川口所属の25期。川口オートレース場の支部長を務めています。レースでは追い上げ型の選手でファンを沸かせています。そして、「元気ですかー!」のパフォーマンスでもお馴染み。選手内からの信頼はもちろん、レースとパフォーマンスでファンも盛り上げています。そんな、若井選手は昨年4年ぶりのGI制覇!その時の事を振り返って頂きました。その他にも、女子レーサーの事、車券に対する思いなどもお話し頂きました。
インタビュー / AKI
AKI:GI開設記念グランプリレース優勝おめでとうございます。改めて、振り返っていかがですか?
若井:予選道中の状態はあまり良くなくて、3日目なんかは1着条件の厳しい勝ち上がりでした。そこを潜り抜けて、準決勝は雨。晴れが厳しい中での優出。優勝戦はメンバー的にもエンジン的にも厳しいなと思っていたんですが、それが逆に気楽に臨めました。優勝戦の整備もやったことないセッティングにして。予選道中が良くなかった分、逆に良くて開き直れた。タイヤだけは持っている中で一番良いものを出して。そんな中で走った試走は手応えがあり、2枠というスタート位置的にも、スタート行けたらチャンスだなとは思っていました。
AKI:1枠には加賀谷選手(川口27期:加賀谷建明選手)がいましたよね。
若井:そうですね。加賀谷は予選から車の仕上がりが良くて1枠で。ピットから勝負気配プンプンだった。普段はそんなに緊張するタイプではないと思うんだけど、優勝戦の日はロッカーから緊張していましたね。タイトルを獲れるエンジン状態だったし。実は、加賀谷が初めて記念を獲った時も一緒に優勝戦に乗っていたんですが、その時も落ち着きなくて(笑)その時は、加賀谷の試走タイムが抜けていました。もちろん自分も勝ちたかったけど、その時は声をかけましたね。「大丈夫だ、落ち着け。ヘルメット被ったら集中しろ。」と。そしたら、優勝して。ただ、今回に関しては自分も勝ちたかったので声はかけませんでした(笑)緊張させたまま行かせました。
AKI:そんな事があったんですね(笑)けど、加賀谷選手のスタートも良かったですよね?
若井:そうなんです。加賀谷もいいスタート切りましたね。勝ちパターンに持ち込まれたんで厳しいかなと思った。自分が2番手まで上がった時には加賀谷もかなり前の方を走っていて。けど、少しずつ加賀谷との距離が詰まっていって。加賀谷がタイヤを滑らせているのが分かったし、自分のタイヤも良かったし「もしかしたら届くんじゃないかな?」と思った。なので、焦らないで少しずつ少しずつ詰めていこうと思って走ってました。
AKI:最後の1周が勝負でしたね!
若井:あそこで仕掛けようとは思っていました。地元の走路だし、多少厳しいところを行っても回れる自信はあった。少し距離はあったけど思いっきり行って、加賀谷もうまく回ってくれて良かった。
AKI:無理なツッコミという感じではなかったんですね?
若井:そうですね。最終コーナーだし、オートレースは最終周回は突っ込まないと。自分らしいオートレースが出来たというか、自分自身あんなレースに憧れてオートレーサーになったので自分で凄く痺れました。「良いレース出来た!」と。自分の車券を買ってる人は喜んでるだろうなと思ったんで。
AKI:あのレースは車券なしでも盛り上がりましたよ!
若井:そう言ってもらえるのは嬉しいですね。けど、僕は車券を買ってる人が喜んでくれるのが一番嬉しいです。あのメンバーで自分を頭で買ってくれてた人が多少でもいると思っていたし、それで買ってくれた人が喜んでくれてると思うので、それが一番嬉しいです。
AKI:落ち着いて追い上げている感じですか?
若井:昔はよく慌てていて1~2周目で取り返そうと思っていたんですけど、ここ最近は冷静に自分の走り方を変えています。最終回までタイヤが持つ様に逆算してというか、考えながら走っています。そのことも良い方向に向いたのかな。前だったら2番手付けた時にタイヤを使いながら一生懸命追いかけてたと思う。おじさんだから考えながら走っています(笑)
AKI:グレードレースのタイトルには4年ほど離れていましたが、久々に獲れていかがですか?
若井:4年前にグレードを獲った時はもっと間が空いていて。最近はオートレースの若い選手の波に飲み込まれていたんですが、4年前をきっかけにまだまだ頑張んなきゃなと思った。前獲った時はサトマヤ(川口31期:佐藤摩弥選手)を教えだした時期で、自分もオートレースへの取り組み方を見直して。人を教えるとそうなりますね。そこから自分自身も上昇して記念が獲れたんです。今回は弟子(川口34期:信沢綾乃選手)を取って教えながらになって。良い刺激になっています。オートへの取り組み方、自分のレースも観られていると思うので、上手なレースをしなきゃダメだなと思っています。そういうのを考えると記念を獲れたのはサトマヤや弟子のおかげかもしれませんね。
AKI:どのような時に若い選手の波を感じますか?
若井:とにかく今の若手はスタートが速い。びっくりします。自分の若い時はスタートそんなに遅いほうじゃ無かったんです。普通だったんです。今も別に変わってないと思うんですが周りの若い子が速くて...凄いですね。けど、同期の永井(川口25期:永井大介選手)とか見ていると、若い子に負けないようにスタートの研究をして練習に行ったり、クラッチのセットを探したりしてるんですよ。そう言うところを見るとやっぱり永井は凄いなと思います。永井とかは船橋から移籍してから凄く刺激を受けましたね。取り組み方に妥協がないし、同期だし。もっと自分も頑張らなきゃなと思うようになりました。
AKI:船橋の選手が移籍してきてロッカーの環境は変わりましたか?
若井:そんなことはないですね。ただ、勝ち上がりが厳しくなりました(笑)けど、レースが厳しくなることは自分たちのためというか、エンジンでもタイヤでも妥協できない。その辺は良い方向に向いてますね。
AKI:まだまだ若手には負けませんか?
若井:いやー、よく負けますね!(笑)やっぱり速いですよ。けど、今までの経験を踏まえて効率のいい練習や効率のいい整備を自信を持ってやってるんで対抗していかなきゃなと思っています。これは若い子だけじゃないですね。ベテラン選手にもです。同じ支部にミッキーさん(川口9期:篠崎実選手)がいるんですが、オートレースに対する情熱が凄い。自分たちが疲れたとか言ってられないなと思いますね。穴見さん(山陽12期:穴見和正選手)なんかも沢山練習しますしSGにも出ていて。まだまだ頑張らないとですね。
AKI:目標は立てるタイプですか?
若井:いや、あんまり立てないですね。その日のレースの事しか考えていないので。いかにその日のレースで1着を獲るか。昨日のレースを踏まえて何をすれば良いかとか、それしか考えていないので目標は立てませんね。その積み重ねで優勝が出来ると思うので。負けた時もなんでダメだったのかを考えて。内容が大事ですね。それを、サトマヤや信沢に教えています。
AKI:佐藤摩弥選手の近況の活躍はどう思われますか?
