谷美由紀も攻めはアウト一本だが、粘り強い走りができている。
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主な出場予定選手
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森 且行〔川口 S-19(25期)〕
若井 友和〔川口 S-20(25期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-27(27期)〕
中野 憲人〔川口 S-41(24期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-8(26期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
池田 政和〔船橋 S-36(23期)〕
西原 智昭〔船橋 S-39(28期)〕
月夜に輝く超新星・鈴木圭一郎!
ブチ走路で1Rを迎えたムーンライト4日目も、準決のレースの頃にはほぼ良走路でのレースになった。各レースで熱戦を勝ち抜き、優勝戦のメンバーが出揃った。優勝戦を占うべく準決を簡単に振り返る。
8R...スタートは田中賢が先行したが、鈴木圭一郎が果敢にアタック。綺麗に抜いたとは言えないが、腕でなんとか車を押さえてねじ伏せた。8枠からカマシ気味に出た荒尾聡が三浦康平、田中賢を交わし2着に入った。
9R...金山周平と清水卓が先陣争いを演じたが、カマシ気味に出た佐藤貴也が一気にまとめ差しでケリをつけた。粘る金山の後ろで早川清太郎と田中茂が競り合うも、競り勝ったのは早川の方。
10R...トップスタート切った渋沢憲司に吉田恵輔と田村治郎がマーク追走も、永井大介が落ち着いて捌いて首位。人気対抗の伊藤信夫や岩崎亮一は伸びを欠いて圏外。
11R...スタートこそ伊藤正司が枠ナリを死守したが、2番手に出た前田淳が一気に差し先頭に立つ。高橋貢が内山高秀を競り落とし、前田に迫るが及ばず2着。
準決は2着だったが、安定感ある高橋と、3日目から準決にかけてエンジン上昇させてきた永井の争いになりそう。しかし、当ブログでの本命には鈴木を推す。スタート争いは、巧者が揃っているため想定が難しい。一応、最内の高橋が飛び出すか。それに鈴木、前田、荒尾と続きそう。高橋が独走態勢に入る前に鈴木が仕掛ける。準決でも強引な攻めを見せていた。やや無理めでも突っ込んで行きそうだ。そこからは鈴木の一人旅。記念初優勝へ向けてまっしぐらだ。
相手には高橋。最内なら外枠勢を突っ張って出る。序盤で他車の攻めを封じられれば、そのまま押し切りもある。3番手は前田。試走タイムが出なくても、好スタートから必殺のイン封じがある。変則的なコース取りで後続を惑わせる技術がある。エンジン上昇中の永井は、大外ではいかにも厳しい印象。ただし、周回が2つ延びるので、道中で巻き返してくる可能性もある。最後に荒尾。オープン戦でこそ最大の持ち味を出せる選手だ。渋沢や佐藤もスタートは切れているので、序盤で好位を奪えれば十分戦える。早川は0オープンになるとやはりスタートの不安が付きまとう。
◎鈴木圭一郎
○高橋貢
△前田淳
△永井大介
▲荒尾聡
当日は雨の予報も出ているので、雨走路を想定しての予想もしておく。地の利ある高橋が断然有利で、トップスタートから逃げ切るとみた。相手は荒尾。良走路でこそ成績は落ちてきているが、雨走路での底力は変わらない。2~3番手に出て圏内に入ってこよう。次いで、鈴木や佐藤。佐藤は雨走路の方が好成績を残せるかもしれない。
◎高橋貢
○荒尾聡
△鈴木圭一郎
△佐藤貴也
▲永井大介
今年も開幕・GIムーンライトチャンピオンカップ!
伊勢崎のナイターGIと言えばこれ。ムーンライト。今年も夜空を焦がす熱き戦いが繰り広げられる。各地区から強豪車が終結しているので、優勝争いは混沌。有力選手の近況を追ってみる。
まずは地元・伊勢崎。王者・高橋貢はこのところ調子を上げている。前走の地元3日間開催はオール連対で優勝を遂げた。その前の節も優勝戦まで進み3着。安定感が戻ってきている。地元走路、更にナイター開催とアドバンテージは大きい。よほどのことがない限りは優勝戦まで進んでくるだろう。2番手の早川清太郎は前走が飯塚のナイターGIで優出。優勝戦は8着だったが、予選、準決と強烈な追い込みを見せていた。田村治郎の前走は川口4日間開催。準決で反則してしまったが、エンジンの方はマズマズの状態。
永井大介擁する船橋勢のS級は好調な選手がいない。永井本人も近況はパワーを欠いている。エンジン良い日もあるが、それが長続きしない。しかし、夏場とは言えナイター開催なら本来の力を出しやすい状況にある。ランク次位の内山高秀は前走が浜松5日間。予選、準決を無事にクリアし見事優出。エンジンだけなら永井よりも良いかもしれない。岩田行雄、鈴木慶太は前走が川口4日間。優勝戦までは進めなかったが、シリーズ中に2勝を挙げている。また、A級ではあるが鈴木圭一郎が前走の川口4日間で完全優勝を決めた。勢いは船橋の中で一番だ。
浜松のS級は3人の予定。佐藤貴也、伊藤信夫、青島正樹で、いづれもが前走は地元5日間開催。3人とも優勝戦まで進出していた。エンジンは良い状態にあると言える。佐藤はここ一番での勝負強さがあり、伊藤はバラける展開でのスピードに定評がある。青島は抜群のスタートからの速攻が武器。
川口もS級は3人の予定。ランクトップは佐藤裕二。前走の飯塚GIではエンジン良さそうだったが、肝心の準決で反則失格。この影響が心理的になければいい。スタートは切れているし、エンジンも悪くないのだから。大木光は前走の地元開催で準優勝。4日間シリーズでオール連対を果たしている。エンジンも気合も絶好調だ。走路が変わっても地元のような走りを見せたい。青木治親はやや低迷中。毎レース善戦はするのだが、勝ち星に繋がらないことが多い。何かのキッカケを掴みたい。
飯塚はS級が6人参戦予定。荒尾聡、田中茂、久門徹の3人が、前走の地元GIで優出している。エンジンは良い状態だ。荒尾は大事な場面でのスタート力が戻っており、その後もコースを外さぬ走りができている。田中は混戦での強引な突っ込みができる貴重な選手。久門は素早い仕掛けからの抜け出しを得意としている。東小野正道も近況は上向き。伊勢崎走路との相性も良いので注目したい選手。早仕掛けある岩見貴史や、レース後半の追い込み鋭い滝下隼平も参戦する。
山陽は好調な選手が多い。人見剛志が前走の浜松5日間開催で優勝。エンジン良い時はとことん結果を出す選手。シリーズ初日から狙ってみたい。安定感で言えば佐々木啓が突出している。このところ大きな着が少ない。更に、優勝戦まで進出することが多く、優勝まではないが準優勝が多い。ほぼ連対を外していない近況だ。前田淳も状態上向き。前走の飯塚4日間開催では準優勝。予選道中の3日間も全て1着。かなり気合が入っている。ランクで言えば上位の岩崎亮一は、浜松で優勝後の川口初日でフライングをしてしまった。しかし、エンジン面に関しては高位で安定。スタートは無理できないが、道中で追って行けるアシはある。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-15(29期)〕
永井 大介〔船橋 S-2(25期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-9(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-11(27期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-12(25期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-17(23期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-16(24期)〕