今回のピックアップレーサーは2020年若獅子チャンプの丸山智史選手(山陽31期)です。31期は来年デビュー10周年を迎えます。山陽オート次期エースの期待がかかる丸山選手にこれまでを振り返っていただきました。(取材日11月11日)
インタビュー / 内野久照
内野:若獅子杯優勝おめでとうございます。
丸山:優勝できると思っていなかったし、地元山陽で優勝できた事が嬉しかったですね。
内野:エンジン状態はどのような感じでしたか?
丸山:2日目が終わってリング交換をしたらエンジンが上向きました。
内野:気になっていた足周りはどうでしたか?
丸山:跳ねないタイヤが見つかった事が大きかった。3日目からは同じタイヤで挑みました。
内野:優勝戦は?
丸山:タイヤは2回掘っていった物だったので試走で滑りました。
内野:スタートはどうでしたか?
丸山:スタートは正直行かれると思った。
思いっきり切った事、先攻できた事が勝因ですね。
内野:優勝して何か変わりましたか?
丸山:えっ!何も変わりませんよ。たまには脇役が勝ってもいいですよね(笑)。
内野:色々と聞いていきますが、まず身長、体重、靴のサイズを教えてください。
丸山:はい。身長は168cmにしときます(笑)。体重は56kg。足は26cmです。
内野:高校球児だったのですね。
丸山:下関商業高校野球部です。
内野:野球で学んだ事は?
丸山:上下関係です。体の故障が多かったのでその時は裏方に徹しました。
見て学ぶ事がありました。とにかく我慢しましたね。
皆ができるのにやりたくてもやれない等、悔しい思いをした事も多々ありました。
内野:趣味は?
丸山:ゴルフです。最高スコアは81です。本気で始めて3、4年です。
やるからには70台を出したいです。
内野:開催が終わってからは何がしたいですか?
丸山:ゴルフ道具を見に行きたい。試打する事。楽しいですよ。
オートレースの事を忘れられる唯一の楽しみです。
内野:好きな女性のタイプは?
丸山:愛嬌があってやわらかい感じの人。
内野:女優さんでは?
丸山:有村架純さん、綾瀬はるかさんです。
可愛いですよね。ああいう感じが好きですね。
内野:ありがとうございます。2020年はここまでどの様に取り組んで来られましたか?
丸山:その日その日を一生懸命に走る事です。その為にしっかり準備をする事。いい状態でレースに挑める様に心掛けています。
内野:悔いのない様にという事ですね。
丸山:エンジン調整が間に合わず良くない状態でレースに行く事がある。
もちろんできるだけいい状態でレースに行く事を心掛けている。
「上手くなりたい」気持ちを持ち続けています。
内野:SG日本選手権はどんな開催でしたか?
丸山:えぐい開催でした。スタートがえぐい。スタート行かないと話にならない。
その事は何回も学んでいるのですが...。
内野:今の課題になりますか?
丸山:課題はスタートですね。スタートが大事です。
クラッチのセッティングはもちろんですが、スタートを切った後、グリップが全開になる様に心掛けています。
内野:整備に関してはいかがですか?
丸山:とにかく思った事をやってみる。扱ってみる。セッティングも部品交換もダメだったら戻す。
戻さずに次に進むと分からなくなるのでダメだったら元に戻す事です。
内野:今回GIIタイトルを獲りました。まだSGの優勝戦出場がありませんが。
丸山:SGで活躍するにはスタート力を付ける事。まずはここですね。
内野:来年はデビュー10年となります。
丸山:早いですね。この世界は自分が鬼にならないと勝てない。
心が荒みます。自分を変えないと勝てない。性格もそうだけど...。
自分が甘いとは思わない。貪欲さが必要です。わりとストイックだと思っています。
性格はなかなか変えられないので、このままで何とか戦うすべを見つけないとですね。
内野:モットーを教えて下さい。
丸山:「今日を楽しむ事」です。とにかく目の前の事に没頭する事です。先の事を心配するのではなく今日一日を一生懸命楽しむ事ですね。
内野:丸山選手の調子はどこを見たらいいですか?
丸山:試走だと大きく突っ込んで立ち上がり外を開けるスタイルではなく、レースで走るコース、自分のコースに近いところを意識して試走では走るように心掛けています。そこで上手く走れたかどうかですね。
内野:レース前に必ずやる事は?
丸山:ピットから走路に出る前に落ち着かせる事です。大きく1、2回深呼吸をします。
内野:レースでスイッチが入る瞬間は?
丸山:どこでスイッチが入っているのかは分からない。
内野:スタート位置では何を考えていますか?
丸山:無です。理想の展開を考えてもその通りにはならないので...。
内野:丸山選手の売りは?
丸山:「諦めない姿」ここを見てください。
内野:12月16日から地元山陽でスピード王決定戦が行われます。
丸山:地元のGIですし、盛り上げたいですね。毎回ですがいつも準決勝進出を目標にしています。準決勝戦に乗らないと優勝戦には進めない。もちろんチャンスを掴みたいです。
内野:丸山選手にとって山陽オートとは?
丸山:社会人になってから先輩に連れられて来たのが山陽オートです。
車券を買いに行きました。オートレースは叔父が通っていたので知っていましたが、ギャンブルだったので全く興味がなかったです。
ただ走路を走る選手の姿は凄く格好良かったです。
22歳の時に31期の試験がありました。受かるわけないと思って受けた試験に合格しました。
どこのレース場でもファンの皆様の声援は嬉しいです。地元ですし、山陽オートのファンの皆様の声援は暖かい気がする。
若獅子杯で青山周平選手や鈴木圭一郎選手の車券を買っている人が多い中、最終周回8周3コーナから拍手をしてくれているお客様がいたと聞いて嬉しい気持になりました。
内野:ファンの皆様の応援は嬉しいですね。
丸山:ファンあってのオートレースです。ファンの皆様がいなかったら成り立たないです。
そのファンの皆様を楽しませたい。だからいいレースがしたい。
どんな事をしてでも何をしてでも前に行く。上の着を狙う気持ちを持ち続けて行きたいです。
内野:これからは?