若井:デビュー当時から練習の積み重ねというのを教えてきました。これからの未来、SGを優勝するくらいの選手にならないといけない。僕自身のレースへの向き合い方とは変わるんですが、サトマヤにはその日のレースよりも未来の自分を変えるための練習をしろと言っています。そんな中、サトマヤは実際凄く頑張っていて、実力も付いてきて、それでも練習していて、必ず良い選手になるだろうなと思っていました。そしたら、昨年くらいから結果が出だして。自分はそんなに驚かなかったですね。そういう選手になってきたなと思いますね。
AKI:佐藤摩弥選手の活躍は若井選手の中では納得という感じだったんですね。
若井:はい。若い時はまだ自信もないし、上手くいかないとしょげたりしていたけど、成長段階から凄いなと思っていた。今のオートレースで1番大切なスタートが速い。トップ級と並んだ時に「あ、この子だったら本当にSG獲れるかもな。」と思ったし、彼女にもそれを意識させた。SG優勝を目指す練習をしなさいと、スタート行って押さえ込むような走りを目指せ、と言った。彼女はそのスタイルが得意だろうし。もう手が届くところまで来ているのでもう教えることはないかなと思っています。最近は、どっと構えている。少し前まではレース前にオロオロする事もあったけど今はない。風格が出てきていてもう教える事はないなと思っています。
AKI:実は佐藤摩弥選手にもこのインタビューをさせてもらったのですが、レースへの気持ちは若井さんに教えてもらったと言っていました。
若井:まあね、僕はそれくらいしか教えられないから。僕自身、先輩選手から技術的なものは教わっていなくて、昔は教えてもらうとかは今ほどなかったんです。ここ最近です。なので、僕ら世代はみんな自己流。自分で失敗、成功して学んでいく感じだった。体の感覚的に覚えていく感じ。なので、後輩には中々コツをうまく伝えられない。まずは一生懸命走ってこいと言っています。
AKI:「最後まで諦めない」という姿勢が若井選手や佐藤摩弥選手に凄く感じます。
若井:この世界ってSGで優勝する事も大切だけど、それと同じくらいファンの人が応援してくれる選手になる事が大切。最後まで諦めず走らないと、お客さんって車券を買ってるからその人の事をずっと見ているわけで...だから甘い所とか諦めたりすると絶対気付くんですよ。自分も競馬とかの馬券を買うので分かるんですが。サトマヤとか後輩には「1つのレースでも諦めると応援してくれないよ、1着じゃなくてもとにかく一生懸命走れ。」と。そういうとこだけ教えています。元々サトマヤはバイクの扱いが上手かったし、後は「オートレースとは?」を教えてあげるだけ。オートレース選手としての姿勢、ファンの方が期待を込めて買った車券に応えて走るのが仕事。自分の名誉のために走るわけではない。自分はそこだけしか教えてません。今ではサトマヤのファンも多いし良い選手だと思いますよ。凄いなと。
AKI:昨年デビューしたお弟子さんの信沢選手に関してはどうですか?
若井:あの子はサトマヤとは全然違くて、バイクは初心者。0からのスタート。基礎の基礎から教えなきゃいけないので大変かなと思ったんです。けど、あの子はあの子で努力する才能があるというか、バイクの技術よりも大事なものがある。練習の積み重ねを教えただけなんですが、人一倍頑張ってくれています。気持ちも強いですね。あれだけ努力が出来るなら今後が楽しみですね。怪我の関係でデビューが遅れたんですが、伸び方が早いです。もちろんサトマヤと比べたらまだまだ未熟なんですけど、努力の仕方とかはサトマヤと変わらない感じ。見てて楽しいですね。娘の成長を見ているみたいです(笑)
AKI:女子レーサーが増えて女子選手同士、良い刺激になりそうですね。
若井:そうですね。年末のスーパースターガールズ王座決定戦も凄く良かった。女子のレースだから女子なりに感じるところがあると思うし、前検日から出る選手の集中力がスーパースター王座決定戦バリの感じで、整備でも練習でも凄く良いレースになりそうだなと思っていた。やっぱり良いレースになったし、ファンの方も楽しんでいたみたいなので、やっぱり彼女達のレースは凄いんだなと思います。注目度も高くて、もっともっと頑張って欲しいですね。支部長の立場からももっと盛り上げたいし、女子が頑張れる環境を作ってあげたいと思います。オートレースは彼女達にかかってる割合もあるし。みんなサトマヤに負けないように頑張ってもらえれば良い選手になると思いますよ。
AKI:話は変わりますが、若井選手と言えば「元気ですかー!」という猪木のモノマネでレース以外も盛り上げていますよね!!
若井:実は昔ほど派手にはやっていなくて。今はコンパクトにコンパクトにやっています。モノマネを一回止めていた時期もあったんですが、止めた後も何度かファンの方に「やってよ!」とか、「なんでやらないんだ!」とか言われていたんです。それでも、もう自分はそういうパフォーマンスは卒業したんで良いかなと思っていたんです。けど、それを止めたあたりから決勝に乗れなくなって...。だから、自分で反省して、そんな偉そうなこと言ってるからいけないんだ!と思ってまたやりだしたんです。けど、今は「元気ですかー!」一言だけで。
AKI:パフォーマンスを再開してからはいかがですか?
若井:イベントなんかで子供達から「元気ですかー!」と言われたりするのが凄く嬉しいですね。浸透してるな、て。子供達が待っているなら尚更です。若い時は猪木のモノマネがしたいと言う自分の自己満だったんですが、今はお客さんの為にやるし、決勝に乗れないと出来ないので頑張らないとと思います。実は、何回か別の言葉、違うプロレスラーを試したんですが全然反応が悪くて(笑)猪木を待ってるところに違うのをすると全然でした。だから、「元気ですかー!」しかダメだと思いましたね(笑)
AKI:今後、レースではどんな走りを見てもらいたいですか?
