*28日(日)高知 第7R『御厨人窟賞』 1400m 18:10発走*
本命はサクラレグナム。
前走の黒潮スプリンターズカップは全国各地から強豪が集結しましたが、その中で圧倒的な強さを見せてくれました。
前に行きたい馬が多く、流れが向いた面もありますが、3コーナーからの手ごたえは一頭だけ次元が違っていましたね。
12歳になっても衰えを感じませんし、黒船賞をパスしてここに照準を合わせて来たところも好感が持てます。
昨年は伏兵カネトシピュールに逃げ残られての2着でしたが、今年はきっちり勝ち切ってくれるのではないでしょうか。
対抗はアイアンブルー。
大高坂賞では素晴らしい末脚で差し切り勝ち、黒潮スプリンターズカップでは直線でサクラレグナムに迫って2着を確保。
前に行くタイプではないものの、必ず伸びて来る末脚は強烈な武器です。
だるま夕日賞でも期待しましたが、スペルマロンが逃げ切り勝ちをする中で、最後方追走からなかなか追い上げられず...
最後は伸びたものの4着までで、ちょっと物足りないレースでした。
前走の黒船賞はさすがに相手が強かったですから、今回はぜひ巻き返して欲しいです。
3番手評価にしたのはアースグロウ。
重賞勝ちはないものの、ここに来て調子を上げているイメージで、黒潮スプリンターズカップとだるま夕日賞で続けて3着に食い込んでいます。
好位・中団からしぶとい脚を使える馬で、昨年の御厨人窟賞4着以上の結果を期待します。
絶好枠の1枠1番に入ったペイシャワイルドまで。
◎10、サクラレグナム
○7、アイアンブルー
▲6、アースグロウ
△1、ペイシャワイルド
続いては、南関東と兵庫以外の所属3人をご紹介します。
門別競馬場 川島雅人厩舎→4月1日付けで櫻井拓章厩舎予定
若杉朝飛(わかすぎ・あさと)
長野県飯田市出身 O型
騎手を目指したきっかけ:祖父と父に連れられて、中京競馬場で初めて競馬を見ました。中学校3年生の時に進路を決める際に親から薦められたからです。
スポーツ歴:中学校の部活でソフトテニスをしていました。
乗馬歴:なし。
所属の経緯:公募で希望しました。北海道は若手騎手でも騎乗機会に恵まれており魅力的だったから。
同期に負けない点:忍耐力
競馬場実習中に苦労したこと:騎乗で上手くいかなかった時には周りの先輩に聞いて克服するようにしていました。
目標とする騎手:岩橋勇二騎手
目標:目の前の1鞍を大切にして怪我をしないこと。
名古屋競馬場 櫻井今朝利厩舎
塚本征吾(つかもと・せいご)
静岡県島田市出身 O型
騎手を目指したきっかけ:小学校4年生の時に兄(弘隆)のレースを観て(船橋競馬場)思いました。
競馬関係者の血縁関係:兄3人。甲賀弘隆騎手(金沢)、塚本雄大騎手(高知)、塚本涼人騎手(岩手)。5人兄弟で自分は4番目です。全員男です。
スポーツ歴:小学校5年生から陸上と体操をしていました。
乗馬歴:なし。教養センターに入所するまで馬に跨ったことがなかったので、同期の経験者に追いつくことに苦労しました。
所属の経緯:公募。兄とは違う競馬場に所属したいと思いました。いつか兄弟全員でレースをしてみたいです
同期に負けない点:下半身の安定ときれいな姿勢。
目標とする騎手:丸野勝虎騎手
目標:デビュー1年で40勝、将来的には名古屋競馬場のリーディングジョッキーになりたいです。
高知競馬場 中西達也厩舎
岡遼太郎(おか・りょうたろう)
東京都荒川区出身 B型
騎手を目指したきっかけ:家族で大井競馬場に行き東京大賞典を見た時、走っている馬がカッコよく、馬に乗った景色を見てみたいと思いました。
スポーツ歴:野球・ソフトテニス(都大会出場)
乗馬歴:なし。乗馬クラブでの体験乗馬をしました。
同期に負けない点:馬の気持ちと状態を感じて拳で会話できること。
所属の経緯:公募で高知競馬を希望したら複数の先生が手をあげてくれました。その中で中西厩舎を選んだ理由は、最近まで騎手として活躍していた中西調教師がいることが大きいからです。
競馬場実習中に苦労したこと:力が強い馬が多くなり、自分の筋力のなさがわかりました。
目標とする騎手:中西達也調教師(元騎手)、倉兼育康騎手
目標:ケガをせず1鞍1鞍自分を成長させつつ勝鞍を増やす、将来的な目標は毎年100勝以上と重賞を勝つことです。
続いては兵庫競馬所属の3人です!