丸山:もうすぐ子供が生まれるので、父として親としての役目をしっかりと果たしていきたいです。その為にもオートレースを頑張ります。
内野:オッズパークをご利用の皆様へメッセージをお願いします。
丸山:いつも応援ありがとうございます。最後まで諦めず一生懸命走りますのでこれからも応援よろしくお願いします。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。
飯塚所属の31期。今年に入って2度の日中開催優勝!!最重ハンデでも優勝を飾り、勢いに乗る選手の1人です。自分のペースを大切にし、ひたむきに努力する森本選手。優勝した時の思いや、最重ハンデでのレースについてお聞きしてきました。(取材日11月6日)
インタビュー / AKI
AKI:今年は2度の優勝があります。初優勝がミッドナイトだったので、2度目の優勝、山陽での優勝がお客様の前での初優勝となりました。振り返っていかがですか?
森本:あんまり、やった!って感じではなく(笑)。
AKI:そうだったんですか?(笑)初優勝のミッドはどんな感じだったんですか?
森本:ミッドは"優勝!!"って感じではなくって。同期や周りにも言われましたね。「あれは優勝じゃない!」って(笑)
AKI:厳しい!!2度目の日中開催は?
森本:日中だし上位級のメンバーもいたし...まさか自分が優勝出来るとは思っていませんでした。なので、優勝した時は「優勝しちゃったー」って感じ(笑)あまり実感がなかった感じですね。
AKI:なるほど。3度目の優勝が地元飯塚での日中開催。この優勝は?
森本:あの優勝も、良次(飯塚32期:高宗良次選手)か藤川さん(飯塚29期:藤川幸宏選手)やろうなーっと思っていました。
AKI:優勝戦はハンデ0mに6車並んで10mに高宗選手、最重ハンデに森本選手。スタート前は厳しいと感じていたんですね。
森本:はい。優出メンバーはみんな調子良いし、無理やろうと思っていたらスタートも遅れてしまって。あの時は時計を見すぎました。その後レースで追走していたら道が開いて。3番手に立った段階で"優勝出来る"と思いました。あ、これいけるなって。
AKI:最後は長谷選手(浜松23期:長谷晴久選手)を最終周回3コーナーで捉えましたが、追いつけるという感覚はあったんですか?
森本:追いつかないなら無理かなと思ったんですが、残り1周でぐっと追いついたんで、最終3コーナーでいこうと思っていました。優勝戦なんで最後は行こう!って。
AKI:お客様の前でのウイニングインタビューはいかがでしたか?
森本:なんて言っていいのか、淡々と答えてしまいました(笑)慣れないですね。けど、お客さんの前でインタビュー出来るのは嬉しかったです。
AKI:それにしても、エンジン良い状態が続いていますよね。
森本:選手人生で1番良いんじゃないですかね。後ろから追えていますし、タイムも出ていますし。
AKI:試走3.28というタイムも出てますよね!
森本:それは新走路だからだと思います。新走路めちゃくちゃ良い。とにかく食い付きますね。周りは後ろのタイヤが滑ったり、前が滑ったりとか言うんですけど、自分は全然感じません。ハネは多少あるんですけどごまかせる程度。それ以上に食い付きが良く車が進んでくれます。自分には合ってますね。
AKI:新走路は以前から良いイメージだったんですか?
森本:全然です。苦手意識が凄いです。新人の時も新走路で落ちてますし、山陽の若獅子も試走タイムが出ず欠車したり(苦笑)なので、今回新走路になるのも「やだな~」と思っていました。
AKI:いざ走ってみたら良かった!って感じだったんですね!
森本:はい。すごく良い走路です。
AKI:3~4コーナーで膨らむ選手がいると思うんですが、森本選手は走っていて何か感じますか?
森本:自分は何も感じませんね。少し大きなコースを走ったら黒潮がなくタイヤがかかりにくい感じはしますが、3~4コーナーに関しては自分は何も感じません。
AKI:エンジンが良いと言うお話がありましたが、何か良くなるキッカケはあったんですか?
森本:ヘッド交換からですね。新品ヘッドです。山陽の優勝も飯塚の優勝もその新品ヘッドで優勝しています。なので、調整というよりはパーツ交換で良い状態になりました。セッティングも何もしていません。以前のヘッドも悪くはなかったんですが、新品ヘッドにしてグッと良くなりました。止まりがあって直線も行ってくれるエンジンになりました。
AKI:今回はセッティングではないということでしたが、森本選手は先輩選手に「エンジン確認して!」とお願いされることが多くないですか?頼られているというか!
森本:雰囲気しか分からないんですけどね。エンジンを確認してと言われた時は「あんまり良くないですね」とか「こういうエンジンです」とかは言ったりします。けど、何をしたらいいかとかは分からないです。そのエンジンがどういうものなのかを伝えるだけです。そこは整備力の問題ですね。自分はセッティングよりもパーツ交換なので。
AKI:なるほど。解決策は分からないけど、どういうエンジンかは音を聞いて分かるんですね!!
森本:いや、自分は空吹かしとかしなくて。自分のエンジンの音とかも聞きません。
AKI:え!?どうやってエンジンの良し悪しを感じるんですか?
森本:練習で乗ったり、あとは暖気の時のフィーリングです。
AKI:"音"じゃないんですね!となると、消音マフラーもそこまで苦労しないというか...。
森本:音を聞かないですし、消音は大きなことをしません。雰囲気です。練習で良くないなと思ったら、キャブを少ししてという感じです。昔からスタンスは変わりません。レース前にバタバタしたくないですし。
AKI:近況の雨。湿走路に関してはどうですか?インコースを固める走り方が定着しました!
森本:インコースの勉強をしました。大木さん(川口28期:大木光選手)や荒尾さん(飯塚27期:荒尾聡選手)の走りを見て、練習して。今年の梅雨入る前くらいに徐々に乗れる様になりました。インコースは神経は使いますが体力は使いませんね。けど、最近はみんなインコースを走る様になったので、それをどう捌いていくか。こういうのを考えたり練習したりするのが楽しいです。
AKI:森本選手は我慢強いというか、飽きっぽくない性格ですか?
森本:本当はタイプ的には飽きっぽいし、すぐに諦める性格だと思います。なので、そうならないように自分で気を付けて。オートは好きなことだし。それに、同期の坂井ちゃん(船橋31期:坂井宏朱選手)のこともあるし。坂井ちゃんのことは大きいと思います。31期が仲良くて速いのは。綺麗事じゃないですけど、坂井ちゃんの分まで走ってます。
AKI:それは何年経っても変わらない想いですね。
森本:そうですね。この想いは絶対みんなあると思います。
AKI:近況捌きの腕もメキメキと上がってきている印象ですが?