若井:自分のスタイルは優勝を沢山すると言うよりは、日々のレースで3着以内に入ることで、自分のファンの方はそういうスタイルと知って買ってくれていると思います。なので、ファンの予想通りに走れるように心がけて。第一は車券を買ってくれたファンの為に走る。ベテランの味、テクニックで気が付いたら3着にいる選手を目指して。その上でタイトルが獲れたら嬉しいですけど、まずは車券に絡めるように走っていきたいです。
AKI:それでは、最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
若井:ハンデ戦の8号車はスタートを武器としていない自分にとって、6周で7人を抜く事になり展開的に厳しい時もあります。なので、永井や青山(伊勢崎31期:青山周平選手)の様な8号車と思ってもらったら困るんです(笑)ハンデ戦よりも凄く強い人がいてもいいから内側の枠にいた時の方が勝てるんじゃないかと思っています。自分よりランクが下の人よりも上の人と走った方が走れるし、言ってしまえば抜かれない自信もあります。グレードで内枠にいる時は狙って見て欲しいです。自分は結構大きな配当を出すこともあるので狙ってみてください。まだまだ抵抗できると思いますので頑張ります!けど、僕よりもサトマヤや信沢の応援をよろしくお願いします。
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
大好きなオートレースにもっともっと夢中になりたい。ムエタイで鍛え抜いた心と体を武器に32期のムードメーカーが次節の若獅子杯山陽オートを盛り上げる。若獅子杯前検日(受付日)の2月21日に29歳を迎え20代ラストの1年を力の限り駆け抜ける。目の前のオートレースにどれだけ夢中になれるかが今の課題と話す。川口で生まれ育ちオートレーサーになる事だけを考えて生きてきた川口32期・小林瑞季選手。これまでの自分と真剣に向き合って頂きました。
インタビュー / 内野久照
内野:オートレースとの出会いから選手になるまでを教えてください。
小林:川口市に生まれ3歳か4歳頃に祖父と父に連れられオートレース場にほぼ毎日通っていました。
父と母は入籍した日にも結婚記念として川口オート観戦をした程、オートレースが大好きです。そんなオートレース大好き一家に生まれ、小学生になる頃には「将来はオートレース選手になる」と決めていました。
オートレーサーになる為に僕は生まれて来たのだと信じて選手になる事だけを考えて日々生活していました。
高校1年の時と高校3年の時に試験を受けましたがいずれも一次試験で落ちました。このままでは絶対に受からない、ダメだと思いムエタイを始めました。ムエタイを選んだ理由は1番にメンタルを鍛えたかったからです。
日々トレーニングに励み2年でプロライセンスを取得。フライ級でプロになってからは5戦しました。結果は2勝2分1敗です。
新人戦の準決勝戦で敗れましたが全国ベスト8に残る事が出来ました。試合はもちろん過酷で辛かったですが減量が半端なく大変でした。ムエタイで鍛え抜いた身体能力やメンタルはオートレースに活きていると思います。
オートレース選手になってからもプロライセンスは継続中で、ウィラサクレック西川口支部に所属しトレーニングもたまにやっています。試合出場をすすめられていますが今はお断りしています。(笑)
ムエタイをしながらオートレース3回目の受験をしました。努力の甲斐があって合格する事が出来ました。サラリーマンの父と少しだけ飛んでいる美容師の母からは『オートレース選手は東大より入るのは難しい。だって倍率がすごいでしょ!』と言っていたのでまさか受かるとは思っていなかったみたいです。試験に合格して選手になる事はもちろん喜んでくれました。両親の反対は一切ありませんでした。
内野:あこがれのオートレーサーはいましたか?
小林:片平巧選手(船橋所属19期)も憧れの存在でしたが僕の全盛期はIT対決です。
池田政和選手(川口所属23期)と高橋貢選手(伊勢崎所属22期)が戦った選手権を観て育ったので刺激が強かったのを覚えています。
学校を休んででも観に行く事もありました。
先日の伊勢崎GIシルクカップの準決勝戦でIT対決がありました。
久々に震えが来る程の半端ない戦いを観る事が出来ました。
内野:養成所では?
小林:IT対決を観て養成所に入所しているので『よしっ!やったるぞ』と気持ちは誰にも負けないと思っていました。
しかし養成所で初めての挫折を味わいました。こんなに出来ないものなのかと思い知らされました。
それが劣等感となっていきました。整備も乗る方もまったく上手く行きませんでした。
最後まで1番遅いグループでの走行訓練を行っていました。上手く出来ない自分が超恥ずかしかったです。
養成所は卒業するまで楽しくなかったです。良い思い出はありません。
内野:同期の中で1番の仲良しは?
小林:入所日当日、スーツケースをガラガラと引きながら家族とつくばエクスプレスに乗って来た、小栗勝太(山陽所属32期)との出会いが劇的でした。
今回入所する同期だなとすぐわかったので話しかけ『このまま入所せず帰ろうぜ』と話をした事を覚えています。
その時が勝太との運命の出会いだったと思います。それから同期の中では特に勝太と仲良くさせてもらっています。似た者同士で考えている事が同じで気が合う親友です。
内野:デビュー戦は?
小林:デビュー戦は雨でした。試走落車です。悔しいのはもちろんですが恥ずかしくて情けなかったです。
地元の皆さんが約50人程見に来てくれ、赤飯おにぎりを持参し食べながら観戦する予定だったのに、3秒で僕のデビュー戦の観戦を終わらせてしまった。申し訳なかったです。
川口の同期・益春菜(引退)・押田幸夫は2人揃ってデビュー節に1着をとっていたので、帰ってからも悔しくて眠れませんでした。僕の初勝利は3・4節かかりました。
内野:思い出のレースは?
小林:初優勝です。初優勝をしたレースは今でもスタートからゴールまで覚えています。
同期の中でも初優勝が遅かったのでめちゃくちゃ嬉しかったです。
内野:オートレースの魅力とは?
小林:オートレースは見てても格好良いしとにかく迫力があるのとスピード感がたまらないですね。選手になってそれは本当に実感しています。ゴールまで接戦のレースもあるし、勝負が最後まで分からない所がオートレースの魅力ですね。
内野:瑞季という名前の由来は?
小林:由来は分かりませんが母が男の子なら女の子っぽい名前に女の子なら男の子っぽい名前にすると決めていたようです。もし女の子なら『あきら』になるところでした。(笑)
内野:座右の銘を教えて下さい。
小林:『努力は夢中には勝てない』400mハードルの為末選手が言った言葉です。
同期の圭一郎(浜松32期・鈴木圭一郎選手)は人から見ると、整備にしてもレースにしても努力しているし凄いなと思われている。でも当の本人は努力とは感じていない。周りが勝手に思っているだけです。
僕もオートレースをもっともっと好きになって夢中になりたいと思いました。
目の前の事に没頭できるようになりたいと思っています。
書道家の先生に文言を書いて頂いた物を叔母からプレゼントしてもらい、川口のロッカーに掲げています。
内野:鈴木圭一郎選手の存在は?
小林:圭一郎には休みの日にもバイクで特訓してもらったりと頭が上がりません。
32期同期はとにかくまじめです。圭一郎がナンバー1でいるからオートレースに対する志が高い。32期全員オートレースが大好きです。圭一郎という最高のお手本がいるので皆が頑張れると思っています。
内野:デビューしてから続けていることは?
小林:ファイル作りです。出走表を貼り付けその日に何をしたかを書き留めています。
分厚くなったファイルが10冊以上あります。また全てのレース見る様にしています。他の選手がどんなレースをしているのか研究です。
内野:レース前はどんな事を考えていますか?
小林:レースを走る前に家族の事を考え家族の為に走って稼いで食わせてやるぞと思い自分を奮い立たせています。
内野:ツナギにはスポンサーの名前が刻み込まれていますが?
小林:はい。応援してくれている皆さんを勝ち上がりインタビューに出て宣伝したいのですが、なかなか実現出来ていないです。
内野:ガソリンタンクやフェンダーにオートレースふなばしの文字が...。
小林:落車が続き人間もダメになり何をしてもどうしようもない時に圭一郎からエンジン以外を借りて走っていました。圭一郎の予備車です。
その時のタンクとフェンダーなのでずっと圭一郎の物を使っています。返してねと言われていますがそのままになっています。(笑)
内野:腹筋が凄いですね。鍛えていますね。
小林:ムエタイで鍛えた体です。今はほぼ何もしていません。
内野:ムエタイ時代の事も教えて下さい。どんな生活をされていたのですか?
小林:朝は5kmのランニングです。それから大学です。日本大学商学部に通っていました。
学校が終わってからは17時から21時22時まで練習です。週7日練習していました。毎日ですね。(笑)
現役時代、腹筋は無限に出来ました。
内野:その腹筋が活かされた事はありますか?
小林:オートレースは2次試験に行けば合格する自信がありました。
腹筋でアピールしたかったので誰よりも腹筋を頑張っていたのですが、係の方から『君の為にそんなに時間はとれないのでもう止めていいよ』といわれたエピソードがあります。
内野:おすすめのプロテインは?
