山陽オート夏の陣!山陽オートではグレードレースが続いています。そんな中皆様のリクエストにお応えして山陽17期・岡松忠選手のインタビューをお届けします。選手生活38年、通算1,000勝まで残り50勝、いぶし銀の走りでファンを魅了する岡松選手の素顔に迫りました。(取材日6月20日)
インタビュー / 内野久照
内野:身長と体重と足のサイズを教えて下さい。
岡松:そんな事聞く(笑)いいよ...。
身長は168.5cmで体重は54kgから56kgの間をうろうろしているね。足のサイズは24.5cmです。
身長は、ここんところ縮んだんよね。 8mmか9mmは変わったんよね。体重も今は56kgあろうね...。休みが長くて太ったんよね。
調整せないかんね。腹が出たんよね。ガハハハッ!(笑)
内野:地元GI(令和グランドチャンピオンカップ)お疲れ様でした。いかがでしたか?
岡松:苦労したね。晴れに関しては1年を通してフロントはウィンタータイヤを使っている。この時期は特に難しい。梅雨だからか湿度とか色々と関係している。エンジンの調整はしているがしっくりこなかったね。準決勝戦は試走が3.42よ。がっかりしたよね...。最終日は、幾分ましになっていて走れたけどね。良いという感じではなかったよね。
夏場のウィンタータイヤ対策が上手くいっていない。乗る方も翻弄されておっかなびっくりな状態なので乗り方も含め改善していきたいね。
内野:今年で選手生活38年です。39年目に入りました。まずはこのお話から進めて行きます。
岡松:38年よね。今、思うことね?う~ん...。選手にならん方が良かった(笑)
ハードよね。きついもんね。仕事やし仕方ないけどね。
年取ったこともあるのやろうけど1日中仕事しようわけじゃないけどね。
若い時はガンガン上り詰めたいと思ってガムシャラにやってきたけど今は本当にきついんよ(笑)
内野:近年振り返ると成績はいかがでしょう?
岡松:2019年は夏くらいからリズムが悪くなった。
8月に落車してフライングも多かったし乗る方もダメになって結果がでなかった。
今年に入っても最初は悪かったね。全然だめやった。
仕事せないかん。手も動かさないかん。エンジンにお金かけて部品も換えていかなね。エンジンをほったらかしじゃダメやね。動かんよ。
セッティングや調整と細かい箇所は扱いよるけどね。消耗部品があちこち傷んでいるので確認して換えていかなね。
内野:マシンスポーツですからね。
岡松:良いときはずっと良いもんね。
しかし何やっても動かんときは動いてくれん。そのときは本当に大変よ。体力的にじゃなく気持ちもきつくなるね。何年やっても難しいんよね。
内野:どの様にエンジンと向き合うのですか?
岡松:思うようにならん時ね...。いつも考えてやっています。
試走とレースではエンジン状態が変わるのでお客さんに迷惑かけるんよね。
試走は一人で走るからドドドが来ない。
レースは相手がいるしブレーキがかかるし向きを変えたりする。
グリップの開閉が変わると車は跳ねてドドドに繋がる。
内野:以前名言がありましたよね「ドドドが無い国に行きたい」と...。
岡松:ドドドはなんぼか落ち着いてきたかな。
対策としてはフロントタイヤをウィンタータイヤにしている。
今は10m前から走らせてもらっている。後ろから抜けるエンジンではない。
ただ負けたら悔しいよ。だから色々やるのだけどね。
負けても良いんよ。お客さんに迷惑かけるけど、若い人に負けてもね。負けんと解らん事もあるし負けて次に活かせるようにしたいね。
だから自分なりに考えてやったほうがいい。ダメかもしれんけど結果を恐れずやった方が良い。
オートレースはやったほうが面白い。勝った時は嬉しいもんね。
内野:レースではどこで気持ちが入りますか?
岡松:ピットから競走車まで階段があるけどその階段を昇る時に母ちゃん(奥様)と娘が4人そして孫が3人おるやん。「行ってくるよ。守ってよ」と無事にゴールできるように願って車に向かいます。
内野:今のオートレースの対策は?
岡松:若い時と考えが変わったよ。今までやったら先頭走る時はグリップを閉めて絞ってごまかして抑えていたけど、最近は自分なりに開けて回るようにしよるよ。意識するようにしよる。
内野:具体的にやっている事とは?
岡松:スピードを付ける練習。開けて回れるように心掛けています。そのためにエンジン作りも変わったし「ギューッ!」と開けて回ってそれでやられたら仕方ない。昔と今じゃ走るコースが変わったよ。レースの流れも変わったよね。
内野:体力作りや体のケアは?
岡松:体を動かすために知り合いの会社の手伝いで荷物を運んだりトラックに乗ったりしているけどオートレースと比較して疲れる度合いが違うね。
オートレースの方が間違いなくきつい。あちこち痛くなる。体への負担が凄い。
運動と思って体を動かせるので手伝いをしていますが使う筋肉が違うのかオートレースの方が体へのダメージが大きいね。
内野:食事制限等はしていますか?
岡松:家でもレース場でも3食しっかり食べるよ。食事制限はしていない。減量もしていないね。食べて運動した方が良いんやろうけど...。
内野:ステイホーム・お家での過ごし方は?
岡松:金魚の世話をしたり奥さんと買い物に行ったりしていた。
それと神棚の水は毎日かえます。月に2回、1日と15日に柴を新しくします。家に居る時は自分の仕事です。
朝起きてコーヒーを飲みながら新聞を読むこと。これも毎日している。家でもレース場でも同じやね。
内野:お家での楽しみは何ですか?
岡松:娘が4人おってね。2人が結婚したんよ。旦那が遊びに来てくれて一緒にお酒を飲むんよ。今はそれが一番楽しいかな(笑)
コロナが落ち着いたら店に行って3人で飲みたいね。酒が好きやけんね。
内野:ファンの存在は?
岡松:ありがたいよね。ファンがおらんとなりたたんのやけんね。この業界は...。
内野:横断幕に「メジャー級の長距離砲」とありますが。
岡松:浦田信輔(飯塚23期)選手の大ファンの人で自分の横断幕を作りたいという事になって作ってもらった。最初は嬉しいけど若くないし期待に応えられんかったら申し訳ないけんとお断りをしたんやけど、どうしてもということで作ってもらったんよ。
デザインと言葉は、高志(同期の永冨高志さん・飯塚17期・元選手)に考えてもらったんよ。
内野:永冨さんとは今でも?
岡松:LINEがくるよ。レースは見てくれているみたいやね。年に何回か食事に行くよ。レースの事は話さない。もうこの年になったらアドバイスもないばい。あんた元気無いね。年取ったねとかの話ばっかりよ(笑)
内野:今と昔とエンジンの違いは?