森本:いや、まだまだですよ。荒いというか、焦って失敗したり。周平(伊勢崎31期:青山周平選手)にどこが悪い?と聞くと「焦りすぎ!」と言われました。けど、早く行かないと後ろもすぐ来るしと思ってしまって。まだ、この最重ハンという位置に慣れてないです。
AKI:最重ハンという位置はいかがですか?
森本:去年も1度最重ハンになったんですが、そのときは全然だめで。ボッコボコ。けど、今回はこの位置で優勝出来てるし去年よりは良いですね。けど、今はS級不在の開催で、S級が帰ってきたら勝てなくなると思うので、なんとか食らいついて着を拾って。ついていきたいです。
AKI:となると、今はS級不在だししっかり勝たないと!という感じなんですか?
森本:それは凄くありますね。3連単には入らないといけないし、売れてるはずだし...と。
AKI:以前、ミッドの準決で人気を背負うも被害にあってかなり厳しいレースになりましたが、怒涛の追い上げがありましたよね!
森本:あの時は、「これは3着にいかなやばいぞ!」と思っていましたね(苦笑)
AKI:けど、厳しい場面でも追い上げていけたっていうのは自信になるんじゃないですか?
森本:そうですね。少しは自信になってます。ただ、まだまだ捌きは課題ですね。分かってはいるんですが、レースになると焦っちゃいます。みんなの動きを見なきゃいけないし。けど、楽しいです。最重ハンから頭に行けたら。
AKI:課題は他にもありますか?
森本:スタートを普通に切れるようになりたいですね。元々速い方ではないのでムラです。今のままじゃ、最重ハン並んだスタートで置いていかれる。特に今はみんな速いので。けど、そんなすぐに速くなることはないので、しっかり練習して。まずは落ちついてレース出来るようにしたいです。
AKI:目標はありますか?
森本:日中開催も2度優勝出来たし、ここまできたらS級になりたいですね。でも、この壁が厚いんですよね。
AKI:同期にはNo.1の青山周平選手や佐藤摩弥選手(川口31期)などいますよね。
森本:そうなんです。なので、自分はレースの事とか「どうだった?」ってどんどん聞くし、聞くと教えてくれるし。これは昔からですね。同期だけじゃなく、浦田さん(飯塚23期:浦田信輔選手)とか先輩選手と練習で合わせてもらってどうだったか聞いたり。それは関係なく後輩の特権かなと思っています。誰でも喋っちゃいます(笑)。
AKI:今年はその成果が表れた感じですね。同期がどんどん上のランクに行くのはどう見ていたんですか?
森本:全然なんとも!どんどん行け行けー!って思っていました。同期に負けて悔しいとかではなく、どんどん行けー!という感じでしたね。焦りとかはなく、自分は自分という感じ。
AKI:なるほど。森本選手は自分のペースを乱さず、徐々に徐々に、けど確実にレベルアップしている感じですね。
森本:はい。自分はちょこちょこ、少しずつ。細く長くのタイプです(笑)。
AKI:後輩が自分を抜いていくことに関してはどうですか?
森本:んー。別に、ですね。勝負師としてはダメなのかもしれないけど、「ええい、くっそー!!!」と思っても強くはならない。そうではなく、その速い後輩の技を盗む。なんでそんな風に速く走れるかを考えます。なので、後輩にも聞きます。「何かやったの?」と。
AKI:先輩後輩関係なく聞かれるんですね!いろんな方と交流がありますね。
森本:そうですね。摩弥の繋がりで若井さん(川口25期:若井友和選手)にも選手としてしっかりやって行きたいなら練習はサボっちゃだめだよ、と面倒を見てもらったり。有吉さん(飯塚25期:有吉辰也選手)や、荒尾さんなんかには、「人は意外と見てないけん!緊張しても無駄」と言われて。頂点に行った人の話を聞くと自分はちっさいなと思いました。それに、自分はそんなレベルにも行ってないと気付きました。師匠の室田さん(飯塚24期:室田泰利選手)には見守ってもらっています。いい所に入りました。派閥関係なく色んな方と話せるのは本当に有難いです。
AKI:選手になろうと思ったキッカケは、小さい時からレース場に遊びにきていたんですよね?
森本:はい。レース場に遊びにきていました。仮面ライダーみたいでかっこいい!!と思って。あんな風に走りたい、選手になりたいと思っていましたね。31期の試験でたまたま受かって。「受かっちゃった」って感じ。
AKI:注目があった31期だと思うんですが、少しずつ追いついてきましたね!
森本:まだまだ力の差がある中、同じハンデ位置に並べられていますが(笑)。
AKI:けど、同じラインに立ててるんじゃないですか?
森本:そうですね。目標のS級もそうですが、安定してSGに回りたいですね。仲良い先輩にも一緒にSG周りしようと言ってもらってますし。本当は選手権も出たかった。なんでA-28で出てないんって感じです。まぁ、自分はムラがあるので出れなかったんで。これは自分のレベル。しょうがない。次は出たいです。
AKI:2020年良い一年になったと思いますが、2021年はどんな1年にしたいですか?
森本:この位置で来年も走れるように頑張りたいですね。去年は最重ハンになってから勝てなくなってモチベーションが下がって。それがダメでした。けど、今回はモチベーションも高いですし、これを続けていきたいです。気持ちが下がることもあると思うけど、オートレースが好きなので、その気持ちを忘れず頑張っていきたいです。
AKI:選手になりたくてこの世界に入ってきて10年。どんな10年でしたか?
森本:選手になれてよかった。これしかないと思えています。凄く楽しいです!
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
森本:自分より上のランクの選手がいても、試走タイムが出ていたら買ってみてください。人気がなくても試走が出れば3着に。メンバー濃かったら万車券になると思います!応援よろしくお願いします。
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
スーパースターの舞台を経験してからオートレースへの考え方が変わったと話してくれた藤岡一樹選手。デビューから17年目に入った藤岡選手に選手生活や2020年ここまでの戦いを振り返っていただきました。(取材日10月20日)
インタビュー / 内野久照
内野:ご出身は?
藤岡:山口県光市です。
内野:身長、体重、足のサイズを教えて下さい。
藤岡:身長173cm、体重58kg、足のサイズは26.5cmです。
内野:選手になるきっかけは?