小林:ビーレジェンドです。コスパが良いです。
置き換え朝食としてもダイエットにもおすすめです。
内野:2月21日(若獅子杯の山陽オート前検日)に29歳になりますね。20代最後の年になりますが?
小林:男って30歳からじゃないですか?素晴らしい30代にする為の準備をしっかりしたいです。もっと全てに対して落ち着いて取り組みたい。余裕を持った大人の行動を取りたいですね。レースはもちろんですが私生活も充実出来るようにしたいですね。
内野:これまで自分をやる気にさせてくれた出来事は?
小林:知り合いがオートの試験に落ちました。その知人はオートレースが大好きで生まれ変わっても選手になりたいと言っています。その知人は選手になった自分を羨ましいと言ってくれます。その人の為にも頑張って走らないといけないと思っています。
内野:お話を聞いていると根性の塊のような方ですが...。自分が弱い人間と感じた事はありますか?
小林:超メンタルが弱いです。豆腐メンタルです。だからムエタイを始めました。
内野:レース場に必ず持って行くものはありますか?
小林:これは勝太にも教えていないので言いたくなかったのですがブドウ糖とテニスボールです。ブドウ糖は知り合いの外科の先生からのすすめです。頭の働きが良くなるのは勿論ですが、脳に一番吸収しやすいのでレース前に食べています。試走行く前にめちゃくちゃ食べていますよ。(笑)理に適っている物だと思います。
それとテニスボールは2個重ねる作業をします。なかなかこれが難しいです。集中力がないと出来ないです。これをする事で集中力を身に着け更に集中する事をコントロール出来るようになります。メンタルトレーナーの動画を見たりして取り組んでいます。
内野:ここからはレース以外の質問です。犬と猫はどっちが好き?
小林:犬が好きです。トイプードルのチャックくんを飼っています。3歳です。
生き物全般大好きですね。
内野:ご飯とパンだとどちらが好きですか?
小林:パンだと食べた気がしない。ご飯が大好きですね。明太とイクラがあれば何杯でも食べられます。
内野:そんなに食べて太らないのですか?
小林:はい。太りませんし痩せるつもりなどびた一文もありません。
内野:ラーメンとうどんだったらどっちが好き?
小林:絶対にラーメンです。とんこつが好きです。博多ラーメンが良いですよね。美味しいです。
内野:おすすめの飲食店はありますか?
小林:蕨駅前の広島焼きふく福に良く行きます。同期で良く行く場所です。
中でもおすすめは満塁ホームランです。あと納豆のトッピングを忘れずに(笑)めちゃくちゃ旨いです。
内野:お酒は飲みますか?
小林:お酒が旨いと思うのはビールでジョッキ3杯までです。後は惰性になっています。
ビール以外は芋焼酎が好きですね。マイブームは三岳です。何杯でも飲めます。
内野:レース終わってからありのままで居られる場所は?
小林:家ですね。家にはかなわない。リビングで大の字になってのんびりする事。愛犬と遊ぶことです。
内野:埼玉県でおすすめスポットは?
小林:秩父の三峯神社です。ここは有名なパワースポットです。良く行っています。
内野:好きな女性のタイプは?
小林:気が強い人が好きです。自分が優柔不断なのでしっかりとリードしてほしいです。(笑)
内野:芸能人ではどなたが好きですか?
小林:絶対に吉高由里子さんです。めちゃくちゃ可愛いっす。最高です。
内野:カラオケはどうですか?
小林:KinKi Kidsの僕の背中には羽根があるは必ず唄います。
内野:テーマソングにするには?
小林:AK-69『START IT AGAIN』です。是非一度聴いてください。
内野:朝起きて何を1番にしますか?
小林:朝は6時から6時30分に起きています。
とにかく整備をしたいので速攻でロッカーに行きます。ロッカー一番乗りは圭一郎か新人か僕かといったところでしょうか(笑)早くロッカーに行くのは圭一郎の影響です。誰にでも出来る努力ですからやることやって何かを見つけるようにしています。
内野:レースでいつも意識していることは?
小林:『レースを楽しむ』です。レースを楽しめたらといつも思っています。
内野:影響を与えてくれた人物は?
小林:鈴木圭一郎です。
内野:自分の特徴を一つ変えられるとしたら?
小林:メンタルですね。もっとメンタルを強くしたいです。
内野:あと1日しか生きられないとしたら何をしますか?
小林:ラスト一走したいです。もちろんオートレースをしたいです。
内野:本やドラマや映画に出てくる自分に当てはまるキャラクターは?
小林:とにかくサブキャラです。主人公ではありません。主人公の隣にいるドジなキャラクターです。
内野:自分の好きなところは?
小林:継続出来るところです。
内野:S級レーサーとは?
小林:絶対になりたいです。S級レーサーになる為に選手になったので早くS級になりたいです。
内野:今の課題は?
小林:全体のベースアップです。
スピード、スタート、晴れも雨でも捌きを磨くという事です。あと整備の効率性もそうですね。与えられた時間は一緒なのでその中で何をするのかどう進めていくかを考えて過ごしていきたいです。
内野:今年の目標は?
小林:具体的な目標としては平均タイムを上げる事です。直近の10走の平均タイムが発表されますが現在は3.42です。この3.42を切る事です。年間通して切る事を目標にしています。
内野:瑞季選手にとってのオートレースとはズバリ
小林:天職だと思っています。成績はまだ付いてきていませんが勝っても負けてもやり甲斐のある仕事です。だから天職だと思っています。
内野:32期同期皆でオート界をどうしたいなどありますか?
小林:僕の中では圭一郎を筆頭に全員がレベルアップして32期は皆が速いなと思われる期になりたいです。皆で切磋琢磨し皆で速くなりたいです。グレードレースの優勝戦を同期全員で戦えたならと思います。
内野:ファンの存在・応援は?
小林:ファンの皆様の声援は力になります。やる気にさせてくれます。ファンの方には車券を買って頂いているので結果を出して恩返しがしたいです。
内野:お客様に自分のどこをみてほしい?調子はどこで判断したらいい?
小林:試走タイムは出ないタイプです。その中でタイムが出た時は、エンジンが良いので自分も自信を持って走ります。その時は僕から買って応援して下さい。
内野:若獅子杯に向けて意気込みを聞かせてください。
小林:山陽オートは相性が良いところです。前回の若獅子杯は優勝戦に乗りました。
今回も優勝戦目指して頑張ります。
内野:オッズパークをご利用のお客様にメッセージをお願いします。
小林:試走が出ていなくてももちろん諦めず走りますので、車券買って応援宜しくお願いします。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。
バイク経験のない同期の頑張りに刺激を受け自分を追い込む渡辺篤選手(浜松31期)。目指すはグレードレースでの活躍そしてタイトル奪取です。これまでのバイク経験はもちろん今年に懸ける思いをお聞きしました。(インタビュー取材は1月5日です。)
インタビュー / 内野久照
内野:まず初めに渡辺選手のバイク人生、バイク歴を教えて下さい。
渡辺:15歳からミニバイクに乗りました。50ccでレースを始めました。
16歳からロードの道へ進みSRSスガヤSUZUKI系に所属しました。
アマチュアから20歳でプロになりました。SUZUKIのテストライダーです。
その時にタイムが良くて契約レーサーになる事になりました。
内野:ロードレースで結果を残されていますね。
渡辺:はい。全日本ロードレースJSBクラスで年間チャンピオンに2回なりました。
ロードレーサーの最後の2年間はイギリスでした。その時31歳でした。
2年後はどうする?その先は何を求めて行くかを考えた時にこのままではステップアップは出来ないと思いました。
クラスを上げて行く事も考えましたがレベルを高く上げて行く事はイギリスでは出来ないと感じました。
このままではこれ以上のレベルアップはないと判断しオートレーサーに転身する事を決めました。
内野:オートレースを選ばれたのは何故ですか?
