先日騎手免許試験合格が発表された、地方競馬教養センター第101期騎手候補生たち。
今年は新型コロナウィルスの影響で、修了記者会見がオンラインで行われたため、直接お話を伺うことが出来なかったのが残念ですが、事前質問などもあり、しっかりと回答していただきました。
まずは担当教官の101期の印象です。
「入所当初から元気があり、努力を惜しまない頑張り屋が多く、これが2年間継続していけるか心配な面もありました。途中、新型コロナウイルスによる生活の変化に翻弄されつつも目的を見失わずに取り組んでくれました。9名中2名が女子であり体力面での心配はありましたが、9名それぞれがお互いを意識して刺激し合い、トレーニングなどでは個々で目標を設定して頑張っていました。
また、競馬場実習の提出物では他の期ならば生活リズムの変化で慌ててしまい、何度か提出遅れやミスなどがあったりしますが、101期は忙しい中でも一度も遅れやミスなく取り組める落ち着きがあり、安心して見守ることができました」
競馬場実習中の提出物は結構大変なので、101期は全員が真面目で頑張り屋さんの期なのですね。
それでは、4月1日付けで騎手となる、9名の新人たちをご紹介します。
まずは南関東の3人から。
船橋競馬場 川島正一厩舎
木間塚龍馬(きまつか・りょうま)
茨城県つくば市出身 A型
名前の由来:親が坂本龍馬みたいな偉大な人物になって欲しいとの願いで「龍馬」という名前になりました。
騎手を目指したきっかけ:中学校1年生の時に親から乗馬を薦められ、馬に乗ったらとても楽しく、そこで騎手という職業を知りました。
スポーツ歴:水泳2年間
乗馬歴:家の近くにある乗馬クラブで乗り始め、国際馬事学校の少年団で2年間乗りました。
所属の経緯:初めて観に行った競馬場が船橋競馬場で、祖父の紹介もあって川島正一厩舎に所属することになりました。
競馬場実習中に苦労したこと:人間関係が大変でした。自分は体力がなかったのでトレーニングするようにしていました。センター入所後、2年間で体重が7.5キロ増えたのは、成長もありますが、日々の訓練とトレーニングによって筋肉が増えたことだと思います。
同期に負けない点:何事にもあきらめず笑顔でいること。
目標とする騎手:本田正重騎手。かかりやすい馬への対応の仕方など乗りながら見せて教えて頂きました。
目標:デビュー1年目で40勝することと、周りから信頼される騎手になりたいです。
大井競馬場 堀千亜樹厩舎
菅原涼太(すがわら・りょうた)
東京都町田市出身 B型
騎手を目指したきっかけ:小学校5年生の頃、初めはかっこいいと思っていただけでしたが、自然と競馬の魅力に惹かれ、騎手になりたいと思っていました。
スポーツ歴:水泳6年間
乗馬歴:乗馬クラブクレインで小学校5年生から。乗り始めた年がたまたま午年(その時が年男)で乗馬体験に誘われたのがきっかけです。
所属の経緯:自分は大井競馬場を所属希望先の第1希望にしていて、公募で堀先生の厩舎に所属が決まりました。
競馬場実習中に苦労したこと:周りの人とのコミュニケーションの取り方。顔が怖いと言われるので笑うことを意識しています。
同期に負けない点:自分の真顔と笑顔のギャップ。
目標とする騎手:笹川翼騎手
目標:デビュー年40勝。競馬をもっと沢山の人に知ってもらうために明るく競馬界の太陽のような存在になりたいです。
川崎競馬場 山田質厩舎
神尾香澄(かみお・かすみ)
静岡県裾野市出身 A型
騎手を目指したきっかけ:高校生の頃にプロのアスリートになりたいと思ったから。
スポーツ歴:サッカー女子の静岡県選抜
乗馬歴:なし。センターの試験前に体験乗馬程度で乗ったことはあります。
所属の経緯:公募。初めて競馬を見た競馬場が川崎競馬場であったから。
同期に負けない点:努力と向上心
目標とする騎手:兄弟子の藤江渉騎手。併せ馬の時に騎乗を見て頂いたり、自分が乗っていた馬に騎乗してもらいアドバイスを頂きました。
目標:積極的で諦めない魅力あるレースをすること。いつか応援してくれる人の期待を超えられる活躍をしたいです。