藤岡:大学の先輩が角南一如選手(山陽27期)です。
学生時代に角南選手がバイトしているバイク屋さんを教習所の先生が紹介してくれました。
そこでオートレースの事、角南さんが27期に合格して選手になる事を聞きました。
内野:試験は何回受けたのですか?
藤岡:試験は28期を受けましたがあっさりと不合格。
29期を受ける事が出来たのは友人のおかげです。29期の募集が早まった事を知らなかった自分に教えてくれたのが友人でした。締め切り4日前の事です。急いでレース場に願書を取りに行き、身体測定も終わらせて書類を郵送しました。ギリギリ間に合った感じでした。受験資格の年齢制限もギリギリだったので最後のチャンスでもありました。
内野:選手生活17年目に入りました。
藤岡:あっと言う間です。これまで冬場の成績はいいけど夏場の調子が上がらず苦労してきましたが、ここ最近は夏場にも成績が少しずつ残せられるようになったと思います。
内野:一番の思い出のレースは?
藤岡:2011年のスピード王決定戦です。地元山陽のGI戦ですし、初タイトルを獲ったレースなのでこれかな...。
内野:年齢を重ねて感じる事はありますか?
藤岡:年齢はもちろん気にしています。お腹が出てくるので筋トレをしています。
これからは時間を掛けてじっくりとストレッチなどもしていくようにしていきます。
内野:趣味はありますか?
藤岡:学生時代はバドミントンをしていました。バドミントンは楽しいですよ、またやりたいですね。今は釣りとゴルフです。ゴルフは5年くらいです。佐々木啓選手(山陽23期)丸山智史選手(山陽31期)とコースを回ります。
釣りも選手と行きますよ。釣りは現実を忘れられます。集中もできますしね。
内野:趣味はオートレースにも生かされていますね。
藤岡:バドミントンとゴルフはオートレースにはまったく役に立っていないです(笑)。
関係ないです。逆に邪魔をしているのかな...。
内野:ストレス発散方法は?
藤岡:子供と遊ぶ事が一番です。公園でボール遊びをしています。
内野:お子さんは、お父さんの仕事を理解していますか?
藤岡:まだ分かっていないと思いますよ。
内野:藤岡選手にとってのモットーは?
藤岡:「綺麗なレースをする。人に迷惑をかけず勝つ事」です。
師匠の教えがそうでした。小関勝治(山陽19期)元選手が綺麗なレースで勝つ事を見せてくれました。お手本です。
内野:藤岡選手にとっての山陽オートは?
藤岡:僕はどこのレース場でも同じ気持ちですが、もちろん地元愛はあります。
地元の山陽は開催が少ないので山陽で走る時も結果を残したいし、いいレースをしたいと思って走っています。ここで育てていただいたので、活躍してファンに恩返しがしたいと思っています。
内野:藤岡選手のセールスポイントは何ですか?
藤岡:売りですか...。「勝負スタート」です。
ここで行かないと何もないという気持ちでスタートを切るので、フライングを切る事もありますが、タイミングをしっかり入れる。01はフライングではないので他の選手にプレッシャーを与えられるように、スタートはタイミングから集中します。
内野:2020年も残り少なくなってきました。
藤岡:元旦にいつもですが「今年もスーパースター出場を目標に頑張ろう」と思ってスタートします。日本選手権が終わって、スーパースターに乗れなかったら「来年は頑張ろう」と思って12月の地元山陽で行われるGIスピード王決定戦に向けて切り替えます。
そして今年の集大成として地元のGIに集中します。
内野:ここまでの流れはいかがですか?
藤岡:ここまではミッドナイトを多く走らせてもらいました。消音マフラーも季節によって変わるので一つのセッティングで動いていた車が通用しない。決め打ち出来ない事が分かりました。エンジンを少しずつやって来た事が良い方向に行き、川口のキューポラ杯の辺りから良くなりましたね。そこからいい流れが出来て地元山陽開催の9月のプレミアムカップで優勝戦に進む事が出来ました。
内野:今の課題は?
藤岡:特に課題ではないけど、最終日にエンジンが一番いい状態になるようにする事を考えて整備しています。今年の夏場は、いつも以上に整備する時間がありました。夏場のエンジン作りをじっくりといろいろとやる事はできました。整備に没頭できた事が今年の収穫です。
それと今まではスピードだけでしたが、ここ最近は走り方にも変化がでてきていると思う。
これまで夏場に活躍出来なかった事で、3年ほど前から走り方に関して取り組んでいましたが少しずつですが結果に結びついています。
内野:もしSGファイナルで勝つ事ができたら?
藤岡:早川清太郎選手(伊勢崎29期)に「清太郎より先にSGを獲ったよ。お先に」って言いたいですね(笑)。同期の29期の中では清太郎が今一番SGタイトル奪取に近い選手だと思っています。
内野:後輩選手のお話も聞かせて下さい。長田恭徳選手(山陽32期)がGIで優勝しました。
藤岡:一番は運だったと思います。メンバーは西地区だけで関東勢がいない中ではありましたが、その時の優勝戦に乗った事、チャンスを掴んだ事は凄く大きかった。優勝した時は心から嬉しかったですね。僕が指導していましたが、メチャクチャ厳しくしました。若いだけで口ばっかりな所があったので叩き直しました。そのくらい徹底して厳しくやってきましたね。長田はよく付いてきてくれたと思います。
内野:丸山智史選手(山陽31期)GII若獅子杯の優勝は?
藤岡:格好良かったですね。若い時に優勝出来た事は良かったと思う。僕もスピード王を制した時は30歳でした。同じ時期です。
内野:お二人へのアドバイスをお願いします。
藤岡:「スーパースターに乗ったらオートレースの考え方が変わる」ので早い時期に若い時に出場して欲しい。その為にはSG決勝に出ないと乗れないのでSGの舞台で活躍してほしいです。
もちろん自分もSG優勝戦出場を目指して頑張ります。
内野:スーパースターとは?
藤岡:SGの優勝戦に出場する事はもちろん厳しいですが、そのSGのファイナリスト達が顔を揃える5日間です。トライアルは8周戦です。毎レースがGI優勝戦のようなものであり、本当にいい刺激になります。別世界ですね。
トライアルが増えた事でボーダーも上がり一発で順位が変わる過酷なステージです。
一戦一戦が勝負。気が抜けません。
毎年の目標が「スーパースター出場」です。
日本選手権で優勝戦進出を決めればスーパースターへの道が開かれるので希望が生まれます。2017年の浜松大会で優勝戦3着があるのでそこを目標にしたいです。
内野:12月に地元山陽でGIスピード王決定戦(12月16日~20日)が開催されます。
藤岡:初めて獲ったタイトルが地元GIスピード王でした。もう一度地元のGIを獲りたいですね。
内野:ファンの存在はどう感じていますか?