岡松:このエンジン(セア)になって変わったね。
セアの前までは360度クランクだった。単発と2気筒があってね。今とは性質が違う。
昔はコーナーしぼって直線のパワーが凄かったね。1級車の4バルブ・メグロの600ccは衝撃的やったね。凄いと思ったよ。パワーがあって新人の時から乗っていた3級車・2級車とは全く違い過ぎたエンジンやった。今のセアはコーナーが早い車です。
内野:これまで38年4,800レース以上走っていますが思い出のレースを1つ選んで下さい。
岡松:色々あるけどSG初めての優勝戦。第19回の日本選手権(1987年10月・川口オート)26歳やったね。外国製のエンジン・トライアンフでね。乗っていて手と足にしびれる症状が出る車でパワーがあったね。
当時は今のように先輩から整備を教えてもらえなかった。このエンジンは自分でバラしたり出来なかったので外国人にお願いしてエンジン組み直してもらったんよね。(当時エンジンはレース場外で整備可能)準決勝戦は雨やったね。優勝戦は3着やった。これが一番の思い出かな...。
内野:ロッカーではいつも車と向き合っていますね。
岡松:そんな事ないけどバタバタするのが嫌だからね。
落ち着いてレースに挑みたいので色々とやっている。
だからいつも何かしていると思われているのでしょう(笑)
好きなのが一番、楽しくないとやれない、負けても勝ってもね。
勝った時は嬉しいよね(笑)
内野:山陽オートとは?
岡松:結構色々あったよ。20歳で入って先輩達が怖かったね。そういう時代やったもんね。
今とは違うよね。ただ山陽オートは自分のロッカーだし一番落ち着く場所やね。
内野:岡松選手の調子(試走)はどこを見たらいいですか?
岡松:若い人のように早く開けて回れないけど、本当に良いエンジンの時、動いている時は立ち上がってから、その後の中間から先を見て「ギューッ!」と行ったら良いね。
昔の試走はインからインで小さいところ走って「ギューン!」と行く感じだったけどね。
内野:改めてお聞きしますがこれからオートレースとどのように向き合って行きますか?
岡松:これから体力が無くなると思うんよね。体のケアやね。年々、年を感じるようになってきた。体が資本やけんね。しっかりメンテナンスをしてもっともっと体の事を考えないとオートレース選手は続けて行かれんよ。体が言うことを利かないとレースで人に迷惑をかけてしまう。それが最低条件よね。それで何歳までできるかよね。
内野:岡松選手にとってオートレースとは?
岡松:好きなんでしょうね。オートレースが。好きでないとできないね。
1レース1レース結果がでるしね。勝ち負けがついてくるから。
やりがいがあるよね。
内野:1,000勝まで後50勝と迫ってきました。
岡松:何があるか分からないしどこでどうなるか分からないからはっきり言えん。
内野:次回山陽オートで7月8日から小林啓二杯GIIが行われます。
岡松:準決勝戦に進めるように頑張りたいね。
内野:オッズパークをご利用の皆様へ
岡松:いつも投票ありがとうございます。諦めずにやっていますので当たらないかもしれませんが期待に応えられるようにしたいです。頑張る気持ちはありますので応援宜しくお願いします。これからもオートレースを楽しんで下さい。
内野:山陽オートで開催される小林啓二杯GII第4回山陽王座防衛戦(7月8日から12日)での活躍にご期待下さい。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。
飯塚所属の29期。"やる気、元気"と言えば岩見貴史選手!というくらいにインタビューでのフレーズがお馴染みとなりました。近況はS級での安定に加え、グレードレースでの活躍も目立っています。ご自身で感じる近況の走り、課題、今後の目標、そして、あのフレーズの誕生秘話をお聞きしてきました!
インタビュー / AKI
AKI:御自身での近況の車の動きはいかがですか?
岩見:安定してますね。選手になって1、2番目位の連対率ですし「S級でも戦えてるな」っていうのが正直な手応えですね。
AKI:前回のランクがA-1だったんですが、そんなに成績が良くないというイメージではありませんでした!
岩見:フライングや反則の付点が多い分と、外枠にいくと中々戦えていないんですよね。スタートが行けなくなって厳しいです。後は、一般戦になるとちょいちょい取りこぼしていたので。けど、最近はそういう事も減ったなぁとは思います。
AKI:なるほど。
岩見:大体、2回S級で走ったら1回A級に下がる、というような感じを繰り返してますね。ただ、ここ2年くらいは少しずつ安定してきています。
AKI:おぉ!それは、捌きの面でという事ですか?
岩見:エンジンですね。
AKI:エンジンの安定ですか!
岩見:はい。あと、ここ1年くらいはフォーク(フロントタイヤを挟み込む2本の棒。ホイールの固定と衝撃吸収も担っています。)をマツバからオイルフォークに替えて、そこから競走タイムが上がったんですよね。
エンジンが良ければ試走からしっかりとタイムが出て。オイルフォークにして最高ハンクラスでも抜けるエンジン作りをしやすくなった感じがします。
AKI:それは乗りやすさが出て、という事ですか?
岩見:実は乗りやすい訳ではなくて。
AKI:不思議!!
岩見:エンジン的に伸びてくれるんでしょうね。マツバよりオイルフォークの方が軽いので、最後のひと伸びが出てくれるんだと思います。
AKI:なるほど。軽い分!
岩見:はい。車が行ってる感じがしますね。
AKI:車が軽い分、最後のスピードに繋がってるという事ですね。
岩見:はい。オイルフォークに替えた頃は車の煽りが出ていて乗りづらかったんですが、タイムが良いから替えれず。最近は自分の操れる感じにはなってきたかなぁと思います。
AKI:以前、新人の頃にオイルフォークにされていたというお話しを聞きましたが、当時はなぜオイルフォークを辞めてしまったんですか?
岩見:23歳くらいの時にオイルフォークでした。同期では、藤岡(山陽29期:藤岡一樹選手)と青木(川口29期:青木治親選手)くらいだったかな。けど、当時はドドドが直らなくて。周りにオイルフォークにしている人も少なくて、ドドドの直し方が分からず。SGでマツバに替えてみたら「1着、1着」と取れて。そういうのもあって少し前までマツバにしていました。
AKI:久々にオイルフォークにしてみようかな?という感じだったんですか?
岩見:少し前に荒尾さん(飯塚27期:荒尾聡選手)がオイルフォークにして。荒尾さんに「つけなよ」とアドバイスを頂きました。それで、「付けますか!」という流れです。
AKI:おぉ!ノリというか割とポンっと替えたんですね!!(笑)
岩見:そういう素直さは大切だと思っています。言われたことをフットワーク軽く、レスポンス良く出来るのって大切ですね。そこで「自分はちょっと...」となるとそこで止まっちゃうので。なんでも試すようにしています。
AKI:キッカケがあればチャレンジするという姿勢なんですね。
岩見:はい。せっかくキッカケを作ってもらったっていうのもありますよね!その素直さは大人になっても大切にしたいです!(笑)
AKI:その素直さが結果的に良い方向にいってるんですね!
岩見:そうなんですよね。最近は雨がいきなり降り出しても自信持って乗れていますし。
AKI:それはオイルフォークになってから、ということですか?
岩見:はっきりは分からないですけど、アウトコースよりもインコースで走れているのはオイルフォークのおかげなのかな?と思っています。
AKI:マツバとオイルで全然違うものなんですね。
岩見:違いますね。2015年にマツバでGIを獲った時と比べるとパンチ力はないんですが、コンスタントに優出も出来ているし。
AKI:オイルフォークにして安定しているという事ですね。
岩見:はい。一般戦で勝ち切れているというのは僕の中で大きいです。
AKI:飯塚ミッドでの参戦も多いですが、消音マフラーの成績も安定して良いですよね。
岩見:そうですね。色々データを取って自分なりには。
AKI:消音マフラーのセッティングが見つかったんですか?