渡辺:まず、オートレースは選手寿命が長いという事です。
そして、バイク人生、これからの先を目指しレベルアップできる職業だと思ったからです。
内野:オートレースの存在は?
渡辺:浜松在住でしたのでもちろんオートレースの存在は知っていましたしレースも見に行っていました。
青木治親(川口29期で元ロードレース世界チャンピオン)さんが活躍していた事もあり興味があったのも事実です。
内野:ロードレースとオートレースの違いは?
渡辺:ロード時代も整備をしましたがプロになってからは走る事だけを考えられました。
レースに集中するという環境だったのです。
オートは走る前に競走車の準備を自分がやらないといけないです。
最初は面倒くさいなと思っていましたが今はそれが楽しくなっています。
内野:整備も好きになったのですね?
渡辺:1級車(2級車500cc、1級車600cc)に乗り替わってからハンデが下がり結果を出せなかったのでそこから整備に没頭するようになりました。
自分でやった事が良くても悪くても結果に繋がるのでそれが楽しくなってきました。
整備に悩んだ時は勝つ為に何が必要かを先輩・同期に教えてもらったりもします。
内野:オートレースで苦労した事は?
渡辺:体型ですね。
ロードでは今より20kg多くて75kg程ありました。現在は60kg少しオーバーです。
50kg台に落そうとすると体力がなくなり体が動かなくなる。集中できなくなる。
追い込んで痩せたい気持ちはあるのですが自分の甘さが出ているのでしょうね。
女子選手も入ってきたし地元の後輩、鈴木宏和選手(浜松32期)のように軽量選手も増えています。
軽量レーサーはスタートから伸びは違うし痩せている人はうらやましいなと思います。
今年は痩せる為に家族ぐるみで協力してもらっています。
周りに協力してもらって20歳のころの55kgを目指しています。
内野:昨年はいかがでしたか?どんな目標で取り組んでいたのでしょうか?
渡辺:いつもそうなのですが一走一走しっかり走る事が第一の目標です。
昨年はGI、GIIと記念での優勝戦進出はありましたが、優勝はなく車券にも貢献出来なかった事は悔やまれます。グレードレース優勝戦での活躍は中々出来ていないですね。
ただ、一般戦ですが優勝が1回ありましたので悪い年ではなかったです。
昨年はこれまでの選手生活で1着本数が1番多かった年でもありました。
7番8番と枠番が厳しくなった中レースで1着が取れたことは自分でも良かったと思います。
内野:昨年の活躍出来た要因は?
渡辺:同期の活躍が刺激になっています。
31期はバイク経験者が多い期です。バイク経験のない山陽31期・丸山智史や飯塚31期・鐘ヶ江将平がS級になり最重ハンで活躍している。
鐘ヶ江はSGの優勝戦に出場しました。同期の頑張りや活躍が原動力になり刺激になっているのは事実です。
内野:レースでの決め事はありますか?
渡辺:練習以上の事はレースではしないようにしています。
山陽オートの若獅子杯新走路で落車しました。
人を落としてしまい自分も怪我を負いました。
それから練習以上の事はレースでしないように心がけています。
たまに実力以上の事が出来て上手く行く事もありますが、自分の意志では絶対にやらないようにしています。
一度大けがをしたことでそう考えて行動するようになりました。
内野:慎重に立ち回っているのですね?
渡辺:自分の性格自体が慎重なんだと思います。石橋を叩いて渡るタイプです。
内野:得意なレース場はどこでしょう。
渡辺:西が得意です。結果が出ているし環境が良いですね。走りやすい。川口も好きですが伊勢崎が苦手です。(その後1月13日伊勢崎GIで優出、2月9日伊勢崎ナイター6アフターで優勝)
ロッカーに恵まれています。
地元浜松はもちろんですが山陽では佐々木啓選手(山陽23期)、角南一如さん(山陽27期)、穴見和正さん(山陽12期)のロッカーですし川口ではグループは違うのに若井友和さん(川口25期)を始め皆さんにお世話になっています。
伊勢崎では伊藤正司選手(伊勢崎20期)の周りにお世話になっています。
飯塚のロッカーは特に心強い。松尾学さん(飯塚22期)の所に入れて頂いています。篠原睦さん(飯塚26期)や荒尾聡さん(飯塚27期)が居てピリッとした感じが良い。『頑張らないと』と気持ちが入る。
練習量はもちろんですが仕事に対する姿勢や整備に関して勉強になりますし刺激を受けています。
こう考えてみると年下の先輩にお世話になっていますね(笑)
内野:ライバルは?
渡辺:ライバルはいない。特に意識していない。
あっ!動かない時の自分のエンジンがライバルかな(笑)
エンジンは生き物ですからね...。整備が下手なので動いてくれるように自分が手を動かします。
内野:同期の存在は?
渡辺:良い具合に年齢が離れているしすごく良い感じで付き合いが出来ています。
年下の同期はいつも気を遣ってくれている。
内野:レース開催が終わってからのストレス解消法は?
渡辺:飼いネコと遊ぶことです。
内野:浜松でオススメスポットは?
渡辺:オートレース場近くのエアーパーク航空自衛隊浜松広報館です。1日楽しめるところです。
内野:質問も後少しとなってきました。それでは今の目標を聞かせて下さい。
渡辺:グレードレースの初優勝です。
SGの優勝戦をまだ経験していないのでSG初優出も達成させたいです。
そして年末のスーパースターに出場したいです。
あのメンバーの中であの環境でレースを走ってみたいですね。
内野:2020年どんな年にしたいですか?
渡辺:2020年一走目に他落(落車)しました。体が痛いのは大丈夫なのですが金網まで流れて行き競走車に挟まれた事にメンタルがやられました。
次の日から欠場も考えたのですがこのまま嫌なイメージを持ったまま走れなくなると大変なので2日目からも走る事にしました。
結果走って良かったです。完走できたし1着も取れたので大丈夫です。
落車した事は忘れました。連勝できたし車も元に戻りました。
今年も一走一走しっかり走る事です。
内野:苦手と話していた伊勢崎で結果を残しました。(2月10日追加取材でのコメント)
渡辺:シルクカップから伊勢崎にエンジンがあっていました。
冷え込んでくれた事も要因ですね。
正月の浜松開催で落車しましたがエンジンは落車前から悪くなかったです。
落車後のエンジンも変わった感じはありませんでした。フレームも交換していますのでフレームも良かったのだと思います。
内野:近代オートは女子選手が増えてきましたが...。
渡辺:後輩の女子選手にはマヤ(川口31期・佐藤摩弥選手)の頑張りや仕事への姿勢を見て欲しい。
マヤは凄く努力しているし強いです。男が勝てないですからね...。
内野:渡辺選手の調子はどこを見たらいいでしょうか?