藤岡:ファンあってのオートレース。いてくれる事に感謝です。もっと応援して頂ける様に頑張りたい。活躍したいです。
内野:オッズパークをご利用の皆様へ一言お願いします。
藤岡:選手は命を懸けて精一杯頑張っています。温かい目で見守って頂き応援をよろしくお願いします。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。
飯塚所属の28期。2019年、2020年と成績安定。SG出場の機会も増えています。今年に入ってからは2度の優勝を果たし、ミッドナイトも相性抜群。勝利者インタビューでのキャラも魅力的で「イムイム」の愛称も徐々に浸透してきました。現在は最重ハンデでの競走。上位選手とのレースをどのように感じているのか、近況の車の状態なども合わせてお聞きしてきました。(取材日:2020年10月21日)
インタビュー / AKI
AKI:今年はすでに2度優勝があります。状態は良いんじゃないですか?
井村:今年良いですね!去年から良い状態でした!エンジンは安定してます。
AKI:エンジン安定の要因はなんですか?
井村:ここ2節はあまり良くなかったので、地元に戻ってきて以前良かったクランクとロッドを交換。ヘッドも交換。色々と部品交換をしました。自分は物に頼るタイプ。本当に悪くなると部品を交換して対応します。なので、クランクやヘッドは色々なものを持っていますよ。半年に一回はパーツを交換して悪い状態が続かないようにしています。
AKI:なるほど。今回パーツを交換してレースした感じはいかがでしたか?
井村:前はエンジン扱っても反応がなかったのが、今は反応があるし状態は悪くないと思います。最近の中ではタイムも出たし良いと思いますよ。
AKI:井村選手はどの様なエンジンを求めていくタイプですか?
井村:直線の伸びかな。直線でぎゅっと持っていってくれるエンジンが好きですね。1番はそこです。
AKI:ハネに関しては?
井村:ハネは出にくい方ですね。以前はハネがあったりしたんですが、このタイヤになってからはハネが少なくなりました。前のタイヤは食いつき過ぎていた感じ。タイヤが変わって滑りやすくなったという選手もいるけど、自分は丁度良くなりましたね。実際成績も上がっていますし。
AKI:現在は、最重ハンデでのレースが続いています。最重ハンデでのレースはどう感じていらっしゃいますか?
井村:元々は最重ハンから10m前の位置で、優勝しては下がって、勝てなくて戻ってを繰り返しています。最重ハンに下がるとやっぱり厳しいですね。そう簡単には勝たせてくれない。今回はこのまま定着したいですね。
AKI:10mの差は大きいんですね。
井村:全然違います。まずスタートが違います。スタートラインに並んで横を見たら格上の選手がいる。10m前の時は後ろに食われない様にスタート切れればと思っていたんですが、最重ハンは枠を残さないといけない。いつも張り込まないといけない。このモチベーションから違いますよね。後はエンジンの整備。最重ハンは普通のエンジンじゃ勝てない。ある程度良い状態を保っておかないと厳しいです。自分はまだ、10m前の時のスピードと一緒。レベルは最重ハンになりきれていません。けど、一番後ろに行ったからにはずっと後ろで走りたい。どんなに頑張ってもハンデが前にいくときはある。けど、最重ハンはやっぱり厳しいなと諦めて前に行くのと、一生懸命やって前に行くのは違うと思うんです。この位置でいいやと諦めてしまうと、それ以上に走れなくなっちゃうと思うんです。むしろ、どんどん走れなくなって、ハンデも10m前どころか20m、30m前になってしまうと思います。
AKI:気持ちがとても大切ということですね。
井村:そうですね。気持ちは本当に大切だと思います。諦めちゃうとどんどん成績が下がって、クビが近づいてしまいます。しっかりと踏ん張りたいです。
AKI:整備のお話しが少し出ましたが、エンジンを扱う頻度は以前より増えましたか?
井村:それが減ったんです。以前はパーツをバンバン変えていたんですが、今はある程度の状態を保てそうならパーツ交換をせずに乗り込む様にしています。パーツを交換し過ぎてセッティングが訳分からない状態になる。今は自分に合ったやり方、セッティング、コツを見つけた感じです。
AKI:レース場によってセッティングは変えられるんですか?
井村:はい。ここのレース場はこのセッティングというのが大体あります。基本的にキャブのセッティングで浜松だとヘッドのバネまで扱います。
AKI:合うセッティングというのは全場見つかっているんですか?
井村:山陽は地元から少し扱えば出る感じ。浜松は自分の好きなセッティングがありますね。川口と伊勢崎は...分かりません(苦笑)遠征の回数もあると思います。伊勢崎は今年1回くらいしか行ってないような。あと、川口は難しく苦手意識がありますね。飯塚や山陽で相性の良い消音マフラーでさえ、川口になると合わなくなるんです。乗りづらくなるんですよね。こう考えると遠征では浜松が1番合いますね。
AKI:スタートに関してはいかがですか?以前はスタートにムラがあるというコメントが多い印象だったんですが、ここ最近は減ったように感じます!
井村:減ったんです!!切れる様になりました。これは、最重ハンでスタートを切る様になっていつも張り込むという感覚が良い方向に向かっているのかなと思います。要は気持ちです。
AKI:クラッチのセッティングは変えているんですか?
井村:セッティングは変えていません。やっぱり「スタート切らないと。枠は残していこう!」
という気持ちなんでしょうね。最重ハンのスタートはいつも勝負がけみたいな感じ。キツイんですけどスタートの切れは良くなりました。AKI:最重ハンを経験して良くなってきたところがありますが、今後最重ハンに定着するには、課題というのはなんだと考えていますか?
井村:まだまだ安定してないし、試走通り走れない時もある。自分は買いづらい選手だと思うんです。んー。もっと躊躇なく飛び込める様になりたいですね。例えば篠原さん(飯塚26期:篠原睦選手)。自分が行くの行かないの?と少し躊躇するところも迷わずに飛び込む。それが強い理由だと思います。その違いは大きい。レースへの情熱は自分にもあるので、あとは勢いですかね。S級上位は本当に凄いです。
AKI:なるほど。勢いですね!!