岩見:結局は通常マフラーと同じようなセッティングになってます。
AKI:そうなんですか!?なら、セッティング一緒でも乗り味とかは変わらないということですか?
岩見:いえ、変わりますよ。消音マフラーの方がブレーキが効きますし、ハネやすいですし、スタートも出ていかないです。その辺は、だいぶ身体で対応できるようになったかなという感じです。
AKI:なるほど。身体の方で修正しているということなんですね。
岩見:そうですね。スタートは出ていかないので切り方を変えてみたり、ブレーキが効きすぎる分いつもよりも突っ込んでみるとか。あとは、消音マフラーとかミッドナイトで走り慣れてない人が前にいたら張りやすいので、早めに待っとくとか。
AKI:頭脳プレーを入れながらですね!!
岩見:僕クラスは小賢しいことしないと勝てないんですよ!(笑)
AKI:(笑)
岩見:色々考えてやらないと。ポテンシャルがそんなに高くないから、ルールの範囲でありとあらゆる事を考えています。それは子供の時からそうなんです!頭も良くない、身体もそんなに大きくない、運動神経も並みの上。人と比べて秀でている部分が無い。
この業界、子供の時からバイク乗ってるとか、運動神経の塊だと思っていて常々なにか上位で戦ってきた人が多いじゃないですか。そんな中、何も無い人間が勝ち残っていく為にはいろんな情報を分析してレースを観て色々考えて。けど、それでも力でねじ伏せられちゃう事もありますよね(笑)その時はごめんなさいってなりますよ(笑)
AKI:色々考えて挑んでも!(笑)
岩見:やっぱりポテンシャルが違うから、ていう部分があります(笑)けど、僕はコツコツと苦手な努力をしています。
AKI:めげずに日々努力しているんですね。
岩見:めげずにやってますね!折れずに頑張っています。折れても1日だけと決めているんです。
AKI:素晴らしい!!!
岩見:時には折れたくなりますけど、折れても1日。
AKI:寝たら立ち直る!!けど、そうじゃないと次の日もあるわけでキツイですよね。
岩見:中には折れない人もいますけどね。そういう人達のメンタル力は半端ねぇなと思っています(笑)
AKI:選手という仕事はメンタル強くないと戦っていけないと思うんですが、みんながみんな強いわけではないですよね。
岩見:そうなんですよ。この業界で強い人って凄くポジティブか凄くネガティブか天然の3種類に分けれると思います!
AKI:たしかに!分かる気がします!
岩見:なので、並みの人間が戦っていくにはどっかで踏ん張りを効かせないと(笑)
AKI:色んな事を考えて挑戦して苦手な努力を頑張っているんですね!
岩見:努力は凄く苦手です。嫌いですね。どっちかというと要領良くポンポンとやっていくタイプなんで。
AKI:話は変わって、現在グレードはGII、GIを1本ずつですね!
岩見:そうですね。地元のグレードを獲りたいなっていう気持ちはありますね。もう30回くらい挑戦して優勝が無いので。
AKI:最近はグレードでも良いところまでいきませんか?
岩見:うーーん。予選は1着、1着できても結局は準決で5着とか結構あって。
AKI:それは上位ランクとの壁という感じですか?
岩見:というよりも、自分の凡ミスが多いですね。
AKI:レースの時は慌てちゃう感じですか?
岩見:いや、慌てるという感じではないですね。冷静というわけでもないですが。行ってみよう、やってみようというタイプです。だから、付点が多いのかな。せっかちなんですよね。待てない。
AKI:なるほど。ワンテンポ置いて次で仕掛けるというよりもすぐに仕掛けたい、という感じなんですね。
岩見:位置的にもそうなんですよね。8号車の選手を抱えて走っている位置なので外枠の選手が来る前に先に行かないと、という認識はあります。なので、8号車で走っている時は冷静に走ってます。自分は位置によってレースの組み立て方が違いますね。
AKI:レースの組み立て方のお話が出ましたが、岩見選手はスタートが速いという印象の方が多いと思いますが、ご自身ではどうですか?
岩見:そう思ってもらえてたら嬉しいですし、スタートは若い時から大切だと思っていました。あと、29期は新型クラッチの養成もあって新型の良さを活かせればという思いが頭にありました。昔はそこまでスタート練習をがっつりするという風習では無かったんですが、スタートは大切になってくると考えていたし、早くものにしていこうと思っていましたね。
AKI:今はそのスタートが武器になってますよね。
岩見:ただ、最近はスタート練習もみんな行きますし全体的なレベルが上がってきて、その上を行かないといけないので正直しんどいですね。
AKI:やっぱり!!全体的にスタート速くなってきていますよね!
岩見:そうなんです。今年の若獅子(2020年2月開催)でコテンパンにされて...。くろちゃん(川口33期:黒川京介選手)にいかれ、瑞季(川口32期:小林瑞季選手)には決勝で先行されかけて。そういうのもあって、クラッチのセッティングとかを考え直して煮詰めて。5月のSGではキレ出していたので色々やっていくのは大切だな、と感じています。
AKI:それこそ、SGで活躍して1着とってインタビューに登場するイメージがあります!
岩見:SGの方が楽な部分もあります(笑)
AKI:スタート行ってしまえば(笑)となれば、レースのペースは遅いほうではないという感じですか?
岩見:実は、1人で走るの好きなんですよ!ペースが上がらないような選手に見えて、実はそんなに遅くないと思います。スタート行ってしまえばトップクラスの選手と変わらないタイムで上がってるんですよ。後ろにぴたっとつけられたりはしてますが!(笑)
AKI:(笑)となると、やはりスタートは武器ですね!
岩見:昔から逃げるのが得意な方だったんですが、今でも練習の最後の方に走路に出て1人でペースを上げる練習をしています。
AKI:こうなればスタート行きましょう!!そして、地元グレードですね!
岩見:獲りたいですね。このタイトルが欲しいというより、地元でグレードを獲りたいです。荒尾さんがSG獲取ったのも凄く羨ましかったなぁ(笑)「いいなー。地元SGとかバリカッコいいじゃん!しかも連覇でしょ!?」って思っていました(笑)
AKI:確かにカッコいいですね(笑)
岩見:けど、先輩にああいう選手がいるっていうのは心強いですよね。整備の面とかで結構話すことも多いですし。
AKI:羨ましいけど?(笑)
岩見:羨ましいね~(笑)
AKI:武器であるスタートへの想いを教えていただきましたが、現在の課題はなんだと思いますか?
岩見:やっぱりレース道中で揉まれた時に弱い。混戦に弱いことですかね。
AKI:そこはテクニックになるんですか?
岩見:テクニックというか自信をつけるしかないですよね。自分より上位の選手にも仕掛けに行く。その為にはエンジン作りですよ。僕の中での渾身のレースというのが今年あるんですけど。その時くらい捌ければSGの準決でスタート遅れても良いレースが出来るのかなと思います。
ちなみに、3月のプレミアムカップ初日(2020年3月22日)で、スタートで良い位置につけれずに道中は6番手まで下がっていたんです。けど、その後に金子(浜松29期:金子大輔選手)や加賀谷さん(川口27期:加賀谷建明選手)、有吉さん(飯塚25期:有吉辰也選手)も抜きました!結果的には3着だったんですが、あのレースは5本指に入るくらい渾身のレースでしたね!