渡辺:試走で他の選手と同じタイムでも1コーナーがしっかり回れていれば調子が良くて張り気味ならレース足は良くないと思って下さい。
内野:渡辺選手にとってのオートレースとは?
渡辺:自分がどうすれば何を扱えば良いのかやった事が直に伝わる職業です。
バイク経験のない同期の頑張りに刺激を受けて自分を追い込むようになりました。
内野:渡辺選手にとってファンの存在とは?
渡辺:ファンあってのオートレースなので応援はありがたいです。
レースでは自分は特に意識しないようにしています。
車券を買って頂いている皆様が最後まで楽しめる走りを目指します。
自分の中で手を抜かず全力でこれからも走ります。
内野:オッズパークを御覧の皆様へのメッセージをお願いします。
渡辺:これからも全力で頑張りますので応援宜しくお願いします。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。
飯塚所属の27期。2019年のスーパースターシリーズ戦で見事優勝!そして、2月7日から始まる地元飯塚GI開設記念のポスターモデルを務めています。年末の優勝から近況の状況、地元グレードへの思いなどをお聞きしてきました。さらには、尊敬する兄貴分の久門選手(飯塚26期・久門徹選手)について、昨年から弟子を取り師匠になっての事、ファンへの感謝の気持ちもお話ししていただきました。
インタビュー / AKI
AKI:SSシリーズ戦優勝おめでとうございます。改めて振り返ってみていかがですか?
重富:たまたま取れた感じ。初日から、雨、晴れ、晴れ、雨という天気だったんですが、雨に関しては良かったです。けど、晴れのエンジン状態が良くなくて。タイヤの感触は良かったんですが、どうしても整備の方が上手くいきませんでした。常に欲しい所がある感じ。優勝戦のレース前も満足のいく状態ではありませんでした。でも、もう行くしかないなって。ちょこちょこ整備はしていたので満足はしていなかったけどレースに向かいました。
AKI:優勝戦の試走の手応えはいかがでしたか?
重富:出てる方だなぁ、と思いました。けどレースはどうなのかな、と言った感じ。
AKI:スタートに関しては?
重富:その節のスタート自体は良く切れていて、行けたら行こうとは思っていました。いざスタートして、レースはタイヤがグリップして前半は余裕がありました。乗りやすいなと思いましたね。森選手(川口25期・森且行選手)が付いてきてるなぁとは思っていて。けど、音は聞こえているけど入ってはこない...。悪くないと思って途中で「優勝あるかも...!」と思いました。
AKI:緊張はされましたか?
重富:いや、全然。むしろ逆ですね。不思議な感覚です。スタートラインについた時から変な感覚だった。今までにない様な...。
AKI:今まで優勝した時は「優勝できるかも」という感覚はあったりしたんですか?
重富:そうですね。特に昔は多かったですね。行けそうだなって。2018年の地元GIのダイヤモンドレースの時とかは自分に出来る事をしていこう、という考え方になっていました。ただ、今回の優勝はなにかいつもと違うというか。不思議な感覚で。まさか優勝出来るとは思っていなかったっていうのが本音ですね。
AKI:ただ、優勝戦でのエンジンは乗りやすさがあったんですよね?
重富:そうですね。けど、その乗りやすさも6周目まで。後の2周はエンジン的に滑り出していて。そこら辺のエンジンの調整が上手くいってなかったなと自分の中で凄く思いました。納得がいっていない所が残り2周であらわれた感じです。そこは自分の詰めの甘さですね。8周回の残り2周は独特です。ダイヤモンドの時はブチ走路だったのでコースを外さない様に走っている感じだったんですが、この前は良走路でエンジン自体も納得いく状態では無く「負けても仕方ない。」くらいの気持ちだった。開き直って逆に良かったのかもしれないですね。レース前の展開予想ではスタートで4枠の森さんに行かれて包まれて...と考えていたので。やっぱり森さんってスタート速いじゃないですか。なので、「まぁいっか、行けるところまで行こう。」と思っていました。
AKI:スタート行けちゃいましたね!!
重富:あらびっくり!!!(笑)スタート切って驚きました。スタート行ってすぐに森さんが見えていたのでそこだけはしのごうと思っていました。後は、ただただ展開が上手く開いて。自分が展開を作ったという感じでは無くたまたま展開が良くなったんです。
AKI:気持ちも展開も良かったんですね。
重富:凄くリラックスしていました。緊張もほとんどしていなかったですし。けど、そういう時って困るんですよね。
AKI:なにが困るんですか?
重富:表彰式のインタビューです(笑)レースの後が困るんです。知り合いとかにも言われるんですよ。「ちゃんと内容を考えときなさい。振られる内容とかもだいたい分かるやろ。」って。年末の時は自分の頭の中でスーパースター王座決定戦の前座と言う考えだから何言おうという感じで。言われた事に対しての自分の対応能力のなさ(笑)緊張しちゃうんですよね。変なこと言われんし。皆んな見てるし上手く答えれないんです。
AKI:ロッカーでの取材とかは普通に喋られるのに!(笑)
重富:そう言う時は普通に喋れます。けど、絶対変な事を言われん時の対応がカタコトになるんです。なので、言われた事に答えるだけになりました。けど、身内にはギャップで笑われます(笑)僕も周りの人みたいに喋りたいんですけどね。変な事ばっか言ってしまうので自制してる感じです。
AKI:レースもインタビューも気合が入りすぎない方が良い、という感じですか?
重富:うーん。その時々ですかね(笑)良い緊張感を持つ時と、悪い時の緊張感を持つ時の差があります。開催初日の緊張感は悪い緊張感ですね。僕は結構ネガティブなので落車の事とかを考えてしまいがちなんです。スタートを切ってしまえばなんとも無いんですが。気持ちの制御が大変です。
AKI:体に関しての制御、メンテナンスはどうですか?
重富:2017年の年末、聡(飯塚27期・荒尾聡選手)がスーパースター王座決定戦を取った時に自分はシリーズ戦の3日目に落車をして。その時期落車が続いてたんですが、「聡があんなに頑張ってるのに自分は何をしてるんだろう。」と考えていました。なので、年明けから筋トレしたりダイエットを始めたんです。結果は優出回数が増えて、2018年のダイヤモンドレースで優勝したんです。けど、その後運動は持続せず...(苦笑)間食は控えたりはしていますが、身体にガタもきだしている年齢なので運動をまた始めないとな、とは考えています。
AKI:さて、話は次節の飯塚GI開設記念レース!ポスターモデルになりましたね!
重富:そうなんです。複雑です。プレッシャーもあるし、レースで変なことはできないし、8着続きもいけないと思っています。背負うとかは無いですが、ポスターに起用してもらっている以上、ある程度の走りはしないとと考えています。結果出さないとなって。
AKI:近況のエンジン状態はいかがですか?
重富:良いですよ。今日(2月1日)晴れのセッティングにしてエンジンの音を聞いてみたんですが、悪くはなさそうですしまだ上がありそうな感じです。年末優勝した時と同じ車で、年始の伊勢崎GIシルクカップでもそこそこ動いてくれていました。2日目に青山周平(伊勢崎31期・青山周平選手)と走って勝ったんで今年のベストレースでした(笑)おし、俺の方が速い!と。シルクはそこで力尽きました(笑)
AKI:今回は地元のグレードですよ!