園田競馬場 坂本和也厩舎
大山龍太郎(おおやま・りゅうたろう)
京都府京都市出身 AB型
騎手を目指したきっかけ:中学生の時に騎手という職業を知り、かっこいいと思い自分に合っているのではないかと感じたから。
乗馬歴:騎手になると決めてから乗馬クラブに行き始めました。
所属の経緯:公募。若手でも沢山騎乗ができる競馬場に行きたいと思ったからです。
競馬場実習中に苦労したこと:調教師や厩務員の方々に積極的に話すことが出来ず、コミュニケーションの取り方が課題でした。
同期に負けない点:バランス感覚と拳の柔軟性
趣味:キャンプ。ソロキャンプなど1人でゆっくりできるキャンプの方が好きです。
目標とする騎手:吉村智洋騎手の迫力のある追い方
目標:デビュー戦で勝つこと。将来は超一流の騎手になること。
園田競馬場 新子雅司厩舎
佐々木世麗(ささき・せれい)
広島県広島市出身 A型
名前の由来:世を麗(うるわ)すという意味で付けてくれました。
騎手を目指したきっかけ:小さい頃から両親がいろいろな習い事をさせてくれて、その中で将来のことを決めさせてくれました。落語、バレエ、水泳、ピアノ、ソルフェージュ、乗馬などを習いました。気持ちが明確になったのは中学校2年生の時です。
他に悩んだ職業:落語家です。
趣味:落語。好きな落語家は六ッ家 千艘 (りくつや せんそう) 師匠です。
所属の経緯:公募。教養センターに兵庫競馬のPRで石堂響騎手と兵庫県の主催者の方が来られて、そこで良いなと思いました。
競馬場実習中に苦労したこと:もともと小食なので筋肉をつけるためご飯を食べることに苦労しました。
同期に負けない点:スタートが早いこと。
目標とする騎手:1000勝を目前にしている宮下瞳騎手です。
目標:デビュー1年目は馬主、調教師の方々に乗せてもらえるように頑張ります。将来的には1000勝を超えるジョッキーになることです。
園田競馬場 橋本忠明厩舎
長尾翼玖(ながお・たすく)
大阪府大阪市出身 B型
騎手を目指したきっかけ:父と京都競馬場に行く機会があり、レースを見て幸英明騎手に憧れました。騎手になりたいという気持ちが明確になったのは中学校3年生の時で、JRAの試験も近づいてきて気持ちが強くなりました。園田競馬をよく見るようになってからは、乗馬センターの先輩であり園田競馬場へ行くきっかけとなった石堂響騎手に憧れました。
スポーツ歴:野球を6年間していました。
乗馬歴:京都競馬場の淀乗馬センターで乗っていました。
所属の経緯:公募で橋本先生の名前を見た時は夢かと思いました。こんなチャンスはめぐって来ないと思いお願いしました。
競馬場実習中印象に残った馬:エイシンニシパです。調教では3日乗らせて頂きました。跨った時の背中の安定感が印象に残ってます。
競馬場実習中苦労したこと:タイム感覚です。最初は全く分からなかったのですが段々と合うようになりました。課題面は拳と肘の柔軟性です。
同期に負けない点:丁寧な騎乗です。
目標とする騎手:田中学騎手の全てを目標にしています。
目標:デビュー年はたくさんの人に顔と名前を覚えてもらうこと、将来的な目標は何か1つでも記録を作る又は超えることです。
先日騎手免許試験合格が発表された、地方競馬教養センター第101期騎手候補生たち。
今年は新型コロナウィルスの影響で、修了記者会見がオンラインで行われたため、直接お話を伺うことが出来なかったのが残念ですが、事前質問などもあり、しっかりと回答していただきました。
まずは担当教官の101期の印象です。
「入所当初から元気があり、努力を惜しまない頑張り屋が多く、これが2年間継続していけるか心配な面もありました。途中、新型コロナウイルスによる生活の変化に翻弄されつつも目的を見失わずに取り組んでくれました。9名中2名が女子であり体力面での心配はありましたが、9名それぞれがお互いを意識して刺激し合い、トレーニングなどでは個々で目標を設定して頑張っていました。
また、競馬場実習の提出物では他の期ならば生活リズムの変化で慌ててしまい、何度か提出遅れやミスなどがあったりしますが、101期は忙しい中でも一度も遅れやミスなく取り組める落ち着きがあり、安心して見守ることができました」
競馬場実習中の提出物は結構大変なので、101期は全員が真面目で頑張り屋さんの期なのですね。
それでは、4月1日付けで騎手となる、9名の新人たちをご紹介します。
まずは南関東の3人から。
船橋競馬場 川島正一厩舎
木間塚龍馬(きまつか・りょうま)
茨城県つくば市出身 A型
名前の由来:親が坂本龍馬みたいな偉大な人物になって欲しいとの願いで「龍馬」という名前になりました。
騎手を目指したきっかけ:中学校1年生の時に親から乗馬を薦められ、馬に乗ったらとても楽しく、そこで騎手という職業を知りました。