AKI:大きな3着ですよね!!そういうレースを増やしていきたいんですね。
岩見:あの時はエンジンの状態が良かったんで「エンジン作れば戦えるな」とは思いましたね。ただ、エンジンに不安があると仕掛けるところまでいかないレースもあるのでエンジン作りは大切ですね。
AKI:テクニックよりもエンジンを良いところで安定させて混戦のレースも戦えるようになりたい、ということですね!
岩見:そうですね。
AKI:目標という部分では「地元グレード制覇」になりますか?
岩見:んー。スーパースターに出てみたいなっていう想いはありますね。一緒くらいですかね、スーパースター出たいなっていうのと地元のグレード獲りたいなっていうのは。両方叶えば良いですよね、調子が良い時にトントンっと。
AKI:SG優出の壁は高いですか?
岩見:高いけど優出した事はありますからね!(笑)3回くらいは!
AKI:トントン行きましょう!!(笑)
岩見:はーい(笑)
AKI:岩見選手と言えば、「やる気、元気、岩見!」ですが、あのフレーズはどのように考えたんですか?
岩見:井脇ノブ子さんの「やる気、元気、いわき」です!ピンク着てるじゃないですか!?(岩見選手は練習着やバイクの塗装もピンクです(笑))
AKI:そこからだったんですね!(笑)
岩見:同期の貴也(浜松29期:佐藤貴也選手)と宿舎でテレビを見てる時に「やる気、元気、井脇ノブ子」ってやってるのを見て爆笑してたんですが、他にトレンディエンジェルの「嬉し、恥ずかし、たかし」も候補に上がってて「どっちが良い?」って話になって。それだったら「やる気、元気、岩見」が良い!っという風に決まりました(笑)
AKI:なにかやりたいな、ていう想いはあったんですか?
岩見:無かったんですけど、貴也が「ベットオンミー」ってやるじゃないですか。あれを見てると便利なんですよ!(笑)お客さんにも楽しんでもらえるし、SNSにアップする時も使えますし、やってて恥ずかしくないんですよね!
AKI:へー!!!やる事に抵抗無いんですね!貴也さんの反応はどうでした?(笑)
岩見:おお、いいねー!って言ってくれました(笑)
AKI:最近では、小林瑞季選手の「やる気、元気、瑞季」も登場しましたよね!
岩見:そういう風に派生して若い子も言った方が、こういう人がいるんだなって思って次から見ようと思ってもらえるじゃないですか。好きな芸人さんを見るみたいな感覚に似てるんじゃないかなと思います。そういうのもちゃんと考えて。(ニヤ)
AKI:流石!!考えてますね~(笑)
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願い致します。
岩見:やる気元気と言ったら「瑞季」じゃなく「岩見」です。今後もその事を周知出来るように、インタビューに出れるように頑張ります。インタビューも見てください!応援よろしくお願いします!!
若い子もどんどん言った方がいいというお話でしたが意識している様子でした!(笑)岩見選手の地元グレード制覇を楽しみにしたいと思います!
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
飯塚所属の33期。2017年にデビューした当初から注目され、翌年の2018年には2級車でGII若獅子杯争奪戦(2018年10月24日)を制覇。これが、デビュー初優勝。さらに、師匠である久門徹選手(飯塚26期)が持つデビュー最短グレードレース優勝記録を更新。そして、1級車に乗り替わった翌年の2019年には一般開催で2度目の優勝を果たした。2017年度に最優秀新人賞、2018年度は優秀新人賞獲得するなど順風満帆な選手生活と思われたが、そこから苦悩の時期が始まった。初優勝からここまでの選手生活を振り返って頂きました。(インタビューは5月29日の飯塚ミッドナイト優勝戦の前に行いました。)
インタビュー / AKI
AKI:2017年のデビュー当時を振り返るとどんな感じでしたか?
中村:デビューしてすぐは勝てなかったけど、初勝利してからはテンポ良く勝利数を上げていけました。こういう感じなんだ1着は。逃げるってこんな感じなんだ!と分かるようになった。その感じはすごく覚えています。最初は、こんなにハンデがあるのになんで2、3周目で抜かれるんだろうと思っていたけど、逃げて連勝してすぐ優勝戦に乗ったりできて。逃げ方を掴めた感じでした。
AKI:ただ、優勝はすぐではなかったですよね?
中村:そうですね。デビューして1年ちょっと。2級車も終わりかけの頃でした。
AKI:そのデビュー初勝利がGII若獅子杯争奪戦、グレードレースでしたね!
中村:そうなんです!
AKI:一節間を振り返るとどんな感じだったんですか?
中村:その節は前検の練習の感じからいつもと違って。凄く良い感じというか。そしたら、初日、2日目と1着で。3日目は最終レースの選抜戦で、その時は試してみたい整備があったので扱って行ったら8着。周りの先輩から「元に戻せ!!」とアドバイスを頂いてすぐ戻しました。準決の日は雨だったんですが、自分のロッカーの近くに吉田恵輔さん(伊勢崎29期:吉田恵輔選手)がいて、雨で使えるタイヤを教えてもらいました。若獅子の時は周りの先輩が凄く良くしてくれました。いつもは師匠をはじめ、上の先輩がメインで面倒を見てくれるんですが、若獅子は近い期の先輩ばかりでお兄ちゃんみたいな感じ。その時から、1期、2期上の先輩と距離が縮まりましたね。今ではプライベートでも遊んでもらうことが増えました。
AKI:色んな意味で大切な開催になったんですね。
中村:そうですね。とても大切な開催になりました。
AKI:優勝戦を振り返って、まずスタートは同期と並んでいましたがどんな感じだったんですか?
中村:1枠が自分で、2枠にはくろ(川口33期:黒川京介選手)。とりあえず先に行こう!と思っていました。先に行けば抜かれることはないはずと思っていたので。
AKI:抜かれないだろうという感覚はあったんですね。
中村:はい。その時はくろがスタート速い方ではなかったし、自分も今よりはスタートが切れていたので(笑)不思議ですけど2級車の方がスタートが切れていました。
AKI:若獅子の優勝は色んなことがプラスαでありましたよね!?
中村:そうなんです。デビュー初優勝、師匠が持つデビュー最短グレードレース優勝記録更新、自分の誕生日(笑)なんか他にも記録があったみたいです。
AKI:印象深い初優勝になりましたね!
中村:そうですね。この頃、自分が初優勝できない中で同期がどんどん優勝していて。優輝(飯塚33期:木山優輝選手)も先に優勝していました。とりあえず自分も優勝したいという感じ。なので、いろんな記録のことは全く知らなくて。逆に知らなくて良かったです。優勝できたら師匠の記録を抜ける!なんて考えると気合が入りすぎてスタート遅れてたかもしれません(笑)
AKI:プレッシャーがですね(笑)けど、同期の優勝は刺激になってたんじゃないですか?
中村:そうですね、デカかったです。
AKI:焦りはありましたか?
中村:ありましたね。若獅子の前に飯塚と山陽で優勝戦に乗って2回とも準優勝。ハンデもどんどん下がっていくしもう取らなきゃヤバイなと思っていた。師匠にも「取れるときに取れ。2着とかいらん」と言われていました。
AKI:けど、結果として大きい舞台で初優勝を決めましたね!