重富:そうですね。地元の方が力は入りますね。特に今回は12月頭くらいにポスターのお話を頂いてたので、開設記念も目標にしてきました。なので、今節(1月30日~2月2日)色々とエンジンを扱いたかったんですが、不安定走路ばかりで何も出来ず。ただ、エンジンは良いので壊さない様にはしてきました。楽しみではありますね。楽しみな部分は8割。結構良いところまで来ているとは思います。後は、そのエンジンをどう扱って上積みを求めていこうかなという段階。まずは焦らず。タイヤは色々あります。年末優勝したタイヤもありますし、青山周平を倒したタイヤもあります。後は、心臓(笑)自分の気持ちですね。
AKI:言うと思ってました(笑)
重富:自分は気持ちでかなり左右されるタイプなので、気持ちで乗る事が多いです。兄貴分の久門さん(飯塚26期・久門徹選手)にいつも背中を押してもらってます。「行ってこい!」と言われた日は特に結果を出したいタイプです。久門さんとの関係は良いですね。良い兄貴分に当たりました。可愛がってもらっています。
AKI:ロッカーもお隣で良く密にお話しされていますよね。
重富:そうですね、プライベートでもご飯に行きますし、釣りにも出かけたりします。レース場だけの関係は嫌なので。久門さんと飲みに行った時に「オートレースの仕事から離れたとしても飲みに行きましょうね。」と僕は言っています。
AKI:素敵な関係ですね!
重富:そうなんです。僕は若い時ちゃらんぽらんで久門さんに迷惑をかけてきました。ベラベラ喋るし調子に乗っていました。それで、久門さんは「おまえの弟分どうなっとるんや。」と周りの選手から怒られていたと思います。それでも見放さず、久門さんはずっと付き合ってくれていて。そしたら周りの人たちも可愛がってくれる様になって。感謝ですね、本当。1番は久門さん。後は、中原さん(飯塚26期・中原誠選手)や桜井さん(伊勢崎26期・桜井晴光選手)。あの3人の先輩にはかなり可愛がってもらいました。
AKI:そんなにちゃらんぽらんしてたんですか?(笑)
重富:はい、今は本当に反省してます(笑)思った事を言ってしまうと言うか、自分が考えている事とは違うように相手に伝わってしまって。なので、インタビューなどで変なこと言わない様にしているんです。
AKI:なるほど。過去に色々とあったんですね(笑)
もうトラウマですね(苦笑)自分の言い方、伝え方が悪いんです。それでも久門さんは見放さずケツを拭いてくれて。それで、自分も結果が出てきて。
AKI:久門選手はいつも車と向き合っていて、オートレースへの取り組み方が凄いですよね。
重富:そうなんですよ。久門さんはとにかく徹底してやります。これから先、久門さんの弟子(飯塚33期・中村杏亮選手)も色んなことを教えてもらうと思いますよ。大変な時期もあると思いますが下積みですし。昔はめちゃくちゃ怖かったんですよ、久門さん。けど、今はそこを乗り越えて整備の話やプライベートの話、何でも話す事ができます。
AKI:心強いですね!
重富:そうなんです。甘えすぎるのも良くないなとは思っているんですが、弟子(飯塚34期・石本圭耶選手)の事をどうやって教えたら良いかとか、相談してしまいますね。
AKI:お弟子さんのお話しが出ましたが、石本選手はどうですか?
重富:圭耶は怪我をしてデビューが遅れ、今もまだ完治はしていないので弟分の杏亮の時の様には言えなくて...。そしたら、それは優しすぎると杏亮に言われる事もあって。自分の時と違います、と(笑)そうかー、と思いながら。本当は言いたいんですけどね。完治してからかなと思うところもあります。完治してからが勝負ですね。まだ、右も左もわからなくてすごく華奢で。それに、今の子なので教えるのが難しいですね。自分の時とは違うので。まだまだ、オートレースの厳しさを分かってないと思うので気持ちの面での変化をさせないとと思っています。もっともっとガッついて欲しいですね。素質はあるので後は、気持ちだったり筋力だったり、キツイ事を沢山乗り越えて頑張って欲しいんです。1日1日を後悔して欲しく無いんですよね。命賭けて仕事してるんで。沢山活躍して収入が上がればそれだけ色んなことが出来るわけだし。せっかくオートレーサーになったならそう思いますけどね。ハングリー精神をもっと出して欲しいです。壁にぶちあったても乗り越えれるか...。今のままじゃ厳しいと思いますよ。まずは気持ちです。
AKI:師匠になって色々考える事があるんですね。
重富:あります。大変です(笑)弟子の様子を見ていると自分の仕事が後になったりするので。やっぱり弟子を取ったからには頑張って欲しいですし、弟子が1番良い方向に行けるようにはサポートしていきたいと思っています。
AKI:そう言う面でも久門選手とは師匠同士の話が出来そうですね!
重富:はい。いろんな話をします。自分達の経験を色々伝えたり、どうしたら分かってくれるのかとか。けど、まだ弟子達には分かってもらえてない部分も多いと思います。「なかなか分かってくれんね...なんでなんかね?」と久門さんと話をしたりします(笑)
AKI:色々お話し頂きましたが、重富選手の大切なところ、課題は"気持ち"ですか?
重富:そこがデカイですね。焦らず仕事して。久門さんに気持ちを押してもらえたら良いんですが、自分1人では出来ないタイプなので。けど、レースはしっかり気持ちを切り替えて頑張ります。
AKI:目標はどうですか?
重富:綺麗なレースをする事ですね。そこを極めていきたい。というか、久門さんに近づきたいです。自分も綺麗なレースをして勝ちたいです。具体的には危ない事をせず。人に対して危ないレースをしない事。綺麗な三角をきって捌いていって勝ちたい。無理くり人に迷惑をかけてまで1着を取るんじゃなくってしっかり綺麗に捌いて1着を取りたいです。
あとは、選手になってからずっと目標としている事なんですが、親父(父は船橋9期の重富真介元選手)の勝利数、優勝回数を超える事です。親父の勝利数が515回?位で優勝回数が15回?だったかな。だいぶ見えてきましたね。(大輔選手は、勝利数481回、優勝回数14回。2020年2月1日現在。)早く抜いて自分の道を作りたいです。今年の目標は親父超えです。
AKI:自分の見て欲しいところはありますか?
重富:見て欲しいところ...うーん、考えた事なかった(笑)そうですね...あ、中穴狙いの方は是非車券を買って下さい!あとは、今節からヘルメットが変わってるので見て下さい!!
