浜松好相性の青山がここも決める!
雨の準決勝で浦田信輔、永井大介らが優出を逃したが、優勝戦のメンバーは記念開催に相応しい顔ぶれ。
16日の開催は台風により順延となり、優勝戦は17日に行われる。17日の天気は晴れの予報なので、優勝戦は良走路で行なわれると思われる。ここでの優勝戦予想も晴れを想定しての考察。
準決を除いた晴れ3日間で最も良かったのは青山周平。浜松との相性も抜群で過去に3回優出しているが、その全てで優勝。その内の一つは今年3月のGⅠスピード王決定戦。記念でもしっかり実績を残している。その青山が0オープン戦の枠番選択で3枠の好枠に入ったのだから本命以外には考えられない。一つだけ気がかりはスタート。このところフライングが続いていて、本人のコメントもタイミングにはかなり慎重になっているとの事。ただし、元々スタートは早いので、慎重に切っても鋭発は可能だろう。
相手候補筆頭は金子大輔。地元で他場の選手に簡単に好き勝手にはさせない。車の仕上がりも徐々に良くなっている模様。トップスタートを狙って、ギリギリのタイミングで攻めていきそう。
他では濱野淳が怖い存在。2枠ならスタート後に好位置に付けられるだろうし、大舞台での実績もあるので大駆け十分。また、3311のタイヤを使用するなら総合戦力も大幅アップされるだろう。
佐々木啓も浜松との相性はマズマズ良く、過去にGⅠで優勝もしている。車の仕上がりも悪くないし、4枠なら好勝負ができそう。
外枠の3車はエンジン状態を考えると厳しい戦いになりそうだし、なにより外寄りの枠なので展開は苦しい。松尾啓史はまだエンジンが納得いく状態にはなってないが、記念の優勝戦で2周延びるのは好材料。試走タイムで他と引けを取らなければ一発があるかも。
◎青山周平
○金子大輔
△濱野淳
△佐々木啓
▲松尾啓史
荒尾聡が抜けた存在でシリーズの核となる!
今開催の優勝候補は荒尾聡。現在5節連続優出中で、その内優勝が3回。前回の地元の優勝戦も厳しい展開を克服しての優勝。エンジンも好調で、乗れている荒尾に死角はない。
他の地元主力勢も好調な選手が多い。永富高志はずっとソコソコのエンジン状態が続いていたが、前節は動き急上昇して優勝戦でも3着に入った。スタートを含めて序盤の位置取りにやや不安な面はあるが、巻き返していける動きがあるので今回も期待。同じく前節優勝戦まで進んで5着だった久門徹もエンジンは堅調。前々節でも優勝戦まで進み、4着に入っている。
田中茂は前回は船橋のGⅠだったが、動き自体はソコソコ良かった。タイヤが走路に喰い付きだすこの時期なら強烈な突っ込みを連発してくれる。桝崎陽介はエンジン悪くはないが、もうチョイ欲しい状態か。別府敬剛は前回は補充で参戦。悪い動きはしていなかったのでそれなりに走れるだろう。
他にもここ何節も好調が続いている辻大樹、エンジン上々の田中守、迫力ある捲りが戻ってきてる田中進など楽しみな選手が多い。
外来勢では藤岡一樹が唯一のS級選手。長らく状態が良くならず苦しんでいたが、前々節あたりからようやく良化してきた。前節の船橋GⅠでは5日間の開催で1着が3本。藤岡らしいスピードある走りが戻ってきた。同じく山陽地区から注目なのは山崎進。前節の浜松開催では実に7年振りの優勝。今開催ではハンデ的に厳しくなるかもしれないが、持ち味である思い切った捌きで抜き上げて行くか。
船橋地区からは早船歩が筆頭。しかし、前節は2日目に落車し早退。ケガの状況によっては今回の出場も微妙。車の方はしっかり整備してあるだろうから出場となった際は問題ない。福田裕二や梅内幹雄も状態はソコソコなので健闘ありそう。
伊勢崎勢では渋沢憲司に注意。前節が船橋のSGだからレースは久々となるが、その時の動きは良かったので、同じ仕上がりになれば活躍もある。同地区では他に千葉泰将が上昇ムード。試走タイムが出なくても大駆けがあるタイプで、高配当を狙うのならば意識したい選手。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
田中 茂〔飯塚 S-12(26期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-32(28期)〕
久門 徹〔飯塚 S-34(26期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-38(27期)〕
早船 歩〔船橋 A-27(27期)〕
渋沢 憲司〔伊勢崎 A-9(29期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-18(29期)〕
外来勢はやや手薄で地元勢有力!
だいぶ気候も変わってきて迫力あるスピードレースが見られるようになってきた。今節、外来勢でS級なのは船橋の鈴木聡太だけなので、地元勢が中心となってシリーズが展開していきそう。
地元勢で最も好調なのは高橋義弘。前回の地元で優勝すると、その後の船橋GⅠでも優出し5着。それまでが成績悪すぎたので、だいぶ復調してきたと見ていい。タイムが出だすこの時期の走路は、本人の走法にもマッチするので今節の優勝候補筆頭に挙げられる。
他のS級陣では大木光の状態が良い。成績自体はそれほど安定していないが、エンジンはこのところずっと安定した動きを見せている。インからインの攻めでファンを興奮させてくれるだろう。森且行は前回の走りを見る限りエンジンはイマイチ。中野憲人もやや下降気味だし、岩田裕臣も船橋でSG優出してからの2節は良くなかった。鈴木清も仕上がり不足だが、レースでは奮起するタイプ。
A級の中で注目なのは間中大輔。前回地元で優出し5着。攻めは果敢な方で、タイヤが走路に喰い付きだすこの時期は思い切った仕掛けを見せてくることも多い。増田伸一も直線の伸びは良いし、篠崎実は乗り手の気合満点。ややスランプに入っている感がある加賀谷建明は冬場に活躍するイメージがあるので、良化してくるその瞬間を狙い撃ちしたい。
船橋勢は鈴木聡太がランクは筆頭だが、近況の動きは元気がない。むしろ同期の森谷隼人の方が試走タイムは出ているし機力的には上か。ただし、課題としては積極性が挙げられる。スタートを含めて序盤で好位置に付けても仕掛けに迷いが見られるシーンが多い。新村嘉之は状態不透明だが、川口は好走することが多いので注意したい。
山陽勢からは丹村飛竜が筆頭。エンジン状態は並だが、一般開催なら十分活躍できる。エンジン下降気味の池浦一博にも同様のことが言える。速攻がある藤達也、一発力がある森園数敏、スピードがある重富英雄、試走タイムは出ないがレースではインを鋭く突いて行く岩永清文など個性的な選手が多い。
伊勢崎の森村亮は元々持っていたスピードに更に磨きがかかっている。浜松の赤堀翼はゆっくりと成長してきている。他に警戒したいのは浜松のベテランで伊藤博康、谷口武彦、吉田富重などインコース堅い選手達だ。
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主な出場予定選手
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森 且行〔川口 S-22(25期)〕
鈴木 清〔川口 S-31(23期)〕
大木 光〔川口 S-35(28期)〕
中野 憲人〔川口 S-40(24期)〕
高橋 義弘〔川口 S-42(29期)〕
岩田 裕臣〔川口 S-46(31期)〕
鈴木 聡太〔船橋 S-37(29期)〕
丹村 飛竜〔山陽 A-7(29期)〕