中村:そうですね。若獅子の優勝戦が初めての8周回だったんですが、全然普通というか長くは感じませんでした。ただ、中尾さん(飯塚31期:中尾貴志選手)に「絶対周回盤見んなよ!」って言われていたんですが、1回だけ周回盤見てしまい、見たら残り『5』って書いてあって。全然減ってないし!!!これはヤバイ!!と思って周回盤見るの辞めました(笑)
AKI:もう無我夢中という感じだったんですね(笑)
中村:そうですね。後ろの音が聞こえたり聞こえなかったりで。ただ、エンジンは中尾さんが2級車の時に乗っていたもので、それに乗り出してから成績も上がってました。なので、あの優勝は中尾様様です(笑)
AKI:やはり良いエンジンに乗らないと分からないこともありますよね。
中村:そうなんですよ。2級車はグリップを開けて開けて走らないといけなくて、悪いエンジンは開けても進まない。良いエンジンに乗らせてもらって良い経験をさせてもらいました。この事は本当に今のグループに入れて良かったなという感じです。
AKI:師匠の久門選手はいつも手を動かして整備をされていますね。
中村:そうですね。師匠は本当に凄いです。自分は凄い整備グループにいると思っています。この前、5月24日からの飯塚開催の前検日に落車をしてしまったんですが、周りに整備力が高い選手ばかりで立て直してもらいました。先輩達がいなかったらその節はズタボロだったと思います。むしろ、落車後にフレーム交換をしてから落車前より乗りやすくなって。フレームを交換してここまで乗りやすくなったの初めてでした。前回のフレームも乗りやすい感じはあったんですが、今回のは絶対良い!というような手応えがありました。前回よりも良いフレームがあるんだ!と発見。フレームの良し悪しだけではなく組み方とかもあるんだろうなと勉強になりましたね。
AKI:日々勉強という感じですね。若獅子で劇的な初優勝を飾って1級車でも優勝!充実した選手生活を送っていましたが、その後は少し苦戦されていませんでしたか?
中村:1級に乗り替わってからはズタボロではなかったんですが、なんかパッとしないというか。人を捌けなくて。2級と1級はグリップワーク全然違って、ただ開けるだけではダメ。忙しいですね。1級車は深い。することも多いです。
AKI:それは整備もですか?
中村:そうですね。2級車はそこまで整備をしていなかったんですが、1級車は色んなところを扱わないといけないですね。
AKI:ご自身の中でも2級車から1級車に乗り替わってから「あれ?上手くいかないなぁ」という感覚はあったんですか?
中村:ありましたね。1級車に乗り替わって2回目の優勝をするまでは優出すらできませんでしたし。
AKI:そうなんですね。2級から1級に乗り替わってからはそこまで順風満帆という感じではなかったんですね。
中村:はい。なんか、優勝した後って良いことがないというか(苦笑)若獅子を獲った後の新人王では落車したし、2度目の優勝の後は飯塚ミッドで周回誤認をしてしまって...。
AKI:あー!ありました。覚えてます。優勝後に何か起こりますね...。
中村:そういう人生なんですかね(笑)上がったらその後はどん底まで落ちちゃいます。けど、まぁまだ2回目なんで気のせいだと思います!(笑)
AKI:なかなかうまくいかない時期は長く感じましたか?
中村:長かったですね。完全にスランプでした。周回誤認をしてからは本当にやばかったです。気持ち的にも車的にも参っていました。その頃はドドドが酷くて。なにしてもダメ。フレームを交換するももっと酷くなって...。辛かったですね。結局はクランクケースを交換したらハネはおさまりました。この時も師匠や周りの先輩たちのアドバイスがあって。勉強になったのはフレーム自体には全く問題がなかったこと。その時のケースは若獅子優勝した時のものだったんですが2、3回落車をしていて。形が変わって寿命だったんでしょうね。苦しかったけど、そういうことでハネがくるということに気づけたので勉強になりました。車が悪い原因を早く見つける事ができる人、整備力がある人は本当に凄いです。
AKI:ひとつひとつ学んで、少しずつパワーアップですね。
中村:はい。師匠には「自分に合ったスタイルを見つけていけ」と言われています。「俺が絶対正解という訳ではないから。今は色々やってみて、10年くらい経ったら自分に合った勝ちパターンができるから。それを早く見つけろ」と。
AKI:久門選手はこれしろ、あれしろ、というタイプではないんですね!
中村:言わないですね。周りには久門さんは厳しいそうと言われるんですが全然そんなことなくて、ガミガミ言うタイプではありません。ポイントが来たときに言ってくれます。言ってきても「この話はもう終わり!」とすぐに切り替えます。練習の時は練習して、休む時はしっかり休む、というような感じ。オンとオフをしっかりするタイプです。師匠の考えは凄く大事だと思いますし、このスタイルはいいなぁと感じています。
AKI:レース場以外でも師匠とは会うんですか?
中村:会いますね。食事に行ったり。厳しいところもありますが基本的には優しいですよ。そして、なぜか久門さんの下の子に顔を笑われます(笑)
AKI:(笑)けど、凄く充実した師弟関係なんですね。近況は少しずつ車の状態など良くなってきているということですよね?
中村:はい。車の状態もなんですが、最近はレースで内のコースも外のコースも使えるようになってきて少しずつ自信になってきています。今は、レースがごちゃごちゃとしたら外、一対一なら内にする様に心がけて。けど、最初から決め打ちはせずに、内でも外でも行けるような付け位置を取るように教えてもらいました。「内にこだわったら内が難しく感じる。逆に外なら外が難しく感じる。だから、どっちも行けるような付け位置で走れ」と。
AKI:現在の1番の課題はなんですか?
中村:1番の課題はスタートですね、最近スタートがおかしいです。ムラがあります。切れたと思っても次の日には切れなくなっていたり。
AKI:それは、切り方ですか?それともクラッチのセッティングですか?
中村:たぶんセッティングだと思うんですよね。なので、自分に合ったクラッチのセッティングを見つけたいですね。特に夏場はスタートで少しでも前に行かないと展開が厳しくなるのでモノにしたいです。
AKI:整備に関してはどうですか?
中村:最近は、こういう時はこれをやってみようというのもあるんですが、なかなか当てはまらないですね。特にぬくとなると難しいです。タイヤが滑りやすくなるのでエンジンの良し悪しが分かりにくくなる。冬やミットはタイヤが食い付くので、エンジンが良いか悪いかがすぐ分かって整備の方向性も見えてくるんですが。3年間走ってきて夏場は成績が良くないので、夏場の調子をあげる事も課題ですね。今年の夏場は今まで以上に大きく整備をしてみたいと思っています。どん底は味わったので、今年はどんどん手を動かしていきたいです。
AKI:どんなにダメな時でも走らないといけませんもんね。
中村:そうなんです。けど、どん底の時に有吉さん(飯塚25期:有吉辰也選手)に言われた言葉があって。「俺もどん底を見てきたけど、とりあえずレースに出続ければいつか良くなってくる。ずっと悪い人なんてこの業界おらんし、悪い人はクビになるような世界。杏亮はまだクビとかでのレベルではないから大丈夫。とりあえずレース頑張れ」と言ってもらったんです。
AKI:有吉選手に言われると凄く響く言葉ですね。
中村:そうなんです。有吉さん自身も大怪我を負って苦しい時期を乗り越えた人なので。今じゃあんなに成績を残して半端ないです。自分も頑張ります。
AKI:目の前の目標はなんですか?