井村:はい。躊躇せずに!色々やることはやって少しずつでも成長していきたいですね。最近は仕事が楽しくなりました!やっぱりしっかり向き合わないとですね!
AKI:最重ハンになって色々見えてくるものがあったんですね!
井村:そうですね。もちろん厳しいレースにはなるんですが、車と向き合ってエンジン良くなって成績も上昇して。この前の浜松では最重ハンから戦えて凄く楽しかった。最重ハンで勝てるのはやっぱり違います。1着の嬉しさが。この感覚を覚えておかないと。やっぱり仕事も楽しまないとですね。
AKI:いろんなことが良い方向に向かっているんですね!最初に今年2度の優勝のお話をしましたが、年初めの優勝は久々の日中開催での優勝でした。
井村:そうなんです。ミッドでは優勝していたんですが、日中では久々の優勝で、すごく嬉しかったのを覚えています。もちろんミッドでの優勝もうれしいんですが、日中での優勝はめちゃくちゃ嬉しかったです。
AKI:久々のウイニングランに表彰式、ウイニングインタビューでしたが、改めて振り返るといかがですか?
井村:嬉しかったんですが、やっぱり緊張しましたね(笑)お客さんの前でのインタビューはとくに緊張しました。噛むし滑舌悪いし慣れません(笑)
AKI:こうやってお話しされている分には全くそんな感じはしないんですが、カメラやお客さんの前だと緊張されてる感じがあります!(笑)
井村:意識しちゃうんでしょうね。なんか、変なこと言ってしまわない様にと思って緊張しちゃう。キャラはインタビューとは全然違うんですけどね。インタビューでは完全に良い子ぶってますよ(笑)
AKI:ミッドナイトでのインタビューでは、「イムイム!」「人の良さがにじみ出てる!」とSNS等でコメントが上がっていますよ!
井村:そのイメージは行き過ぎな気が...(笑)本当はもっとバカですし、同期に天然と言われてます(笑)お客さんのイメージとは大きな違いがありますね(笑)
AKI:同期のお話が出ましたが、28期はみなさん仲が良いイメージです。
井村:そうですね。28期はキャラが濃いし自分勝手やけど(笑)みんな優しくて良い人ばかりです。自分がなにかやらかしたらちゃんと怒ってくれますし。「それはダメだよ。ちゃんとしないと。」と。付き合いやすいです。
AKI:井村選手は以前、競走車に「28th」とペイントされていましたよね!
井村:はい。28期だし28期愛?ですかね。自分以外は誰もしていませんでしたが(笑)なんなら、ヘルメットにも「28th」と書いていました(笑)
AKI:28期愛!!!(笑)
井村:どこの期でも「良かったー!」となるんでしょうけど、自分は28期で良かった!!と思います。
AKI:話は変わって、井村選手は目標を立てるタイプなんですか?
井村;これ!といった目標は立てないんですが...やっぱり最低でも年間1000万以上は稼がないと...というのは冗談で(笑)
AKI:いや、賞金取りなんで大切ですよ!!(笑)
井村:そうですね(笑)んー今は最重ハン定着ですね。
AKI:去年と今年はSGに出る機会もあり、大きなレースでも走れるようになりました。グレードに対する想いはいかがですか?
井村:SGにも出れて状態の良さは出てますね。なので、年間通してSGに出れることも目標にしたいですね!あとはやっぱり何かタイトルは欲しいと思っています。めちゃくちゃ欲しいです。いきなりSGとは言わないので、GIIでもGIでも取れれば嬉しいです。地元で取れればなお!地元は特に記憶に残りますしね。プロフィールの顔写真の横のタイトル欄に印が欲しいです!遅咲きで良いので頑張りたい!
AKI:S級に関しては?
井村:なりたいね。なれるもんなら。それを言ったら、鈴木圭一郎(浜松32期:鈴木圭一郎選手)になりたいです(笑)なれるもんなら(笑)
AKI:それは確かに(笑)
井村:とりあえず今は最重ハンに定着出来るように。そこを目標に頑張っていきたいですね。
AKI:選手になって18年目。この18年間はどうでしたか。
井村:選手として大きな怪我もなく、憧れていた選手になれて、良かったと思います。人生今が1番楽しいです!!
AKI:今回、飯塚がリニューアル、新走路、新照明となりました。走路の感触はいかがでしたか?
井村:んー。思ったよりも食いつきが弱かったかな~という感じでしたね。少し上滑りしそうな感じ。黒潮が付けばまた変わってきそうです。何度か走って掴みたいですね。自分もギャンブルをするので、お客さんの気持ちは分かりますし、期待に応えれるように頑張りたい。
AKI:今後の活躍も期待しています!それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
井村:自分はずっと追って買ってもらえればいつかは恩返しできるタイプ、穴配当を出すタイプだと思っています。試走が出て人気になってる時に頑張るのはもちろんですが、試走が出ていない時でも最後まで諦めず、一生懸命走ります。チャンスを逃さないように走るのでよかったら狙ってみてください!応援よろしくお願いします。
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
川口所属の32期。9月のGIムーンライトチャンピオンカップでGI初優出ながら初優勝を決めました。優勝した時の車の状態や想い、今の課題、そして今後のこと。同期についてもお話していただきました。(取材日:10月6日)
インタビュー / AKI
AKI:GI初制覇、GIムーンライトチャンピオンカップ優勝おめでとうございます!現在のお気持ちはいかがですか?
小林:周りの人にお祝いをしてもらったりしてようやく実感が湧いてきました!
AKI:レース後すぐの優勝インタビューの際は、まだ実感がわかないと仰っていましたよね!
小林:あの時は全然!えっ!?自分が優勝!?という感じでした(笑)
AKI:今はだいぶ優勝を噛み締めているんですね。
小林:そうですね。「あぁ、自分が優勝したんだなぁ~」と思えるようになりました。
AKI:GIの時のエンジンの感じ、改めて振り返ると状態はいかがでしたか?
小林:エンジンは8月の伊勢崎SGオートレースグランプリの時から良かったんです。グランプリの次の川口キューポラ杯は、エンジンは良かったものの消音マフラーと噛み合わなくって成績を残せませんでした。そして、GIムーンライト。エンジンはずっと良かったんです。
AKI:エンジンが良くなったキッカケはあったんですか?