そして、お客さんに感謝していることが多いのでこの場を借りて伝えたいです。お客さんがお金をかけてくれるんで僕たちの仕事が成り立っています。まずは、お客さんに買ってもらって、その感謝の気持ちとして1着を取りに行く。本当に感謝しかないです。ファンの方へのきもちは強いです。ないがしろには絶対できない事だし、お客さんがいないと成り立たない商売なので。未だに覚えているのが、竹谷さんが落車した時に自分も一緒に落ちて。竹谷さんは意識がなくて自分は竹谷さんをずっと叩いてたんです。そしたら、近くにいたお客さんが「竹谷頑張れよー!!」って言ってくれたんです。それを聞いた時はめちゃくちゃ嬉しかった。その一言で凄く救われました。こういう風に思っているお客さんもいるんだ、自分ももっともっと頑張ろうと思いました。応援してくれる人がいて、車券を買ってくれる人がいるからモチベーションにもなって頑張れています。FAXも有難いです。ファンの方への感謝の気持ちは凄くあります。
それでは、最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
インタビュー記事をご覧いただきありがとうございます。もし良ければ、オートレースを楽しんでもらって、車券を当ててもらって、喜んでもらえたら嬉しいです。オートレースを見た事ない方もこれをきっかけにオートレースを知って、オートレースを楽しいと思ってもらえたら本場に来てください。生のオートレースは迫力が凄いので。是非、オートレースを楽しんで下さい。
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
通算1,000勝までのカウントダウンが始まった浜松24期伊藤信夫選手。日本最速男と語り継がれている信夫選手は今年選手生活25年を迎えています。これまでの選手生活、目前となった通算1,000勝、更にSGの舞台について聞いています。これからも活躍が期待される浜松が生んだ遠州のスピードスター伊藤信夫選手をもっともっと知って下さい。(インタビュー取材は1月4日浜松オートレース場です。)
インタビュー / 内野久照
内野:2020年始まりましたが?
伊藤:昨年もそうですが心掛けている事は一走一走を大事にすると言う事です。
目の前の事を今、今、今と思って一つ一つやっています。
昨年の終わり頃に1着を取った次のレースで惨敗する事がありました。8着を取る事が何度もありました。
ちぎられての8着です。まったく追い付けないレースがありました。
その時に思った事は無駄な幅が大きいという事です。
やっぱり大きい着を取りたくないのでどんなに調子が悪くても4着5着にはおさえたいなと思いました。
内野:通算1,000勝に手が届くところまで来ております。
伊藤:はい。まだ意識はしていませんし達成してもほっとする事はないと思います。
ただ1,000勝を達成した選手が沢山いる訳ではないですしこれは記録として残るので1,000勝まで残り5勝を切ったらしっかりと意識しようかなと思っています。
内野:1番の思い出のレースは?
伊藤:1999年のグランプリ優勝ではなく怪我から復帰して取った川口のSG第20回全日本選抜オートレースです。
内野:何故そのレースを選んだのですか?
伊藤:その前の年の2006年の4月に大腿骨を骨折して長期に渡り休んでいました。前のように戻れるのか?今まで出来ていたパフォーマンスが披露出来るのか等不安がある中での復帰でした。更に浜松オートの存続問題もあったし自分自身も1着しか受け入れられないというようない気持でレースに挑み続けていた時期でもありました。
復帰してすぐは勝てなかったけど段々勝てるようになり短い期間での完全復活が出来ました。またSGの舞台で結果を残す事が出来たのでこのレースが一番の思い出に残るレースです。
内野:悔しかったレースはありますか?
伊藤:どのレースが悔しかったというのではなく試走が出ているのにフライングをしたり、自分のミスで反則したレースは悔しさがいつも残っています。
内野:仕事に対して心掛けている事は?
伊藤:最近は年齢(今年48歳)の事ばかり言っていますが...。
これまで成績が落ちていないという事は現状維持ではなく成長していると思うようにしています。
若い時のように自分を追い込みガムシャラに1着を追いかける。
1着しか見えなくてS級ランク上位をいつも狙うというのではなく今出来る事やれる事をやり続ける事だと考えています。
若い時と比べてパフォーマンスが落ちているのは事実ですがレースでは今の一番良いところを見せて行きたいです。
内野:今、特に意識してやっている事はありますか?
伊藤:同じ事をしてダメなら違う事をするようになりました。
テーマを変えて行くようにしています。柔軟性を持って取り組むようにしています。
昨日だめだったら今日は結果を出せるようにと求めています。
乗り方もそうですが現代オートへの対応を意識してやっています。
内野:信夫選手にとってのSGとは?
伊藤:最高の舞台です。凄いステージだと思います。SGを取るという事は本当にすごい事だと思います。
もう一度SGを取るとまでは言いませんが昨年はSGファイナル優勝戦にのる事が出来なかったので今年はSGの優勝戦にのれるように頑張りたいです。
内野:信夫選手にとってオートレースとは?
伊藤:完璧に仕事なんですよね。選手になるきっかけが一着を取りたい一着を取って稼ぎたいと始まったのが僕のオートレース人生です。いつも最善を尽くすという事です。
これをずっと続ける事が難しいです。この事とこれからも向き合って続けて行きます。
当たり前の事ですが...。
内野:いつ頃選手になると決めたのですか?地元は浜松ですね?
伊藤:地元の工業高校出身です。モトクロスをやっていました。バイクが好きでした。
卒業後はバイク屋さんに勤めました。その時にレースを見るきっかけがありました。
同級生とオート観戦に行き選手募集を知りました。
当時は受験の条件に年齢制限があり21歳になる年だったので、最初で最後のチャンスでした。試験を一度も受けた事が無く対策も出来ず聞ける人もいないまま受ける事になりました。
バイクが好きだったのでバイクに携わる職業でご飯が食べられる。
バイクの仕事で生活できるという事に憧れがあったので合格した時はすごく嬉しかったです。
内野:選手になってこれまで続けている事はありますか?
伊藤:25年間、体重計に毎日のっています。現在54kgです。もう少し痩せないとと思っていますがそこは甘いのかもしれません。(笑)
内野:今年は選手生活25周年ですね。
伊藤:長いようであっという間という感じもありました。一生懸命やっていたので自分でも何が変わったかは分かりませんが、頑張って来たと自分でも思っているし決してなまけてはいませんでした。
ここまで25年間頑張ってきたなと正直に思います。
内野:大事にしている言葉はありますか?
伊藤:『継続してやる事』です。当たり前ですがずっと続けて行く事、結果を求めて行く事は難しいですね。継続は力なりと言いますがその通りだと思っています。
内野:若い選手がどんどん入ってきていますが?
伊藤:若い子が入ってきてレースの流れも変わってきているし世代が違う事を受け入れて順応性を持って取り組んでいきたいです。
内野:浜松のおすすめは?
伊藤:食べ物はもちろん『うなぎ』です。月に一度は食べるようにしています。どこのお店も美味しいですよ。
内野:観光・遊ぶところでのおすすめはどこでしょうか?
伊藤:テーマパークという場所ではありませんが浜松ではフラワーパークが有名です。僕がおすすめするところは山の方になりますが『はままつフルーツパーク』です。
浜松はフルーツの町でもありますし季節のフルーツが盛り沢山でフルーツ狩りが楽しめるので是非行かれて下さい。
内野:信夫選手にとってファンの皆様の存在は?
伊藤:特に地元のファンの皆様には感謝しています。試走に行く時に自分に向けての声援だと分かりますし自分への支持なんだなとダイレクトに伝わります。
これまでにヤジや嫌な事を言われた記憶がありません。調子が悪くても激励を受ける事が多いです。皆様の一言一言がすごくありがたく感じています。
ファンの皆様の存在がすごくありがたいです。本当にありがとうございます。
内野:オッズパークをご利用の皆様にもメッセージをお願いします。
伊藤:出来る限り精一杯頑張りますのでこれからも応援宜しく御願いします。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。