中村:まずは最重ハンになることです。最重ハンになって着が取れてくれば自然とランクも上がってくると思います。後は、地元で優勝したいです。選手になる前は飯塚オートにお客さんとしてきていたので、地元優勝はやっぱりしたいですね。
AKI:後輩ができたことに関してはいかがですか?
中村:最近の調子には後輩ができた事も大きいかもしれません。「ちゃんとしないと!」と思うようになりました。できない事をバレたらいけない。やったことない事も「やっちゃろ!」という感じになって。そしたら、意外とできる事もあったりして。後輩に見られていると思うとピシッとなります。
AKI:近くには勢いがある新人 川口裕司選手(飯塚34期:川口裕司選手)がいますがどのように感じていますか?
中村:優勝回数並ばれてるんですよ!ヤバイです!早く3回目の優勝を決めたいです!「俺が一歩リードだ!」と言いたいです!(笑)
AKI:先輩の意地を見せたいところですね!
中村:そうですね!今、流れは悪くないので頑張りたいです!
AKI:それでは最後に、オッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
中村:どんなレースでも一生懸命走りますが、木山優輝と同じレースの時は僕から買って下さい!あと、自分のレースよりも先に木山優輝が走って木山が1着の場合は僕も1着で買って下さい!!
AKI:すごいライバル心!!(笑)
中村:例えば、優輝が1着で僕が4着とかだと「俺1着!」とわざわざ言ってくるんです!(笑)ムカつくんですよ!!(笑)
AKI:生意気な年下同期って感じですね(笑)
中村:はい(笑)可愛いんですけどね(笑)なので、優輝と同じレースの時と優輝が1着を取った後のレースは特にメラメラしてます!優輝とは優勝回数も2回で同じ。先に3度目を取りたいです!今後も応援をよろしくお願いします!!!!
AKI:最後は同期へのライバル心が見れました(笑)そして、このインタビューの後のミッドナイト優勝戦で見事に優勝!地元初優勝を完全Vで決めました。3度目の優勝を飾って一歩リード!今後も中村杏亮選手の活躍に期待です!
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
『オートレースが好きで大好きでこの職業に就きました。まだまだ成績も残していないし、インタビューされ特集を組んでもらうレベルの選手ではないけど、これを機にトップレーサー目指して今まで以上に頑張りますので、何でも聞いて下さい』と遠慮がちに話していた山陽32期小栗勝太選手です。32期といえばグレードレースで活躍する最高ハンデの選手が多い期です。
小栗選手に選手になるきっかけはもちろん、これまでの選手生活やこれからの自分についてたっぷりとお話頂きました。早速ご覧ください。
インタビュー / 内野久照
内野:出身は?
小栗:山口県宇部市です。
内野:身長・体重と教えてください。
小栗:身長は161cmで、体重は52kgか53kgです。
内野:足のサイズは?
小栗:25cmです。
内野:手の大きさを測りますね。
小栗:手の大きさですか...。
内野:はい。お客様に小栗勝太を想像して頂くため、知って頂くためにあらゆる情報が必要です(笑)
中指の先から手首まで17.4cmです。
小栗:それって小さいのかな...。
内野:子供の頃はどんなお子さんでしたか?
小栗:小学校の頃は毎日遊び回っていました。元気すぎるくらいの子供でしたよ。
自慢になりませんが勉強は一切していませんでした。
内野:中学時代の部活は?
小栗:中学校は陸上部で400mを走っていました。こう見えて宇部市での大会記録を持っています。山口県大会では2位になりました。1位の選手は飛び抜けた人で勝つ事は出来ませんでした。
内野:陸上競技はどうでしたか?
小栗:地獄でしたね。半端なくきつい競技です。もちろん抜きつ抜かれつがあり競技として面白く魅力があります。
でももうやりたくないです。きつすぎました。
内野:高校では続けなかったのですか?
小栗:宇部鴻城高校に通いました。1年の秋から2年生の秋まで他校の陸上部で練習を行っていました。そこで陸上を続ける事は終わりにしました。
内野:オートレースとの出会いを教えてください。
小栗:高校の時に祖父と一緒に山陽オートに行きました。初めて見たオートレースは衝撃でした。格好良かった。すぐ選手になりたい。オートレーサーになろうと決めました。
高校の三者面談の時も『就職はしません。オートレーサーになります』ときっぱりと断言しました(笑)
内野:兄弟はいますか?
小栗:一人っ子です。父は塗装業を営んでいます。
オートレーサーになる事は反対しませんでした。
内野:オートレースの試験はどうでしたか?
小栗:31期を受けましたが不合格でした。
32期を受けるまで父親の手伝いをしていました。
塗装業です。
32期を受ける時は31期の試験で1次試験は経験していたので、経験した事を活かし、しっかりと対策をして合格できました。
2次試験までに1ヶ月あったのでその間に腹筋や腕立てとトレーニングを積み重ねて行きました。腹筋は続けて500回、1日で1,500回を目標に腕立ては1セット100回を1日3セット行っていました。
自分自身を追い込みハードなトレーニングを続けていたので、時には吐くこともありました。きつい特訓の成果があったので合格することができました。
内野:合格した時ご両親は?
小栗:父も母も喜んでくれました。もちろん反対はありませんでしたが、母は凄く心配していました。
今思えばあの時に2次試験に向けて頑張って良かったなと思いました。
内野:あこがれの選手はいましたか?
小栗:山陽でのSG全日本選抜(2012年2月12日)で優勝した有吉辰也選手(飯塚25期)です。7号車で優勝しました。僕はレース場で観戦していました。思い出に残っているレースです。お客さんも沢山入っていて大興奮してレース観戦していました。僕のあこがれでした。
内野:デビュー戦の時のことを教えてください。
小栗:緊張しすぎて試走で2回滑りました。2コーナーの立ち上がりと3コーナーの突っ込みで滑って落車しそうになり、再試走でした。
初勝利は2日目です。晴れの走路でブッチ切る事が出来ました。タイムも良かったし、後ろとの車間も大分開いていたと思います。
内野:過去に2度優勝がありますが。
小栗:初優勝は飯塚(2015年2月15日)でした。同期が4人いましたね。
0mが1号車に中山光(当時船橋・現在川口32期)2号車に長田恭徳(山陽32期)3号車が自分で3人が並んでいました。10m4号車に佐藤裕児(飯塚32期)がいました。0m外からトップスタートを切って逃げ切ったレースです。もちろん自分にとって忘れられないレースになりました。
内野:浜松での優勝はどうでしたか?
小栗:浜松は復帰後2節目(2018年3月15日)でした。ケガで1年間休んでいました。
休んでいる時にどんどん同期が活躍していたので、焦りしかなかったです。
20m前での優勝戦でした。圭一郎(浜松32期・鈴木圭一郎選手)が試走3.26を出していて、ピットの中で自分に『久々に仕上がった』と言っていたのを覚えています。自分は優勝出来ると思っていなかったので、気にせず平常心でレースに臨む事が出来ました。その結果すぐ後ろにいた圭一郎に勝つ事ができました。
これが2度目の優勝です。もちろん嬉しかったです。
内野:昨年(2019年)はどんな年でしたか?