小林:今年の3月に優勝してるんですが、その優勝前に購入したヘッドが当たり。そこからずっと安定している感じです。全体的に車は良くなりました。その後、消耗品を交換するくらいで大きなことは特にはしていません。
AKI:良い流れできていたんですね。けど、ムーンライトは雨も多く...伊勢崎オートの雨は特殊じゃないですか?
小林:めちゃくちゃ特殊!!最悪です(笑)
AKI:小林選手からしても最悪なコンディションだったんですね。
小林:雨の走路は好きなんですが、外のコースが利く雨が好きで。伊勢崎の様にインコースべったりが利く雨はあまり好きじゃないんですよね。
AKI:という事は、天気が悪いと聞いた時は「やだなぁ~」という感じだったんですか?
小林:やだなぁ~の方がだいぶ多かったですね。けど、6月の伊勢崎GII稲妻賞の時に雨の練習が出来て、8月のグランプリでも練習出来て。雨でレースは走ってなかったけど、インコースを走る練習は重ねていたんで、インコースで走ってみてもいいかなぁ?という感覚にはなっていました。実績はないけどインコース挑戦してみたいな~という感じ。なので、すごく嫌だという感じではありませんでした。
AKI:なるほど!ムーンライトで練習の成果が出たんですね!
小林:練習した成果が出たと思います。
AKI:その練習の成果もしっかりスタートが決まって発揮出来たレースでしたよね。
小林:あのレースは本当にスタート勝負でしたね。行くしかないという感じでした。
AKI:8月のSG準決でフライングを切ってしまいFが残っていたと思うんですが、累積は気になりませんでしたか?
小林:実は、8月のフライングが良い経験になっていて。そうじゃないんだな、という気づきがありました。そのフライングから、セッティングなどをいじったら切れ味が良くなってきて。SGでのスタートはとにかくタイミングで攻めていこう!という感じ。
ただ、そのフライングをキッカケにタイミングじゃなくてセッティングで攻めていかないと良いスタートは切れないんだと思ったんです。
AKI:その辺りを改善して臨んだムーンライト、優勝戦でも良いスタートが決まりましたね。
小林:優勝戦の時はタイミングもしっかり見えていましたし、1号車の恵輔さん(伊勢崎29期:吉田恵輔選手)や他の人にスタート行かれたら優勝はないと思っていました。
AKI:そのスタートをトップで切ってからの8周回はかなり長く感じたという事でしたが。
小林・めちゃくちゃ長かったです。人生で一番長い2分間でした(笑)
AKI:周回盤はどの辺りで見たんですか?
小林:ラスト2周から見ました。6周目までは必死でした。
AKI:残り2周と見た時はどんな心境でしたか?
小林:まだ2周あるの!?という感じでした。実は足がつってきちゃって。右足の踏ん張ってる方が。それで、やばいな~あと何周かな~で見たら残り2周でした。
AKI:我慢我慢の2周だったんですね。ビジョンは見たりしていたんですか?
小林:ビジョンは周回盤を見た後に1回だけ見ました。青山さん(伊勢崎31期:青山周平選手)がめちゃくちゃ追い上げてきている時で。まくられる車速だったので「終わった...」と思っていました(笑)その直後に青山さんが滑って。なんとかしのぐことが出来ました。
AKI:その滑りが大きな勝負ポイントになっていたんですね。
小林:あのまま青山さんが滑らずに走っていたり、もっと食い付く走路だったら、まくられていたと思います。それくらいの勢いだったので。それに、青山さんは伊勢崎の雨のコースは走り慣れていますし、あの走路をあの車速で走れるのは半端ないです。
AKI:けど、その青山さんをしのいでGI初優勝!エンジン良く、スタート良く、良い状態が合わさった節だったんですね。
小林:そうですね。優勝するのに不可欠な2つが揃ってくれたんで。後は自分次第。展開作って抜かれたらしょうがないと思っていました。
AKI:お話を聞いていると、いい意味で吹っ切れてる感じがします。前回のこのインタビューでは御自身のメンタルを豆腐だと仰っていましたが(笑)、その辺り現在はいかがですか?
小林:実はレースに臨むにあたってのメンタルトレーニングをしてもらっています。日本ミニバイクっていうスクーターで日本一になった方。この前はタイの大会で1位になったりした方です。その方に、色々教えてもらっていて。そういうのも実戦でだんだん活かせてきています。今は豆腐から少し硬めの豆腐になりました(笑)
AKI:絹から木綿豆腐くらいな感じですか?(笑)
小林:木綿くらいにはなりました(笑)高級なとろっとろの絹から、安い硬めの木綿って感じです(笑)
AKI:オートレースのことはもちろん、自分のメンタルトレーニングも欠かさず行なっていたんですね。今回、その成果が一気に開花したって感じですね!
小林:そうですね。周りの人に恵まれています。
AKI:GIタイトル保持者になったわけですが、その辺りはいかがですか?
小林:いや~もう夢のようですよ。そして、1番はたか(山陽32期:長田恭徳選手)に追いつけたことが嬉しいっす!!これは凄く意識してたところ。圭一郎(浜松32期:鈴木圭一郎選手)やよっしー(伊勢崎32期:吉原恭佑選手)は、僕の中で同期とは言え、凄いというか、SGとかGIを獲ってもちょっと他人事というか。自分とは違うなという感覚。
けど、たかは同じバイク未経験で少しずつ頑張ってきて、みたいな感じだったんで意識してて。そしたら、今年GI獲ったじゃないですか。「ふざけんなよ~。俺の先、あんまり行き過ぎないでよ~」みたいな感じで。
AKI:そんな感じだったんですね!そんな、同じような感じと思っていた長田選手に先越されて思うところがあったんですね。
小林:もちろん、プライベートでも仲が良いし応援はしていたんですが、悔しさと混ざって言い表せない感覚でした。タイトルなんて獲れないまま引退する人の方が多い中、たかにGIを先に獲られて追いつけないのかな...なんて思っていました。
AKI:焦りがあったんですね。
小林:かなり焦りはありました。良いレースしないと、追いつかなきゃ、と。そんな時にGII川口記念があって、「獲ったろ!!!」ぐらいの気持ちでいきました。けど、その時は実力もないし、張り切りすぎて空回りして。そういうのも良くないなと思う様になって、そこから少しずつ上向いていったという感じです。たかが獲れるなら自分も獲れるはずだ!という様に良い意識が出来ました。
AKI:エンジンやスタート、メンタルにタイトルへの想いと、色んなことが詰まった優勝だったんですね。
小林:そうですね。色んなことが詰まったムーンライトでした。流れが最高です。
AKI:意識されている長田選手は優勝後なんと仰っていましたか?