スポーツ歴:水泳2年間
乗馬歴:家の近くにある乗馬クラブで乗り始め、国際馬事学校の少年団で2年間乗りました。
所属の経緯:初めて観に行った競馬場が船橋競馬場で、祖父の紹介もあって川島正一厩舎に所属することになりました。
競馬場実習中に苦労したこと:人間関係が大変でした。自分は体力がなかったのでトレーニングするようにしていました。センター入所後、2年間で体重が7.5キロ増えたのは、成長もありますが、日々の訓練とトレーニングによって筋肉が増えたことだと思います。
同期に負けない点:何事にもあきらめず笑顔でいること。
目標とする騎手:本田正重騎手。かかりやすい馬への対応の仕方など乗りながら見せて教えて頂きました。
目標:デビュー1年目で40勝することと、周りから信頼される騎手になりたいです。
大井競馬場 堀千亜樹厩舎
菅原涼太(すがわら・りょうた)
東京都町田市出身 B型
騎手を目指したきっかけ:小学校5年生の頃、初めはかっこいいと思っていただけでしたが、自然と競馬の魅力に惹かれ、騎手になりたいと思っていました。
スポーツ歴:水泳6年間
乗馬歴:乗馬クラブクレインで小学校5年生から。乗り始めた年がたまたま午年(その時が年男)で乗馬体験に誘われたのがきっかけです。
所属の経緯:自分は大井競馬場を所属希望先の第1希望にしていて、公募で堀先生の厩舎に所属が決まりました。
競馬場実習中に苦労したこと:周りの人とのコミュニケーションの取り方。顔が怖いと言われるので笑うことを意識しています。
同期に負けない点:自分の真顔と笑顔のギャップ。
目標とする騎手:笹川翼騎手
目標:デビュー年40勝。競馬をもっと沢山の人に知ってもらうために明るく競馬界の太陽のような存在になりたいです。
川崎競馬場 山田質厩舎
神尾香澄(かみお・かすみ)
静岡県裾野市出身 A型
騎手を目指したきっかけ:高校生の頃にプロのアスリートになりたいと思ったから。
スポーツ歴:サッカー女子の静岡県選抜
乗馬歴:なし。センターの試験前に体験乗馬程度で乗ったことはあります。
所属の経緯:公募。初めて競馬を見た競馬場が川崎競馬場であったから。
同期に負けない点:努力と向上心
目標とする騎手:兄弟子の藤江渉騎手。併せ馬の時に騎乗を見て頂いたり、自分が乗っていた馬に騎乗してもらいアドバイスを頂きました。
目標:積極的で諦めない魅力あるレースをすること。いつか応援してくれる人の期待を超えられる活躍をしたいです。
*23日(火)名古屋 第11R『若草賞』 1400m 16:20発走*
グランダム・ジャパン3歳シーズンの第一戦『若草賞』。
地方全国交流戦でもあり、南関東から4頭、兵庫から1頭の遠征馬が参戦します。
力の比較がかなり難しいところですが、大井所属ミラバーグマンを本命にしました。
まだデビュー3戦とキャリアの浅い馬ですが、新馬戦を快勝し、前走の桃花賞は4着。
スタートのタイミングが合わず後方からの位置取りでしたが、直線良く伸びて追い込んで来ました。
その前のレースでは好スタートを決めて先行し、先頭に立ってから差されてしまったという形だったので、こういう末脚が使えたのは新たな一歩でしょう。
初めての長距離遠征、初めての重賞など条件は楽ではないですが、行きたい馬が揃っているメンバー構成ですから、決め手がしっかりしているというのは展開的にも向きそうです。
対抗にしたのは宮下瞳騎手騎乗のハナハナ。
門別デビューで2勝を挙げ、オープンでは結果を残すことが出来ませんでしたが、浦和移籍後の2戦目シンデレラオープンで逃げて僅差の2着に粘り込み。
この時勝ったのは、その後ユングフラウ賞を勝つウワサノシブコで、時計は速くはありませんが、強いメンバーと戦って来ました。
続く前走も2着ですが、先行出来るスピードと超小回りの名古屋は合うと思いますし、前に行くのが得意な宮下騎手とも相性が良さそうです。
逃げ・先行馬が多いところが気になりますが、その中でも内目の枠を引いたので、自分の形に持ち込めるのではないでしょうか。
名古屋所属のティーズダンキーは梅桜賞を逃げ切りました。
この時は初めての1800m戦だった馬が多く、距離に対して手探りだった中で、大畑騎手の思い切りのいい騎乗が光ったという印象が強かったのですが、続く前走も2番手からきっちり勝ち切っているように、ここに来てどんどん力を付けています。
今回は相手関係が強力になりますが、遠征馬相手にどんな競馬を見せてくれるか楽しみです。
ローレル賞2着の実績があるセカイノホシ、梅桜賞2着だったオーゴンノキズナ、岡部誠騎手騎乗のドリームキャットまで。
◎7、ミラバーグマン
○3、ハナハナ
▲8、ティーズダンキー
△11、セカイノホシ
△2、オーゴンノキズナ
△4、ドリームキャット