小栗:昨年は悪すぎました。
上手く成績を残せなかったです。
内野:2020年はどんな目標でここまできていますか?
小栗:最高ハンデになりたいと思って取り組んでいます。
同期がどんどん速くなって活躍しています。
ここまで同期と比べてもまだまだです。
ハンデをもらっているし悔しい結果になっています。
内野:今の課題は?
小栗:課題があり過ぎます。もちろん整備もそうですが乗る方も上達させないといけません。手を動かしてもっともっと整備して沢山練習します。
内野:食事制限や減量は?
小栗:好きな物は食べていますよ。トレーニングを続けています。
内野:普段のトレーニング方法等教えてください。
小栗:スポーツジムに結構通っています。
家の近くに個人でやっているジムがあり、そこにお世話になっています。
トレーニング終了後にトレーナーと食事に行き個別でアドバイスを頂いています。
内野:健康法は?
小栗:健康法は睡眠です。何時間でも眠れます。
内野:お酒は飲みますか?
小栗:はい。好きです。ビールから焼酎を飲みます。焼酎は麦に限ります。最近はレモンサワーです。
内野:お酒の肴は?
小栗:雲丹にトロです。大好きですね。海鮮は何でも食べますよ。
内野:おすすめのお店を教えてください。
小栗:『ふく福』です。何度もお邪魔しています。埼玉県にある、鉄板焼きやお好み焼きのお店です。それと『さわや』です。こちらも埼玉県にあります。みずき(川口32期・小林瑞季選手)の親戚がやっている居酒屋。行くと色んな物が出てきますがどれも美味しいです。すみません、地元のお店ではなかったですが大丈夫ですか(笑)
内野:今は何が食べたいですか?
小栗:昼はたまたま焼肉定食だったので夜は寿司が食べたいですね(笑)
内野:みずき選手の話もでましたが、同期32期にはどんな存在ですか?
小栗:31期は受からなかったですが32期で良かったと思っています。
仲が良いですよ。仲が良いだけではなくダメな時は特に厳しく言ってくれます。
内野:誰が厳しいのですか?
小栗:やっしー(伊勢崎32期・松本やすし選手)です。1着をとっても厳しく言われます。車の向きやタイヤの付け方等です。位置取りを注意されました(笑)
内野:特に仲良しの同期は?
小栗:みずきです。養成所に入る直前に同期との初めての会話がみずきだった。運命的な出会いですかね(笑)
プライベートではマッチ(飯塚32期・町田龍駿選手)と遊びます。
内野:鈴木圭一郎選手の存在は?
小栗:圭一郎の存在は大きいです。ずっとナンバー1で僕たち同期を引っ張ってくれました。またナンバー1に戻ると思うし、同期皆が頑張ってランクを上げて大きなレースで活躍しているので、自分もその中に入ってレースできるように同期に負けないように頑張って行きたいです。
内野:ピンクコーデにこだわる理由は?
小栗:もちろん師匠の畑吉広(山陽20期)さんです。ピンクが好きで身に着けるものがピンクだったという事ですね。
それと選手になる前にあこがれの選手の一人だった有吉辰也選手(飯塚25期)がピンクコーデだった事もあり、自分もピンクに執着しています(笑)
タンクやフェンダーは圭一郎がお願いしているところで仕上げて頂きました。格好良く出来たので必ず掲載して下さい。
内野:師匠・畑選手の話が出ましたが。
小栗:今は休場しているのですが、全てのレースを見て下さり電話でアドバイスをしてくれます。
全部見てくれているのですよ。感謝しかないです。
内野:レースでスイッチが入る瞬間は?
小栗:これまではスタートラインで100%の気持ちでした。レースが始まると120%にヒートアップし事故に繋がる事もありました。今はスタートラインでは80%、レースでは100%を心掛けています。
内野:オートレーサーになって良かったと思う時は?
小栗:勝つために走っています。勝った時、1着の時は嬉しいです。選手になって良かったと思います。
内野:選手を目指している人へアドバイスをお願いします。
小栗:体作りをしっかりやる事です。素晴らしい職業です。是非オートレース選手を目指してください。
内野:ステイホームの時期、お家時間の過ごし方は?
小栗:大変な時期に休みがなく沢山走らせて頂きました。感謝でしかないです。家ではストレッチをしています。
内野:ファンの存在は?
小栗:オートレースが本当に好きで選手になりました。
だからファンの皆様の応援する気持ちは分かります。
皆様の応援には凄く感謝しています。
内野:山陽オートで6月13日からG1令和グランドチャンピオンカップ開催です。
小栗:まだグレードレースの優勝戦がないので、地元ですし令和チャンピオングランドカップで優勝戦にのりたいです。
山陽オートで活躍したいです。その姿を皆さんに見て頂きたいです。
内野:オッズパークを御覧の皆様へメッセージをお願いします。
小栗:いつもご投票頂き本当にありがとございます。
これからは期待に応えらえる様に頑張って走りますので、応援宜しく御願いします。
もっともっと強くなってまたインタビューを受けたいです。今回はありがとうございました。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。
選手生活35年1,000勝レーサーの一人でもある誰もが認めるスーパーレジェンド山陽19期の岡部聡選手をピックアップさせて頂きました。
昭和、平成、令和と走り続けている岡部聡にこれまでの選手生活や6月に行われる山陽オートGI令和グランドチャンピオンカップへの意気込みをお聞きしています。
インタビュー / 内野久照
内野:2020年ここまで振り返っていかがですか?
岡部:今年はプライベートのケガで休んだけど近況悪くないし、エンジンも合ってくれているよ。
内野:オートレーサー岡部 聡。誕生までの秘話を教えて下さい。
岡部:初めてバイクに乗ったのは5歳か6歳でした。父親がバイク好きで当時ホンダのモンキー(50cc)を河川敷で乗りました。乗らされていました(笑)。足も届かなかったけど楽しかったですよ。
4年生頃から父親と一緒にモトクロスを始めました。
中学校では部活もやっていたけどモトクロスとトライアル※のバイク競技を続けていました。
※トライアルは高低差や傾斜が複雑に設定されたコースを、いかにオートバイに乗ったまま走り抜けることができるかを競うオートバイ競技である。(ウィキペディアより)
内野:オートレースを知ったのは?
岡部:母親の同級生がオートレース選手で家族ぐるみのお付き合いがありました。それがきっかけで初めてオートレースを見に行きました。
その時は他にもオートレースのようなバイク競技もあるのだなと思った程度でした。
内野:オートレース選手を目指したのは?
岡部:バイクが好きだったから。バイクに乗って収入を得たかった。仕事にしたかったからです。モトクロス、トライアル、白バイ警官、オートレースと候補があった中、オートレースが高収入だったしずっとバイクに乗れるのでオートレースを選びました。
内野:オートレース選手を35年間続けていますが...。
岡部:好きだから出来ている。続けられている。バイクは体の一部ですよ。自分で操れるところが良いね。
内野:毎年目標は立てるのでしょうか?