小林:「おめでとう、獲ってくれると思ったよ」とちょっと上からでしたね(笑)
AKI:GIタイトル保持者として肩を並べましたね!次は先に行きたいところですよね!
小林:先に行きたいんですけど、たかが常に僕の先を行ってて。10月からの後期ランクでは今までの最高ランクのA-4になれたんですが、たかは初のS級に上がっちゃって...やっぱちょっと先に行かれてるんです。けど、ここもポジティブに「たかがS級になれるなら俺もなれないはずない!」と思って頑張ります。
AKI:32期でグレードを獲っているのが、鈴木圭一郎選手、吉原恭佑選手、長田恭徳選手、そして、小林瑞季選手という事になりました。
小林:きっと、たかと僕がグレードレースを獲ったことによって「くそ~!!」と同期はみんな思ってると思います。それで、同期が凄いことをしてくれたら、また自分もやれるはず!という思考で頑張れます。
AKI:ちなみに、養成所時代の小林選手はどうだったんですか?
小林:養成所は上からA~Dに分けられるんですが、自分は余裕のDでした(笑)大体みんな上のクラスに行ったりするんですが、自分は入所から卒業までずっとDでした。バイク経験のない女子と僕みたいな感じ(笑)
AKI:そんなDからのGI制覇ですよ!!
小林:なので、同期みんな「あいつが獲れるなら、自分にも獲れるはず!」って思ってますよ絶対!(笑)けど、そう思って欲しいです。極論ですけど、同期みんなタイトルホルダーって超かっこよくないですか?出来るかは分からないけど、可能性はあると思うし、同期みんなで上に行きたいです。「俺についてこい!」くらいの気持ちで(笑)
AKI:話している中でもメンタルが強くなっているような感じですね!(笑)小林選手の現在の課題はなんですか?
小林:沢山あるんですけど、自分の中で1番足りないなと思うところは"独走力"です。速い人達と比べてスピードがない。自分自身でペースを上げられる様にならなきゃと思っています。
AKI:要は上がりタイムということですよね?
小林:そうですね。6周回、1周するごとにペースを上げていきたいです。走る部分ではペースが1番の課題です。
AKI:整備の面ではどうですか?
小林:整備だったら、1番大切なのがセッティング能力。どんなにパーツを換えても、その日の気候にセッティングを合わせられなかったら意味がない。セッティング能力はつけていきたいですね。エンジンのポテンシャルを引き出せる様に。
AKI:周りの選手で、この選手はセッティング能力が凄いなと思う方はどなたですか?
小林:鈴木圭一郎一択ですね。マジで凄いです!圭一郎ってパーツ交換して、朝ダメにしてることが多いんですけど、レースになったら1番試走を出して連には絡んでくる。それってダメなパーツでもエンジンの最大値を引き出してるってことですよね。そう考えるとめちゃくちゃ凄いです。尊敬してます。
AKI:セッティング能力は頭の中の引き出しがどれだけあるかってことですよね?
小林:そうですね。引き出しの問題です。圭一郎は常に手を動かしてるから知識量が凄い。引き出しは自分で手を動かして増やすしか養う方法はないと思います。
圭一郎が10動かすなら、自分は15動かさないとこの差は一生埋まらない。なので、今はもっともっと頑張らなきゃと思っています。手を動かすは絶対。失敗も勉強と思って。思った事はとにかくなんでもするという気持ちでやっています。
AKI:車に向かう時間は増えているんですね。
小林:そうですね。けど、まだまだ足りないと思っています。もし可能なら、休みの日もレース場に行って車を扱いたいですもん。
AKI:500mのオーバルコースでは練習出来ませんが、休日にアマチュアオートにも乗られてますよね?
小林:はい。めちゃくちゃ行ってますよ!乗る練習をしています。アマチュアオートでの練習がなかったらもっともっと遅かったと思います。
AKI:排気量が違うわけですが、その辺りは実際のオートレースと違わないんですか?
小林:遅いバイクで出来ないことって、600ccになったら余計に出来ないんです。アマチュアで物に出来ない事はレース場でも絶対に出来ないと思っているので、アマチュアオートは最高の練習環境ですね。
AKI:お話を聞いてると、オートレースがとても楽しそうですね!
小林:めちゃくちゃ楽しいです!!休みが長いと早くレースが始まって欲しい!と思っています。少し休みがあればいいです。もっと、ばしばしレースがしたいです!
AKI:オートレースは最高の仕事ですね!
小林:マジで最高ですね!!元々オートレースが好きなんですが、選手になってより好きになりました!
AKI:素敵!!天職ですね!
小林:結果はどうあれ自分の中では天職だと思います。楽しめていますし、少しずつでもいいので結果を残せていければと。
AKI:小林選手って我慢強いというか、粘り強い方ですか?
小林:そうですね。絶対に諦めないというところが唯一の長所だと思います。長い目で見て絶対に諦めない。
AKI:今後の選手生活、まだまだ長いかと思います。今回GI初制覇をきめましたが、今後の目標はあるんですか?
小林:実は、具体的な目標はあまりなくって。毎レース真剣勝負ってだけ。何がどうしたいというよりも、ひとつひとつのレースにしっかり臨んでいくっていう感じです。そうすれば、ランクが上がったり、またタイトルが獲れたりとそういう部分は勝手についてくると思うんです。目標よりもまずは目の前のレースに勝負駆けです。
AKI:毎レースしっかり大切に走ることが目標という感じですね。
小林:ほんとそんな感じです。
AKI:話は変わりますが、小林選手をサポートしてくださっている居酒屋「路地裏 五反田店」もGI優勝を喜んでくださったんじゃないですか?
小林:めちゃくちゃ喜んでくれました!優勝戦も観にきてくれていて、お店の方も泣いてくれました。ありがたいですよね。みんなの想いを背負ってこれからもっともっと頑張ります!
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
小林:お陰様でGI優勝することが出来ました!この優勝がまぐれだと言われないように、これからも"やる気元気みずき"で頑張ります!応援よろしくお願いします!
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。