岡部:目標は立てない。
内野:レース前に必ずやる事や考える事を教えて下さい。
岡部:あるけどね。言うことではないかな(笑)
内野:レースではどこでスイッチが入りますか?
岡部:人それぞれ入る所はあるでしょうし自分もあるけど、それもあえて言わない(笑)
内野:是非それを教えて下さ~い。
岡部:あるけど人に言う事ではないので心にしまっておくね(笑)
内野:思い出に残っているレースは?
岡部:35年走っていたら沢山あるし正直忘れているレースもあるね。
昔は甲記念、乙記念とあってね。それぞれ初めてとった記念の優勝は思い出に残っている。
内野:SGの初Vの時は?
岡部:2002年のグランプリです。SG初めてのタイトルだったし思い出すね。
全国ナンバー1最後の節に初めてSGを優勝出来ました。
お世話になった桝崎正さんの引退レース(最後のシリーズ)でした。その時は全国ランク扱いの初めての期(2002年前期)で全国ナンバー1として最後のシリーズでもありました。
そこでSG初優勝出来て本当に嬉しかった。桝崎さんへの恩返しも出来たし自分としてもナンバー1としての役目も果たせたSGオートレースグランプリでした。
内野:SGタイトルは全て雨で制しています。雨の鬼と言われていました。
岡部:晴れも雨も上手く走れなかった時、その時代は雨がそんなに速い人もいなかった。
雨は苦手な人が多くて不得意を得意にするにはどうしたらいいかと考えた。
晴れは走る回数が多かったけど雨も無駄に出来ない、皆がやっていない時に自分が抜け出すチャンスだと思い、湿走路(雨)に対して取り組みました。
自分が雨に気付くのが早かっただけだと思います。
内野:どのように取り組んだのですか?
岡部:エンジンは何もやっていない。練習量を増やすところから始めました。人が2回行けば自分は3回行きました。
恐怖心を取り除くために苦手意識を無くすために練習を繰り返しました。
その中でどこまで行けば滑るのか、どこまで車体を寝かせたら滑るのかを確認し体に覚えさせるため、すべりそうな所で止めるのではなくすべる事を体験する練習を常にやっていました。
周りの選手が『すべりそう』と話す中、自分はその先までバイクを走らせる事が出来た。すべる経験をたくさん出来た事で恐怖心を払拭させて結果を出す事に繋がりました。
内野:岡部選手にとってのSGとは?
岡部:SGは獲れた時もある。連続して獲った時もある。
その時の感じをまた持ちたいね。
内野:35年続けてきた原動力は?
岡部:35年走り続けたけどやっぱり後悔はある。
もっと出来たと思うし、さぼらなければ良かったと振り返れば思うよ。
やりつくしたとも思わないしまだまだやれると思っている。
勝ちたいと思う事。これがモチベーションになっている。
内野:現代オートとの違いを教えて下さい。
岡部:昔のオートは車種が多かった。(東洋・メグロ・トライアンフ・HKS)乗る人もエンジンも個性があって面白かった。色々あったよね。今は個性がないというかエンジンのバラつきが少ない気がする。
昔のエンジンは扱うと大化けする事があったけど、今のエンジンは大化けする事がない。
昔は整備力の関係もあったね。今は扱うところが限られている。昔と比べると違うね。
今のオートは車を抜くことが難しい。トップクラスの選手と戦う上でスタート先攻が絶対条件になる。今はエンジン良い人がスタート早いよね。だから今のレースの流れは、まずはスタートになっている。
内野:過去に一度だけA級に降格(2018年後期A-1)しましたが...。
岡部:やっぱりS級が良いね。またA級にならない為に頑張るしかないね。
内野:今の課題といいますか...。
岡部:スタート力。スタートを磨きたいね。少し安定した時もあったけどね。スタートの位置取り。凄く重要です。色々と研究して試行錯誤しています。
内野:岡部選手の調子はどこでわかりますか?
岡部:コーナーを綺麗に曲がっている時。立ち上がりがスムーズな時かな。
内野:現在1,128勝通算85回の優勝がありますが...。(取材日5月15日)
岡部:あと幾つ勝ちたいとか何回優勝したいとかは無いけど...。
あと15回優勝すると通算100回なんだなとは思うよね。
SGオールスター優勝(SGグランドスラム)もあるけど1つ1つ優勝を重ねて行きたいと改めて思う。
これまで勝つ事が出来ていた人に負ける事もあって、若い人がどんどん上手くなってきている。その選手との差をつけられないようにしたいね。全然勝てないとは思っていない。
内野:1,000勝レーサーとして振り返るとどうですか?
岡部:自分では2着が多い選手だと思っていた。勝ちきれないレースが多い中で1着が多いというのは嬉しい結果だし、1,000戦勝レーサーが25人だけということなので、長くレースをして上位でレースを走らせて頂いた積み重ねだと思っている。今となっては勢いだけではなかったなと振り返っています。
内野:愛車・フラッグシップについて教えて下さい。
岡部:フラッグシップは日本語で旗艦です。意味は艦隊の司令長官が乗って指令や指揮を行う軍艦。
このオートレース業界でフラッグシップのようになりたいと夢を追いかけた。
オートレースでトップを引っ張っていく代表選手になる事を決意して付けた名前です。
内野:ストレスの対処法は?
岡部:ストレスの原因と向き合う。いつも一生懸命で何がストレスか分からないが、根本的には原因と向き合うことです。
解消法は休日にオートバイに乗る事、体を動かす事だけど...。
内野:休みの日のトレーニングは?
岡部:自転車に乗っています。30kmとか40kmは走りますよ。他にはウォーキングとランニングは合わせて2時間。
ジムには週1回通う感じです。休みが合えばもちろんバイクに乗っています。
内野:今、一番したいことは?
岡部:レース場出てからだったらバイクに乗りたいね(笑)
帰ったらすぐバイクに乗りたいよ。好きだからね。
内野:おうち時間はどう過ごされていますか?家でのトレーニングは
岡部:トレーニングルームというか部屋にランニングマシーン、ダンベル、腹筋をする器具などがあってそれを使っています。
内野:岡部選手にとって山陽オートとは?
岡部:選手になってホームグラウンドですし、お家(マイホーム)みたいなものです。
金網越しに見た事がある人。いつもの場所で声援を送ってくれる人達がいるので嬉しいです。
内野:ファンの存在は?
岡部: ありがたいですよ。レースを続けさせてくれているので。本当にファン皆様の声援と投票のおかげです。本当にありがたいです。
内野:オートレースとは?
岡部:『仕事!』
内野:それだけですか?
岡部:仕事は大事でしょう。自分の為でもあるし家族、ファンの為に走る。もちろん関係者や色々な人が携わっていてレースが出来る。いいかげんな事は出来ない。だから仕事です。仕事は全うしないといけないです。
内野:6月に地元山陽でGI開催『令和グランドチャンピオン』がありますが...。
岡部:山陽の新しいタイトルのグレードレースです。これから伝統的なレースになると思います。山陽所属選手の一人として久々のタイトル目指して頑張ります。
内野:オッズパークを御覧の皆様へのメッセージをお願いします。
岡部:こういう状況の中でご投票頂きありがとうございます。
オッズパークにお友達を紹介して頂き皆さんでオートレースをオッズパークでもっと楽しんで下さい。今回はありがとうございました。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。